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  2016年5月28日に発売されたばかりの、竹内謙礼さんの新刊、「楽天にもAmazonにも頼らない! 自力でドカンと売上が伸びるネットショップの鉄則」を、献本いただきました!改めまして献本ありがとうございます。 早速読んでみたのですが、ネットショップをこれからはじめよう、特に自社ECサイトをやっていこうという方に、是非おすすめしたい内容となっています。本記事で少しだけレビューしたいと思います。 自社ECサイトの戦略的位置付けを考える 皆さんは、「ネットで買い物をする」ことを思い浮かべたとき、どこを考えますか? おそらくかなり多くの方が、楽天市場やAmazonといった、超大手のマーケットプレイスを思い浮かべると思います。   そんな中で自社ECサイトというのは、長らく「集客が難しい」という位置づけでした。私自身も、自社ECサイトの担当をしていたときは苦労していました。本書はその自社ECサイトを運営開始するためのガイドブックのような役割を果たします。これからはじめる際には、一読して損は無い内容だと思います。   なぜなら、情報が氾濫している現在では、「集客が大変だから広告からはじめよう」ということで、本来その前の段階でクリアすべき基本的な施策に未着手のまま、集客施策に走ってしまったり、たくさんの「やるべきこと」リストに押しつぶされ、結果が出ないまま自社ECサイトをクローズしてしまうようなケースもたくさんあるからです。そんななか、本書は次のような構成で、これからECサイトをはじめようとする方をナビゲートします。   【序章】自社サイトを運営するための心構え 【初級編】月商0円から最速で月商50万円を狙うための即効ノウハウ 【中級編】月商50万円から月商100万円に達するために欠かせない販促テクニック 【上級編】月商100万円以上でもまだまだ売上を伸ばす極意   初級編〜即効ノウハウ たとえば、「電話番号を大きく表示する」というような本当に簡単に、すぐできて、しかも効果を見込むことができる施策をはじめ、たくさんの「まずやるべき」基本的な施策が記載されています。   前述の構成は、各セクションだけ引用させていただいたのですが出版元である技術評論社のサイトには、細かい目次が掲載されています。その目次を見るだけでも、施策の大枠が見えると思います。   施策実施すべきかどうか、その本質がどういうものなのかということが、各施策毎に1〜2ページ程度で端的にまとめられています。   中級編〜上級編 販促テクニック・集客施策 中級編以降から、「接客」体制の構築から、徐々に「集客」ノウハウの割合が増えてきます。   本書では、店構えをまず整えて、そこにお客さんを呼び込むことを考える、この順で構成されています。整った店構えというのは、別に綺麗で美しいページというわけではありません。「売れるためのネットショップ作り」です。そこに「さらに売るためにどうしたらいいか」というノウハウを注入して、売上を伸ばしていくのが、中級編以降の内容です。   内容の例をあげると、「リスティング広告」を他の販促ツールと組み合わせることで最大限効果を発揮したり、SNSをどう活用していくべきか、そのお店の商材や性質に合わせた活用方法だったり、その他ありがちなNG運用などにも触れられていたりします。   ここからが、お店のカラー・特色を活かしながら活用できる内容だと思います。   さいごに 「ネット」ショップだから、その運営に必要な情報のほとんどすべては、ネットで手に入れることができます。 とはいえ、その情報が、「今から自社ECサイトをはじめる人」にとって、全てが適切かというと、そうではないと思います。正しく整理されて、活用できる情報が、本当に役にたつ情報です。おおいに「役に立つ」ための本として整理されている書籍だと感じました。ご興味があれば是非読んでみてください。   ...

