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  いつもHameeの商品を買ってくれている人も、そうでない人も、感謝を込めて、 はじめまして、Hamee株式会社で商品開発の責任者をしている高橋です。   つい先日、研修で来社頂いた学生さん達の前で、商品開発フローを説明する機会がありまして、 一通り説明を終えた後、最後の質問コーナーにて、ある学生にこう聞かれました。   学生:「どうしたら、売れる商品を思いつくんですか?」   うーん、少し回答に困りました。 が、日常的に商品の基本的なところを意識しています。 巷で売られている商品を手にとってじっくり観察したり、実際に購入して使ってみたり、当たり前ではあるけど、いろいろなモノに触れる、その商品の背景を想像してみるなど日頃から意識してモノに触っています。あとは自分の経験から商品の発想を得ることもあります。   今後の自分のためにも、まだ見ぬどこかのあなたのためにも、 多くの商品をリリースしてきた私のこれまでの経験に基づく、商品アイデアの発想するためのマインドセットを、自分の今までを振り返りながらまとめてみたいと思います。 個人の経験から語ることなので、すべての人にあてはまる内容ではないことは予めご了承ください。   マインドセットその1:まずは、必死になる。 私がHameeの商品開発を担当してから、2年ちょっと経ちました。 現在は商品開発部の責任者をやっているのですが、私は元々、デザインに関する学歴もなければ経験もありませんでした。 そんな私がプロダクトデザイナーのチームをまとめるのは、非常にリスクがあると感じていました。   門外漢、と言ったら言い過ぎですがそんな私が何か生意気を言うようなことがあって、部下デザイナーの機嫌を損ね、「じゃあ、お前が絵を描けよ。」などと言われるようなことでもあった日には・・・まさにぐうの音もでないような状況を過ごしてきました。   そんな私が、デザイナーに対して威厳を保ち続ける術、 それは、「いい企画を出し続ける」ということです。 自分はデザインができない、という危機意識を動機にしながら、常にアンテナを張って過ごしていると、何気ない日常の些細な体験が、商品企画に紐付いていきます。   「はっ! この○○をモバイルバッテリーにすれば、、」 「おあっ! 今の困った状況を解決する商品があれば売れるかも!?」 というような感じで。   かの少年名探偵に、白い線が突き刺さるような、あの感覚でしょうか。   しかし、せっかく閃いた良質なアイデアであっても、 「後でデスクでメモろう」などと油断していては、本当にあっという間に忘れてしまいます。 なので私は、そんな時はサッとEvernoteでメモったり、感覚的な閃きの時には、携えている小さめのクロッキー帳を開いて、後で思い出せるレベルの絵やコメントを書いたりしています。   これらのメモは、大体は使えないアイデアですが、 ただそういう自身のアイデアが形になって積み上がっていく様を記録できるだけでも楽しいので、そんな期待感でただただ続けるのです。   泥臭くやること。 結局、地道にやることです。 とにかく必死なのです。 「アイデアが溢れ出てしょうがぬぁあーーい」とか、言ってる人がたまにいますが、嘘です。 あれは都市伝説です。 少なくとも私の敵です。   マインドセットその2:素質の自己分析をする そもそも、人には向き・不向きがあるように、いいアイデアが浮かびやすい人、そうでない人は、確実に存在すると思います。 なぜなら、企画職という専門職が存在する分野なので、誰でも出来ては困ります。(アイデアを出すだけが企画職ではありませんが)   ではどういった素質があれば、色々なアイデアを出すことが出来るのでしょうか。 まず、わかりやすい素質は、「物欲が強い」という事だと思います。 世の中には商品と呼ばれるモノが数多くありますが、 そういった選択肢が多くある中で、ある商品を選び、そして金銭を支払い、自分のものにしたい!という欲求。 百聞よりも一見よりも、「手に入れたい」というその「購入衝動」を体現できる機会が多いという事は、それは大きな素質だと思っています。   そういった「コレホシイ」と思った商品を分析し、なぜそれが欲しいのか?という理由を突き詰めて、自分の商品企画に生かすことが出来るため、物欲は重要な一つの素質だと考えています。   では、「購入衝動」低めの人は、商品企画に向いていないのか? と言われれば、それはそうでもなくて、 もしかしたらそれはただ、あなたの感性を満たすだけの商品が、まだこの世に十分に存在していないだけ、ということなのかも。 要するに、「時代があなたについていけてない」のです。 おそらく、そんな人間にしか発想し得ないアイデアによって、世の中の新規性溢れる商品たちは作られてきたんじゃないかと思います。   マインドセットその3:めげない しょげない 「深夜二時の奇跡」という言葉がありまして・・・。 深夜帯のハイなテンションは、アイデア創造には非常に適していて、鮮烈なアイデアが浮かぶことがあります。 しかし明けた翌日にそのアイデアを見つめ直すと、大体のものが、早々にあの鮮やかさを失い朽ち果てている、という儚い現象を「深夜二時の奇跡」と呼びます。   また、その「このアイデア良いのか・・・?良いんだろうか・・・?」という自問自答を潜り抜けた良質と思われたアイデアも、 いざ、チームメンバーや、上長へそのアイデアを披露すると、   「俺にはよくわかんない」   と言い切られることがほとんどです。 そんな事があっても、とにかく、 ペルソナという蜃気楼の先にいる、まだ見ぬ顧客の笑顔を信じて、 めげない、しょげない、泣いちゃダメ!...