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ネクストエンジン×清長。倉庫見学ツアーに潜入 こんにちは!フリーランスで活動している松本と申します。   最近興味があるのが、「自分のECショップを立ち上げること」なんですが、最近クラフト作家を始める方がとても増えてきているんだそうです。私はモノづくりがとても好きなので、自分にもできるかも?ととても興味があります!   しかし、「クラフト作家になる!」と言ったところで何も知らない状態。ネットで色々調べて、「ネクストエンジン」のようなECショップのサポートをしてくれる存在がとても大事!というところまではわかったけれど…   そんな中で、こんなページを発見。 セミナーをやるらしい   ネクストエンジンと清長さんのセミナーは以前取材させて頂いたので、「またやるのか~」くらいに思っていた。しかし、とんでもない文字を発見。 倉庫見学だと…   清長さんの倉庫!入ったことないし、中をのぞいてみたい!   というわけで、本当はネクストエンジンユーザー限定の無料イベントですが、お願いして参加させてもらうことになりました。   iFaceも管理している「リアル倉庫」を見学! 当日は千葉県の柏の葉キャンパス駅に集合。そこからタクシーを手配頂き、移動します。  倉庫だ   到着したのは、うん、まさに「THE倉庫」です!  ここはネクストエンジンが在庫管理&発送手配を依頼している「株式会社清長」の倉庫!! 今日はこちらを見せて頂きます!    早速中に入って行きます。  ぞろぞろ入っていく   外は寒かったけど、倉庫の中は快適な温度。清長さんの倉庫は一般的な倉庫と違って「冷暖房完備」!働く人も快適ですね。この場所では、Hameeが販売する商品を主に管理しているのだそうです。   「iFace」だ   こっちにも   HameeのiFaceが大量に管理されています!箱が山積みだ……!   仕分け作業を行っている場所を見つけました!あれ、この机… 段ボールじゃない?  ダンボール机   これ、繁忙期などに場所を確保するため動かしやすいだけでなく、作業する方の身長に合わせて高さを変えることができるように作られているのだそう!アナログだけどなかなかナイスアイディアです!しかもゴミ箱がいい感じにフィットしている。計算しつくされています。  計算しつくされた配置   さらに倉庫内を進んでいくとなんだかスゴそうな機械を発見!    ごっつい機械   これは「通販物流効率化システム メール便自動梱包ライン」という、なんと数千万円もする機械で、本来7~8人必要な作業が1人でできてしまう優れもの!ピッキングしてきた商品を納品書と一緒に入れていくだけで、自動で梱包し、納品書のバーコードから読み取った情報で宛て名の貼り付けまで行ってしまうんです!    この機械導入によってこれまで集荷時間に間に合わなかった作業もガンガン間に合うようになったとか。恐るべし。   次の倉庫へ移動。こっちは… さて、次は第7倉庫へ移動です。この第7倉庫はなんと1200坪!約20社の商品を取り扱いしているらしい。    ぞろぞろ   入口でなにやら作業中の佐川急便の方が……荷物を積み込んでいるのかな?   なにやら作業中   荷物はベルトコンベアで運ばれて、その先にはレーザー(?)のようなものが!? ベルトコンベアに乗った荷物   待ち受けるレーザー   実はこれ、佐川急便様と連携した機械で、自動で荷物のサイズを計測してくれる機械なんだそうです。    私、以前コンビニで宅急便の受付をやったことがあるのですが、これが結構面倒なんです。  -------------- ①縦・横・高さをはかって、  ②重さを量って  ③そのふたつのデータから規定の料金の中でどれに該当するかを判断  -------------- と手間も時間もかかります。   毎日倉庫から発送される数千万個(それ以上?)の荷物をいちいち縦・横・高さ……とはやっているだけで相当面倒なはず。   これを解決してくれるのがこの機械!この機械によって金額計測が自動化され、これまで6~7人で行っていた「計測...

現代社会に潜むリスク「会社宿泊」 日々汗水その他様々な汁を垂らしながら働くビジネスマンの皆様、お疲れ様です。吉住です。皆様の中にも「仕事が終わらない。今日はもう帰れないかも…」という経験がある方は少なくないのではないでしょうか。   「球史に名を残すホワイト企業」と言われる弊社Hameeでは、滅多なことがないとその様な場面はありません。   しかし、そんな超ホワイトな環境にあっても、一部の心ない人たちから「仕事のキャパシティが目薬のフタ」と言われる私吉住の業務量は日々表面張力状態。幸い今はほぼ定時で帰宅していますが、「仕事が終わらなくて家に帰れないリスク」は常に意識せざるを得ない問題なのです。   そこで! 仕事で必要に駆られて泊まることになる前に、まず一回泊まってみることにしました。どうせならただ泊まるだけじゃなく、楽しんでみよう。そんな企画です。   座して待つよりリスクを迎えに行く。これが激動の平成を生き抜いてきた男のスピリットだ。見さらせ!   ※ニューアキンドセンターをご愛読いただいている賢明な読者の皆様方は、「仕事は定時に終わらせて颯爽と帰宅」というイケてる現代的ビジネスパーソンが多いと思われますが、どうかお付き合いくださいませ。   21時。誰もいなくなったフロアに集まりし精鋭達。そして食事へ 終業後、静かになったフロア。この時間にはほぼ誰もいなくなる。ホワイト企業の鑑。   今日一緒に会社で夜を過ごすのは「Dozenz」という怪物ラップアプリの仕掛け人松岡氏、スマホウイイレマスター片平氏という2名の中年男性。私も入れて3名、どこに出しても恥ずかしい、負けず劣らず鳴かず飛ばずの精鋭達だ。   ▲私(左)と松岡氏(右)。撮影は片平氏   今日の宿泊の舞台はHamee小田原オフィスの食堂兼イベントスペース。   集合時間の21時に予定通り全員集合すると、そのまま夜ご飯に突入。みんな昼間一生懸命仕事したから、お腹が減っているのだ。   この日の夜ご飯は、Hameeと同じく小田原の企業で防災のスペシャリスト「相日防災株式会社」様が提供してくださった、災害時に役立つ【非常食セット...

EC業界の若きキーマン。ケースオクロックの三浦 孝太氏インタビュー 「忙しい」と言われるEC担当者でありながら、業務効率化をすることでプライベートを充実させている。そんな「イケてる」EC担当者にお話しを聞く【ネクストエンジンライフ】。   第一回目となる今回は26歳にしてスマホケース会社の取締役兼プロデューサーとして活躍する三浦 孝太さんのこれまでの人生&プライベートに迫った。   三浦さんは1992年生まれの26歳。ビジネスの第一線で活躍する三浦さんだが、実力は大学までは本気でプロサッカー選手を目指していた。三浦さんのこれまでの人生と、今のプライベートに密着した。     【会社プロフィール】 株式会社ケースオクロック(http://caseoclock.co.jp/) 商材:スマホケース、ハンドスピナー等   【ご本人のプロフィール】 名前:三浦...

2018年10月18日、ネクストエンジンユーザー向け「年末商戦に向けて 受注&出荷をラクにするノウハウ講座」が、ネクストエンジン運営元のHameeの小田原本社にて開催されました。   ▲Hamee株式会社小田原本社   初めまして!イベントを取材することになったライターの松本です。普段なかなか来ることの無い小田原にワクワク……古き良き街並みがありながらも、オシャレなカフェやバーがあったりして、そんな中にHameeの本社はありました。   そんなHameeが運営する「ネクストエンジン」のユーザー向けイベントはこれまでも何度か開催していますが、同じネクストエンジンという共通言語を持つ者同士、みんなが持っているEC運用にまつわる内容を学ぶことができる場として、さらには共通の悩みを相談し合える場&EC事業者同士の横のつながりを持つ場として好評です。   EC事業の実務担当者は社内でも1~2名ということが多く、またノウハウもない中手探りで孤独に頑張っている方も多いですよね。たとえ販売している商品が全く異なる業種だったとしても、意外とECにまつわる悩みは同じだったりすることもあります。   本セミナーは、自社でも「Hamee楽天店」を運営し、さらに「RAKUTEN SHOP...