  ネットショッピングをするとき、いまや代表選手となったクレジット決済の他、根強い人気の代金引換、その他にも様々な決済の手段が存在します。   「どうやってお金を払うか」を購入者に選択肢を示し、障壁をとりはらうことはコンバージョン率の向上にもつながります。2015年のマイボイスコム株式会社によるインターネット調査では『「そのサイトでの購入はやめ、他のサイトや店舗で購入」がショッピング経験者の3割強、「希望とは異なる支払い方法で購入」「商品の購入自体をやめた」が各2割』と、別なサイトに離脱してしまったり、購入そのものをやめてしまったりするケースも多いようです。   そのため、決済手段は複数用意するのが当たり前になりつつあります。そんなネット通販の決済方法ですが、様々なものがあり、導入や運用の手間がかかるもの、かからないもの、あるいはコストがかかるものなど多様化が進んでいます。ネット通販においては手数料や月額固定費とあわせて、「出荷前に入金を確認する必要があるのか」「イレギュラー運用のフローはどのようなものか」などをよく確認するとよいでしょう。   現在代表的なネット通販における決済方法について10個まとめてみました。 「決済方法-その1-」クレジットカード 利用度・認知度ともにNo.1の決済方法。導入にあたっては、決済代行会社を通じて導入する形態が多いようです。そうすることで、システム接続や審査など、各カードブランドごとに必要になる手間を一括で済ませることができます。   メリット 認知度・利用度合いが高い。前出のマイボイスコム株式会社による調査では8割強ものユーザーから支持されている。   デメリット 審査・導入に時間がかかるケースがある。   コスト 導入初期費用(カートとの接続などに改修が必要なケースも) 月額費用数万円〜 利用額の3〜8%前後(カードの総利用額により大きく異なる)の手数料率(事業者負担必須) 「決済方法-その2-」代金引換 代引きとも言われています。商品受け取り時に、配送業者に代金を支払う方法です。購入者からすれば、発送されてこなかったなどのトラブルを回避できる安心な支払い方法ではありますが、受け取り時在宅のうえ、現金も用意する必要があるなどのハードルも存在しています。   メリット 個人でも簡単に導入できる。 注文毎の入金確認などの必要が無い。   デメリット 代金引換の手数料がかかる。   コスト 一回:約300円〜 「決済方法-その3-」銀行振込 購入確定後の合計金額をお店の口座に振り込んでもらう方法です。銀行口座さえあればすぐ利用できるのがメリット。支払う側が手数料負担するのであれば、手数料が軽減できるよう口座を複数用意するのが望ましいですが、複数用意すると確認の手間も増えるのが悩みどころです。   メリット 申込など不要で即時導入できる。   デメリット 入金確認を行ってから出荷・発送の手配をする必要がある。   コスト 一回:数百円前後 「決済方法-その4-」銀行振込(後払い) 商品発送時に払い込み用紙や、支払いの案内等を同封してそちらで払い込んでもらう方法です。単品通販・リピート通販などでよく使われるようです。購入後の支払いになるため、お店側からは一定のリスクが生じます。後述する後払いサービスなど、そのリスクに対処するサービスも存在しています。   メリット 購入者からすれば安心感がある。   デメリット 未払いが発生するリスクがある。未払い時の督促・回収の手間がかかるほか、回収できない可能性も検討しておく必要がある。   コスト 一回:数百円前後 収納代行を利用する場合+数%かかる場合も。 「決済方法-その5-」コンビニ決済・ATM(ペイジー) コンビニの専用端末や、ATMなどで、支払いに必要な番号を入力し、それぞれレジやATMで代金を支払う形態です。前述の決済代行業者のサービスに含まれていたり、オプションで導入可能なことが多くあります。   メリット 購入者のコンビニでの支払いに対する心理的障壁が低いこと。   