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知的障がい者サッカー日本代表、西眞一監督インタビュー後編 後編では、「もう一つのワールドカップ」に向けた戦い方や、キーマンを教えてもらいました。   そして、実際に選手たちがプレーするところも見せてもらいました。   リンクなど ★前編はこちら ★「もう一つのワールドカップ」日本代表公式応援Tシャツのご購入はこちら   スウェーデン大会に向けて 8月に「もう一つのワールドカップ」として、知的障がい者サッカーの世界大会があります。そこに向けて西監督は「ハードワークを通した、全員攻撃、全員守備」を掲げていますが、この言葉にはどんな想いが込められていますか?   ハードワークっていうのは90分間とにかく走る。走ることをまずやろうということ。   全員攻撃、全員守備は文字通り、みんなで攻めてみんなで守るということなんですけど、常にボールに関わるという意味でそれを提示しています。   なぜ敢えてそれを提示してるかと言えば、彼らは基本的にシンプルな人たちなんで、「ああもうきついな」って思ったら、足が止まっちゃう。それを「足を止めずにやろうよ」と。何のためか。それは「試合で勝つため」であり、「ゴールを決めるため」と言ってます。   全員攻撃、全員守備というのも、攻撃してる時に守備の選手が「僕は守りだから関係ないや」じゃなくて、ボールは前にあっても守備の人たちも常に関わっている、常にサポートできている。ボールを奪われたときにすぐに対応できる。   そういう意味で攻撃も守備も、全員一緒にやろうねって言ってます。   戦術について 戦術面ではどうですか?   彼らにはトレーニングで見たままのものをゲームの中でやってほしいと考えています。あれこれ戦術を細かくはめていくと、さっき言ったようにいろいろあったら彼らは混乱してしまうので。基本的なサッカーの原理原則っていうところを、彼らには常に言うようにしています。   極力シンプルにそぎ落としてく作業ということですね。今回キーマンとなる選手は誰ですか?   ゴールキーパーの内堀選手。あとミッドフィルダーの徳村選手ですね。   まず内堀選手。知的障がい者のサッカー選手として、なかなかゴールキーパーは育ちにくい。その中で、彼は2014年から代表に入っていて、シュートストップがとても良いし、人もボールも全く怖がらない。   接触プレーもですか?   はい。キーパーで「怖がらない」っていうの持ってるのは重要なので、非常に心強いですね。   徳村選手も前回大会から出場しています。身長が189cmあるんです。海外の選手っていうのはそのぐらいのサイズの選手が結構いるなかで、日本チームにもそういう選手がいると際立つんですよね。   足元のテクニックもあるし、コミュニケーション能力も高いし声も出るし、そういう意味でチームのエンジンとなりつつある選手だと思っています。   189cm!吉田麻也選手と同じですね。   「もう一つのワールドカップ」対戦国ってどんな国? 知的障がい者サッカーの強豪国って、どこなんですか?   サウジアラビアと南アフリカ、ポーランド、この辺りが3強です。次いでフランスです。   決勝トーナメント進出の鍵となるライバル国は、そのポーランドと伺っています。   そうですね。ポーランドとは前回予選リーグと3位決定戦で2回やってるんですけど、2戦2敗しているんで、なんとしてもそこを打ち破らないと、決勝トーナメントへの進出も多分無いですし、今回の目標であるファイナリストにはなれませんから。   ピッチ外の戦い。資金不足の現状 大会参加に当たって資金的にはキツくはないんでしょうか。   お金は無いですね… やはり海外遠征となるとお金がかなりかかるので、選手達にも少なくない自己負担金額が発生する見込みです。   お金がネックで、実力はあるのに参加できない、なんてこともあるのですか?   ありますね。なかなかマイナー、障がい者スポーツっていうのは厳しいですね。パラリンピックの種目であれば違うんでしょうが、それ以外のスポーツってなかなか難しいですね。   資金獲得のため、前回に続き今回も「応援Tシャツ」を販売していますね。   はい。利益は全て選手の渡航費に充てます。前回はおかげさまで1万枚売れました。それでも自己負担が出てしまうので、今回はそれ以上を目指しています。是非皆様にご協力頂きたいと考えています。   「知的障がい者サッカー」の未来 監督から見て、今後この「知的障がい者サッカー」がどうなっていくと良いと思いますか?   究極的には「無くなれば良い」と思っています。   えっ。   カテゴリとして切り出されて存在するのではなく、知的障がいのある選手が、健常者のチームで普通にプレーしていることが、一番いいんじゃないですかね。   普通に一緒に練習して、ゲームして。   東京の選手は社会人チームに入って活躍してる選手が1名いますし。そういうのをもっともっと増やしていかないといけないかなと思いますね。障がいのあるなしではなく、純粋にサッカーで評価されるという。   切り出されるのではなく、社会に溶けてなくなっていくイメージですね。   今日はお忙しい中ありがとうございました!   