ゆうこすが仕掛けるTaVisionの企画会議に潜入! 初めまして!ニアセライターのまゆゆです。入社2年目の24歳。ニアセ運営会社であるHamee株式会社で、普段はECショップの運営を行ってます。趣味はぬいぐるみ作り、スマブラ育ちの空手黒帯です。   突然ですが、女子の皆さん、海外旅行はバンバン行ってますか?   私はほとんど行ったことがなくて、最後に海外に行ったのは10年前。それ以来一度も日本を飛び出ていません。決して行きたくないわけではなく、「なんとなく怖くて不安だから」くらいの理由で避けてきました。そのため、もういい歳の大人なのに海外旅行の行き方が全然分からない。ハードルも高い!でも、本当はもっともっと気軽に海外旅行に行けるようになりたい!と思ってます。   ▲旅行って不安…。だって、女の子だもん!   そんな21世紀を蝕む「女子旅不安社会」にすい星のごとく現れたサービス。それが「TaVision」です。(WEBサイト、instagram、twitter)   TaVisionは、記事コンテンツの提供や、現地からの生配信にをすることによって旅行の疑似体験ができるなど、女子の旅行への不安を取り除くことを目的としたサービス。さらに、実際に旅行に行かなくても、現地で買ったストーリーの詰まったモノを、現地からライブコマースで販売することで思い出も共有できる!旅行と女の子の距離をグッと近づけることができるサービスです。   そんなTaVisionを引っ張る、通称「TaVisionメンバー」は、我らうら若き女子の代弁者「ゆうこす」こと菅本裕子さん。そして、ももち(牛江桃子)、かとまこ(加藤 麻瑚)、いとまり(伊藤真莉)。それぞれが多くのフォロワーを持つインフルエンサーです。   【TaVisionメンバーのSNS一覧】 ゆうこす:instagram twitter ももち:instagram twitter かとまこ:instagram twitter いとまり:instagram twitter   今回は、TaVisionがさらにさらに女の子の旅行へのハードルをゴリゴリ下げていくサービスになるための企画会議がファン参加型で開催されると聞いて、後輩のサワコと一緒に参加してきました!ユーザー参加型の企画会議ってスゴイ!   ▲サワコ(左)とまゆゆで行ってきました。   ▲TaVisionメンバー入場!うぉぉぉぉぉ!   TaVisionメンバーはゆうこす、ももち、かとまこ、いとまり。みんなえげつないほどカワイイ。ゆうこすが「ライブコマースではTaVisionが一番だよね!ってなりたい!」って言ったら、メンバーが全員「それね!」ってなってて、本当に仲良さそうだし、自分たちのサービスを愛している感じがあって、いいなと思いました。   TaVisionの企画会議だけあって、参加者はみなさんTaVisionファンばかり!最前列には、以前ゆうこすがTaVisionで売ってたものを着てる子もいました。   今日の企画会議は、出席者同士で4,5人のグループを作って、TaVisionメンバーが考えたお題についてディスカッション&発表する、というスタイル。  ...

廃業したはずのショッピングモール「まさかの活用法」 こんにちは。廃墟マニア、酷道マニアの鹿取です。   ここ10年ほどで急激に日本中に広がり、人口の少ない田舎町にまで進出しているショッピングモール。もはや国内では飽和状態で、既存店を潰す覚悟で出店するしかない状況だが、それだけ身近な存在になった。   食料品や衣料品だけではなく、家電や自動車、旅行商品なども手に入る。大型アミューズメント施設やシネコン、動物園を備えたモールもあり、老若男女が1日中楽しめる空間として我々の生活に定着しつつある。   その一方で、競争に敗れたり、様々な大人の事情で廃れゆくモールも存在する。最盛期には100以上のテナントを擁していたショッピングモールが、最終的には玉ねぎの無人販売所になってしまった。そんなウソのようなホントの話をご紹介したい。   玉ねぎモールとの運命的な出会い 全ては、スマホを落として壊したところからはじまった。   画面が割れて真っ黒になってしまったため、機種変更しようと携帯ショップを探した。自宅から徒歩圏内にもショップはあるが、知り合いが働く遠方のショップへ行くことにした。また、その日に限って自家用車が使えない事情があり、仕方なくバスに乗って向かった。   バスは1時間に1本しかなく、予約の時間まで1時間近くもある。炎天下ではあったが、じっとしていられない性質の私は、周辺を散策することにした。   そこにショッピングモール“LCワールド”がそこにあることは、以前から知っていた。買い物したり、ボーリングして遊んだこともあるが、半年ほど前から営業しなくなったと聞いていた。実際、広大な駐車場に、今は車が1台もない。モールが閉店してしまったことを残念に思っていた。   ショッピングモール“LCワールド”の外観   抜け殻になったモールの周りを歩いていると、おかしなことに気付いた。出入り口が閉鎖されているにも関わらず、照明が点いている。それだけではない。清掃員がモップがけをし、警備員が巡回していたのだ。   これはおかしいと思い、巨大な建物の周りをグルっと歩いてみた。すると、数ある出入り口のうち1箇所だけ、閉鎖されていなかった。これは、ひょっとして、ひょっとするのではないか。ドキドキしながら自動ドアに近づく。   すると、ドアが開いた!まさかの展開に、一人で興奮する。 自動ドアが開いた! 廃墟?ショッピングモールの中に潜入 ショッピングモールの中は、なんとクーラーが効いていて涼しかった。しかし、目の前の通路は塞がれていて、核テナントであった食品スーパーも真っ暗で抜け殻の状態である。   とても営業しているようには見えない。   いったい何のために自動ドアが開いたんだろうと不思議に思っていると、目の前に答えがあった。   カゴの中に玉ねぎが10個ほど入れられて「たまねぎ1玉100円」と書かれている。その後ろには “お会計箱” が置かれていた。そう、玉ねぎの無人販売だ。その脇には、こんな貼り紙もあった。   「誠に勝手ながら、4月20日をもって営業を縮小させて頂きます。」   そう、これは唯一のテナントであるスーパーが営業を縮小しただけで、モールは今でも営業していたのだ。いくらなんでも、縮小しすぎだろう。ボーリング場や飲食店など100以上のテナントが入っていたモールのなれの果てが、玉ねぎの無人販売だった。   縮小しすぎ   あまりにも衝撃的な光景だったが、スマホが壊れているため写真を撮ることができない。興奮しながら機種変更をして、その足で再びあのLCワールドに戻った。もちろん、写真を撮るためだ。今のスマホに機種変更して、最初に撮ったのが玉ねぎである。   まさか、このためだけにモールが開いているとは、思いもしなかった。   早速ツイートすると、瞬く間に話題となり、次の日にはワイドショーの取材が押し寄せていた。   LCワールド本巣の生ける廃墟っぷりが凄い。107テナントあったのが、本館では食品スーパーの1テナントのみに。そのスーパーも営業を大幅に縮小し、無人で玉ねぎを売ってるだけ。玉ねぎを売るためだけに巨大モールが開いてるという不思議。...

