Top

総務省によると、「シェアリングエコノミーとは」、個人が保有する遊休資産(スキルのような無形のものも含む)の貸出しを仲介するサービスのこととしています。(総務省)   近年ソーシャルメディアが盛んになったことで、シェアする文化的コミュニティが形成されるようになってきた背景があります。今回は、そのような状況を含め今後のシェアリングエコノミーの将来性と、事例を見ながら考察していきます。 シェアリングエコノミーのサービス まず、いくつかシェアリングエコノミーのサービスの事例を上げてみていきます。   akkipa https://www.akippa.com/ こちらのサービスは、スマホでの簡単操作で、全国の空いている月極駐車場や個人の駐車場を一時的に利用することができる駐車場シェアのサービスです。後述するspacemarketは会議室やイベントスペース、飲食店など広義な意味での貸しスペースのマッチングサービスであるのに対し、akkipaの場合は車ユーザーを対象にした特化市場のサービスなのが大きな特徴です。   こういった空きスペースの需要は、意外に多く、今まで使われていないスペースを有効活用しようというのが狙いで、それがテクノロジーを生かし、求めている人へ届けるといったビジネスモデルになります。   Lyft https://www.lyft.com/ Lyftは近々、日本でのローンチが期待されるライドシェアサービスを提供しています。日本では配車サービスを手がけるuberが市場を作りつつありますが、このLyftにいたっては、一般ドライバーが目的地まで、アプリでマッチングした相手を助手席などに相乗りして、一緒に目的地まで乗せていくサービスになります。   ドライバーがプロかアマかの違いになりますが、日本の法律上、白タク行為は禁止されていますので、もし日本に上陸するとなると、タクシー業界や規制緩和など、動きが出てくるであろうと予想されます。   tabica https://tabica.jp/ tabicaは、今後IT×農業が注目される中、農業体験をしたい人と実際の現役農家とのマッチングサービスです。農業体験したくても、なかなか機会のない人向けに、着地型観光という位置付けで日帰りツアーとして、気軽に参加することができ、農家のライフスタイルや実際の農作業を体験することができるサービスで、いわば体験を売るビジネスモデルとなっています。 農業体験のほか、ガイドといく街歩きなどインバウンドと絡めた施策も行っています。   spacemarket https://spacemarket.com/ こちらは、イベントや会議、ちょっとした会合や集まりなどができる場所を、インターネットを介してマッチングさせるサービスです。飲食店の営業前や、球場やお寺、古民家など一見貸し出しているか不明なところも、データベースとして金額感や規模感をつかめるので、貸しスペースを探すプラットフォームとして広く使われています。   これらのサービスに共通することは求めている人と人をインターネットを介し、マッチングすることです。今まで遊ばせていたスペースやスキルシェアなど、モノの売り買いではない新しい商慣行が生まれていることです。次項で、商慣行の変化についてふれたいと思います。 シェアリングエコノミーが日本にもたらす商慣行 シェア×◯◯でくくれるものは全てが当てはまります。上記事例にあったような、空いている駐車場や乗用車内の空き席、今まで使われていなかった空きスペース、様々な体験やスキルのシェアなど、テクノロジーを生かすことで、戦後日本が高度成長期に乗り、様々な産業や業界が成長していった背景とは一線を画す新しい商慣行および、業界ともいえるシェアリングエコノミーが登場しました。   今までの旧来の体質である企業は、こうした激しい時代の変化に対応しながら優れたサービスとアイデアで、急速に事業成長を目指すスタートアップとの結びつき、取り組みもますます増えてくると予想されます。   シェアリングエコノミーに関しては内閣官房IT総合戦略室内にシェアリングエコノミー促進室を設置し、関連事業者の追い風になるような仕組みができつつあります。ベンチャー支援はこれまで国や自治体上げて、バックアップや起業サポートなど、これまでも行ってきていましたが、こうした一つの産業に対して、促進するような動きは、シェアリングエコノミー関連のビジネスがより活性化し、もっと身近な生活に溶け込むようになるかもしれません。   インターネットを使用した通信販売が当たり前になり、2000年ごろから出始めたインターネットでの通信販売が、amazonやyahoo、楽天など様々なECモールが発達していくことで、今までのお店に足を運んで商品をセレクトする時代から、携帯電話やPCから気軽にモノを購入できる時代へ移行していきました。   そして、さらにシェアリングエコノミーというモノを売るのではなく、サービスや体験、スペースなど、今までは口頭ベースないしは知り合いづたいでのやりとりがされていたであろうものをテクノロジーの力で可視化することで、新しい産業として急成長したシェアリングエコノミーが、今後5、10年でさらなる発展を遂げることは間違いないだろうと思います。 まとめ シェアリングエコノミーは、まだ10年にも満たない、新しい商慣行ですので、どれほど日本で定着するのかは未知数なのが現状です。しかし、民泊サービスのairbnbやライドシェアのuberに代表されるサービスは、日本でも徐々に浸透しつつあります。また、ITスタートアップベンチャーでもシェアリングサービスを展開する企業も少なくなく、実は使っていたサービスがシェアリングエコノミーのサービスだったなんてこともあるかもしれませんね。   基本的に、シェアする感覚は、SNSが台頭するきっかけにもなったTwitterやFacebookもリツイートやシェアする文化が根付いてきましたが、インターネット上で、不用品を販売したり、自分のスキルを教えたりと、求めている人に対し、インターネットを介して販売することが容易になったことが、シェアリングエコノミーのビジネスモデルが浸透した理由ともいえるでしょう。    ...

商品マーケティングを進める上で、よく登場する言葉「ブランディング」   しかし、そこまで「ブランディング」って必要?と考える方もいるかもしれませんが、侮ってはいけないのがブランディング。しかし、ネットショップ担当者にとっては手強いものです。そもそもブランディングとはなんなのか?   成功事例に見るブランディングや、ネットショップにおけるブランディングとは?「オワコン」にならないために、時代とともに共生し続けなければならないブランディングについて見ていきます。 ブランディングとは? 簡単に説明するとブランディングとは、世の中に認知されていない商品にアイデンティティを持たせるということ。トイレといえばTOTOとか、高級時計といえばロレックス・・・などなど、具体的な商品を指さずとも、イメージとして結びつきが出来上がってくるものがブランディングです。   言葉で表現するのは簡単なのですが、これがなかなかどうして・・・かなり手強い相手であることは、ネットショップ担当者であれば想像に難しくないのではないでしょうか? どうしてブランディングが必要なのか? ブランディングは企業規模関係なく自社で商品開発をしたり、新商品を発売する際だけでなく、ネットショップを運営していく限り、かなり重要になってくるものです。   なぜなら、商品を販売する限り必ず起こってくるのが価格競争です。例えば、吉野家やなか卯、すき屋と言った牛丼チェーンの価格競争。いかに安く・・・ということが先行してしまい・・・ブランディングはそっちのけ。   こうなってくると、安かろう悪かろうの世界で・・・どれもこれもどんぐりの背比べで、そのブランドの「らしさ」がどんどん薄れていってしまいます。そこで重要なのがブランディングというわけです。 成功事例に見るブランディング では、ブランディングの事例を見ていきましょう。   近大マグロ まずは、今や「ブランド」として認知されている「近大マグロ」。 近大マグロは、世界で初のマグロの養殖に成功し、天然マグロの方が格上という常識を覆して、世間に養殖マグロのブランドとして認知された良い例です。近大マグロの成功の鍵は、マグロの養殖に成功したこともさながら、そのネーミングにあります。   「近大マグロ」と大学名を前面に押し出し、且つ大学発なので「卒業証書」をつけて販売するという戦略です。そして近畿大学は、この近大マグロのヒットで大学出願者数を大幅に増やしました。近大マグロという商品が近畿大学の価値を押し上げた良い例です。   近畿大学に関しては、大学宣伝のキャッチコピーも実にユニークで、関西っぽさを前面に出した戦略に出ています。関西特有の「面白さに対する確固たる自信」は、ブランディングにとって大きな武器になっています。   ニトリ 同じようにキャッチコピーでとても印象深いのが「お値段以上のニトリ」ではないでしょうか? こちらも家具といったら高級なものという固定概念を打ち破って、格安でも安かろう悪かろうではなく、お値段以上の価値を見出すことができるということを前面に押し出しブランディングに成功しているいい例だと思います。   スターバックスコーヒー ニトリとは真逆で、広告戦略を打たずして成功しているのがスターバックスコーヒーです。 スターバックスのコーヒーは決してお安くはないコストパフォーマンスで、一杯一杯手で入れるので時間もかかります。   しかし特に何の宣伝もしていないのに、いつの間にか世間に認知され、当たり前に「スタバ」と呼ばれ愛されています。 スターバックスの勝因は、店構えや扱う商品やロゴのスタイリッシュさであったり、徹底されたスタッフ教育であったり、そこで過ごせばなんとなくハイクオリティーな気分を体感させてくれるところにあるといえます。広告でイメージをつけるのではなく、実際に体感した人がイメージを後付けしていくという手法ですね。   商品に対する絶対的な自信 3つの事例をあげましたが、それぞれ業界も、扱う商品も違いますが共通しているところがあります。 それは、「商品に対する絶対的な自信」です。   ブランディングにはいろいろな理論もありますし、戦略もあります。机上で考えるべきことはたくさんありますが、何をもってしても必要なものはこの「商品に対する絶対的な自信」。これがなければ、マーケティングの理論はほとんど意味をなしません。   ブランドアイデンティティを考えていく上で、根幹になるのは「商品に対する絶対的な自信」に他ならないと私は考えます。これを根幹にいろいろなことを肉付けして、ブランディングは成り立っていくのではないでしょうか? ネットショップにおけるブランディングとは? では、有名企業でもない、そんなに広告宣伝費もかけられないネットショップにとってのブランディングとはどのようなものが理想的なのでしょうか?   ブランディングとは一過性のものではなく、中長期的に継続してイメージ構築をしていく必要性のあるものです。ですので、派手な広告宣伝が絶対というわけでもないですし、その商品にあった戦略を考えるのがベターだといえます。   地味な戦略かもしれませんが、SNSでの拡散を実行してみたり、キャンペーンを行ってみたりしながら、その商品やブランドのカラーを徐々につけていくというのもブランディングの方法です。また、新商品開発などに際しては、商標や特許、実用新案などの手続きも必要になってきます。その分野の専門である弁理士に頼るというのも一つの方法です。   弁理士は、いわばブランディングのプロのようなものなので的確なアドバイスをしてくれる場合もあり、もちろん有料にはなりますが相談してみる価値はあるのではないかと考えます。 さいごに 時代は移り変わります。どんなモノにも始まりがあれば終わりがあります。そんな中で、ネットショップのブランディングを考えた時、「オワコン」になってしまうのが一番もったいないと私は考えます。インターネットの世界は特に移り変わりが激しい分野です。   いわゆるちょっとした一発屋のように、派手な広告宣伝をして世間にある程度認知はされたけど、極めて短期間でブームは去ってしまい、そこに投入した広告宣伝費や労力のことを考えれば決して黒字ではない・・・   そうなってくると、もう・・・燃え尽き症候群のような状態になり、次へのモチベーションがなかなか上がってきません。そこである程度売り上げを上げて、次への展開があるのならまだしも、なかなかそう簡単にはいかないのが現実ではないでしょうか?   ブランディングには体力と気力と忍耐が必要です。前述に紹介した近大マグロが開発に取り掛かったのは1970年です。近大マグロが近大マグロとして認知されだしたのは、ほんの数年前のことです。そんなことを考えると、ブランディング戦略は決して短期で結果が出るものではないということが想像できますよね。   ネットショップを運営していく限り続いていくブランディングは重要です。ブランドは時代と一緒に育てていくもの、共生していくものという側面も持ち合わせています。根幹には確固たる自信を持ちつつ、腰を据えてじっくり焦らず、時に小賢しく行っていかなければならないものです。     ...