ありがとうございました。   アットホームな民宿「樽分」 この後、監督やスタッフの皆様は昼ごはん。午後の練習を見させてもらうため、私もどこかで昼ごはんを食べようと思っていたら、樽分のお母さんが「あなたの分も作ったから食べてって!」とのこと。やさしい。皆さんと一緒に生姜焼き定食を頂きました。   ▲めちゃくちゃおいしかったです!ありがとうございました。   そして練習見学へ 午後は小雨が降る中の練習を、見学させていただいた。   最初はシャトルランニング。「数値が前回よりもよくなっている」と目を細めるコーチ。オフの期間にさぼらずトレーニングをしてきた証拠だ。 ▲シャトルランニングの様子     四角に広がってのパス回し。フリーマンを使った2対2、サイドからのセンタリングシュート。そしてゲーム。それらを見ながら私は思いました。   「知的障がいとは?」   ▲ゲームの中で激しく競り合う   選手の皆さんのボールタッチや、キックの精度など、一つ一つのプレーのレベルが高い。そして何よりコミュニケーション。選手同士で声を掛け合い、励まし、一生懸命にプレーしている。普段見ているサッカーがそこにありました。     正直なところ、もっとコミュニケ―ションで苦労していたり、言う事を聞かない選手がいたりして、サッカー以外の所に時間を使う場面が多いのではと想像していましたが、全くそんなことは無く。100%サッカーに集中して取り組んでいる姿が印象的でした。   練習は予定をオーバーして3時間に及びました。練習後、監督が「大会のキーマン」として名前を挙げていた徳村選手にお話しを伺いました。   まだ21歳の徳村選手。受け答えは年齢を感じさせないしっかりしたもので、こちらの方がドギマギしてしまう始末。茫漠とした質問をぶつけても、その質問の意図をしっかりと理解して、答えてくれました。     インタビューを終えて、改めて私は思いました。   「知的障がいとは?」   編集後記 まず、「知的障がい者」という言葉の持つ意味を、自分がものすごく狭く捉えていたことに気が付かされました。   障害の重さ、どんな障害なのか。一口に「知的障がい」といっても、色々なパターンがあります。   少なくとも今回接した彼らを、ことサッカーにおいて「障がい者」として切り出す必要は無いのではと感じました。この辺りはまず地域リーグや草サッカーではもっともっと認知されて良いのではと思います。   西監督が願うように、知的障がいを持った選手が切り出されるのではなく社会に溶けて馴染んでいくには何が必要なのか。   実際今回代表に呼ばれた選手の中には、所属チームがこの日本代表しかない選手がいます。地元ではプレーする環境が無いということです。上手いのに。   海外では知的障がいのある選手がプロサッカー選手として給料をもらって試合をしている例もあるとのこと。日本でもそうなっていけばいいと心から思います。   どうすれば変わっていくのか。私はプレーを実際に見て、話をして、考え方が変わりました。だから、もっと多くの人が彼らのプレーを目にすることが、社会を変える一歩になるのでは。   その為には世界大会で勝つこと。   「決勝戦進出」は高い目標ですが、是非達成してほしいと思います。 Tシャツを買ってください!(2回目) 4年に1度のFIFAサッカーワールドカップの1か月後の8月、知的障がい者サッカーの最高峰、INASサッカー世界選手権(通称:もうひとつのワールドカップ)がスウェーデンで開催されます。   「もうひとつのW杯」は日本国内で7千人を超える知的障がいのあるサッカー選手にとっては夢であり、代表選手にとっては最大の目標となる大会です。   しかし、代表合宿によるチーム強化、そしてスウェーデンへの選手・スタッフの派遣には非常に大きな費用が掛かります。   現状は費用が大幅に不足し、選手にも大きな自己負担を強いる状況です。   スウェーデン遠征時の選手負担を少しでも軽くするため「日本代表公式応援Tシャツ」の販売を開始いたしました。 是非、皆様のお力添えをいただき、「もうひとつのW杯」へ代表選手団の派遣にご協力いただきますようお願い申し上げます。   「もう一つのワールドカップ」日本代表公式応援Tシャツのご購入はこちらからお願いします。       おまけ 監督はネットショッピングとかしますか?   しますよ。よく買うのは、うちの子供たちのスポーツ用品ですね。あとは家電。   家電買いますか!最近何を買いましたか?   空気清浄機買いましたね。妻が。   奥さんが。そうですか。便利に活用されてるってことですね。   西監督の奥様も利用しているネットショッピング。その裏側を支える「ネクストエンジン」 西監督と西監督の奥様も活用しているネットショッピング。そのお店を支えているのが「ネクストエンジン」です。   導入している店舗数は業界最大級の23,852店以上!(2018年4月期末実績)   「毎日のメール対応が地獄」「複数モールに出店したい」「とにかく忙しい!」というEC担当者の方は、是非一度チェックしてみてください。 無料で30日間のお試しもできますよ。   詳しくはコチラ>>ネクストエンジンとは?   Powered by...