えらいてんちょうが教える「商売のトラブル回避法」   どうも、えらいてんちょうです。    最近はショボい企業のコンサルタントをやったり、投資家と起業家をマッチングさせるイベントを開催したり、Youtuberとしてそこそこのところまで行ったり、その他何かあやしい感じのムーブで儲けたり、儲けなかったりという感じです。「本業はいったい何なんですか?」とよく聞かれるのですが、あえて本業を言うならば(自分で立ち上げた)バーの経営者および店長であり、そのバーの支店が日本中に広がっています。その経験から「ショボい企業コンサルタント」を名乗っています。    私のところに相談に来る『起業したいマン』ですが、自己資金が数百万あって、それを効率よく使って事業を立ち上げようとする感じのタイプの人はほとんどおらず…。まあ、まず間違いなくお金がありません。自己資金はバイトで貯めた50万、なんて人はまだいいほうで、まったくのスカンピンでやってくる人も多々います。    そういう人たちでも、私の周りにいるお金持ちが面白がって投資をしたり、あるいは私のアドバイスを聞いて100万ぐらいの自己資金を溜めることによって、無事事業を始められたり、始められなかったりしています。    今回は、そういう「カネがなくて起業した人が、いかに周りとトラブルを起こさずにやっていくか」という話をしたいと思います。   甘く見積もりがちな「挨拶の重要性」  よくいるんですよね、自分は○○さんに出資はしてもらったけども、お客さんはSNSのつながりの人が中心だし、商店街の周りの人は別に助けてもらってないから挨拶も何もいらないよね、という人。いや、別に間違ってはいません。それであなたのお店にジャンジャンお客が入り、儲かって儲かって仕方がない、という状態が続くなら別に挨拶なんかいりません。    ただ、なかなかそうはいかないのです。たとえばあなたの店が商店街の中にあったとしましょう。商店街の人たちは、あなたの店を知らないどころか、あなたの店の敷地に前あった、もう閉店してしまった店の人のことまで知っています。あなたはその場において完全なる新参者であり、仮に同じ商店街の中に扱う商品がかぶる店があれば、その店の商売敵になり得るわけです。    こういったケースで予想されるのは、商店街の他所の店の人からの攻撃です。商売敵本人だけではなく、です。なぜなら、その商売敵の店はもう長いことその商店街でその業態の店を経営しているわけであり、商店街の人たちで仲間を形成しているからです。街を散歩していると、電柱に「○○商店会」なんて旗が下がってますね。あれがそうです。「○○商店会」というのは、「○○商店街で商売をやっている人の集団」であり、まさに「商人ギルド」です。ギルドの仲間たちは自分たちの誰かが攻撃されれば束になってかかってきますし、やっとこさ店を立ち上げたばかりのあなたの店は叩けば埃のひとつやふたつは出ますから、総攻撃を喰らってはひとたまりもありません。   「商人ギルド」の標的になってからでは遅い  正直、こうなってしまってからこの状況を覆すのはかなりしんどいものがあります。どこのギルドでもそうですがギルドには「主」がおり、その「主」の機嫌を損ねてしまった後だと、「主」の赦しを得るには、最初から適切な対応をしたときと比べて数十倍、数百倍の労力がかかります。赦しが得られない場合、周りの商店街が全部敵、という状態から店をスタートしなければならなくなります。    あなたは自分の店のことだけやっていればいい、と思っていたのに、周りの商店街からさまざまな嫌がらせを受けたり、行政へ何かをチクられたり、怪文書を撒かれたりなど、先方の攻撃手段は無限です。そしてあなたは本業からかけ離れた作業に忙殺されることになります。その対応にかまけて本業の質が下がってしまっては、まったくもって本末転倒です。    何を隠そう、私もこの「商人ギルド」の主です。商人ギルドは別に実際の商店街だけではなく、インターネット起業にも存在します。ネット商店街の中において、店長を1日単位でSNSで募集する「イベントバー」のシステムは、本当に最初に着想したのが私かどうかは知りませんが、少なくとも現時点において、私はそのシステムのフランチャイザーとして、ひとつのネット商店街の「主」です。    自分の店を持つということは、誰しもが一国一城の主になるということです。「信長の野望」でも「三國志」でもそうですが、ゲームを始めた瞬間に周りの国が全部敵、という状況はしんどいですよね。できれば、周りには味方の国がたくさんいて、しばらくは戦争の心配なく、自国の力を充実させるのに力を注ぎたいものです。   「商人ギルド」に入り込むためにまず踏むべき手順  ゲームだとこの場合、お金やアイテムを送ったりして友好度を上げるのですが、実際の商店街でもネット商店街でもほぼ同じです。まずは挨拶です。「このたび、あそこの角にこんな店を開きます、△△と申します。至らない点もあるかと思いますがよろしくご指導ください。まずはご挨拶をと思いまして、大したものではないのですが……」なんて手土産の一つも持っていけば完璧です。これを、商店街の片っ端からやっていきましょう。全部回ればその中にたいてい「主」がいますし、「ああ、挨拶回りなら○屋の○さんに一声かけといたほうがいいよ」なんて教えてくれることもあります。親切にも「主」を教えてくれているのです。    開店前というのは店内の内装、行政への届けなど死ぬほど忙しいのですが、この手順だけは踏んでおいたほうがいいでしょう。お金がないなら最悪手土産はなくても構いません。この「ギルドへの挨拶」は恐ろしいことに、遅れると利息がつきますので、早ければ早いほどいいのです。逆に、あまりにも遅くなってしまった後では、多少の手土産なんか何の役にも立ちません。   出店前に特に注意しておくべき「〇〇かぶり」  とくにケアが必要なのは、「商圏がかぶる(他店の客を減らす恐れがある)、システムがかぶる」といった消耗合戦に陥るおそれがあるときです。たとえば1000円理髪店しかない商店街に1回5000円かかる美容室を作る、これは客層がほぼかぶらないと予想されますから、まあ少し丁寧に「こんなのやらせていただきます」でいいでしょう。しかし、そんなに大きくない商店街で、もうすでに北海道の海鮮にこだわった居酒屋があるところに、北陸獲れの海鮮居酒屋を建て、どちらも宴会や貸切も可能、なんて話になってくると、かなり綿密な挨拶と住み分けの相談が必要になります。    「商人ギルド」のネットワークは基本的にその商圏で商売をしてきた人たちの集まりですから、いかんせん情報が異常に早く、またその精度が非常に高いです。リアル商店街でも物件を探しに不動産屋に行ったら、その不動産屋がすでに商店会の一員で、契約前に不義理を全員知っている、なんてこともあります。ナメてはいけません。そしてそれは「ネット商店街」でも同じなのです。   えらいてんちょうの周りで発生したトラブル事例  つい先日、私の周りでもこれが起こりました。私のバーの店舗からわずか2駅、反対側にある私のバーの衛星店舗からは1駅しか離れていない場所で、まったく私に話を通さないまま、日替わりバーテンシステムのバーを開業しようとした人がいました。しかも、私のバーでも何度もバーテンをつとめてくれたスターバーテンを引き抜いて、です。    リアル商店街とは違い、ネット商店街では2駅程度しか離れていない実店舗は商圏がかぶるどころではありません。「SNS経由で、日替わりバーで一日バーテンをやろう」などと考える人間は大都会でもそう多くはなく、必然的にお客さんの多くは遠くから電車に乗ってやって来ることになります。2駅先なんてほとんど軒先のようなものです。衛星店舗とはお互いにルールを決め、お互いに企画やバーテンを融通し合うなどいい関係が築けていたのですが、何も挨拶無しにこれをやられてはたまりません。    当然、「商人ギルド」内からこの情報はすぐに私のところに届き、私は開店準備にかかっていたこの店の店主と即座に交渉に入りました。このままでは、お互いがバーテンを引き抜き合う消耗戦となり、誰も得をしないからです。いや、私の店はギルドが出来上がっていますから潰れることはないでしょうが、先方は「我々のギルドにケンカを売った店」ということになり、どう考えてもまともに経営が成り立つとは思えません。私は決して争いごとが好きな人間ではありませんが、商売上の不義理はキッチリと落とし前をつけ、ギルドのメンバーに毅然とした対応を取ったことを示さないと、今度は私の店が危なくなります。    結果として、この店は大幅な業態変更と、日替わりバーテン制度の廃止を余儀なくされました。最初から相談しておいてくればお互いの利益になる形に落ち着かせることができたのに、あんな無茶な特攻作戦を取られては、収まる話も収まらなくなります。   「商人ギルド」に守ってもらうためのテクニック  この話を聞いて「怖い」という感想を持たれる方もいるかもしれません。