デメリット コンビニなどで専用端末を購入者が操作する必要があるので、一定のリテラシーを必要とする。 「決済方法-その6-」後払いサービス NP後払いなどをはじめとする決済代行の一形態。債権譲渡となることが多く、購入金額については(与信が通れば)担保されるサービスが大半です。購入者はコンビニなどで支払うことができ、上述のメリットをあわせもつハイブリッドな支払い方法です。近年同様のサービスを提供する事業者が増えています。   メリット 未払いリスクがないこと。 購入者のコンビニでの支払いに対する心理的障壁が低いこと。   デメリット 導入時審査が必要(商材によって導入できないケース) 請求書は後払いサービス運営事業者から別送となるので、その点を認識していない購入者から問合せが入る可能性がある。   コスト 月額費用数千円 手数料率3〜5%前後 「決済方法-その7-」携帯キャリア決済 携帯電話の料金と一緒に購入者に請求がされる支払い方法です。クレジットカードを持たない若年層からの支持率が高い反面、若年層の与信枠は上限が低いので、高額品を取り扱う場合には利用されることはあまりありません。一方で定期継続課金などを行いやすいという特徴もあります。   メリット 若年層からも利用されやすい。 定期継続課金などを実施しやすい。   デメリット 審査から利用開始まで最短でも3週間程度かかる。 「決済方法-その8-」Amazonログイン&ペイメント/楽天ID決済 自社ECサイトからでも、Amazonや楽天などのログイン情報(と、登録されたクレジットカードやポイント)などを通じて決済を行うことができる仕組みです。 購入者ははじめてのサイトでもカードの情報などを預けないでも、すぐに決済できるようになることや、使い慣れたプラットフォームのポイントが使える・貯まるなどのメリットがあります。   メリット 購入者から見て、カードなどの情報を預ける・入力する必要がなくなるので、CVRの上昇が期待できる。   デメリット 審査が必要となる。 決済方法に非対応のサイトの場合、システム改修が必要になる。 「決済方法-その9-」Paypal 海外で高いシェアを誇る支払い方法です。購入者はPaypalアカウントを通じて支払いをします。導入が比較的手軽でコストも低いのですが、日本国内ではまだそれほど一般的とは言えません。 「決済方法-その10-」ビットコイン 話題性が高く、挑戦的な事業者の間では導入がされています。リアルタイム決済が可能なため、リスクが低いことや、手数料率も低いことなどが期待されますが、ビットコインの保有割合がまだそれほどでもないため、今後に期待のかかる支払い方法です。 終わりに あなたのお店で実施している/検討済みの支払い方法は何通りありましたか?「コンビニ支払い」「銀行振込」などと一言で言ったとしても、裏側のサービス形態はまったく異なる場合もありますし、当然のことながら運用フローも異なってきます。利用者の多様なニーズに合わせつつ、ショップの運営もスマートにできるようにしたいですね。     ...

前回の「【ブランド戦略を聞く!】Hamee株式会社と有限会社スコープの社長対談!」に引き続き、Hamee株式会社代表取締役の樋口氏との対談形式で、ECが始まった当初の苦労話や、「scope」の変わらない部分、EC業界の今後などについて、お話しいただだきました。 「物を売る」高いものを仕入れて定価で売る姿勢は一貫していた ―お二人がお店をスタートされたのはECが始まった初期の頃ですから、やはり苦労した部分もあったと思います。当時の印象的なエピソードなどがあれば、教えてください。   樋口:詐欺にあったとか(笑)。   樋口:多分、話すと長くなっちゃうから(笑)。最初はネット通販から始まって、メーカー寄りになって「会社にしよう」と。仲のいい香港人の友達と一緒に会社を作って、ストラップを大量生産・大量販売したんです。1発目の商品はよかったんですけど、2発目があんまり売れなくて、焦っちゃったんですよね。