「もう一つのワールドカップ」ってなんだ?とにかく取材だ。 こんにちは。世界一動画を愛する男、吉住です。先日、またニアセの新センター長つかD氏より「知的障がい者の人たちのサッカー日本代表の合宿を取材してきてくれ」と言われたので、行ってきました。   知的障がい者サッカーの世界大会は「もう一つのワールドカップ」として、4年に一回、W杯と同じ年に行われます。前回大会はブラジルで開催され、初のベスト4。今回の開催地はロシア、ではなくてスウェーデンで、チームとしては史上初の決勝進出を狙っているとのこと。   お邪魔するのは宿舎。栃木県さくら市にある「樽分」という民宿。宇都宮駅でレンタカーを借りて、30分ほどのドライブです。到着すると、広報の斎藤さんと監督が出迎えてくれました。   監督のお名前は西 眞一さん。出身地は鹿児島県で、1973年生まれの45歳。普段は鹿児島県姶良市の市職員をされています。   実はこの西監督、知る人ぞ知る九州サッカー界のレジェンド。九州サッカーリーグでアマチュア選手として13シーズン活動し、現役を退くまでになんと通算266ゴールを決めているとのこと。   これは日本サッカー公式戦同一リーグ最多の得点のとして未だに破られていないスゴイ記録。地元鹿児島では「キング」と呼ばれて愛されているとのこと。   ▲九州のレジェンド、西眞一監督 西監督プロフィール 【競技歴】 1995年〜2007年 ヴォルカ鹿児島(九州リーグ)※現在の鹿児島ユナイテッドFC 2013年〜2014年 日本スポーツマスターズ大会 優勝(日本一)   【指導歴】 2008年 ヴォルカ鹿児島 コーチ 2009年〜2014年 鹿児島県マスターズ(O-35)選抜監督 ※日本一2回 2010年~ 鹿児島県知的障がい者サッカー選抜チーム 監督(現:総監督) 2012年~2014年 九州知的障がい者サッカー選抜チーム 監督 2014年~2015年 知的障がい者サッカー日本代表 コーチ 2015年~現在 知的障がい者サッカー日本代表 監督 インタビュー開始 西監督、今日はよろしくお願いします。   よろしくお願いします。今日はどうやってここまで来たんですか?   宇都宮駅からレンタカーで来ました。思ったより遠くて。   宇都宮からだと遠かったでしょう。最寄りの氏家駅まで電車で来ると、意外と早いですよ。   それは知らなかったなあ。この「樽分」という民宿はよく合宿で利用されるんですか?   はい。凄く色々融通をきかせてくれたり、親切にしてくれるので、よく利用させて頂いています。   インタビュー開始。「知的障がい者サッカー」と普通のサッカーの違いは? 早速ですが、「知的障がい者サッカー」は、普通のサッカーとどう違うんですか?   違わないです。   え?   ルールなどは全部一緒です。「知的障がい者の人たちがサッカーをしている」ということです。   特別ルールなどは無いんですね。   無いです。小さい大会とかは特別ルールがあったりはしますけど、基本的には普通のサッカーですね。   そうなの…? 西監督と「知的障がい者サッカー」 西さんが「知的障がい者サッカー」と関わるようになった経緯を教えてください。   地元の鹿児島で障がいを持っている人たちのサッカーチームを作るというので、それに参加したのが最初ですね。   その後、九州のトレセンがあるって知って、そこに選手を連れて行きました。ちょうど2010年のFIFAワールドカップの南アフリカ大会の頃です。そこに、前の監督の小澤さんっていう方が指導に来られていたのでお会いする機会があって、それからちょこちょこ関東のほうにも行くようになったと。   