企業がオウンドメディアを運営することが当たり前となってきている中、自社商品をECサイトで販売して、ネット通販に力を入れる企業も多いでしょう。SNSを絡めて、拡散させたり、広告を打ち、自社サイトに誘導してCVにつなげるなど、いくつかマーケティングの手法はあります。   オウンドメディアのwebコンテンツを作り込み、ECサイトに飛ばしたり、同サイト内に、カートを設けて購入につなげるなど、メディア×ECの戦略で売り上げを伸ばしている企業もあります。   そもそもwebコンテンツを作り込む上では、1つのメディアを持つことでだいぶ自由度が出ます。商品そのものの紹介以外にも、関連した内容のコンテンツ作り、他メディアとのタイアップ企画など、単にECサイトの機能のみでは伝えきれないことも、メディアを通してユーザーに訴えかけることができます。   しかし、雑誌風の読み物形式にしたり、商品知識をユーザーにつけてもらい、より商品に興味を持ってCVにつなげたりとさまざまな工夫を凝らし、ECサイトの差別化、売り上げにつなげるような施策を考える必要があります。   ECサイトの運営とオウンドメディアの運営は、求められるスキルが違うので、ユーザーの興味をそそるようなセールスライティングスキルとSEOの知識の両面でwebコンテンツのバランスを見て、コンテンツ制作をしていくことも編集サイドにも求められることでしょう。   ECコンサルタントとメディアコンテンツの制作サイドが協力して、継続的にコンテンツを作っていくことが、道を開いていくポイントなのではないでしょうか。 ストーリーテリングを考えるメディア型EC 従来のECサイトでは、限られた情報や見せ方に画一的要素しか盛り込むことができませんが、オウンドメディアとしてメディア化することで、より幅広いユーザー、顕在層にリーチしやすいのが魅力のメディア型EC。では一体、どのようなコンテンツを企画し、継続的に作り込んでいけば良いのでしょうか。   その一つの手法に、ストーリーテリングというものがあります。言葉自体は昔から使われてきたものですが、ことメディアにおいてストーリーテリングが注目されているのは、商品であれ、企業であれ、ブランディングがストーリーと密接な関係性を持っています。   ストーリーテリングの具体例をあげますと、商品の感想や使った体験談、また社員、販売員のインタビューなど、実際の声をメディアに反映させ、信ぴょう性を持たせることはよくストーリーテリングとして使われます。   実際にその商品がどういうものなのか、作った人や買ってみた感想をメディアコンテンツ化すれば、興味を持っているユーザーに対し、有益な情報を提供できるでしょう。   ただ、記事コンテンツを作る上で、インタビューは記事を量産するのに不向きなため、商品の作られ方、商品に関連する歴史、どういう思いで作られているのかなど、時系列に沿ってまるで一つの物語のようなコンテンツを作り、ユーザーに興味付けすることが大事です。   うまく記事コンテンツ、 ECサイトの特性のバランスを考え、最適なストーリーテリングの手法でユーザーにアプローチすることで、メディアECの成果につなげていきたいものです。 メディア型ECにする必要もない メディア型ECは商品の訴求力がある、SEOにも強くなるなどメリットが多いのですが、全てのECサイトがメディア型ECがマッチしているかというと、そうではないと思っています。それは、amazonや楽天などECモールのように、一つの商品に対して文字数が多い説明、セールスライティングが書かれていても、ユーザーは読まないどころか、離脱率が高くなるでしょう。   ユーザー属性がいいものよりも、安いものだったり、ちょっと気になるものや便利なものを手間なく手に入れたいというユーザーニーズがあるため、そのようなユーザーが多く集まるECサイトは不向きな手法ともいえます。   商品のこだわりがある、職人技漂う逸品、限定品など特別感だったり、小ロットで市場に出回る数が少ない、レアなものやニッチなものに対し、その商品はどのようなストーリーで生まれ、どういう工程で作られ、販売されるのか、これらをしっかりと文章に落とし込み、ユーザーに納得、心に深く刺さるようなセールスライティングを書くことで、商品購買の喚起を生むことでしょう。   まず商品の成り立ちを知ってもらい、その上で商品の良さを伝えていく。いかに商品のブランディングがしっかりとできているかが大事な要素となってきます。差別化はできているけれども、どうやって世に出していくか、見込み客にリーチしていくかを考える上でメディア型ECは有効な戦略ともいえるのではないでしょうか。    ...

ネットショップ担当者にとって、やはり一番気になるのが売上ですよね。それだけでなく、何がどのように売れているのかもかなり重要です。   そして、売る側の勝手な都合だとはわかっていても、この商品のグレードアップしたこっちの商品を買ってもらえたらなぁ・・・というものや、この商品とこの商品はセットで買ってほしい・・・(片方の在庫ばかり増えるなぁ)・・・などなど   単価アップの施策として実施される方法がアップセル・クロスセルという手法です。今回は、アップセル・クロスセルについてのお話です。 アップセル・クロスセルとは? 簡単に説明するとアップセルは、本来ユーザーが買おうと思っていたものよりももっとグレードアップした商品を勧めて販売することです。そして、クロスセルとはユーザーが買おうとしている商品に関連商品をプラスアルファで追加販売することです。   実店舗販売で見てみると、例えばマクドナルドやその他ファーストフード店での対応例だと、今だけセットでこちらの商品がお得です、というやり方がアップセルです。一方ご一緒にポテトはいかがでしょうか?というのはクロスセルです。   百貨店や小売店などアパレルブランドのトルソーは、アップセルツールといえるでしょう。スーパーのレジ前やそばにある電池やガム、清涼飲料水などは、本来欲しいものプラスアルファのクロスセルの代表格ですね。 ネットショップにおけるアップセル・クロスセル ネットショップにおけるアップセル・クロスセルで行われる手法について考えてみます。   1.広告からの誘導 2.レコメンド機能からの誘導 3.確認フォームからの誘導   順に例を見ていきましょう。   1.広告からの誘導 例えば、格安ノートパソコン¥49,800という広告に惹かれてやってきたユーザーが、同列に並んでいるwindows搭載¥55,000ノートパソコンや、より高スペックで¥69,800のノートパソコンに惹かれ、別のハイグレードなものを購入したとすれば、それはアップセルの手法として成功です。   2.レコメンド機能からの誘導 アップセル・クロスセル両方のアプローチが可能です。まずは、アップセルのアプローチ方法から。そもそもレコメンド機能というのは、商品を買おうとするとき「この商品を買った人はこんな商品も買っています」などというコメントと写真が入りますよね。レコメンドとは、つまり、アップセルのアプローチとしては、広告からの誘導とフローは似ていて、レコメンドを見て元々思っていた商品よりもハイグレードなものをユーザーが購買した場合、アップセルの成功といえます。   レコメンド機能の特徴が遺憾なく発揮されるのは、クロスセルの方といえるかもしれません。元々購入しようと思っていた商品に、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というようなレコメンドが入ると、買わなかったとしてもついつい見てしまうというのが人間の心情です。この段階でのレコメンド機能からの誘導は、アップセルにもクロスセルにも有効だと考えられます。   3.確認フォームからの誘導 確認フォームからの誘導は、店舗販売でいうクロージングの部分です。 もうユーザーは買うことは決めているので、そこへの上積みとしてお得情報で誘導するととても有効な手法です。   例えば、その購入商品と抱き合わせで他のものを購入すると今なら何パーセント引きとか、他の商品と一緒に買うともう一点何かがついてくるとか・・・そういった特典を確認フォームで提案してその商品が購入されれば、クロスセル成功ということになります。 アップセル・クロスセルに必要なシナリオ作り 最近の広告販売手法としてLPのような縦長1Pで商品をクロージングまでするようなものが増えてきているのは、ストーリー性によってこの押し売り感を払拭しようという狙いからです。しかしながら、そうそう商品ごとにストーリーを持たせるのは至難の技ですよね。   そこでポイントになってくるのが購入までのシナリオ作りです。 聞いただけだとなんだかそれだけで憂鬱になってきますが、成功した時の達成感といったら・・・憂鬱ではなくむしろ楽しくなってくるものです。   ネットショップにおけるアップセル・クロスセルは、ユーザーの導線や購入までのシナリオをある程度想定したアプローチをしなければならないので、闇雲に広告を入れてみたりレコメンドを入れても、実店舗でいうところの押し売りになってしまうので注意が必要ですが、楽しみながらそれを行えるのもまたWEBマーケティングの楽しさではないでしょうか。    ...