しかし、これは水商売の論理で言えば明確な「ショバ荒らし」であり、こちらの店の存続に関わる重大な問題なのです。だからこそ、リアルにせよネットにせよ商店街の面々は「ギルド」を作り、綿密な情報交換をしているのです。みんな「明日は我が身」だからです。「ギルド」は別に閉鎖的な組織ではなく、然るべき挨拶とスジが通されれば、ちゃんと入会が認められるものなのです。    このギルドの中にうまく入り込み、無事店をオープンさせられれば、あなたは「守られる立場」になれるわけです。ただし、当然一番の新入りですから、なにか癪に障ることを言われても、少なくともその場では平身低頭で話を聞いていましょう。ここで逆らっては何にもなりません。    私がよく言う言葉ですが、「挨拶と謝罪は無料でできる投資」です。お客さんが来なくて仕事がないときには、店の周りを掃き掃除でもしていましょう。そのうちギルドの人が通りかかって「どうだい、やってるかい?」なんて声をかけてくれます。「まずまずです」でも、「いやーなかなかですねー」でも構いません。「私の店はたぶんもうしばらく暇なんで、なにかお手伝いできることとかありますかね?」とかだと最高です。    そこから「おう、ちょうどよかった、いまから配達あるんだけど、10分ぐらい店見ててくれない?」なんて話になれば、「懐に入れた」ことになります。「おー、ただいま、何もなかった?んじゃもう大丈夫だよ、ありがとう」なんて言われたら「こんど、お仕事終わりにでも、うちの店遊びに来てくださいよ」と言えます。すると、何日か後にそのおじさんが他のギルドの人を連れて店に来てくれたりします。そこで「いつもお世話になってるんで……」みたいな感じで一杯ごちそうしたり、一品余計に出してあげたりすると、「商人ギルド」の情報ネットワークがいい方向に働きます。    「こないだ角に店出した子、あの子若いのになかなかしっかりしてるよ」という情報が瞬く間に商店会の中に広がり、「そんなにいい子ならいっぺん行ってみようか」ということになり、商店会の仲間に入れてもらえます。また、来てくれた商店会の人が、その人の本業で、商店街のただの住人と雑談をしているときにも「そこの角にさ、こないだ店できたじゃん。俺いっぺん行ってみたけど、なかなかいい店だから今度行ってごらんよ」という感じで、勝手に宣伝をしてくれたりします。悪いことは何もありません。    この商店会こと「商人ギルド」は敵に回すと大変なことになるが、味方にすると心強いということがおわかりいただけたでしょうか。    ちなみにこの「商人ギルド」を無視して商売する手も全くないわけではありません。いちばんわかりやすい例が地方都市の郊外のショッピングモールです。繁華街の商店会の涙ながらの抗議を無視して、バイパス沿いの空き地に馬鹿でかい店舗を立て、食品、衣料品、酒店、書店、映画館、フードコートあたりが全部詰め込まれた店舗を作った結果、若者やファミリーはみんなそっちに集まってしまい、商店街がシャッターだらけになったという例は日本中のあちこちの都市で見られます。あるいは、コンビニチェーンや格安レストランチェーンなどに対しても商店会は無力で、そのおかげで昔から愛されてきた地元の店がつぶれてしまった、などの例も見たことがあるでしょう。    ただ、これらのバックボーンは巨大企業です。巨大企業が多大な資本を投入し、築き上げたブランド力と集客力にはさすがに歯が立ちませんが、あなたの作った一国一城を商店街の中でやっていこうと思うなら、近隣の商人たち、つまり商店会=「商人ギルド」を敵に回さず、味方につけるとハードモードがイージーモードになるぐらいの差が出るというのは、ここまで書いてきたとおりです。    「商人ギルド」内でかわいがられる方法はこれ以外にもいくつかあります。最初の挨拶は必須ですが、たとえばお中元やお歳暮、お年賀のシーズンなどは株を上げるチャンスです。「ビール、お好きでしたよね?」「甘党だとお聞きしたので、お茶菓子に羊羹をお持ちしました」「奥様がお料理がお好きとのことでしたので、サラダ油を……」何でも構いません。こういうちょっとした気遣いができることで、あなたの評判は爆上がりします。聞くところによるとサラリーマンの世界ではお中元・お歳暮禁止令が出ているところも多いらしく、サラリーマンから個人事業主に転じた人には季節のご挨拶という習慣がないかもしれませんが、個人事業主同士であればこの季節は大チャンスと言ってもいいでしょう。   商店会費は気持ちよく払っておいた方がよい  また、少し別の話になりますが、商店会に入ると「商店会費」などのちょっとした(しかし、ショボい起業においてはバカにならない)金額を請求されることがあります。これがイヤだという人もいるでしょう。また、月に一回ぐらいみんなでくだらない話をしてお茶を飲むだけの謎の会議や、お祭りの季節だからといって神輿作りやその他のよくわからない作業に駆り出されることもあり、これがイヤで仕方ないという人も多いでしょう。    しかし、モノは考えようで、商店会費は「少なくともそれだけ払っておけば商人ギルドに入れてくれる」ということですし、謎会議は「そこにいるということで仲間意識を共有できる」場となります。お祭りはあなたにとってどうでもよくても、商店街にとっては大事なイベントだったりします。ここで活躍できると、あなたの株が爆上がりして、ほぼ確実に投資した以上のリターンが返ってきます。 自分の商売に集中して、有意義な商売人ライフを!  自営業というのは、ボーナスがあるわけでなし、有給休暇があるわけでなし、毎日売上げのことばかり考えていなければならないという厄介な商売です。しかし、だからこそ自分の商売に集中できる環境を整えるというのは非常に大事なことなのです。イージーモードであなたのやりたい事業をガンガンやっていきましょう。...

『婚活商売』が乱立中。婚活マニア歴6年の著者がご案内 書籍『「婚活」時代』が発売されてから10年。婚活はいまや一般用語として普及した。婚活の手段も従来のお見合いや合コンだけでなく、選べないほど多数の選択肢がある。   であるからには、そろそろ「婚活にはどんなものがあるか」網羅的に見てもいいのではないか。そこで今回は、結婚希望者からの人生相談を6年ほど受け続けてきた"婚活マニア"としての経験をもとに、婚活業界をご案内したい。   これが婚活業界マップだ 婚活業界はおおまかに11種類へ分かれている。 ▲婚活業界マップ   高単価なものでは3万円程度かかるが、低単価なものは1,000円台から参加できる。真剣度は「結婚とは限らず恋愛や友人関係を探しにくる」人の割合でマッピングした。   以下、各項目を解説する。   (1) 合コン 歴史はなんと明治時代にさかのぼる、出会いを促進する飲み会。株式会社ぐるなびの調査では婚活で選ばれる手段の3位にランクインしている。   だが実施する人の多さと対照的に、成婚率は低い。リクルートブライダル総研の『婚活実態調査2018』によると、合コンで出会った相手と結婚した人は2017年に成婚した人のわずか9.6%に過ぎない。これまで人生相談を900件近く受けてきた筆者としても、既婚者がよく混ざっている、盛り上がりを優先して個々の相手と話しづらいなど課題が見られる。楽に開催できる反面、効率はよくない婚活といえる。市場規模は不明だが、飲食店業界へ一定の割合で貢献していることは間違いない。   (2) 街コン 飲食店と提携し、多数の店舗を回ることで婚活を楽しめる合コン。従来の合コンと異なり、見知らぬ男女が集まるのが特徴。2014年の意識調査によると、合コンよりも結婚への真剣度が高いことが判明している。   街コン単体での市場規模を推察することは難しいが、大手街コン企業の株式会社リンクバルの決算資料を読み解くと、街コンよりイベント型婚活で業績を伸ばしていることからやや縮小傾向にあると思われる。 (3)...

かまぼこの未来のため、異色のレスラーが立ち上がる 武藤敬司率いるW-1で活躍するプロレスラー三富政行さん(twitter、instagram)を知っていますか? 彼は慶應義塾大学を卒業し、大手広告代理店・博報堂に就職。その後一念発起して会社を辞め、プロレスラーに転身するという、異色の経歴を持っています。   【過去記事】博報堂を辞めてプロレスラーに。三富政行が語る「好きを仕事にする」ということ   そんな三富氏、7/1に小田原アリーナで開催されたW-1の告知で弊社(小田原にあります)を訪れた際、親戚が小田原に住んでいて、かまぼこが身近な存在だったこと、かまぼこに対して人一倍熱い想いがあることを話してくれました。   ---------------- かまぼこは高たんぱく低カロリーなんです! アスリートは絶対かまぼこを食べるべき。 脂質も超低い。炭水化物も入っているから、これだけで食事として完結する、まさに『完全食』なのです!もっとかまぼこのことを知ってほしい!...