最初まずはローカルでやってたものが、だんだん広がっていって、今に至るということですね。   そうですね。   知的障がい者サッカーの監督として 西監督は健常者のチームでのコーチ・監督業のご経験もありますが、知的障がい者サッカーを指導する上でギャップはありませんでしたか?   特にないです。   え? 何か困ったこととか…   無いですね。最初は「どんなサッカーなのかな」っていうのは、よく知らずに来たというのが正直なところです。でも、実際来てみて、「自分がやってきたサッカーと何も変わらないな」っていうのは、直ぐ分かりました。   自分の知識や経験を目の前の選手に伝えることが大切と思いましたし、自然に入っていけましたね。   「全然違うスポーツだな」とか「こりゃ厳しいな」ってことは…   無かったですね。もちろん、健常者と全く同じようにはいかない部分もありますが、そこと向き合うことで指導者としては深みが増したと感じています。「選手に伝える」「どうやったら伝わるのか」という事については、指導していく中で自分なりの整理ができたと思います。   「健常者と同じようにいかない部分」というのは、具体的にはどのあたりですか?   例えば「局面でパッと判断することが苦手」ということはありますね。サッカーって判断するスポーツなので、それをどうやって補完するか。   目が見える、耳が聞こえる、いくつも情報がある中で、最善のプレーを選ぶ必要がある。選択肢がいくつもあると、彼らは混乱してしまう。そこで、僕ら指導者はプレーモデル、「こういうプレーをこういう状況ではやっていこうね」っていうのを示していくのが務めです。   彼らはその知識・情報を入れる。声に出してしゃべる、仲間同士でコミュニケーションをとる。「判断する」っていう能力の部分を、少しでも補完できるようにやっていく。   なかなか言葉で言うと難しいんですけど、「材料を絞って彼らにプレーさせていく」ってのが、このサッカーだと思います。   なるほど。やりがいがありそうですね。指導者としては腕の見せ所というか。   そうですね。ただ、それはあくまでトレーニングの話で、実際に試合を見てみれば、全く普通のサッカーと変わりませんよ。それぐらい彼らは集中してやれてると思います。   (ほんとかな…)   (監督、ほんとですか?) 監督をやっていて、嬉しかったこと 監督として関わってこられて、特に嬉しかったエピソードはありますか?   選手の成長を感じられると、嬉しいですね。谷口という、僕と同じ鹿児島の選手なのですが、前回の2014年に初めて選ばれてチームに参加したんです。その当時は東京の選手が多くて、地方から一人ポッと行ったから、なかなかコミュニケーションが取れなくて、本来の力を発揮できずに帰って行く。   合宿に来ては、力を発揮できずにへこんで帰って行ってっていうのをずっと繰り返して。   そんな中でブラジル大会を経験して、知らない人たちのグループに入ってサッカーして、ましてや世界相手に戦って、大会が終わった頃には凄く目にも自信が満ち溢れて、言葉も一つ一つはっきりと話をするようになりました。   それで4年後、代表に入りましたけど、今やチームの中心としてリーダーシップとりながらやってます。それは、その経験があったからこそなのかなと。   逃げそうにもなりましたけど、それをわれわれが逃がせなかった。彼らは「きつい」と思ったらやめちゃう所がある。そうじゃないぞっていうのを、スタッフ間で議論しながら彼を引っ張ってきたんですけど、よかったなと。 それは彼の今後の人生にとっても大きな成功体験となったでしょうね。 「もう一つのワールドカップ」のライバル国は?...