で、ガンガン、後払いでもいいから買ってくれる所にってやっていたら、結構な金額の取り込み詐欺にあっちゃって、ブワーってお金がなくなっちゃったんです。当時20歳くらいだったんですけど、それが一番大変でしたね。だからその後は、ネット通販に徹してコツコツやるのがいいかなって思って。   あと、それが直接の原因ではないんですけど、香港人の友達とも、それから2年後に別々にやろうということになって。半分ずつ資本を出しているからどうにもならなくなっちゃって。そこからは、友達と一緒に事業をするのはやめようと思いました。自分が圧倒的なマジョリティを持っていないと、一緒にやっている人のことも不幸にさせてしまうと思うようになりましたね。 平井:うちの場合は、ずーっとあんまり人と接しないで、自分がやりたいようにやっていたので、「耐えるしかない」っていう所ですね。お金がないからファミレスでバイトするみたいな、売れない芸人さんと同じような感じで。バイトで稼いで10何万もらって、スコープの給料はゼロで2年くらいやり続けるみたいな。そういう苦労ですね。まあ、最初はそんなもんですよね。   樋口:僕の所は1997年から始めて、僕も全然お金はなかったんですけど、実家に住んでいたからまだ助かりました。100円ショップでおかゆ買ってきて、みたいな(笑)。そういう世界ですよね。   平井:当時、「日本は何があっても生きていける国」って言われていたけど、ウソじゃないかって思うくらい貧乏でした。缶ジュースとか開けてるヤツがうらやましくて(笑)、買えなかったですから。あと野良猫を見てうらやましく思ったり(笑)。忙しいけどお金ない、みたいな状態で。当時でも既にブランド家具なんかの安売りで結構な売り上げを作ってる人もいたけど、僕たちは「安売りはしない」って決めていたので、売れなかったんですよね。当時から良いものを仕入れて定価で売るっていう、それは今より強かったかもしれない。 「物を売る」まずは古い年代のものを何百脚集めて並べてみて価値を見つける   平井:あと、あるお金をどういう風に投資していくかっていうことを、社長は考えるじゃないですか。樋口さんが投資しているのは、システムだったり、海外の子会社ですよね。僕らはものすごく集約した会社にしようと思っているので、今いるスタッフにたくさん投資するのと、あとはモノのアーカイブですよね。過去の物を集める。いろんなソファーとかいろんな花瓶とかいろんな椅子とか、そういうのを集めることにすごくお金をかけています。   樋口:うちのスマホケースをアーカイブしてもしょうがないですからね(笑)。アンティークって、それだけで資産価値があるから。 平井:一個のモノを作ろうとした時に、過去にザーッと遡るんです。例えば、artek/Stool60をスコープで別注しようと思ったら、簡単に「これのこの色にしようよ」っていうやり方は、絶対にやらないんです。1930年代の古いものを百脚以上集めてみて、全部並べて「何が価値なんだ、ここだ」って。そうしないと、お客さんが損するから。お客さんが得をするような方向で考えていて、スコープで買った物が後から価値が出て高くなる、みたいなことがあるといい。ネットオークションで、去年の11月に3000円でうちが売った布が、すぐに数万円になる、とかも実際にあって、そういう買った物の価値が上がるのってなんかいいなって思います。 物を売るために仕事のやり方を変える   ―scopeさんの場合、商品へのこだわりなどは当初から現在まで一貫されていると思います。その他に、昔から今までで変わってない部分はありますか。   平井:うちは、Hameeさんくらいの人数にするのが難しいなと思って。人を増やすのが嫌いなんですよね。だから、「しんどいから人増やしてくれ」とか言われると「知恵を出して、もっと簡単にできる方法考えてよ」という、知恵出し制度をやっています。社員だけじゃなくパートさんも同じで、割り当てられる仕事によって時給がどんどん上がるようにして、賞与もあって。出荷場も、以前は200件だったのが、仕事のやり方を変えたら1,000件こなせるようになったり。