宮城県の廃墟「化女沼レジャーランド」を知っていますか? 宮城県にかつて存在した遊園地「化女沼レジャーランド」。今は廃墟となり、静かに新しい買い主を待っています。その歴史と現在、なぜ復活に向けたクラウドファンディングはとん挫してしまったのか。   持ち主の後藤孝幸氏から買主探しを依頼された「廃墟マニア」鹿取氏に語っていただきます。   夢見る若者が実現させた「化女沼レジャーランド」 戦後、焼け野原となった宮城の仙北平野を眺め、人々に希望を与える娯楽施設を築こうと夢みる若者がいた。古川商会の二代目、後藤孝幸氏だ。ガソリンスタンドや貸しビル業など、様々な事業を手広く展開するが、ずっと夢を追い続けていた。   1979年、ついに夢を実現させる。宮城県古川市(現在の大崎市)に総合レジャー施設「化女沼保養ランド」を造り上げた。観覧車やメリーゴーランド、ゴーカートなどを備えた遊園地のほか、ゴルフ場やホテル、野外コンサート場も併設した。その後、「化女沼レジャーランド」に名前を変えた。   行政や大手企業に頼ることなく、後藤氏の独力で開園に漕ぎつけたが、その苦労は生半可なものではなかった。連日銀行を駆け回り、資金を集めた。遊園地の遊具も、後藤氏が直接アメリカやヨーロッパに出向いて買い付けてきた。   ▲廃墟となったゴルフの打ちっぱなし。このほか6ホールのゴルフ場もあった。   開園後は、東北では数少ない遊園地とあって、連日多くの人で賑わった。週末にもなると家族連れが列をつくり、ランド周辺には渋滞も発生した。なかでも1,000人を収容できるそうめん流しは、化女沼レジャーランドの風物詩となった。今でも地元では「遊園地のことは覚えてないけど、そうめん流しだけは覚えている。」という人も多い。   そうめん流しとは、流しそうめんとは異なり、円卓中央の水槽の中でそうめんがグルグル回るというもの。ランド内には、専用の円卓が数百基備えられていた。   ▲そうめん流し 参考画像   野外コンサート場では、ゴダイゴなど人気歌手のコンサートも度々行われ、全国から数千人のファンが押し寄せた。あるコンサートの日、台風が接近していたため中止を決定したが、ファンの女の子に泣かれて、仕方なく数人のためだけにコンサートを行ったこともあった。その日のことを後藤氏は「大赤字でしたよ。でもね、お金のためだけじゃないですから。商売は。」と、笑顔で振り返る。   年間20~30万人が訪れ、たちまち宮城を代表する人気スポットになった。後藤氏は多忙を極め、寝る間を惜しんでイベントの準備などに追われた。   順調に動き出した化女沼レジャーランドだったが、徐々に苦戦を強いられてくる。渡り鳥の飛来地として知られる化女沼の畔にあってロケーションは最高だが、アクセスは決してよくなかった。東北新幹線の古川駅からも、東北道の古川インターからも10キロほど離れている。   また、元々人口の限られている東北では、特にリピーターの存在が大きな鍵となるが、独力で開園したため資金と時間に余裕がなく、設備の増設が出来なかった。   レジャーが多様化し、海外旅行へシフトしていった時代背景もあって、来園者は急激に減少。1990年代後半には、入場者が1ケタという日も少なくない状況に陥った。資金繰りが悪化し、持っている土地も全部担保に入れたが、2001年、ついに閉園のやむなきに至った。   戦後から追いかけ続けてきた男の夢は、20年ほどで儚く消えた。   ▲廃墟と化した化女沼レジャーランド     私と「化女沼レジャーランド」の所有者・後藤氏の関係 遊具が錆びつき、荒廃した雰囲気が漂いはじめた2010年、私は後藤氏とはじめて出会う。当時、NHKで放送されていた「熱中人」という番組で私が密着取材を受けることになり、ロケができる廃墟を探していた。   とはいえ、廃墟というのは、所有者にしてみれば不名誉な遺物で、ひっそりとしておいてほしいのが本音だろう。それをテレビで放送するなど、とても許可してくれるものではなかった。   東海地区から全国へエリアを広げ、許可の取れる廃墟を探していた時に行き着いたのが、化女沼レジャーランドだった。後藤氏は快く撮影を迎え入れてくれたのだ。   ちなみに、化女沼レジャーランドは廃墟化した後も、映画『スープオペラ』など、撮影地として度々使われてきた。なかには困ったこともあって、某テレビ局の「映っちゃった系番組」のロケに使われた際、根も葉もない事実を放送され、“心霊スポット”の汚名を着せられてしまったのだ。テレビ局の作り話、デマだというのに、信じている人も多いようだ。   「夢も一緒に引き継いでくれる人が現れるまで」 化女沼レジャーランドにかける後藤氏の想い ロケ当日、廃墟と化した化女沼レジャーランドを2日間かけて探索しながら、後藤氏の話を聞いた。   「ここにはね、遊んだ人の思い出と私の夢がギッシリ詰まってるんですよ。そのシンボルである遊具は、どうしても撤去できなかった。できればまた遊園地にしたいんです。それが無理でも、みんなが喜ぶ場所にしたい。」   遊園地の遊具は中古でも高値で取引されるため、早々に撤去されることが多いが、後藤氏の強い意志によって遊具が残されていたことを知る。こうした後藤氏の思いに触れ、胸が熱くなった。また、後藤氏はこうも語った。   「俺があと10歳若かったら、金を集めてまたやるんだけど、もう歳だから。土地は売りたいけど、切り売りはしない。夢も一緒に引き継いでくれる人が現れるまで、遊具を残しておく。」   ▲化女沼レジャーランドに対する熱い想いを語ってくれた後藤氏   私に何かできることはないか考えた こんな話を聞いて、心が動かされない人なんているのだろうか。できることなら、私がここを遊園地として再興したいと思った。閉園した当時とは、事情も大きく変わっている。   車で1分ほどの距離に東北道のスマートICが完成し、交通の便は大幅に改善された。閉園後に温泉を掘削し、源泉も湧いた。これが温泉マニアも唸るほどの良泉で、宮城県のみならず、東北随一と評されている。これは、やり方によっては何とかなるのではないか。   そんなことを思ったところで、私には先立つものがない。どう考えても億単位の買い物になるので、日々の生活にあくせくしているサラリーマンとしては、どうしようもなかった。複雑な思いを抱えて、ロケを終了した。   ▲筆者も温泉に入浴。野湯状態だが、泉質は折り紙つきだ。   「化女沼レジャーランド」が再びNHKで取り上げられる それから4年が過ぎた2014年、NHKから連絡が入った。「新日本風土記」という番組で化女沼レジャーランドを取り上げたいが、所有者と連絡がつかないので紹介してほしいという内容だった。   私は2010年のロケ以来、個人的にランドを見学させてもらうなど、後藤氏と連絡を取っていた。すぐにNHKと話を繋いだ。放送では、化女沼レジャーランドというより、後藤氏が主役になっていた。あえて廃墟を残している熱い想いや、豪快で人情味あふれる人柄に、NHKのスタッフも惚れ込んだのだろう。当の後藤氏も放送を気に入ったようで、私にまでお礼の電話をくれた。   廃墟の所有者から廃墟マニアへ、まさかの依頼が 放送後の2015年春、後藤氏が名古屋まで私に会いに来てくれた。電話ではなく、直接お礼が言いたいのだという。   当日、宮城のお土産をいただき、思い出話にも花が咲いた。そして、後藤氏がおもむろに分厚い冊子を取り出した。表紙には“化女沼レジャーランドの概要”と書かれている。   「私ももう歳だから、ランドを手放そうと思う。そこで、夢を引き継いでくれる人を、ぜひ鹿取さんに見つけほしいと思って来たんです。」   これには正直、ビックリした。敷地は45,000坪あり、温泉の源泉も付いてくる。どう考えても、高額な不動産取引だ。その売り先を、不動産と全く関係のない化学系技術職のサラリーマンである私に、依頼してきたのだ。それも、廃墟の所有者と廃墟マニアという関係でしかないのに。   無理だと思いますよ、とお伝えしたが、これまで何度も廃墟の見学を受け入れてもらい、何一つ恩返しができていない。無理と分かっていても、出来るだけのことはやってみようと心に誓った。   ▲廃墟の所有者(右)が廃墟マニア(左)に売却先探しを依頼するという前代未聞の事態に。   とはいえ、私にできることといえば、せいぜいホームページで宣伝をしたり、廃墟マニアの口コミで情報を広めることぐらいだ。土地に興味のある人も来るかと思い、見学会も催したが、何の反響もないまま1年が過ぎた。   「廃墟の買い手募集」がみるみる拡散。殺到する取材依頼 2016年9月、何気なくツイッターでつぶやいた。   宮城県古川市にある遊園地廃墟「化女沼レジャーランド」。所有者様に頼まれて、買っていただける方を探しています。東北自道・長者原スマートインターから3分、約45,000坪、閉園後に涌き出た源泉付き。自然公園に囲まれ、当地のみ建築制限なし...