※この物語は佐賀一哲(がーさー)が中国出張で経験したことを基に作られたノンフィクション物語です           鬱蒼(うっそう)とした茂み越しに見える青空が高層マンションに遮られ、無表情に照りつける太陽が足取りを重くさせる。       案内人:「この風景をお見せしたいのデ、歩いてもらってるんですヨ!」       先を歩く案内人の中国訛りの日本語にどこか胡散臭さを感じながら、視線を下に移す。       案内人の引く自転車から反射される光が暑さを増幅し、行き先の分からないじれったさに顔をしかめる。       臙脂(えんじ)色のブロックが敷き詰められた通路は蛇行を繰り返し、そこから伸びるいくつもの分かれ道の先は、覆いかぶさった樹の葉で視界を塞がれている。       上海の夏は本当に暑い。       中心地から少し離れたこの地区では、日中ほとんど人が歩いていない。空がネオンで染まる夜の市街地とは、あまりにかけ離れた目の前の風景。       住民は暑さを避けて家にいるのか、そもそも投資目的のマンションばかりで人がいないのかは分からないが、「上海」なのに人間の姿が見えない不気味さは、正体の見えない中国ビジネスに向かう不安を膨らませる。       上海支社の現地スタッフ「王(ワン)」さんは初対面だからと着てきたジャケットの襟が湿り、背中にたまった空気は熱を帯びる。額から汗が流れ落ち、足元に染みをつくる。       ぴくりとも水面の動かない池には黄色くなった葉っぱが浮かび、独特の臭気が鼻に残る。       案内人:「もうすぐですヨー」       案内人が左の脇道に入り、玄関の番号を確認しながら、落ちた葉と黒ずんだ実のようなものを踏みつけて進む。「148」と書かれた玄関で立ち止まり、こちらを振り返ると、額の汗を拭きながら笑顔でドアを指差す。階段の前でエサを食べていた3匹の猫が一斉に顔を上げ、こちらを振り向いた。       突然、王さんが私の横に立ち、スマートフォンの画面を触りながら聞いてくる。       王さん:「お昼ご飯、どうします?いつもは宅配アプリで注文してるんです。みんなで注文すると割引きされますし」       覗き込んだ王さんのスマートフォン画面には食べ物の画像と簡体字がズラリと並び、赤や黄色などの原色が妙に目を引く。鶏肉のような料理を選択し、再び業務に没頭するとすぐに玄関のチャイムが鳴った。       「外卖!」       地下にある玄関から大声で呼ばれ、王さんは座ったまま応じると、階段を上ってくる音が聞こえた。スカイブルーのロゴの入ったヘルメットとポロシャツを身につけた男性が、両手に持ったビニール袋を軽く上にあげる。       王さんがそれを受け取って、私の机にも運んできた。       がーさー:「あれ?お金は払ったんですか?」       と聞いた私に少し得意げな笑顔を浮かべながら、       王さん:「注文の時にまとめて払ってあるんですよ。」       と答える。       がーさー:「誰が払ったんですか?現金で細かいのがなかったから払いたかったんですけど…お釣りとかあるかな」       と言う、私に王さんは怪訝そうな表情を向ける。       王さん:「あんまり現金は使わないんですよ。ウェイシンでまとめて払うので。」       王さんの発した「ウェイシン」という言葉にどこか感情がザワつく。「中国版LINEみたいなもの」で日本での呼び名は「WeChat(ウィチャット)」という程度の認識しかなく、ダウンロードはしていたが、まだやり取りする相手もいないので使っていなかった。       「ウェイシン」に決済機能があることは知っていたが使い方は分からない。「送金」機能もあることは想定はしていたが、中国の銀行口座もない現状を考えると、利用するのはまだ先の話だと思っていた。       今回は現金での支払いをお願いしたところ、意外な答えが返ってきた。       王さん:「ウェイシン」のアカウントさえあれば、決済機能使えますよ」       「ウェイシン」のアカウントを開くと、「マイウォレット」という機能がある。ここに自分のお金が貯まるわけだが、銀行口座やカードをつなげて入金する方法に加え、友人から送金してもらうことも可能だ。       王さんに現金で100元を渡し、その分を送金してもらうと私の「ウェイシン」に100元が入った。そこからお昼代を送り、受け取りをしてもらって支払いが完了した。あまりにも簡単にお金が動く。       王さん:「お店でも現金じゃなくて、ウェイシンかアリペイで払ってしまいますね。大体のお店で使えます。タクシーでも使えるんですよ。たまにアナログなタクシーはありますけどね」       上海の中心地と郊外では、物価が全く違う。チェーン店やフランチャイズは別とすれば、食事に関しては郊外だと1/3程度で済んでしまう。そして、日本に比べると衛生面やサービス面が明らかに劣るお店でも、電子決済が当たり前に行われている。生活水準と、インターネットやスマートフォンサービスの浸透具合にアンバランスを感じている。       しかし、私は思い直す。       インターネットが世界にもたらすものが何なのかと考えると「平準化」という言葉に行き着く。誰でも情報に触れられ、どこにいてもモノが買える。そうすると、私が今、目の当たりにしている中国の状況の方が、日本よりも本来のインターネットの姿に近いのではないか。       中国で普及している電子決済。インターネット上だけでなく、リアルでの決済をも多分に含む。そこには中国13億人の行動データと購買データが蓄積されており、それらが繋ぎ合わさったときの爆発力は計り知れない。       たった18元の昼食に中国インターネットビジネスの巨大さと、その中に取り込まれていく、これからの自分の姿を想像し、戦慄した。         ▼佐賀一哲の中国越境ECが気になる方はこちら▼    ...

元々、音楽活動をしていてボーカリストだった女性が一念発起して起業した株式会社バルーントリップの代表取締役 朝倉香氏に単独インタビューを行ってきました。   自分の好きなことといっても起業をすることは、なかなか大変だと思います。バルーンで人を喜ばすことが好きで起業し、軌道に乗せた朝倉社長が2016年に会社化し、本格的にバルーンデコレーションを事業として展開していく決心をしたことについて伺いたいと思います。 バルーントリップを起業する前の原体験 朝倉社長:私はもともと、 12ヒトエというブラスロックバンドに所属していました。歌を歌うのが好きなので、ライブやその他ラジオなど本格的に活動していました。けれど、それだけでは収入が安定しないので、アルバイトを掛け持ちしながら音楽活動を続けていました。   高校卒業後、接骨院の受付など色々な業種でアルバイトをする中で、従業員2~3名の小規模のリムジンサービスを扱う会社で、バルーンを車内にしきつめるという業務を行う機会がありました。これがいわば起業の原体験ともいえます。   前職の経験が大きいということになるんですね。もともとバルーンには興味はあったのでしょうか? 朝倉社長:はい、幼い頃からバルーンでデコレーションするのが好きで、バースデーで友達に作ってあげたりと、趣味の範囲ではずっと続けていました。バルーンは、海外のパーティでは当たり前に、デコレーションとして用いられています。華やかでかわいい世界観をバルーンで表現するのがスタンダードで、特にアメリカのパーティ文化には憧れを抱いていました。   最初の頃は、音楽がやりたい、続けたいがために、お金が得られるから働くというある種、受け身の姿勢で仕事をしていたのですが、次第に働くのが楽しいと思えるようになってきたのです。社員が多いわけではないので、バルーンのデコレーションや、仕入れ、管理など裁量ある仕事を任せてもらったことが仕事に対する意識の変化に繋がったのだと思います。   このまま会社の枠の中でやると、制限されてしまって視野が狭まったり、自分のやりたいことができなかったので、一から自分でやってみようと思うようになりました。もちろん最初は、会社に属しながら、空いている時間で仕事を受けようと考えていたのです。   しかし、務めているリムジン会社の社長が、社内でやるには賛成するが、起業したらライバルになるということで反対されてしまい、結果として退職することになってしまったのです。全くの起業のイロハも知らない私が、収入のあてがないのはとても辛い現実ではありましたが、「何とかなるさ」精神で乗り越えようと頑張ってきました。 バルーントリップのこれまでの道のり 朝倉社長:起業に関しては右も左も分からないので、最初はとにかく行動、行動の毎日でした。クラブや結婚式場などに電話をかけてアポ取りをしたり、またプレゼンや資料も模範はないので、とにかく思いをぶつけていました。持ち前の明るさと元気なことを生かし、「キャラ売り」で仕事を受注していましたね。全て自分がこなさなければならないので、一年くらいは休みがない状態が続きました。   -随分とパワフルな感じですね。起業して学んだことは何ですか? やはり会社に属してやるのと自分でやるのとでは、モチベーションが全然違います。実は、起業してバルーンをデコレーションするための機材や移動する車などの資金不足を工面するために、国の金融公庫に書類出して申請をしてみたら、何と450万ほど融資を受けることが決まったので、スイッチが入ったのだと思います。   もちろん、商売道具は揃っても、受注しなければ生活できませんから、がむしゃらに行動して、仕事をこなすうちに、新規で営業をするよりも友人知人からの紹介営業の方が受注しやすく、かつリピートに繋がりやすいことに気がついたのです。他の起業家の方にとっては常識かもしれませんが、私の場合は行動してみて気がついた感じです。   特に優秀なわけでもない私が唯一、他に負けないと確信しているのが、バルーンのデザイン力、デコレーションです。そこには絶対の自信を持っていました。そのため、一度オーダーを頂いたら、80%の確率でリピートをいただけるようになったのだと思います。   私だけではさばけない大口案件の場合は手伝ってもらうスタッフと協力して個人から企業案件までこなすようにしています。また他の事業者と違い、事業規模もそこまで大きくない分お客様のニーズに沿ったバルーンデコレーションや価格についても柔軟に対応できます。そのため、最近ではEC(ネット通販)販売にも注力するようになり、月間50件ほどお客様からオーダー頂けるようになりました。   次はどのフェーズを目指していますか? 朝倉社長:今のままでも良いのですが、会社化することでもっとできることはあると思ったので、会社化にいたりました。ただ、今でも忘れないのがバルーンアーティストとしての感覚ですね。好きなバルーンで人を感動させたい、そんな想いを信念にデコレーションをしているのです。会社化することで、もっとバルーンアーティストの仕事の幅を広げ、色々なことに挑戦できればと思っています。 バルーントリップのビジョン 今後の目標やこれから起業したい方についてメッセージがあれば教えてください 朝倉社長:ホームパーティや結婚式、バースデーはもちろんのこと、ちょっとしたお祝いごとにも、バルーンをプレゼントするような文化を作っていきたいですね。特にバルーン花束は、バルーントリップでしか販売していなく、可愛くて定評あるものなので、もっと広めていければと思っています。   ゆくゆくは、海外ではスタンダードな「気軽にパーティができるパーティスペース」を持てればと思っています。その空間にいけば、バルーンはもちろんのこと、パーティの盛り上げに必須なものが全て用意されていて、誰でも気軽にパーティができる、そんな空間をプロデュースしたいなと思います。   また、資金的にも余裕ができたらデコレーションケーキ屋も始められたらと思っています。これは、今はネット販売でしか行っていないバルーン販売をリアル店舗としてオープンし、併設してデコレーションケーキを販売するものです。可愛いものに囲まれて、お客様の喜ぶ姿が見られたらいいなと思っています。   ここまでやってこれたのも、本当に周りの方のおかげだと思っていますが、一番大事なことはマイナス思考にならないことだと思います。   やってみてだめだったらまたやり直せばいいわけで、何事もやって失敗してみることで、さまざまなことが学べると思っています。私に例えれば、バルーンデコレーションに大事な資材を忘れても、悲観するのではなく、ピンチはチャンスだと思えるかどうかです。   結果的にうまく対応してお客様に喜んでいただいたときは、またさらに学ぶことがあるので、自分の成長に繋がるのです。なので、やりたいことには失敗を恐れずにどんどんチャレンジしていけば良いと思います。 編集後記   インタビューを終えて感じたことは終始、明るいキャラクターで話しやすいイメージを持ちながらも、起業家にとって大事なメンタル面も兼ね備えている方だと思いました。   自分の好きを貫き、その想いを失敗を恐れずに伝えていく。このことがもしかしたら何を行うにしても大事な要素なのかもしれません。終始電話が鳴って忙しそうな雰囲気でしたが、今後もさらなる発展に期待が持てる株式会社バルーントリップの朝倉社長のインタビューでした。     ▼バルーントリップについてはこちら▼    ...