多田哲朗インタビュー後編 --------------- <前編はこちら> 【もはや狂気】訪ねた店舗は200以上⁉ いきなりステーキを愛しすぎた男「多田哲朗」~前編~ --------------- 前回明らかになった肉マニア「多田哲朗」の存在。後編では彼独自のこだわりや、テクニックに迫る。 「クレカ支払いルール」が生まれた悲しい理由 「いきなりステーキ」巡りをするにあたって、大事なルールがあるとか。   そう。「いきなりステーキ巡り」をするにあたって自分の中で1つだけ大事なルールがあるんです。それが「専用のクレジットカードで支払う」ということ。これだけは譲れません。   その強いこだわりはなぜ生まれたんでしょうか。   実は「いきなりステーキ巡り」の前に「スターバックス巡り」にハマっていたことがあるんです。全国のスタバを訪問して、そのレシートを集めて回っていました。   その記録を全てPC上のエクセルにまとめていたのですが、ある日パソコンが壊れてデータが全て消えた。   それはショックですね。   レシートは残りましたが、膨大な量なので流石にもう一度入力する気にならず。一応細々続けてはいますが、失ったデータは戻ってきません。   その大失敗を踏まえて、いきなりステーキ巡りでは「専用の1つのクレジットカードで支払う」ということにしたんですよ。支払うクレジットカードを決めておけば、利用明細に全てこれまでの履歴が残るので。   肉マイレージのデータが全てぶっ飛んだとしても、クレジット会社の履歴に残っているから証拠になるぞという。   よっぽどスタバのがショックだったんですね。   ▲スタバのことを思い出すと悲しい多田さん 「1日5店舗」の思い出 「1日5店舗」はよくあることなんですか?   いや、滅多にありません。1日5店はフジテレビの深夜の番組の企画の時に、「とにかく全部達成したところ撮りたいんで、なんとかしてください」って言われて。   テレビの企画だったんですね。   「年末特番で放送したいから、12月の上旬に撮影したい」と。11月の時点で10店近く残ってたんだけど、残ってるところがバラバラなわけ。金沢、愛媛、有楽町…とか。   それは大変ですね。   それで、何とか頑張って放送日までに残り5店までこぎ着けた。残った5店は大阪、鈴鹿、名古屋、浜松、有楽町。   残った店舗も距離が相当離れていますね。辛くなかったですか?   それなりに一本道だから特に問題ありませんでしたね。開店と同時に大阪のお店に入って、1日でまわり切ることができました。   メンタルも肉体も強いですね。1日に何回も食べるためのテクニックがあれば、ぜひ教えてください。   まずはキツくなってきた時に何のステーキを食べるかが重要です。序盤は好きなステーキを食べれば良いと思います。僕の場合は値段もお手頃な「乱切りカット」が多いですね。3店舗目、4店舗目になってキツくなってきたら、油が少ないヒレステーキにすれば、意外と食べられます。   あとは、味付け。ソースは満腹感を呼ぶので、序盤は塩味がオススメです。付け合わせについては先ほど出てきた「チェンブロ(チェンジブロッコリー)」も効果的ですが、自信が無ければ「付け合わせなし」もアリだと思います。   戦略的に挑む必要があるんですね。   ▲口からビームが出そうな顔で食べる多田さん     「いきなりステーキ」とネットショッピング 多田さんは店舗を回るのが中心のステーキライフだと思いますが、ネットショッピングで「いきなりステーキ」のお肉が購入できることを知っていますか?   もちろん知ってますよ。会社の年末イベントで焼いてふるまおうと思ったんですが、ちょっとタイミングが悪くて使えなかったんですよね。   今年は再チャレンジを狙ってます。自分の家でも焼いて食べたことがありますが、美味しかったですよ。   ▲多田さんがネットショッピングで買った寝台特急カシオペアの腕時計   明日も? 食べ終わったし、もうそろそろインタビュー終わりでいいですか? 明日も早いのですよ。   明日何か予定があるんですか?   明日は「イトーヨーカドー大井町店」。   明日もかい。   ▲帰り際、「小田原前川店」の開店チラシを見つけてご満悦の多田さん 「いきなりステーキ」と「ネットショッピング」 いかがでしたか。最初はただのイカれた肉マニアかと思っていましたが、「集めて回る」ことを心から楽しんでいる多田さんを見て、途中から「うらやましいなあ」と思ってしまいました。   コレクターズアイテムを人と競って手に入れるのではなく、「自分にとって思い入れのある物」を作っては集めていく。とても良い趣味だなと感じました。皆さんも何か自分なりのコレクションを始めてみてはいかがでしょうか。   さて、記事内でもお伝えしたとおり、「いきなりステーキ」を運営する「株式会社ペッパーフードサービス」では、ネットショッピングを展開中。今回多田さんが食べた「ミドルリブ」や、特製の「いきなり!バターソース」も販売しています。是非一度食べてみてはいかがでしょうか。   ネットショッピングはコチラ>>ペッパーフードサービスネットショップ ▲充実の品ぞろえ。ミドルリブももちろん購入可能   「ペッパーフードサービスネットショップ」を支える「ネクストエンジン」 その「株式会社ペッパーフードサービス」のネットショップを支えている「ネクストエンジン」というツールがあります。これは、現役でネットショップを運営しているHamee株式会社が開発、運営している『EC事業者のための業務効率化ツール』です。   「毎日のメール対応が地獄」「複数モールに出店したい」「とにかく忙しい!」というEC担当者の方は、是非一度チェックしてみてください。 無料で30日間のお試しもできますよ。   詳しくはコチラ>>ネクストエンジンとは?   Powered...