知的障がい者サッカー日本代表、西眞一監督インタビュー後編 後編では、「もう一つのワールドカップ」に向けた戦い方や、キーマンを教えてもらいました。   そして、実際に選手たちがプレーするところも見せてもらいました。   リンクなど ★前編はこちら ★「もう一つのワールドカップ」日本代表公式応援Tシャツのご購入はこちら   スウェーデン大会に向けて 8月に「もう一つのワールドカップ」として、知的障がい者サッカーの世界大会があります。そこに向けて西監督は「ハードワークを通した、全員攻撃、全員守備」を掲げていますが、この言葉にはどんな想いが込められていますか?   ハードワークっていうのは90分間とにかく走る。走ることをまずやろうということ。   全員攻撃、全員守備は文字通り、みんなで攻めてみんなで守るということなんですけど、常にボールに関わるという意味でそれを提示しています。   なぜ敢えてそれを提示してるかと言えば、彼らは基本的にシンプルな人たちなんで、「ああもうきついな」って思ったら、足が止まっちゃう。それを「足を止めずにやろうよ」と。何のためか。それは「試合で勝つため」であり、「ゴールを決めるため」と言ってます。   全員攻撃、全員守備というのも、攻撃してる時に守備の選手が「僕は守りだから関係ないや」じゃなくて、ボールは前にあっても守備の人たちも常に関わっている、常にサポートできている。ボールを奪われたときにすぐに対応できる。   そういう意味で攻撃も守備も、全員一緒にやろうねって言ってます。   戦術について 戦術面ではどうですか?   彼らにはトレーニングで見たままのものをゲームの中でやってほしいと考えています。あれこれ戦術を細かくはめていくと、さっき言ったようにいろいろあったら彼らは混乱してしまうので。基本的なサッカーの原理原則っていうところを、彼らには常に言うようにしています。   極力シンプルにそぎ落としてく作業ということですね。今回キーマンとなる選手は誰ですか?   ゴールキーパーの内堀選手。あとミッドフィルダーの徳村選手ですね。   まず内堀選手。知的障がい者のサッカー選手として、なかなかゴールキーパーは育ちにくい。その中で、彼は2014年から代表に入っていて、シュートストップがとても良いし、人もボールも全く怖がらない。   接触プレーもですか?   はい。ゴールキーパーで「怖がらない」っていうの持ってるのは重要なので、非常に心強いですね。   徳村選手も前回大会から出場しています。身長が189cmあるんです。海外の選手っていうのはそのぐらいのサイズの選手が結構いるなかで、日本チームにもそういう選手がいると際立つんですよね。   足元のテクニックもあるし、コミュニケーション能力も高いし声も出るし、そういう意味でチームのエンジンとなりつつある選手だと思っています。   189cm!吉田麻也選手と同じですね。   「もう一つのワールドカップ」対戦国ってどんな国? 知的障がい者サッカーの強豪国って、どこなんですか?   サウジアラビアと南アフリカ、ポーランド、この辺りが3強です。次いでフランスです。   決勝トーナメント進出の鍵となるライバル国は、そのポーランドと伺っています。   そうですね。ポーランドとは前回予選リーグと3位決定戦で2回やってるんですけど、2戦2敗しているんで、なんとしてもそこを打ち破らないと、決勝トーナメントへの進出も多分無いですし、今回の目標であるファイナリストにはなれませんから。   ピッチ外の戦い。資金不足の現状 大会参加に当たって資金的にはキツくはないんでしょうか。   お金は無いですね… やはり海外遠征となるとお金がかなりかかるので、選手達にも少なくない自己負担金額が発生する見込みです。   お金がネックで、実力はあるのに参加できない、なんてこともあるのですか?   ありますね。なかなかマイナー、障がい者スポーツっていうのは厳しいですね。パラリンピックの種目であれば違うんでしょうが、それ以外のスポーツってなかなか難しいですね。   資金獲得のため、前回に続き今回も「応援Tシャツ」を販売していますね。   はい。利益は全て選手の渡航費に充てます。前回はおかげさまで1万枚売れました。それでも自己負担が出てしまうので、今回はそれ以上を目指しています。是非皆様にご協力頂きたいと考えています。   「知的障がい者サッカー」の未来 監督から見て、今後この「知的障がい者サッカー」がどうなっていくと良いと思いますか?   究極的には「無くなれば良い」と思っています。   えっ。   カテゴリとして切り出されて存在するのではなく、知的障がいのある選手が、健常者のチームで普通にプレーしていることが、一番いいんじゃないですかね。   普通に一緒に練習して、ゲームして。   東京の選手は社会人チームに入って活躍してる選手が1名いますし。そういうのをもっともっと増やしていかないといけないかなと思いますね。障がいのあるなしではなく、純粋にサッカーで評価されるという。   切り出されるのではなく、社会に溶けてなくなっていくイメージですね。   今日はお忙しい中ありがとうございました!   ありがとうございました。   アットホームな民宿「樽分」 この後、監督やスタッフの皆様は昼ごはん。午後の練習を見させてもらうため、私もどこかで昼ごはんを食べようと思っていたら、樽分のお母さんが「あなたの分も作ったから食べてって!」とのこと。やさしい。皆さんと一緒に生姜焼き定食を頂きました。   ▲めちゃくちゃおいしかったです!ありがとうございました。   そして練習見学へ 午後は小雨が降る中の練習を、見学させていただいた。   最初はシャトルランニング。「数値が前回よりもよくなっている」と目を細めるコーチ。オフの期間にさぼらずトレーニングをしてきた証拠だ。 ▲シャトルランニングの様子     四角に広がってのパス回し。フリーマンを使った2対2、サイドからのセンタリングシュート。そしてゲーム。それらを見ながら私は思いました。   「知的障がいとは?」   ▲ゲームの中で激しく競り合う   選手の皆さんのボールタッチや、キックの精度など、一つ一つのプレーのレベルが高い。そして何よりコミュニケーション。選手同士で声を掛け合い、励まし、一所懸命にプレーしている。普段見ているサッカーと同じサッカーがそこにありました。     正直なところ、もっとコミュニケ―ションで苦労していたり、言う事を聞かない選手がいたりして、サッカー以外の所に時間を使う場面が多いのではと想像していましたが、全くそんなことは無く。100%サッカーに集中して取り組んでいる姿が印象的でした。   練習は予定をオーバーして3時間に及びました。練習後、監督が「大会のキーマン」として名前を挙げていた徳村選手にお話しを伺いました。   まだ21歳の徳村選手。受け答えは年齢を感じさせないしっかりしたもので、こちらの方がドギマギしてしまう始末。茫漠とした質問をぶつけても、その質問の意図をしっかりと理解して、答えてくれました。     インタビューを終えて、改めて私は思いました。   「知的障がいとは?」   編集後記 まず、「知的障がい者」という言葉の持つ意味を、自分がものすごく狭く捉えていたことに気が付かされました。   障害の重さ、どんな障害なのか。一口に「知的障がい」といっても、色々なパターンがあります。   少なくとも今回接した彼らを、ことサッカーにおいて「障がい者」として切り出す必要は無いのではと感じました。この辺りはまず地域リーグや草サッカーではもっともっと認知されて良いのではと思います。   西監督が願うように、知的障がいを持った選手が切り出されるのではなく社会に溶けて馴染んでいくには何が必要なのか。   実際今回代表に呼ばれた選手の中には、所属チームがこの日本代表しかない選手がいます。地元ではプレーする環境が無いということです。上手いのに。   海外では知的障がいのある選手がプロサッカー選手として給料をもらって試合をしている例もあるとのこと。日本でもそうなっていけばいいと心から思います。   どうすれば変わっていくのか。私はプレーを実際に見て、話をして、考え方が変わりました。だから、もっと多くの人が彼らのプレーを目にすることが、社会を変える一歩になるのでは。   その為には世界大会で勝つこと。   「決勝戦進出」は高い目標ですが、是非達成してほしいと思います。 Tシャツを買ってください!(2回目) 4年に1度のFIFAサッカーワールドカップの1か月後の8月、知的障がい者サッカーの最高峰、INASサッカー世界選手権(通称:もうひとつのワールドカップ)がスウェーデンで開催されます。   「もうひとつのW杯」は日本国内で7千人を超える知的障がいのあるサッカー選手にとっては夢であり、代表選手にとっては最大の目標となる大会です。   しかし、代表合宿によるチーム強化、そしてスウェーデンへの選手・スタッフの派遣には非常に大きな費用が掛かります。   現状は費用が大幅に不足し、選手にも大きな自己負担を強いる状況です。   スウェーデン遠征時の選手負担を少しでも軽くするため「日本代表公式応援Tシャツ」の販売を開始いたしました。 是非、皆様のお力添えをいただき、「もうひとつのW杯」へ代表選手団の派遣にご協力いただきますようお願い申し上げます。   「もう一つのワールドカップ」日本代表公式応援Tシャツのご購入はこちらからお願いします。       おまけ 監督はネットショッピングとかしますか?   しますよ。よく買うのは、うちの子供たちのスポーツ用品ですね。あとは家電。   家電買いますか!最近何を買いましたか?   空気清浄機買いましたね。妻が。   奥さんが。そうですか。便利に活用されてるってことですね。   西監督の奥様も利用しているネットショッピング。その裏側を支える「ネクストエンジン」 西監督と西監督の奥様も活用しているネットショッピング。そのお店を支えているのが「ネクストエンジン」です。   導入している店舗数は業界最大級の23,852店以上!(2018年4月期末実績)   「毎日のメール対応が地獄」「複数モールに出店したい」「とにかく忙しい!」というEC担当者の方は、是非一度チェックしてみてください。 無料で30日間のお試しもできますよ。   詳しくはコチラ>>ネクストエンジンとは?   Powered by...