※本記事は自社商品を受注生産しているネットショップ担当者向けの内容になります。   ネットショップ担当者にとって、ひときわ厄介なもの・・・「在庫管理」。 在庫管理といっても、単純に在庫の数を数えるだけなのであれば、取扱商品の棚卸をすればいいだけなのですが、何か商品を作って販売している場合、その原材料も管理する必要性があります。   例えば、アパレル関係やアクセサリーなどは代表的なところではないでしょうか?そもそも在庫管理の意義とは何か?なぜ在庫管理がうまくいかないのか?どうすれば適正に在庫を管理できるのか?など在庫管理について見ていきたいと思います。 在庫管理とは? 在庫管理の意義とは何なのでしょうか?そこには2つ大きな意義があると考えます。   ・お金の流れを明確にすること ・在庫切れのリスクを避けるため   単純に在庫管理といっても、既製品を販売しているだけなのであれば、その商品数を数えれば大方把握できるのですが、商品を作って販売している場合は、そういうわけにはいきません。   そこには材料費が発生しますし、ただ単純に売れた数だけではなく、それを作るにあたって発生した費用全体を見なければいけないので、一筋縄ではいかないのです。 なぜ在庫管理がうまくいかないのか? 扱う商材が多ければ多いほど、在庫管理は複雑化していきます。ですので、システムを導入しているネットショップが大半なのではないでしょうか?しかしながら、システムを導入してもなお「憂鬱」と感じられる在庫管理の実情とは一体どんなものなのでしょうか?   いくつか例をあげてみます。 1.とにかく把握する数が多い 2.在庫管理を複数人で行っており、しっかり情報共有できていない 3.不具合が出たとしても、出荷を優先している 4.実際のフローの中にシステムをうまく取り込めていない 5.サンプル品などの非売品の数をカウントしていない ざっとあげるとこんなのところではないでしょうか?一つずつ見ていきます。   1.とにかく把握する数が多い 簡単なようですが、これは根深い問題です。在庫管理において管理すべき細目が多いと、管理がかなり大変になってきます。ある程度をグループ化し、一つの項目として把握するようにしなければ、細かく把握しようとすればするほどに自分の首を絞めているような状態になりますね。 特に原材料の把握などに多く見られる傾向ではないでしょうか?   2.在庫管理を複数人で行っており、しっかり情報共有できていない 在庫管理を、複数人で行っている場合、それぞれが共通意識を持っていなければ、いくら良いシステムを採用していてもほとんど意味をなしません。   在庫管理は責任者を定め、記帳するスタッフは限定した方が効率的だと私は思います。しかしながら、なかなかそれを専門に任せられるスタッフというのが、現場では確保しづらいというのが現状ではないでしょうか?   結局のところ、それをネットショップ担当者の仕事の一部とする流れになるのですが、現場の全てを把握していないと照合が取りづらい・・・というなんとも「憂鬱」な仕事であることは想像に難しくないと思います。   3.不具合が出たとしても、出荷を優先している 在庫を管理している者にとって、最も厄介なことというのがこれではないでしょうか?   在庫を管理しているはずなのに・・・なぜか欠品が出る。しかしながら、売りは立っているので、用意しないわけにはいかない・・・そうなってくると、状況はともかく、一番優先するのはお客様なので、なんとか間に合わせの材料で出荷にまでこぎつける。   しかしながら、「間に合わせ」であって、根本解決をしないままでまた新たな「番狂いの種」を投入しているので、在庫管理としてはとても「憂鬱」です。   4.実際のフローの中にシステムをうまく取り込めていない システムを使用したところで、それを効率的に使用できる人間が限られていたのでは、リアルタイムでの在庫管理はなかなか難しいといえるでしょう。   しかしながら、商品を把握する際その入力作業までを実際作業をしているパートやアルバイトのスタッフ1人できるかというと疑問符がつきます。   リアルタイムでの在庫管理と、帳簿上の在庫管理。結局この2元管理を融合させるのが、ネットショップ担当者の仕事になってくるといえますね。   5.サンプル品などの非売品の数をカウントしていない 既製品であれば、サンプル品はサンプル品という項目で一元管理できるのですが、商品を作成して販売する場合、サンプル品であっても材料は使用しますし材料費も発生します。   しかし、売り上げは立たないもしくは正規の値段では販売しないので、そこで在庫に変動が出てきます。サンプル品を出荷する場合のほとんどが、原価割れしている場合が多いことが想定されることから、サンプル品をきちんと把握し、それを見越した在庫管理をする必要性があります。 適正な在庫管理とは? いろいろと在庫管理に対するも問題点をあげましたが、結局のところ適正な在庫管理とは一体どういうことを言うのでしょうか? まず言えることは、ネットショップにおいて在庫チェック、在庫コントロールは必須です。 しかしながら、商品を制作しながらの在庫管理は関わる人数も多く果てしなく大変で、ある程度の期間を定めて棚卸をして計算するのが現実的です。   その棚卸の頻度と質を上げるように、社員教育していくのはもちろんのこと、日常の中で「とりあえず」をなるべく排除していく必要性があります。   とりあえず出荷する、とりあえず追加する、とりあえず立替える・・・   これをしている限り、在庫管理における負のループから抜け出すことはできないと考えます。ものづくりに思いや愛情は非常に大切です。手にしてくれる人に大切にしてもらいたいので、お客様を優先するのも決して間違ってはいません。   しかしながら、一つのショップを運営するにあたって絶対的に必要なものは、お金の流れを把握する力です。お金の流れを把握する=在庫管理という意識を、ネットショップに関わる全員に認識してもらう必要性があります。 在庫管理のフローをマニュアル化する アルバイト・パートタイマーの方の入力は避け、別管理で毎日チェックし入力に関しては責任者が行いましょう。棚卸の回数を増やし、ネットショップ管理者だけでなく、なるだけ全員参加で「お金の流れ」を意識する機会を設けましょう。具体的に数値化した在庫数を、常に全員が把握できるように開示しておきましょう。 さいごに 人・モノ・カネ、すべてが絡む「在庫管理」は憂鬱な仕事かもしれません。いろいろな工夫を凝らし、ネットショップに関わるスタッフ一丸となって在庫の管理をしている意識を根付かせるのが、ネットショップ担当者の憂鬱の種を減らす方法ではないかと思います。     ...

2016年の暮れ、webメディア業界に大きな転換期を迎える年になりました。ことの発端は、DeNAパレットを掲げた、大手企業のwebメディアコンテンツの相次いでの閉鎖、記事供給の停止など、師走を駆け巡るニュースは、IT・web業界ならず、テレビでの謝罪会見という、大の眼に触れるような大きな事件にまで発展しました。   もちろん、球団を抱えるだけの巨大な企業組織であったがゆえの対応となったわけですが、これまで以上に、読者(ユーザー)、そして記事供給をするライター、編集者、今までとは違う、厳しい見方が予想されると思います。そこで、今後のオウンドメディア運営について、どのようにしていけばよいかをまとめていければと思います。 これまでのオウンドメディアの功罪とは何か そもそも論になってしまいますが、まずオウンドメディアについて考えていきたいと思います。特に企業が運営するオウンドメディアは、昨今のgoogle検索やSEOとの結びつきと関連性が高く、記事コンテンツを生成しておいて損はない、そのような考えで取り組んでいる企業もあれば、しっかりと外注企業と協力し、本腰を入れて運営している企業もあります。   これは、その企業がオウンドメディアをどういう認識で捉えているかによると思いますが、数学の解のように正解はないとも考えています。   今回のDeNA騒動を受けて、googleのアルゴリズムなどSEO周りは、また変わるだろうと予測されますし、ひと昔前は被リンクがいいだとか、長文コンテンツがいいなどと憶測や手法がたくさんありましたが、全て一掃されるのではとも思ってしまいます。   もちろん、売上をとりに行くのであれば、オウンドメディアとしてキュレーションメディアのような、ある一定層の多くのユーザーを集客することで、クライアント広告主に、月刊これくらいのPVないしはUUがありますよと、プレゼンでき、シナジーある商品の広告やタイアップ、記事広告など、マネタイズしやすいのもうなずけます。   しかし、今回のDeNA騒動がきっかけで、メディアの本質である、どれだけ良質なユーザーがいるか、本当のファンがいるかを第一に考えてコンテンツを作りこまないと、広告を入れようとは思わなくなるのは、周知の事実だと思います。   この状況はどこかで同じようなことがいわれてきたと思いませんか。以前、ステマなどと騒がれた、有名人など今でいうインフルエンサーと呼ばれる人を活用したマーケティング手法です。   実際に気に入ったように見せてみたり、ヤラセ疑惑が生じたりと、何かと話題になりましたが、ある種、リバイバルした形で、今回のキュレーションメディアの問題に発展したのだと思います。情報の真意が疑われかねない記事コンテンツを量産し、SEO対策をガチガチにしたメディア運営はリスクを伴うことはいうまでもありません。 今後メディア運営に求められるコンテンツとは それでは、今後のオウンドメディアはどういう立ち位置で運営すればよいのでしょうか。SNSが台頭し始めてきて約7年。残り東京五輪まで3年、ダイバーシティや労働環境の改善など、世の中起こる全ての世相が、オウンドメディアの方向性をも決めるともいえるかもしれません。   少しオーバーな表現ではありますが、人々が働く環境や、日常生活がSNSのルーティーン(タイムラインをみたり、アプリのニュースをみたりする行為)を決めるからです。webメディアの多くはモバイルで読まれているので、もし週休3日が導入されたら、平日の1日は土日と同じように、ユーザーの見る時間帯が変わったり、休みにウケがよいコンテンツを増やしたりと、うまく対応していかなければなりません。   このように、先を見据えてユーザーライクかつ柔軟な対応ができるような記事コンテンツの配信を心がけたり、またSNSで分散させていくというのも当然に行っていくことが、これからさらに必要になってくるでしょう。   良質なコンテンツであるのはもちろん、ニッチな内容であったり、こんなものもあったのだという、ある種1次コンテンツ的要素も組み入れないと、星の数ほどあるメディアとの差別化も苦労するのではと思います。   ただ一番はやはり自社サービス、主力事業に沿ったオウンドメディアを運営するのが一番であると思います。それは、主力事業で取得したコンテンツ(写真や記事ネタになるようなもの)をさほど手間なく使えるので、リスクになりにくいからです。   ただ、一概にリスクがないとも言い切れないので、自社サービスと照らし合わせ、記事コンテンツとしても十分な内容で、メディアを立ち上げるには十分だと感じたら、行動に移してみるのもいいと思います。   結局のところ、いかに自社サイト、ないしはサービスに紐付けできるかがオウンドメディアを運営するにあたり、一番のKPIになるのではないでしょうか。 さいごに あのメディアの記事を見に行ったらいつも役に立つ情報が載っているので、ブックマークして毎日記事を見に行こう、と思ってもらうファンをいかに多く作ることができるかです。   人気の飲食店もいい食事のメニューやサービスがあるからこそ、ファンがつき、混み合いを見せるように、オウンドメディアもwebのお店だと思い、ユーザーペルソナをしっかりと定め、フレンチなのか、中華なのかみたいに、ユーザーに対しどういった良質でかつ気に入ってもらう記事コンテンツを配信するかでメディアのグロースに影響してくると思います。   そのためには、まずメディアではなく、主幹のサービスを固めてからオウンドメディア施策を走らせることも全然遅くありません。     ...