スタッフ1人当たりの売り上げをどんどん増やしていく仕組みというのを昔からずっとやっていて、そこは一貫していますね。だから、スコープに新しいスタッフが入ってきたときに、パートさんを含めてみんなが「あれどうする、これどうする」って知恵を出し合って話しているのを見て、不思議だって言いますね。   あと、僕、お金の使い方にすごくうるさいと思うんですよね。使うとこには使うんですけど「とりあえず」なモノを買うと、処刑されるっていう(笑)。例えば会社で使う椅子にしても、いいものはいいじゃないですか、やっぱり。いいものを買ってそれをずっと使っていた方が会社の歴史にもなるし。そこも変わらない部分ですね。   ―樋口社長は、同じネットショップとして、スコープとの違いを感じたりしますか?   樋口:うちも、今そっち(スコープ)の方向に行きたいと思っているんですけど。スコープさんみたいに、徹底して大事に売る、作る、商品を絞り込む、もっともっとクオリティの高いものを作るとか。そうしたいんですけど、忙しくてなかなかそこまでできていない。少し前までは「会社をつぶしちゃいけない、伸ばさないといけない」という思いが強くて「つぶさないためには」という、危機感の方が大きくて。忙しくて人を増やしても、スタッフはみんな頑張っているから新しいビジネス作るし、成長させているんです。でも、相変わらず忙しい。こういう状況を、スコープさんみたいな流れに持っていきたいな、という思いが強くあるんですよね。   平井:僕もスタッフが大変そうだと、なんとかしてあげたいと思うんですよね。そういう時は、人を雇うべきか悩むんですけど。そこで考えた手法が「人を雇う」じゃなくて「新しいことを増やしたら何かをやめよう」と。例えば、ラッピング対応をやめるとか。今はパートさんも含めて全員で30人で出荷まで行っていて、そのうちの7人で経理、輸入、Web制作、商品企画、写真撮影、SNSを担当しています。樋口さんと会った当時は年商6億くらいだったんですけど、今はちょっと人が増えただけなのに20億近くまで伸びてます。   樋口:やめるっていうことも大事なことなんですね。 「物をみんなに安く売る理由」を企画化して商品を売る   ―EC業界の全体感として、大手モールは定期的に行う大型セールやポイントキャンペーンなどがスタンダードになっています。今後も、その流れは続くと思われますか。また、同じ業界で頑張っているネットショップ事業者の皆さんに向けてメッセージをお願いします。   樋口:うちは、今後スコープさんみたいな方針でやっていきたいですね (笑)。スコープさんはどうですか?   平井:僕らの業界は、値引きするのが「悪」みたいな考えがあり、僕らもずっと定価販売を大事にしてきたんだけど、だからこの業界は広まらないのかなと思っている部分もある。世間とは逆行して僕は今、値引きいいんじゃないかな?と思っています。何だかんだ、みんな安い時に買うじゃないですか。プレゼンテーションの仕方が問題なのであって。   僕らがSNSを活用した例として、お皿の在庫が2万5千枚くらいあってなんとか減らしたいと思った時に、スタッフは最初「返品したい」って言っていたんですけど、僕、お客さんに安く売ったらいんじゃないかって考えて。そのお皿に乗せた料理の写真をインスタにアップして、SNS上の企画として「みんなで商品ページつくっちゃおうぜ企画」という風にしたんです。これはおもしろかったです。フォロワ―が数万人いるような影響力のある人も、それを見て燃えてくれて。さらに、週一で僕たちがいい写真を選んで、選ばれた人には豪華商品をプレゼントしていた事もあり、たくさんの人達がインスタにアップしてくれました。そしたらその様子を見て、別のお客さんがまたお皿を買ってくれる。1ヶ月しないうちに、1万2千枚くらい在庫が減り、ほっと一安心でした。 インスタのフォロワ―って、僕はそんなにいないんですよ。SNSはフォロワ―の数より、いかにSNSに連動した新しい企画を作れるかだと思っていて。