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ホーム > アキンド探訪  > 二宮金次郎の道徳経済を現代に活かす。「地域貢献に取り組む報徳二宮神社インタビュー」
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小学校の校庭で見かけた事がある二宮金次郎の銅像。
 
 
勤勉の象徴として知っている人は多いと思いますが、どんなことをして、どんな教えしたかを知る人はあまりいないのではないでしょうか。
 
 
本日は「二宮尊徳翁(二宮金次郎)」が祀られている報徳二宮神社さんに地域貢献の極意を学びに伺いました。

そもそも二宮金次郎とは

 
 
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報徳二宮神社の宮司 草山明久氏

 
 
草山氏:ここの社(やしろ)は二宮尊徳(二宮金次郎)翁をお祀りしている神社です。実在した歴史上の人物を祀っている神社って、そんなに多くありません。まして農民から神さまになったのですから本当に偉大な方なのですが、幼少のころはたいへんな苦労をしているのです
 
 
翁はもともと相模国栢山村(今の小田原市栢山)の比較的豊かな農家に生まれたのですが、度重なる酒匂川の氾濫で田畑を流されてしまい、家は没落、過労により両親は亡くなって、兄弟はばらばらに親戚の家に預けられました。
 
 
翁は、朝早くから夜遅くまで一生懸命働いて、その合間を縫って勉強をしました。そして荒地を開墾してお金を貯め、質に入れていた田畑を少しずつ買い戻して、24歳までに一家を再興したのです。
 
 
小さな努力でも、積み重ねることで一家再興という大きな事が為せる(積小為大)という事を学び、これは二宮金次郎の後の行いや考え方の基礎になりました。
 
 
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草山氏:そのときの経験でいろんな目に遭いながらも、独学でたくさんの勉強し、多くの気づきを得たり、物事を習得して、後に自分の中で行き着いた教えを実践していきます。
 
 
何をしたかと言うと、当時疲弊していた、のべ600にも及ぶ村々の農村復興とか、借金で苦しんでた武家の再興とか。彼の生涯の後半生、時代にして江戸時代の末期くらいの話です。
 
 
70歳でお亡くなりになってからまもなく明治維新となりました。明治時代、幕末の方から明治の頃にかけて生きていた方には二宮尊徳さんを知っている方が多く、お弟子さんが書いた『報徳記』は有名ですね。
 
 
あとお伝えしておきたい翁の教えのひとつに『分度』という言葉があって、身の丈を知るというか、要は何をやるにしてもきちっとそのラインを決めるということを大切にしました。

報徳二宮神社が地域貢献のために仕掛けていること

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草山氏:現在、報徳二宮神社が発起人となり『小田原柑橘倶楽部』という屋号で農家さんを応援しながら、農商工連携による地域活性を目的とした活動を行っています。
 
 
具体的には江戸時代に二宮尊徳翁が実践した手法をお手本に、この神社で出資したお金を元手に、農家さんから柑橘類などを高値で仕入れ、サイダーやドロップ・ジェラートなどの加工品を製造販売しています。昨年には地元の14社と連携して農業法人を設立し、耕作放棄地の開墾にも着手しはじめました。これらはすべて、次世代を担う農家さんたちや地元で商いをする方々の応援につながるものです。
 

この時代に小田原で生きる私たちは、今後ますます消費や労働人口の減少が顕著になる未来を見据えて、右肩上がり・経済一辺倒の考え方から、今まで以上に「人・物・お金」を地域に循環させながら、持続可能な社会づくりへの発想・業態の転換が求められていると考えます。
天地の中で生かされているという、人間の分度をわきまえながら、天地の恵みに感謝し、四季の彩りに心を和ませ、自然環境とも調和しながら、人と人との絆を大切にした心豊かな社会づくりを目指して、今後も小田原柑橘倶楽部は活動していきます。
引用元:偉大な功績

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草山氏:報徳二宮神社では報徳会館という施設も運営しており、結婚式のご披露宴や記念日のご宴席など幅広くご利用いただいておりますが、昨年から境内に「杜のひろば」という空間を設け、新たに『きんじろうカフェ』も運営しています。
 
 
これは参拝客や観光客の方に神社の良さや尊徳翁の偉大さをもっと知っていただくためにはじめたものです。カフェでは翁の語録や格言などが入ったオリジナルグッズを販売し、Hameeさんにもご協力いただいて二宮金次郎像のスマホスタンドも扱っています。このひろばは今後も、もっと人が集まる場所、地域の方に使われる場所にしたいと思っています。

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杜のひろば きんじろうカフェ

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二宮金次郎像のスマホスタンド

 
 

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草山氏:当社の事業は尊徳翁が江戸時代にやっていたことの部分をお手本にしてやっています。「荒地は荒地の力で興す」これが報徳流の基本です。限られた資材や財源のなかで、いかに着実に効果的な成果をあげるか。
 
 
最近、地方創生の分野においても、この報徳思想と仕法(実践論)に注目される方も多くおり、また新たに報徳仕法の良さが認識されだしているように思います。
 
 
 
事業の運営にあたっては、やはり、地に足が付いた、きちんとした経営というものが必要なのではないでしょうか。デフレと呼ばれるバブル経済崩壊後の20年間ぐらいを教訓とすれば、もう少し人とモノとお金というものを地域の中で循環させ、経済を成り立たせる必要があるのではと思っています。
 
 
尊徳翁の思想を表す言葉に「経済なき道徳は戯言(たわごと)であり、道徳なき経済は犯罪である」と言う言葉があります。単に儲かればいいというものではありませんが、赤字というわけにもいきませんので、当社でも経済と道徳とのバランスを保ちながら神社・会館・博物館(報徳の研究、普及啓蒙)・まちづくり推譲事業(小田原柑橘倶楽部)などの運営をしているつもりです。
 
 
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草山氏:事業部である報徳会館は結婚披露宴や各種記念パーティー、法人、ビジネスでの宴席などでもご利用いただいています。
 
 
 
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草山氏:人数にあわせて大小さまざまなお部屋もご用意しています。
 
 

 
 

最後に

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草山氏:尊徳翁の教えは、単に昔の人とか歴史上の人物が唱えた過去のものと一蹴するのではなくて、これは今の現代にも通じる大切な教えだと思っています。とにかく一人でも多くの方に翁の考え、教えを知っていただきたいと思っています。
 
 
 
経済道徳一元論とも呼ばれるように、経済と道徳とのバランスを保って、どちらかに傾けばどちらかに戻すような作業、これはとても大切なことだと思います
 
 
 
尊徳翁はその時代に生きる人々が心豊かに暮せるように、経済が疲弊して傾いた時には財源(お金)を有効に使ってこれを戻し、経済が立ち直った時には道徳の心で余った財源を推し譲って周囲の困窮者や未来への貯蓄として地域の基金を作ったのです。私たちの世の中も本来はたぶんそれでいいはずです。
 
 
 
少子高齢化が顕著になり、人口減少が顕著になるこれから。
成長から成熟した社会を形成するにあたって、ぜひ一人でも多くの方に知っていただければ幸いです。

 
 

 
 

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この記事を書いた人

商売繁盛を応援するハイブリッドメディア・ニューアキンドセンターのセンター長をやっています。 もっとエッジを効かせたい、もっとトンガリたいです。どうぞよろしくお願いします。

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