株式会社メディアインキュベート代表取締役 浜崎正己が経験してきた「チーム崩壊」について独占インタビュー!   スタートアップ、会社経営で経験した「チーム崩壊」。積極的に事業を興し、チャレンジする背景で経験したチーム運営の難しさ、もがき苦しみ数多くのことを学び、今に活かしている起業家・浜崎氏に「チーム崩壊」についてお話を伺いました。 これまで経験したチーム崩壊 スタートアップのチーム崩壊 いくつか「チーム崩壊」を経験してきているのですが、数年前に外資の会社でスタートアップの日本支社立ち上げをやっていたんですね。すごく意気込んで取り組んでいたのですが、いわゆる外資系特有の「本社の意思」とか「日本での繁栄が」とか、そういうところでチーム内で衝突があって。   3人で立ち上げたのですが、全員初めて会った人たちで、それぞれの意思統一ができておらず、方向性とか色々すり合わないままでスタートしていました。 当然ではあるんですがチームを作る時には、気が合うとか方向性が一緒でないとチームは崩壊する、というところを痛感しました。その時の「チーム崩壊」はそれだけが原因ではないんですけども、正直そういう面はあったなと思います。   チームでうまくやっていくには、理由付けが重要 起業して、チームとして一緒にうまくやっていく上で重要な点は、やはり個々人の「なぜそれをやっているか」とかの理由付けですね。今やろうとしているものがどういう所につながっているか、その人たちがどういう所にモチベーションを感じているかをちゃんと把握してあげて、そこに導いてあげるとか。そこにはこういう理由があるし、君がやろうとしていることはこういうことにつながるし、叶うよね、とゴールを見据えられるという点は重要だと思います。   その人が叶えたいもの・・・ある種お金じゃなくても、例えば経験が欲しいのであれば、それを提供できれば充足すると思うんですよね。なので相手が何が欲しいかをちゃんと把握して、相手がそれを充足できるような目標設定とか目線設定とか、もしくは実際に業務をお渡しするとか、ということは心掛けています。 チーム崩壊から学んで活かしていること   まず相手のメリットを意識する 色々な失敗を経て、学んだというか心掛けているのは、「相手に損をさせない」ということですね。儲ければいいや、で相手に損をさせてしまうと、関係性も悪くなって今後一緒にお仕事できなくなったり、と結果的にデメリットしかない。相手に得をしてもらって、かつ自分が得をする、そういったポイントで仕事をできるようにする、ということは心掛けていますね。   例えば、僕がメディアの立ち上げの支援をしているときに、お客さんに「流行っているメディアを作りたいんです」と言われても、お客さんにメリットがなければやらないですし、「こっちの施策がいいと思いますよ」と逆にお客さんに提案、紹介したりとか。お客さんがお金がなくても、面白そうだなと思えば成功報酬型でやりましょうかとか。そういう話はしたりしますね。   やってはいけないことは、出来ないことを出来ると言ってしまうことですね。弊社みたいなベンチャーだと自分を大きく見せたくて、大きなことを言いがちになっちゃいますけど、結局相手にとっても時間とか納期とか色んな選択肢の条件があったうえでお願いするかしないかを悩んでいるわけなので、正直であった方がいいかなと思います。   きついとか、厳しい状況であるとか、開発バグが出たとか、あればそれは逐一報告をしてちゃんと正直で、嘘をつかないことをなるべく心掛けた方がいいと思っています。 メディアインキュベートについて メディア支援 メディアインキュベートではメディア支援を行っています。 もともとWebメディアのウェブディレクションとか、ポータルサイトの編集ディレクターみたいなことをやっていて、一通りメディアについてはやってきた、という自負があるので、やはりビジネスとしての価値を提供できるのはメディアの領域かなと思ってやっています。   メディアはどうあるべきか 去年あったWELQ騒動で言うと、様々なメディアが影響を受けてますよね。でもちゃんとオリジナルコンテンツを作って、コミュニティとかも作って、メディアのファンを作っている、ちゃんとポリシーを持ってやっているようなメディアというのは、広告などの注文数が上がってきています。 今回の騒動で相当数のメディアが影響を受けている、と言うのを見ると本来メディアに関わりたいという熱を持っていない人たちも結構メディアをやっていたんじゃないかな、と思います。   オリジナルの重要性 ウェブメディアの作り方で言うと、僕は雑誌の作り方にすごく似ていると思っています。   コンセプトを決めて誰に届けるか。普通にサービスを作るのと同じかもしれないですけど、メディアも一緒だなと思っていて。なので誰に届けるかということを考えてオリジナリティをもって作るというのは大切だと思っています。   コストはかかるんですけども。それでもお金が回るとか、ファンにちゃんと届けられて事業として回るという仕組み作りに力を注ぐことが本質だと思います。それで実際にうまく行っている会社もあるんですよね。   例えば30万PVでも年商3000万あるメディアがあります。そこはファン作りをちゃんとうまくやって、そこに届ける人たちがどういう情報を欲しているか、どういう広告商品を設計すれば、という風にちゃんとビジネスとして回るというモデルを作っているんです。   これからのメディア これから、「北欧の暮らし」さんや「ほぼ日」さんのようなメディアは増えていくと思います。メディアECと言われていますけど、それだけじゃなくてコミュニティ、イベント、リアルまで含めた販売など、情報を発信するだけでないメディアの形ですね。 さいごに お恥ずかしながら、今回の取材で色々整理してみたら、これまで結構「チーム崩壊」してきているな、と。 そこから学んで気を付けているのが、まず「相手にメリット・成果をお渡しする、利益を得ていただく」ことは確実に考えています。ビジョンとかもすごく大切ですけど、人間ご飯を食べないといけないので、「これいつ返ってくるのかな」と絶対に不安になるんです。そこで、まず少しでも利益を返せるようなモデルでビジネスを回す、ということをすごく心掛けています。   なので、「無償で働きたいんです、お勉強させてください、なんでもやります」みたいな人がたまに来るんですけど、僕そういう人はお断りしていて。「無理です、やめたほうがいいです」と。僕もそういう時期があったからわかるんですけど、絶対に続かない。   最初はいいんですけど、テンションがシュッと下がってくるのを何度も見てきているので。ちゃんと適切な対価をお支払いするモデルをいち早く作るのは心掛けています。 「チーム崩壊」は決してよいものではないですし、何度しても辛いことです。その度に学んで、同じことは繰り返さない、ということを胸に刻んで改善しています。その一つの答えが少しでも利益を返せるようなモデルでビジネスを回すことだと今は考えています。     ▼取材協力▼ 株式会社メディアインキュベート     ▼現在、廃業・倒産・事業撤退・チーム崩壊などから這い上がった方を取材しております▼ 取材してほしい方は、ぜひご連絡ください!     ...