商品をただセールで安く売るんじゃなくて「モノをみんなに安く売る理由」っていうのを企画化して商品を売るというのが、今後は増えていくんじゃないかなと思いますね。   樋口:確かに、残った在庫を返品したり捨ててしまうのではなくて、そういう風に売っていくのが大事ですね。売り方として、安いものを集めてただ売っているだけのECはダメだと思いますね。   平井:かといって、絶対に値引きしない!とかは、僕は違うと思うんですよね。超ハイブランドはやらないかもしれないですけど、通常のアパレルブランドはセールやりますし、みんな買っていますし。そういうのもうまくやっていくのが、広がっていくコツなのかなと思います。 「物を売る」ものづくりのポリシーがないと世界には通用しない   平井:今日、樋口さんと話していて、世界に広がっていこうと思ったら、やっぱり「本物」じゃないと無理なんだなって思いました。いかに自分たちでブランディングするか、モノづくりは自分たちがどう決めるかですから。食器だったら長く使えるとか、「ものづくりのポリシー」みたいのがないと世界には通用しないぞと、やる前から気づいてしまいました。   樋口:それは、日本も同じだと思いますね。中小でも安売りの店は存在するけど、「安売り」だけだと結局大手には敵わないじゃないですか。中小のECとしては、スコープさんみたいな形が、未来のECの形なんじゃないかなと思いますね。   平井:インスタグラムとか、SNSの活用も絶対合うと思いますよ、Hameeさんは。例えばHameeさんの商品を持っている人が参加できる企画とか、やってみるといいと思います。   樋口:スコープさんの過去の企画も拝見して、うちでもちょっと考えてみようと思います。 編集後記 どんな時でも決して安易な方向に走らず、徹底的にこだわり、考え抜くscopeさんの姿勢は、商品セレクトや写真、文章、SNSの企画など、あらゆる所に現れていると思います。   売れない時代でも変わらずに自分たちのポリシーを持ち続けてきたからこそ、scopeさんは、決してひとりよがりではない「本物」の価値ある商品を提供し続けられているのだと思いました。   ↓前編をまだ読まれていない方はこちら!↓    ...

『考え方』が一貫していれば、それがブランディング   2000年より名古屋に本社を構え、インテリア家具・雑貨などを中心に、生活を豊かにするアイテムを世界中、日本中からセレクトし販売するネットショップ「scope(スコープ)」。徹底的にこだわり抜いた商品セレクトで多くの根強いファンを持つネットショップであり、数々の賞も受賞しています。     自社サイトはもちろんのこと、scopeの独自の世界観はSNSでも発揮、そのハイセンスでユニークな写真や動画、参加型の企画などがユーザーに支持され、同社のFacebookページは現在、35万人以上の「いいね!」を獲得しています(2016年4月現在)。   今回は、有限会社スコープの「シャチョウ」こと代表取締役の平井千里馬氏と、以前から親交の深いHamee株式会社代表取締役の樋口敦士氏との対談形式で、平井氏のSNSについての考え方や「scope」のブランディングについてなど、前編・後編の2回に分けてお届けします。 「ブランド戦略を聞く!-その1-」Facebookを「やるなら徹底的に」やる Hamee樋口氏(左)と、スコープ平井氏(右)   ―そもそも、お二人の交流のきっかけは?   平井:出会いのきっかけは、2012年ですかね?楽天主催の SOY TRIPでサンフランシスコに研修旅行に行った時に、5~6人のいくつかの班に分かれていたんですけど、樋口さんと同じ班でした。樋口さんはその時2回目の参加で、僕は初めてで。僕たちの班はそんなにこう、「常連」みたいなお店じゃない班だったんですね。ショップ・オブ・ザ・イヤーも最近受賞し始めたような人達が集まっていて。それでまあ仲良くなって、毎晩飲んでいて(笑)。次の年も、班は違ったんですけど一緒に参加していました。   で、僕はその時急に、Facebookをやろうと思ったんです。SOY...