「もう一つのワールドカップ」ってなんだ?とにかく取材だ。 こんにちは。世界一動画を愛する男、吉住です。先日、またニアセの新センター長つかD氏より「知的障がい者の人たちのサッカー日本代表の合宿を取材してきてくれ」と言われたので、行ってきました。   知的障がい者サッカーの世界大会は「もう一つのワールドカップ」として、4年に一回、W杯と同じ年に行われます。前回大会はブラジルで開催され、初のベスト4。今回の開催地はロシア、ではなくてスウェーデンで、チームとしては史上初の決勝進出を狙っているとのこと。   お邪魔するのは宿舎。栃木県さくら市にある「樽分」という民宿。宇都宮駅でレンタカーを借りて、30分ほどのドライブです。到着すると、広報の斎藤さんと日本代表監督が出迎えてくれました。   日本代表監督のお名前は西 眞一さん。出身地は鹿児島県で、1973年生まれの45歳。普段は鹿児島県姶良市の市職員をされています。   実はこの西監督、知る人ぞ知る九州サッカー界のレジェンド。九州サッカーリーグでアマチュア選手として13シーズン活動し、現役を退くまでになんと通算266ゴールを決めているとのこと。   これは日本サッカー公式戦同一リーグ最多の得点のとして未だに破られていないスゴイ記録。地元鹿児島では「キング」と呼ばれて愛されているとのこと。   ▲九州のレジェンド、西眞一監督 西監督プロフィール 【競技歴】 1995年〜2007年 ヴォルカ鹿児島(九州リーグ)※現在の鹿児島ユナイテッドFC 2013年〜2014年 日本スポーツマスターズ大会 優勝(日本一)   【指導歴】 2008年 ヴォルカ鹿児島 コーチ 2009年〜2014年 鹿児島県マスターズ(O-35)選抜監督 ※日本一2回 2010年~ 鹿児島県知的障がい者サッカー選抜チーム 監督(現:総監督) 2012年~2014年 九州知的障がい者サッカー選抜チーム 監督 2014年~2015年 知的障がい者サッカー日本代表 コーチ 2015年~現在 知的障がい者サッカー日本代表 監督 インタビュー開始 西監督、今日はよろしくお願いします。   よろしくお願いします。今日はどうやってここまで来たんですか?   宇都宮駅からレンタカーで来ました。思ったより遠くて。   宇都宮からだと遠かったでしょう。最寄りの氏家駅まで電車で来ると、意外と早いですよ。   それは知らなかったなあ。この「樽分」という民宿はよく合宿で利用されるんですか?   はい。凄く色々融通をきかせてくれたり、親切にしてくれるので、よく利用させて頂いています。   インタビュー開始。「知的障がい者サッカー」と普通のサッカーの違いは? 早速ですが、「知的障がい者サッカー」は、普通のサッカーとどう違うんですか?   違わないです。   え?   ルールなどは全部一緒です。「知的障がい者の人たちがサッカーをしている」ということです。   特別ルールなどは無いんですね。   無いです。小さい大会とかは特別ルールがあったりはしますけど、基本的には普通のサッカーですね。   そうなの…? 西監督と「知的障がい者サッカー」 西さんが「知的障がい者サッカー」と関わるようになった経緯を教えてください。   地元の鹿児島で障がいを持っている人たちのサッカーチームを作るというので、それに参加したのが最初ですね。   その後、九州のトレセンがあるって知って、そこに選手を連れて行きました。ちょうど2010年のFIFAワールドカップの南アフリカ大会の頃です。そこに、前の監督の小澤さんっていう方が指導に来られていたのでお会いする機会があって、それからちょこちょこ関東のほうにも行くようになったと。   最初まずはローカルでやってたものが、だんだん広がっていって、今に至るということですね。   そうですね。   知的障がい者サッカーの監督として 西監督は健常者のチームでのコーチ・監督業のご経験もありますが、知的障がい者サッカーを指導する上でギャップはありませんでしたか?   特にないです。   え? 何か困ったこととか…   無いですね。最初は「どんなサッカーなのかな」っていうのは、よく知らずに来たというのが正直なところです。でも、実際来てみて、「自分がやってきたサッカーと何も変わらないな」っていうのは、直ぐ分かりました。   自分の知識や経験を目の前の選手に伝えることが大切と思いましたし、自然に入っていけましたね。   「全然違うスポーツだな」とか「こりゃ厳しいな」ってことは…   無かったですね。もちろん、健常者と全く同じようにはいかない部分もありますが、そこと向き合うことで指導者としては深みが増したと感じています。「選手に伝える」「どうやったら伝わるのか」という事については、指導していく中で自分なりの整理ができたと思います。   「健常者と同じようにいかない部分」というのは、具体的にはどのあたりですか?   例えば「局面でパッと判断することが苦手」ということはありますね。サッカーって判断するスポーツなので、それをどうやって補完するか。   目が見える、耳が聞こえる、いくつも情報がある中で、最善のプレーを選ぶ必要がある。選択肢がいくつもあると、彼らは混乱してしまう。そこで、僕ら指導者はプレーモデル、「こういうプレーをこういう状況ではやっていこうね」っていうのを示していくのが務めです。   彼らはその知識・情報を入れる。声に出してしゃべる、仲間同士でコミュニケーションをとる。「判断する」っていう能力の部分を、少しでも補完できるようにやっていく。   なかなか言葉で言うと難しいんですけど、「材料を絞って彼らにプレーさせていく」ってのが、このサッカーだと思います。   なるほど。やりがいがありそうですね。指導者としては腕の見せ所というか。   そうですね。ただ、それはあくまでトレーニングの話で、実際に試合を見てみれば、全く普通のサッカーと変わりませんよ。それぐらい彼らは集中してやれてると思います。   (ほんとかな…)   (監督、ほんとですか?) 監督をやっていて、嬉しかったこと 監督として関わってこられて、特に嬉しかったエピソードはありますか?   選手の成長を感じられると、嬉しいですね。谷口という、僕と同じ鹿児島の選手なのですが、前回の2014年に初めて選ばれてチームに参加したんです。その当時は東京の選手が多くて、地方から一人ポッと行ったから、なかなかコミュニケーションが取れなくて、本来の力を発揮できずに帰って行く。   合宿に来ては、力を発揮できずにへこんで帰って行ってっていうのをずっと繰り返して。   そんな中でブラジル大会を経験して、知らない人たちのグループに入ってサッカーして、ましてや世界相手に戦って、大会が終わった頃には凄く目にも自信が満ち溢れて、言葉も一つ一つはっきりと話をするようになりました。   それで4年後、代表に入りましたけど、今やチームの中心としてリーダーシップとりながらやってます。それは、その経験があったからこそなのかなと。   逃げそうにもなりましたけど、それをわれわれが逃がせなかった。彼らは「きつい」と思ったらやめちゃう所がある。そうじゃないぞっていうのを、スタッフ間で議論しながら彼を引っ張ってきたんですけど、よかったなと。 それは彼の今後の人生にとっても大きな成功体験となったでしょうね。 「もう一つのワールドカップ」のライバル国は?...