現在、兵庫県の姫路を中心に活躍する粘土アーティスト「アシュラ帝国」   あえて粘土というニッチなジャンルで勝負をしているアシュラ帝国さんにニッチな商材を扱う上で認知させる、集客させるをニッチビジネスの戦略を伺いました。 ニッチな粘土作品をはじめたきっかけ アシュラ帝国さんは最初から粘土アートを制作しているのですか? いえ、もともと大学生の時はリアル路線の禍々しい絵を書いてきていました。そのころ尖っており、先生に対しても悪態を付いていたりと、なかなか評価してもらえなかったんですね。絵で頑張ってるのに・・・と中々うまくいかない状況で悶々としていました。   で、ある時にゼミで箱を使って作品を作ってくださいという課題がでたんです。ちょうどクリスマスシーズンということもあり、プレゼントを作ろうというと思ったんです。でも、箱を作るなら、その際中身がなきゃいけないな・・・と思って、中身として今の作品のベースとなる『アダムくん』というキャラクターの粘土作品を作ったんです。   高評価を受けたましたね。そこから絵と同時進行で粘土作品を作っていくようになりました。その後は、卒業制作の時に粘土作品にしたほうが良いと助言を受けて、300体の粘土作品を作って、またそこで高評価を受け、今もキャラクターを中心に粘土作品を作り続けています。 ニッチ市場での販売方法 販売方法などはどうされているのでしょうか? 基本は対面での販売が主となっています。というのも、もともとネットの方でも販売は行ってはいたんですが、そもそもジャンル自体が認知がされていないので、あまり反応は多くはなかったです。   粘土作品をネットで検索することがあまりないので、それならいっぱい知り合いを作って、そこで色々とつながって販売していった方が、やりやすいと感じたので対面が主になっています。   現在はFacebookからも多少注文はくるので、ネット販売を行っています。FacebookとかインスタグラムなどのSNSはを使う際は、粘土作品という利点を生かして、風景などに今中心で制作しているアダムくんを溶け込ませて撮影したものをSNSで発信していっています。   だから、旅行に行くときなんかは絶対に持っていきますね。キャラクターたちをある種エンターテイメントの一つとして活用しています。見ている人にいかにおもしろいと思ってもらえるか。そこを意識してSNSを使っています。   ニッチなジャンルだからこその対面なんですね。その際意識していることってありますか? やっぱり対面で売っていく以上、作品以上に売る側の態度であったり、姿勢が大切になってきます。売っている人間の態度が悪かったら、対面なのでやっぱりいらないですということになりかねませんしね。   そうなると、買ってくれる人もそうですが、粘土作品に対しても失礼なので意識しています。   対面である以上作り手の印象も重要になってくるんですね。確かに喋っててもいい人オーラがすごいです。それと、今かぶっているお面も対面での販売のためなんですか? これはマスクではなく素顔です。本当のことを言うと、特殊造形をしている友人に作ってもらったのですが、これはお客様に顔を覚えてもらうには最高のアイテムだと判断しました。   実際これをつけていると初見の人からも話しかけてもらいやすくなるし、かなり役に立ってます。 お客さんを惹き付けるニッチな戦略とは 粘土作品を作る上でお客さんを惹き付けるためにやっていることってありますか? やっぱりまずは、いかに手にとってもらえるかですね。だからこそ『アダムくん』などキャラクターを作っていることもあります。そして、実際に手に取ってもらうためにキャラクターの形も変えてきました。   最初は尖ってたり角ばっていたりしていたんですけど、あまり手にとってもらえなくて・・・。で、そこから今のような角を極力無くし、丸っこいデザインに変えたんです。   形を変えてからはお客さんの反応にも変化があり、それまでは、イベントに呼ばれて粘土作品を見せるだけでその場限りで終わってしまうことが多かったです。もちろんそこから次のイベントに呼ばれたり、作品を購入してもらったりはあったんですが、あまり広がっていきませんでした。   でも、いかに手に取ってもらうかを意識し始めてからは、お客さんからの反響も徐々にですが最初よりも大きくなって、作品が人から人に渡ってもいるという実感も感じました。さらに、その実感があるからこそ、作品自体の精度上がってきたのも嬉しいですね。   アダムくんは好評ではあるんですが、やっぱり中には「ちょっと・・・」と感じる人もいらっしゃるんで、そういった人も楽しんでもらえるようにいろんなキャラクターを展開してます。   この他にもお客さんを惹き付けるためにやっていることってありますか? 次に意識していることは、とにかく気に入られることです。なので注文が入れば、その人が過去にどんなことでワクワクしたのか、そして集めていたものは何なのかなどを徹底的にリサーチをします。   それをアダムくんやそれ以外の作品にも反映し、その人のだけに合わせたオリジナルを追求していき、ピンポイントで気に入ってもらえるような作品になるようにしています。基本はオーダーメイドで、お店や個人の方から注文をいただくことが多いです。で、リサーチをアダムくんなどに反映して作っています。 ニッチ市場で売上を上げていく方法   こういったニッチな作品の売上は一体どのようにして広げているのか? やっていることはシンプルです。声がかかればイベントなどには必ず参加しますし、広告を作って街で配ったりと、とにかく知ってもらうようにしています。そして注文も極力お店などを中心に作るよう売り込んで作っていっています。実際にお店に置いてもらえば、いろんな人に見てもらえるわけじゃないですか。   そうしていかに知ってもらって、人から人につながっていくかを意識して売上を広げていっています。地道ではあるけどやっぱりニッチなジャンルである以上こういった人に知ってもらうというのは重要ですね。実際に反響とかはあるんですか?   結構ありますよ。実際に神戸にあるお店のために作ったアダムくんをみた人が姫路に来たときに「ここにもある」と驚いていたなどの話もよく聞くので確実に作品は広がっていっているなという実感はあります。 ニッチ市場で戦ってきて思ったこと お話を聞いてるとニッチなジャンルである以上、地道な広げ方が多いように感じました。今まで心が折れそうになったりはあったんですか? 心が折れそうになったことは一度もないです。確かにイベントなどをやって1個も売れずに帰るなんてことはたくさんあったし、順風満帆でもありません。ですけど、粘土でやっていくと決めてやっているわけですし、さらにアダムくんなどのキャラクターが励ましてくれているようにも感じる時もあります。   なんとかこのキャラクターたちを有名にしたいという気持ちがあるので、辞めようとは思ったことはありません。そして、イベントやギャラリーに呼ばれたり、そこから実際に人に触れてもらったりし反響も大きいので需要はあるという確信があったのも理由ですかね。 編集後記 今回、アシュラ帝国さんのインタビューを通して感じるのは、粘土アートという世間の認知度が低いニッチなジャンルだからこそ、ネットではなくリアルでの販売を中心に展開していき、粘土アートというものが頭にない人にも少しずつ目にふれ、手にとってもらうのかという地道ではあるものの、その丁寧なニッチ戦略であったり、それを可能にする自分のキャラクターなど作品に対する愛情など多くの刺激を受けることができました。   アシュラ帝国さんは「アダムくん」の他にもほかのキャラクターの粘土作品も展開しているので、大注目ですね。     Twitterはこちら:https://twitter.com/ashra_original Facebookはこちら:https://www.facebook.com/ashrateikoku.adamkun/ インスタグラムはこちら:http://www.imgrum.net/user/ashra_teikoku/1901320831     ...

ネットショップ担当者だけでなく、休日を心安らかに過ごしたいのは人の常。しかしながら、その連休明けこそがネットショップ担当者にとっては憂鬱だったりするのです。   どうして憂鬱になるのか?告知の方法は?連休中の対応は?連休明けの営業で気をつけるべきことは?についてご紹介します。 そもそもネットショップにとっての連休って? 一般的に暦通りに行くと、土日は連休といえますが、ネットショップにとっての大型の連休は、GWとお盆と年末年始と考えるのが妥当だと思います。規模にもよると思いますが、GWを休みとするかしないかという論議もありますが、ここは連休の中に含めて考えます。   土日を営業日としないネットショップもありますが、その場合月曜日のルーティンが他の曜日より少し多くなっているのではないでしょうか?連休は、日数が多くなるほどにそのあとの反動が多くなることが常だと考えるのが自然です。今回の連休に関しては、大型連休を想定して考えていきます。 どうして連休明けが憂鬱なのか? ネットショップにとって、受注と発注のやりとりは必須です。しかし、連休中その全てをストップしてしまったら、その発注は溜まっていく一方です。また、これは対策次第ではあるのですが、スパムメールが来るのも日常的な悩みの種です。   連休明けの最初の仕事は、そのスパムメールと発注や問い合わせメールを仕分けるところから始まります。そもそもそこからして連休明けの憂鬱が始まっています。そして、連休前に「連休の告知」をHPやメルマガ、一斉メールなどで流していたとしても、必ずあるのがイレギュラー。   連休に入る前日の営業終了時刻以降に発注が入っていたり、問い合わせが入っていたり・・・連休の告知をする際は、日にちだけでなく営業時刻までしっかり告知しておかないと、イレギュラーが多発します。   基本的には発注に関する問い合わせだったりするので、売り上げ的には嬉しい知らせではあるのですが、連休をまたいでしまうと、対応がその分遅れてしまい、そもそもトーンがクレーム風になったりして・・・喜びが憂鬱に降下する瞬間でもあります。 連休に関する告知の仕方って? 前述でも少し触れましたが、連休に入るにあたり、必ずしなければならない「告知」。しかし、この「告知」の仕方には工夫が必要です。なぜなら連休明けのクレームの種になってしまう恐れがあるからです。どういうことに注意をすべきか見ていきましょう。   1.連休の日時は時刻まではっきり明確に そうなんです。日時だけでなく時刻まではっきり記載しておかないと、ネットショップの利用時間は一般店舗と違って24時間対応できてしまうので、発注自体はシステム上受けることができるのです。なので、この日づけのこの時間のものまでは、連休前として処理できるけれど、この時刻を過ぎたら、扱いは連休後になりますよ・・・ということをかなり詳細に明示しておかなければ、クレームになってしまう恐れがあるのです。   2.告知はHPにだけではなく、メルマガや顧客一斉メールなど伝える これもポイントになります。店舗と違って、口頭で伝えることができないので、より目立つ形で繰り返し繰り返し告知する必要性があります。連休前20日前後から告知し始めても決して早すぎないくらいです。連休明けまで続ける必要性があります。 連休中の取り扱いについて いくら24時間対応可能なシステムといえども、実際対応するのはスタッフです。スタッフがたくさんいて、コールセンターに休日出勤できるほどの規模なのであれば連休中にも対応窓口を作るべきですが、そうなってくるとそもそも「休みじゃない」となってしまいますよね。   中小規模のネットショップにおいて連休を取る場合「完全に休んでしまう」というのが、一番正しい休み方だと筆者は考えます。告知した日の告知した時刻以降に電話に出られる、メール対応できる状態であっても「対応しない」というのが、最大のサービスだと考えます。   大前提として、告知をしっかりとしておくこと、休日対応は自動音声や自動メールがあることとしますが、どんなことがあろうとも、それ以外の対応は一切しないという塩対応が休日対応としては正解ではないかと思います。逆に言うと、その塩対応こそが、お客様も含めて商材に関わるすべての人が機嫌よく休暇を過ごせるようになるポイントだと考えます。 連休明けの対応ポイントとは? 連休中の対応を一切しない場合、連休明けは憂鬱です。どれだけ告知しても、やはりするべき対応はあるものです。そこで重要なポイントは、優先順位を明確にするということです。処理していくことのプライオリティーを決めて動けば、自ずとストレスも軽減されます。   順番の参考としては 1.クレームや返品・交換の対応 2.期日の迫った問い合わせ 3.受発注の返信(日付順) ではないでしょうか?   そしてもう一つ、連休明けの対応は責任能力のあるスタッフに対応してもらうということ。これはかなりポイントです。ただでさえ、通常の日付感覚より時間を待たされて対応の連絡が入るわけですから、そもそもお客様側としてもイライラが募っている可能性が高く、そこであまりいろいろと把握ができていなかったり、確認するのでお待ち下さいの連発では、火に油・・・余計に話がややこしくなって、お互いの憂鬱が倍増します。   そこで最初から、個人である程度判断能力を持ち合わせているスタッフに任せ、関わるものすべてのストレスも少なくスムーズに仕事が捗ります。最優先事項は、率先してネットショップ担当者がすべきですが、優先順位を決めて手分けをすれば、より効率的なのではないでしょうか?また、そういった対処に関する打ち合わせも、連休前から事前にスタッフミーティングなどを行なっておけば、さらに効率は上がります。 連休明けの最大の対処法は根回し 連休明けの憂鬱。お客様がある限り、完全にゼロになるものではありません。事前に告知できるだけ告知し、自動音声や自動メールなどの設定をして、連休前に連休明けの対応についてのスタッフミーティングを行う。つまり根回しを完璧にこなしておけば、その憂鬱は半減します。   しかし、ネットショップ担当者というものは、休みを取る段取りをするだけでも一苦労ですね。     ...