「ネットショップ」という単語を聞いたとき、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。 楽天市場?Amazon?それとも他の何か?HameeはHamee本店などのネットショップを運営するEC事業者であり、ネットショップ管理システム「ネクストエンジン」を提供するASP事業者でもあります。その両方の視点から現在の「ネットショップ」について考えてみます。 Hameeがみる、ネットショップをとりまく環境 ひとくちに「ネットショップ」と言っても、現在のEコマースにはたくさんの選択肢があります。   楽天市場・Amazonなどのモールを中心としたもの、多くは独自ドメインのうえに構築する自社ECサイト。ヤフオク!などのようなオークションサイトに、BASEやStoresのようなインスタントEC。さらにminneが提唱する「ハンドメイドマーケット」のような独自色を打ち出すサービスも登場しています。   多様な販売手段が登場することは、EC市場全体の底上げにつながるので歓迎すべきことではありますが、一方でEC運営者目線で考えたときにどこに注力すべきなのか、本当に「売れる」手段はなんなのか、ということが常に課題になるのが、現在のネットショップを取り巻く環境です。   このような流れは全体としては増えていくでしょう。大手モールは大型の予算を投入しTVCMや全体流通の拡大を図っていきます。その一方で新規参入を狙うサービスは既存のサービスでは手がまわらないような部分を狙ってきます。結果として多様な販売手段が存在することになるのです。 Hameeが提案する多店舗展開という選択肢 そんな中にあって、ネットショップを運営する事業者としては、どのようにそれらのサービスと向き合うべきでしょうか。   Hameeとしては、積極的に出店を行っています。理由はいくつかありますが、主に次のような理由です。 ECでは出店に対するコストが低い 販売する場所が違うと客層が異なる セールなどによるピークが異なる   実際にお店を街中にかまえようとすると、初期投資は高くなります。ネットショップだと販売方法にもよりますが、せいぜい数万円から数十万程度と実店舗と比べると低コストで出店することができます。   また、ターミナル駅の駅チカ店舗と、ロードサイド型の店舗において、同じお店だったとしても客層が異なるように、楽天市場のお客様と、Yahoo!ショッピングのお客様では客層が異なります。どちらかのみに出店した場合には、どちらかしかアプローチできないことになります。それだけではなく、「楽天スーパーSALE」のようにモール主導で行われる大規模セールが近年多く開催されるようになりました。   しかし、このセールはタイミングをEC事業者がコントロールできません。複数のモールに出店しておくことで、できるだけ多くの露出を増やす機会を狙いながら、自社の運営状況に応じてセールへの参加をしていくことも可能になります。 Hameeが語る。多店舗展開で売上が伸びるのか 「多店舗展開って手間ばっかりかかって、売上って上がらないんじゃないの…?」と質問をいただくことがよくあります。確かに不安になりますよね。   そこで、私たちの提供しているネクストエンジンを利用するユーザーの店舗数を調べてみました。驚くべきことに1企業あたり平均登録店舗数は約7店舗でした。数年前に調べたときは平均登録店舗数は約5店舗だったので、数年の間にも増えているんですよね。   更に、これを流通金額上位100社に絞ってみると平均14店舗でした。全体平均の倍近い出店登録がされていることがわかります。 集客の状況や顧客の転換率をはかることが簡単なこと。出店の敷居が低いこと。こういったECならではの特性をつかみ、テストマーケティングを繰り返している事業者の方が売上が高いのです。   ネットショップの売上をつくるにはたくさんのことを考える必要があります。 商品仕入れ、サイト制作、SEO、PV数、UU数、受注管理、メルマガ配信、オムニチャネルに越境ECと様々な情報を処理しながら、何をすべきか見極めなければなりません。   その中のひとつが多店舗展開という選択肢だと考えています。多店舗展開にともない、業務負荷は必ず増大します。ネクストエンジンのような業務効率化ツールが少しでもその負荷を抑えることができれば幸いです。業務効率化ツールはネクストエンジンだけではありません。