かつては「安定の象徴」だった公認会計士だが… 「公認会計士」といえば、かつては安定の象徴ともいえるキャリアだった。5%ともいわれる難関資格をくぐりぬければ、あとは監査法人へ就職すればリストラもなく初任給600万と高給だ。   しかし、2006年から2010年には公認会計士バブルが発生。合格者を15,000人も出したことから、当時の公認会計士は報酬減額と就職難に見舞われた。   そのころから、公認会計士が監査法人以外のキャリアを考えるようになったと思われる。従来であれば選択肢になかったベンチャー企業の役員一覧で、公認会計士がちらほら登場するのはここからだ。   そこで今回、なぜ安定高給の象徴であった公認会計士がベンチャー企業を志すのか、実際の経験者からお話をうかがってきた。   当時最年少 で会計士資格を取得した天才の選ぶ道 お話を聞かせてくださったのは、株式会社ごちぽんで経営企画部の部長を務める井上健さんだ。井上さんは大学在学中に公認会計士試験へ当時最年少で合格した天才肌。卒業後は大手監査法人の花形部署で大手企業を中心に監査を担当していた。     ― 監査法人にお勤めのころ、ベンチャー企業をどう見ていましたか?   井上さん:クライアントとしてのかかわりはありませんでした。当時、クライアントが大手の事業会社や外資系企業の日本支社でして。そのこともあり、ベンチャー企業が話題に上ることがあまりなかったと思います。就職先も監査法人、投資銀行の監査、もしくは親の跡を継いで会計士事務所へ行くか。   ベンチャー企業へ転職したのは、20名いた仲良しの同期でも私1人だったと記憶しています。転職後も肩書に公認会計士とある方はほとんどいなくて、「起業を志す会計士で集まろう!」と顔の広い先輩が声を方々へかけても集まったのが4人だったことがあります。   ―...

世界一ゆるいバーの経営 みなさんこんにちは、「えらいてんちょう」です。飲食店経営及び経営コンサルタントをしております。私はイベントバーエデンという店を経営していまして、エデンは開店から2年で系列店が5店舗もオープンして順調です。   今日はエデンの経営手法の話をしていきます。   うるさく言わない エデンの経営手法を一言でいえば「細かいこと言わない」ということです。普通の店ならお酒のマニュアルなどいろいろあるのでしょうが、エデンはバーテンダーに丸投げです。ほっておけば儲かるから管理せずうるさく言いません。人気にあやかって稼がせてもらおう、という感じです。一番のお客さんは人気のバーテンダー。そこと繋がっていれば永久に儲かりますので。   お客さんに関してもひどいセクハラなどがなければ、お金さえ払ってくれればどんな人でもOKです。なので普通の店では言いにくいこと、宗教や政治や性、そんなイベントをしたい人も来るようになりました。   私はお金さえ貰えば宗教勧誘しようがナンパしようが全然かまわないと思っています。もちろん大きな侵害などは総合的に損になるのでNGですが。   好きなことを話して勝手にやってていいから私に儲けさせて、と言っています。そうすると普通のバーではやりにくいイベントが多くなって、人も集まるようになりました。   苦手なイベントの日は避けて別の日に行けばいいので店のお客さんも離れない。我ながらすごい仕組みだなと思います。口うるさく言わないと勝手に人は集まってくる、ということですね。   エデンの特徴 エデンにはお客さんが手伝ってくれる、という文化があります。そもそもエデンは何もない店でした。最初はビールとソフトドリンクしかなく、酒を置き始めると言ったのも私ではありません。店として成り立っておらず、店ができていないような状態でした。   しかしそれが時勢を捉えた店でした。みんなで店を作っていくというのは、文化祭のような、それ自体がエンターテイメントです。例えば開店前に店にペンキを塗るのは普通なら業者に頼んでお金を払わないといけません。しかしお客さんとみんなでやるのであれはエンターテイメントですしお金も払わなくていい。これは以前お話した正しい「やりがい搾取」ですね。   <過去記事> みんなやってる?正しい「やりがい搾取」の方法論   普通の店は勝手に改造したり持ち込んだら怒られますが、エデンは最初から何も無いので感謝されます。私は店にこだわりが無いのでどのように改造されても構いません。かなり余白を大きくしています。   バーテンダーも自分が立ちたくないので、いろんな人に投げてとにかく人に任せました。それで利益が出たらシェア、出なければシェアしないという形を徹底しました。そうしているといろんな技術者やバーテンダーが得意な人が自主的に来るようになりました。   イベントも自由なのでやりたいイベントをやって、その人がエデンで価値を高めていく。エデンに毎回いる人みたいな感じでその人自身のブランドが高まっていく。お客さん任せにするということを全体的にしてきた。   その結果としてお客さんの価値も店自体の価値も高まってきた。そのような循環ができたのは良かったですね。これからの店はそういう形態にしたほうがいいと思います。店にこだわりを持たず、完璧にせずに改造の余地を残しておくことが大切です。   ▲お客さんたちが勝手に盛り上がる店内   【まとめ】 人と売上を集める為に 2回にわたり世界一ゆるいバー「エデン」の経営について解説をしてきました。いかがでしたか?   売上が上がる段階でいろいろやってヒットした中では、フォロワーが付いてる人を呼ぶのが一番でした。   最初はイベント単体でバズったけど続かなかった。イベントが飽きられたら終わりです。次にインターネット有名人を呼びました。1日バーテンダーは1、2ヶ月に1回だと飽きられないので継続性があります。2ヶ月に1回バーテンダーをする人を60人捕まえていればこのイベントは永久にできます。インターネット有名人を呼べるようにして場を提供すると儲かります。   店を作ってSNSで宣伝するというよりは、SNS空間を店にする、というイメージですね。   エデンのシステムとしても、場所代を取るのではなく儲かったらシェアという形にしています。店に立つ敷居を下げ、人を呼ぶことができるようにする為です。   最後の飛躍は、店長がコンテンツ人間になることです。そうすると店長目当てに人が来るようになります。お客さんは人につくもので、どのような人が店にいるかに興味を持っています。ですので人の選定さえ間違えなければ繁盛します。その為にはTwitterやYouTubeを十分に活用していくべきです。   SNSというのは自分の発言を何倍にも増幅されて沢山の人に届きます。最終的に一番儲かるのは自分がネット有名人になることですね。   この手法はいくらでも応用が効くと思いますので、みなさんもやっていきましょう。 ...

  異色の経歴をもつプロレスラーの仕事論~後編~ 慶應大学⇒博報堂⇒プロレスラー⁉ 異色の経歴をもつ三富政行さん(twitter、instagram)による仕事論、後編。   ※前編はコチラ   ライフワークとライスワーク プロレスラーとしてしばらくキャリアを積んだ時、ライフワークとライスワークという言葉について考えるようになった。自分にとってプロレスは元々「好き」だし、仕事にも出来た。ある意味ライフワークとして機能している。   しかし、ひとつの指標として収入というものさしで見た場合、どうだろうか。自分の場合、博報堂を辞めた以上、将来的には残った同期と同じくらい、それ以上に稼いでやる!という気概と目標があった。そこに到達できているか。   結論、到達できていない。   今置かれている状況を客観的に考えれば、試合のギャランティや年俸だけでそこに到達するのは難しいと言わざるを得ない。プロレスラー全体を見ても、その金額を稼ぐことができるプロレスラーは氷山の一角だ。可能性があるのは、前編で書いたような「天賦の才」を持ち合わせた選手だけだと言っても過言ではない。   先述のマネジメント業務の一つとして、自身での興行を開催することで一度に多額のお金を手に入れることはあるが、一過性のものに過ぎない。安定的な収入にはつながらないのである。   プロレスラーであるからこそ出来る仕事、プロレスラーの「自分」であるからこそ出来る仕事で、永続的な収入を得るためにはどうすべきなのか。ライフワークの先のライスワークとは…。   「+α」の価値こそ "ライスワーク"...