2016年4月1日からはじまった「ニューアキンドセンター」。   失敗から学び、先人の知恵から学び、今を生きる商人から学び、商人の商売繁盛を応援するために情報を発信しています。今、様々なメディアが乱立し、情報が溢れかえっている状況の中でニューアキンドセンター(ニアセ)が存在する意義を探し求める1年でした。   商売をされている方に役立つ、価値ある情報とは何か、ニアセ編集部は悩み、ヘコみ、もがき苦しみながらコンテンツをつくってきました。時に迷走することもありました。お褒めの言葉をいただくこともあれば、つまらない、役立たない、内容が薄いなど厳しい言葉をいただくことも多くありました。成功しているメディアとはまだいえないけれど、ひとつだけ言えることは「失敗をたくさん経験している」、ということです。   計画通りにはいきません、大体のことは失敗します。その時に次の一手をどうするのか、何が悪く、どこを改善するべきなのか、とにかくすばやく動くのです。「やってみないとわからない」からいろいろチャレンジするのです。遠回りすることもあるかもしれません。正解や成功する方法がわかったらおもしろくありません。自分たちで探すのです、導きだすのです。2017年、突っ走りましょう。我々は「今ないセオリーを今つくっている最中」です。   商売繁盛を応援するハイブリッドメディア/ニューアキンドセンター センター長 野口智和                                   ということで、2016年もっともよく読まれた記事ベスト10です↓ 第10位 お風呂のソムリエ!?「バスリエ株式会社」インタビュー【前編】 TBSの「マツコの知らない世界」や「櫻井・有吉 THE夜会」にも出演されて話題をよんだバスリエ株式会社の松永武社長を取材させていただきました。「市場を作る≒文化を作る」といった考え方は非常に参考になります。   >> https://new.akind.center/201607/bathlier-1/...

パーカー姿で作業する女性。多田愛(ただめぐみ)さん。   どこか温かみの感じることができる、村。そんな村を作りたいと、彼女は数年前に村おこしの事業を立ち上げました。しかし、現在は事業撤退をしています。事業自体は一旦撤退してしまっていますが、事業再起を企てているとのことです。事業の立ち上げに至った経緯から今後の活動について迫ります。 村おこしとはどんなものなのか ◆村おこし事業ってそもそもどんなものなのでしょうか? 村おこしと言っても、村を元気にしようとか村を活性化させようというよりは、村を作ってしまおうというのが活動でした。言ってみれば、鉄腕ダッシュさんのDASH村のようなものです。村を一から作っていろんな人が足を運べる空間が作れればいいと思い、事業を行いました。   もともとは、ある企業がダムの建設を行う為に保持していた土地だったんですが、ダム建設自体がなくなり、その土地が不要になったために場所の確保ができました。東京ドーム20個ほどの大きさです。住む場所や寝る場所、生きる場所が心地よいものであれば人の気持ちも、もっと豊かになるのになって感じたのがきっかけで始めました。   ◆村おこしな活動内容は? 活動内容自体は、米や野菜を作ったり、実際に作るような農作物の製造。木の伐採や竹のバングーハウスなどの作成などを行っていました。バングーハウスは、来てくれた方へのゲストハウスとして作ったのですが、嵐にやられて崩壊してしまいました。   そのほかにも、竹飯盒や燻製、イノシシ鍋なんか企画して体験してもらうなどしていました。イノシシ鍋はマッキーのような匂いがしてなかなか最初はとっつきにくかった記憶があります。集客のイベントとして都内で、無農薬の野菜を使ったイベントなどをも行っていましたが、なかなか人を集客するのも大変だったというのが正直なところでした。 村おこしを行おうとしたきっかけは   ◆なぜ村おこしだったのか? 私が本当にやりたいことは、「教育」なんです。なので、教育をするために村を作ろうと思ったというのが正しいかもしれません。私がやりたい教育っていうのが、生きること自体の教育をしたいと思っているため、村のような場所が必要だったのです。事業のサブタイトルとして、「一人一人の存在意義を持った社会を作る」というものを掲げていました。   現在の社会では、都会で仕事をするのがかなり当然になっています。しかし、都会の波にのまれて自分自身の気持ちや生き方に素直になれていないのではないか、そう思ったのです。都会での生活に疲れた人は、「田舎に行きたい」「ゆっくり田舎で暮らしたい」なんてことを口にしますよね。そんな空間が都会から近い場所に作れればいいなあと思い始めました。   ◆村おこし事業立ち上げは、ご自身の経験から? 私自身が都会での生活に疲れていた時期がありまして。その時期が、大学3年生の時でした。ちょうど大学で留年してしまい、友達も同学年にいなくなり、落ち込んでいました。今思えば、そんな大したことではないのですが、その時は本当に辛かったです。   留年して時間だけはあったため、もともと興味を持っていたよさこいソーランの各地の祭りに顔を出すようになりました。そこで、日本の伝統的なものや田舎の魅力を強く感じたのです。自分自身が励まされたのもありますが、心が弱っているときにはやっぱり田舎っていいじゃんって直感的に感じました。そこで何を思ったか、私は田舎にヒッチハイクをしようと決意しました。   周りからは女でヒッチハイク……なんて止められたりもしましたが、とにかく何かを実行したかったという想いがあったので、実行しました。その時の行先が高知県だったのです。高知県を選んだ理由は、「田舎なこと」「村おこしを行っている人がいる(I氏)」ということでした。実際に村おこしを行っているI氏にアポイントを取って、お話を聞かせていただいたりしました。   そこでのお話は、「お金はあるけど不自由な生活は幸せなのか?」というお話でした。今の自分は幸せなのか?仕事で毎日苦しんでいる人は幸せなのか?本来の幸せとは?なんてことを考えさせられました。そこで私は今までのままの社会ではだめだと決断し、村おこし事業を本格的に行うことを決断したのです。少しでもつらい思いをしている人達が減ればという思いが一番にありました。 事業撤退 ◆事業撤退の理由は? 事業は撤退したわけではなく、「一時撤退」です。   というのも、事業を進めていく中でこのままやっていてもうまくいかないという絵が見えてしまったのです。一番の原因は「資金」です。資金に関しては国からの助成金をもらわず、完全に事業メンバーですべて出し合っていました。助成金をもらってしまうと、事業内容が自分たちの意思と違う方向に行ってしまう可能性があると考えたからです。   あくまで自分たちの資金だけで行いたかったが、その資金にも限界があり、一時撤退という形をとらざるを得なかったということです。トライアンドエラーを繰り返してやるのにも、今の資金では難しかったですね。   もう一つの原因は、個人のスキルや知識が低かったということです。やはり、事業を行っていく中でも、個人のスキルや知識が必要な場面が何度もありましたが、そこがボトルネックになって事業推進が止まる場面が何度もありました。なので、2年後に資金面もスキル・知識面も個人個人がパワーアップして集まろうと話をし、一時撤退、戦略的な撤退という流れになりました。なので、事業再起はする予定です。   ◆事業再起ですか やはり資金も、村おこしにつながらない関係ないビジネスで集めるのはあまりしたくなくて。私自身は、健康面でのヘルス系の知識やスキルを増やすためにそういった事業を現在は行っています。必ず、村おこし事業にも役立つと思うので。ほかのメンバーは、WEBや農業、教育、料理など様々な分野でスキルを高めています。 事業を進めていく中での辛さや学び ◆事業を行っていく中で辛かったことはありますか? 正直言ってしまうと、事業自体でつらかったということはあまりないですね。使命感というか、私が変えてやる!みたいな気持ちで出来ていたので。どちらかというと楽しくできていたほうだと思います。私の性格もあると思いますが。でも一つ上げるとすれば、一生懸命やっている仲間が自分の身を削って村おこし事業を行っていたことですかね。資金面と体調面でこのままでは見ていられないという状態が辛かったですね。   ◆仲間の裏切りなどはありましたか? 面白い質問ですね。でも残念ながらないです。自分のやっていることに自信をもって取り組んでいるメンバーが多く、裏切りなどはなかったですね。ただやはりメンバー内での意識の違いや、温度感の違いを感じることはありましたね。口を出すだけで、実作業になると出来ないからやらないなんて言うメンバーがいたりなんてことはありましたが、あったとしても軽いもめごとぐらいです。   ◆成功している村おこしとの違いは何だと思いますか? 私たちはあまり今回の撤退を「失敗」だとは思っていないということです。まだまだ資金やスキルが足りないということがわかったということだけで、成功につながるものを手に入れたと思っています。今回の事業撤退は希望や可能性を込めた一時的な撤退だと考えています。   ただ、他の村おこしに共通するもので私たちにできていなかったものは、「メディアの使い方」だとは思っています。ブランディングという面は以前は全く考えられていなかったので、そういった面は成功している村おこしと違う点かもしれません。そこに関しても2年後に集まる際には意識していく点だとは思っています。ブランディングができない事業は、いくら内容が良くてもなかなか成功するのは難しい時代になっていると思います。   ◆次、また事業をやるとした場合にこれだけは気をつけたい、意識したいことは? 甘えた気持ちはすべて捨てて、全力で村おこし事業を行うことです。やると決めた以上、失敗を恐れず挑戦していきたいと思っています。何もしないことが一番の失敗だと思っているので。今度こそ胸を張って癒しを与えられる空間を作れればと思います。 編集後記 インタビューをしていて、とてもエネルギッシュな印象を与えてくれる女性でした。常に前を向いて事業に取り組む姿勢はとても魅力的に映りました。2年後の事業再起での活躍を陰ながら応援しております。     ▼現在、廃業・倒産・事業撤退・チーム崩壊などから這い上がった方の取材しております▼ 取材受けてほしい方は、ぜひご連絡ください    ...