今は沢山のサービスがありますので、ぜひ自社の運用にあるサービスを探してみてください。 Hameeでの実施 手前味噌ですが、Hameeでももちろんこの多店舗展開を実施しています。   現在は国内外に約30店舗の店舗を運営しています。そのうちの1店舗はKetchup!という比較的新しいサイトです。 こちらがKetchup!のページデザインです。   このサイトは、20代女性向けのスマートフォンアクセサリーを販売しています。大学生やカフェ店員などの女の子をモデルに起用しています。Hamee本店よりもよりターゲティングするために同じ商品であっても、別途商品撮影をして、商品ページを作成しています。   こちらがHameeの本店サイトなので、デザインとカラー、雰囲気もガラッと変わっていますね。   Ketchup!の他にもターゲティングを変えて、可愛いものグッズの専門店のKawaii館やスマホガジェットを動画をメインに紹介しているHameeTVなどを運営しています。   反応は常にダイレクトに売上として見ることができるので、テストマーケティングを行いながら売上を伸ばしていくという視点で店舗運営することができると考えています。PDCAをスピーディにまわすこともECなら可能ですし、さらに別店舗にすることでリスクは最小限に抑えることもできるのです。 さいごに BASEやStoresといったインスタントコマースや、EC革命によるYahoo!ショッピング無料化、そして、メルカリ、フリルといったフリマアプリも台頭してきたことにより、消費者が選択できる購買先は無数に増えました。同時に有名ブランドや、流通・小売大手による大型モールへの進出も顕著です。   そのような中では、「他とは違う」店舗運営が求められていくのではないでしょうか。多店舗展開はリスクが高いと思われるかもしれませんが、多店舗展開こそがリスクを分散させてチャンスを掴む一つの選択になります。   多店舗展開、はじめてみませんか。ご不明な点はいつでもご連絡くださいね!   Hamee株式会社 ネクストエンジン担当:三原・大窪 ☎ 03-4570-0638 info@next-engine.jp   以上、三原でした!!    ...

  「この会議長いなー」   「いま何の話題だっけなー」   「正直眠いなー」   なんて思ったことがある人は誰しもある(はず)!その原因は、会議の話題に充分に集中できてないから。ついつい話題がそれたり、別な議案が出てきてしまったりする打合せも、この方法ですっきりさせることができます。今日はそんな、「Googleスプレッドシートの使い方講座」を開講します。 「Googleスプレッドシートの使い方 -その1-」Googleスプレッドシートとは Googleスプレッドシートとは、Googleが提供しているブラウザだけで利用できる表計算ソフトです。表計算ソフトの代表選手はMicrosoft Excelですが、比較すると、   ・オンラインでリアルタイム共同編集ができる ・独自の関数でWEBのデータなどを取得できる ・無料!!...

国内最大級のスマホグッズ・アクセサリーを取りそろえるネットショップ 「Hameeストラップヤ」や、国内No.1のシェアを誇る ECバックヤードプラットフォーム「ネクストエンジン」など、ユニークな商品やサービスを次々と世の中に送り出しているHamee株式会社。   設立当初はモバイル周辺アクセサリーの仕入れ販売がメインだったものの、社⻑の「自社でおもしろい商品を作っていきたい」という思いから、設立当初より自社商品の開発を行っている。現在も自社商品はもちろん、キャラクター商品の企画・デザインも行っている。   今回は、商品部でデザイナーとして活躍し、自社ブランド「trouver(トルヴェ)」の生みの親でもある城田氏に話を聞いた。 trouver(トルヴェ)の生みの親   -どのような体制で自社ブランドが生み出されていますか?   学生時代にデザインを学び、新卒でHamee株式会社に入社しました。入社当初から商品部に所属しており、最初は仕入れ部門の仕事に携わり、業界のことなどについて学びました。入社1年目の終わりごろから、現在携わっている商品開発の方へと移り、現在に至ります。Hameeの商品開発メンバーは7名ほどおり、20〜30代のメンバーをメインに、男女半々くらいの割合です。   現在、Hameeの自社ブランドは...