
TVCMによる大々的な告知や広告施策で、ほとんど知らない人はいないと言っても過言ではなさそうな「楽天市場 スーパーSALE」。直近では5月30日から、6月4日未明にかけて開催されました。
皆さんの店舗では売上はどうでしたでしょうか。
今日は今回のスーパーSALEの状況を振り返って、次回の対策を考えてみたいと思います。
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エントリー数は240万。3月開催のセールとほぼ同数。
現在スーパーセールのページを見に行くと、240万件のエントリーがあった旨が表示されています。
この数字、3月のスーパーセールと同じ数字です。流通総額の公表は今日現在確認できていませんが、規模感としてはほぼ同じぐらいの規模であると推測されます。
なお、6月10日からはアフターセールも開催する模様です。
最近の開催では事前告知期間が長い
これは最近の開催の傾向ですが、5/30からの開催のスーパーセールにもかかわらず、26日時点で次のバナーが楽天市場トップに掲示されていました。
掲載後は著しく転換率が低くなります。いわゆる「買い控え」が発生した状況です。当然スーパーセール開催後30日以降は流通が回復します。買い控えのインパクトは店舗規模によって多少異なるようです。
購入者からすれば、「セールのときに買えばよかった!」という後悔が発生しにくいのでうれしい反面、店舗運営の立場からは「なんでこんなはやくに!」という気持ちも生じますよね。エンドユーザーである購入者の立場が尊重されている、ということかと思います。
買い控えが発生することを見越して、スーパーSALE開催直前まで、店舗独自企画で売上を支えるなどの対策も今後は必要になりそうです。
ツイキャスによるYoutuberイベントなど、若年層リーチを狙った施策実施
楽天市場では新規のユーザーを取り込むために様々な施策を行っていますが、ECのミカタさんの記事によれば、今回はかなり明確に若年層をとりにいったかたちです。
予定を大幅にうわまわる視聴数ということで、施策としては良好な結果だった模様です。売上にどの程度インパクトを残したかにもよりますが、今回の獲得や次回も実施されるイベントによって、想定したユーザーよりも若年層が増える可能性はあるかと思います。
今後の展望と対策。
引き続きモール主導の大規模セールが実施されることはほぼ確実です。着実な準備のためには主に三つの観点が重要だと考えます。
はじめに、今回の数字をきちんとふりかえり、不足する部分に対策を行いましょう。大量のユーザーがエントリーしていることは間違いないので、そのユーザーが流入できる施策が行われていたかを検証することが重要です。
次に、事前告知期間が長いために生じる買い控え期の対策をしっかり行いましょう。この買い控え期はライバル店舗も流通を下げるので、ランキングなどで出し抜くチャンスかもしれません。スーパーSALE本番でランキング掲載を狙うならこのタイミングです。
最後に、予想外の顧客が来店したとしても、きちんとコンバージョンできるかどうかを考えておきましょう。スーパーSALEにはバーゲンハンターのような購入者様もいますし、前述のように若年層の流入拡大などもあり得ます。多様なお客様に楽しくお買い物していただけるように、商品ラインナップの拡充、同時に買い回りの整備などなど、当たり前の対策ではありますが、できる限りの準備をしておくことが大切です。
スーパーSALEは一大チャンスですし、何もしなくても流通があがるのは事実です。しかしそのチャンスを最大化するためには準備が重要です。次のスーパーSALEにいまから備えましょう!