  こんにちは、ニアセクリエイターズの中根です。   皆様は全てを失いゼロになった時、いや失うどころかマイナスになったら……どうしますか?今回は会社倒産・自己破産から現在に至る、近藤久さんにインタビュー取材を行って参りました。 25年間続けた会社が倒産 まず、経歴をご紹介致します。 昭和22年生、現在69歳。三重県出身。高校卒業後、関西で職を転々としていましたが東京に憧れを抱き上京したのは21歳の時です。   当時の時代背景もありますが「アメリカン・ドリーム」のような感覚で、東京に行けば人生が変わる。自分自身への根拠の無い自信と過信、それらが東京で通用すると錯覚していたのかもしれません。   昭和50年5月6日 資本金30万円から1人でスタートした小さな銘板業は、あっという間に資本金1000万円の株式会社に成長しました。その後はデザイン等、事業を拡大していきます。当時100万円以上したマッキントッシュもいち早く取り入れていきました。また結婚後は東京・世田谷区の高級住宅街に一軒家を購入。外車などの車も数台所有してブルジョアな生活を堪能します。 バブル期の怖さ 現在、お笑い芸人が「バブル期」のことをネタにして売れていますが若い方々には「バブル期ってそんなに凄かったの?」という疑問もある事でしょう。近年、銀行から融資・借入を行うには審査が厳しいのが現状です。しかしバブル期は銀行もノンバンクも「お金を借りてください」という申し入れが殺到したそうです。   ある日、ノンバンクから電話が来て「600万円借りてほしい」と。会社経営も順調で資金には全く困っていませんでしたが「借りてあげてもいいよ」と返事をしました。その数時間後、レストランで食事をしていたらノンバンクの社員が来て現金で600万円をテーブルに置いて去っていきました。他のノンバンクや銀行も同じように現金を置いていきました。それが「終わりの始まり」でした。 会社倒産のとき バブル崩壊後、仕事は入ってくるものの会社の利益よりノンバンク・銀行から借り入れをしていた返済が追い付かず「利息」のみを返済するのがやっとの日々になりました。元本が返せず利息のみ毎月支払う日々。元本が残っている以上、利息返済は延々に続きます。そして、いわゆる「自転車操業」のような状態になりました。家も売り、売れる財産は全て売って会社経営資金に回しましたが全く追い付きませんでした。   会社の当座は不当たりをすると凍結します。株式会社にとって当座凍結は取引先や下請け業者等と手形や小切手、金銭の取引が一切出来ない。つまり事実上の倒産を意味します。そしてバブル崩壊の煽りを受けて取引企業が次々と倒産していき、当座に入金予定だった売上も入らず調達が間に合わないまま。 2000年3月5日 不当たりで当座は凍結し25年間継続していた会社は事実上、倒産に至りました。 会社倒産後 -その1-   ▼1番辛かったことは何ですか? 精神的な事だったと思います。明日も見えない、真っ暗闇に突き落とされた感覚です。あの感覚は、言葉で表すなら「神も仏もない絶望」という状態でした。   ▼屈辱的だったことは何ですか? 大切な友達、仕事仲間だと思っていた人達が蜘蛛の子散らすように去っていったことです。私が経営者だったから近くに寄りついていただけで「利用価値が無くなったら必要ない存在」と思われていた事が1番屈辱的でした。   ▼経営者としての自分をどう思っていましたか? 全て自分の能力、自分で開拓した、逆らう人もいない、全てが自分の思い通りになる。自分は特別な人間だと思い込んでいました。   ▼倒産直後の生活は? ノンバンクの取り立てが会社だけではなく自宅まで来ました。ドアを開けないと大声で怒鳴り散らされます。私には妻と3人の娘がいますが、妻と末娘は知人宅へ預け、長女は自主的に友人宅へ避難しました。次女は会社を継がせるために学生の頃から後継者として育てていましたので残り、従業員、ノンバンクの対応、倒産の手続き等の対応をさせました。私は取引先や下請け業者を回って土下座をする日が続きました。   賃貸だったので、家賃滞納で追い出されてしまう日も迫っていました。ですが明日も考えられず、ひたすら土下座して罵声を浴び続ける日々でした。(ノンバンクの返済額が億単位になっていたため、近藤さんと連帯保証人になっていた奥様は自己破産の手続きを行いました)   お金が無いどころか借金だらけだから自己破産するのに、弁護士に「自己破産は1人80万円が必要です」と言われました。妻と合わせて160万円。その他、会社破産手続きや自社ビルの片付け等、軽く見積もっても300万円は必要でした。ですが、そんなお金はありません。(※当時の法律で定められた破産手続法の金額です)   ▼その時はどう思いましたか? 当時は、ただただ屈辱的でした。(そのお金を工面したのは親戚、そして近藤さんの長女と次女だったそうです) 会社倒産後 -その2-   【選択肢:生きる/死ぬ/逃げる】 もう自分の事で頭が一杯でした。選択肢は「生きるか、死ぬか、逃げるか」しかない。家族を捨てて関西に逃げようと本気で考えました。誰も自分を知らない場所へ逃げるか、死ぬか。そればかり考えていました。   ▼なぜ「生きる」を選んだのですか? 当時、末娘は私立に通う高校生でした。今後学費なんて払える訳がない。そもそも生活費すら全くない状態でしたので娘を中退させようと考えたのです。その時に次女が「妹の学費は私が払う。生活費も稼いでくる」と。長女も自分が勤める会社から100万円も借り入れをしてきてくれました。そのお金で新しい生活をスタートしました。その時、心境が変わったのです。自分の身体が動く限り、家族の為に働こう。そう決意しました。 会社倒産後...

ネットショップに欠かせないのは、なんといってもリピーター。   新規のお客様だってもちろん大切ですが、できれば再度利用してもらいたい、欲を言えば何度でも利用して欲しいもの。リピーターになってもらえるということは、自社のお店、商品を気に入ってもらえ、信用してもらえた証です。ネットショップを経営していて、これほどやりがいのあることはないかもしれません。   ネットショップのリピーターになってもらうにはお店の商品に魅力があること、いつでも新鮮味があること、商品数があること、対応や梱包等に満足してもらえることなどなど、手を尽くすべきことは沢山ありますが、まずは商品とは別のものを売り込んでみましょう。「商品ではなくて、何を売り込むべきか?」ネットショップだからこそ強く売り込むべきものをご紹介します。 女性に共感してもらうには? ネットショップが売り込むべきは、経営者、運用スタッフの「人柄」です。ネットは顔の分からない者同士がやり取りをするところ。そこがメリットでもあり、デメリットにもなるところです。お客様としては、店員の押しつけがましい営業トークを聞かされずに、自由に楽しくショッピングできるものの、やはり顔の見えないネットショップに不安がないわけではありません。   「営業トークはウザい」なんて思っていても、実際には感じの良い店員さんや、丁寧な接客が得意なプロの販売員、自分好みイケメンの店員さんの笑顔とトークにやられて買ってしまった・・・なんて経験がある女性は多いんです。「絶対欲しい!」ではなく、「買うかどうか迷う」という状態において、店員さんの持ち味に左右される場面はよくあります。   女性は感情的な生き物ですから、好きな店員さんのいるお店なら何度でも通いたくなります。お店によっては、商品よりも人のほうが重要視されているかもしれません。顔の見えないショップだからこそ、SNSなどを活用して顔を売り、人柄をよく見せた方が何度も訪れてもらえるようになります。 女性に共感してもらうことができることは? まずは自分の人柄を好きになってもらうことが重要です。難しく考える必要はありません。ネットショップの紹介スペースがあるのなら、思いっきり笑顔の写真をのせてみてください。笑顔の効力は自分が思っている以上に強い効果を表します。警戒心が強いのが女の心理、この警戒心を解いて、女性に共感してもらうことができるのが笑顔です。   できれば家族や友達と出かけたときに撮ってもらった自然な笑顔のものが最適です。ネットショップのスタッフ全員が笑っている集合写真なんかもおすすめです。「お客様に真心を届けます」なんてフレーズも、写真が入るだけで真実味が増し、見ていただいた方には「いいショップだな♪また買っちゃおうかな?」と思ってもらえるのですから、使わないのは損です。 嫌われたら終わり!SNSで注意すべきポイント 女性は「嫌いとなったらとことん嫌い」と思うところがあります。「生理的に無理」という女性のセリフ、聞いたことがありませんか?一度無理と思った相手を再び好きになることは難しいです。実際に普段から顔を合わせている仲なら、そのブロックを解除させることもできますが、ネット上では難しいこと。ですので、嫌われることだけはしないでくださいね。   女性の嫌いなタイプの一例としては、「不潔」「暴力的」な人。SNSに写真を多く掲載するときには写真の内容に注意してください。雑然とした机やだらしない商品の置き方を見ただけで、女性は不潔と見ることも。「超神経質か!?」というぐらい、キレイな写真を用意しましょう。   ブログなどに文章を書くときも、決して上から目線にならないこと、多少はくだけても基本は「ですます」口調であること、どんなことであっても批判はしないことに注意しましょう。文章からは人柄があらわれてしまうものです。好みの女性を想像し、「こんなことを言ったら、こんな言い方をしたら嫌われないか?」と、書いた文章を何度も見返してからアップするぐらいでちょうどいいかもしれません。   SNSを活用するなら、文章は短くても更新はまめにするのがポイントです。長い文章は粗が目立ちやすくなり、時間もかかります。面倒くさくなって更新が滞るようになり、これではせっかく読んでくださっているお客様に、「だらしない」「ちゃんと運用しているのか?」と雑な印象を与えてしまいます。更新がまめなショップほどファンがつきやすくなり、お店のリピーターも増えるようになります。 さいごに 人柄を良く見せるには、女性に対する心理学を巧みに使いこなすことも必要ですが、お客様をどれだけ大切に思えるか?という気持ちが大きく作用します。大切にしたい女性に対して、不機嫌な顔は見せないし、身だしなみや喋り方にも気をつかいますよね。   そういった気遣いができるようになると、良い人柄としてあらわれ、女性のファンが増えるようになります。どうせ買うなら気持ちよく買いたいもの!好きだと思える人から買いたいんです。女の心理をいい意味で利用して、女性に共感される人を目指してみてくださいね。     ...