「いきなりステーキ」をこよなく愛する男、多田哲朗 初めまして。5月からニアセ編集部に加わった吉住と申します。ニアセの新センター長であるつかDさんから突然「とにかくおかしな知人がいるから取材してくれ」と依頼されました。   どうやらその方は全国255店舗のうち、なんと213店舗でステーキを食べてきた『いきなりステーキマニア』とのこと(いずれも5月24日時点)。食べた総肉量は「119,482g」。食べすぎ。   早速多田さんに連絡をしてみると、「まだ訪れたことが無い店舗に食べにいく」と、スト2のリュウみたいなことを言い出したので、同行させて頂くことに。   待ち合わせはJR東海道線の鴨宮駅。駅から出てきたのは、チリチリヘアーで恰幅の良い中年男性。   名前は「多田哲朗」。年齢は36歳。慶應大学在学中は鉄道研究会に所属。その後出版社に就職し、教科書の編集者として活躍しているらしい。   ▲溢れ出る育ちの良さ   訪れたのは「いきなりステーキ 小田原前川支店」。多田さんにとって214店目となるそう。   店の前にある株式会社ペッパーフードサービスの一瀬邦夫社長の看板を撮影するのがルーチン。無事撮影を終えたら、いよいよ入店。   ▲いざ入店   席に座ると、まずはビールを注文。美味しそうに一口飲むと、ステーキの注文にカウンターへ向かう。今日食べるのは「ミドルリブ300グラム」。そして謎の呪文が飛び出した。   「チェンブロで。」   何それ。   困惑する私に   「【チェンジブロッコリー】の略です。付け合わせのコーンをブロッコリーにチェンジするんですよ。私ほどになると1日に3店舗。多い時は5店舗ほどハシゴステーキをするので、糖質が多く、お腹に溜まりやすいコーンはご法度。その点ブロッコリーはお腹に溜まりません。私は別にダイエットをしているわけではないですが、中性脂肪の分解を助けるとも言われています。一石二鳥という寸法なのですよ。」   と、自信満々言い放つ多田さん。ちょっとカッコよく見えてきた。チェンブロ、今度使ってみよう。   ▲別にダイエットをしているわけではない多田さん   席に戻ると、今度はおもむろにカバンからマジックペンを取り出す多田さん。そして紙ナプキンに何やら書き出した。何をしているのだろうか。   「訪問日時、店舗名、注文したステーキ、何店舗目かを紙ナプキンに書いて記録して集めているのです。」   ▲手慣れた様子で紙ナプキンに書き込む多田さん   結構アナログなやり方だ。   多田さんが集めているのはこれだけではない。なんと、お店がオープンする時に配るチラシも集めているのだ。「なんでこんなものを?」と聞いても、「特に理由はありません」。   …コレクションというのはそういうものなのかもしれない。   ▲多田さんのコレクションの数々。開店チラシも大事なコレクションだ   いよいよ「いきなりステーキマニア」多田哲朗インタビュー いよいよステーキが運ばれてきた。とてもおいしそう。店員さんが肉の焼き具合などを丁寧に説明してくれる。   ▲親切な店員さん   ▲この日注文したのは「ミドルリブ300g」     多田哲朗と「いきなりステーキ」の出会い 食べながらで結構です。多田さんと「いきなりステーキ」の出会いを教えてください。   3年くらい前に、会社の近くに「いきなりステーキ」ができて、最寄り駅でチラシを配ってたんです。それを見たら「今なら肉マイレージカードが無料」って書いてあって、それを見て行ったのが最初ですね。   全国の「いきなりステーキ」を回ろうと思ったきっかけはなぜですか?   まだ3年前くらいだとまだ店舗数が少なくて、「これなら全部回れる」と思ったのが理由です。当時100店舗も無かったから。   あと、その頃、平日に家族が僕を残して旅行に行っちゃうことが多くて。そうすると会社が終わっても夜ヒマだし、家にご飯も無いから、「じゃあ今日は3店舗くらい回るか」って。   前向きさの中に悲しみがチラつくエピソードですね。   それにしても、一度に何店舗も回るのがすごい。全店制覇を達成するためには、1日1店舗なんてヌルい事は言っていられないわけですね。   仕事をしていると、「行ける日に1店舗」では全然間に合いません。僕が全店舗制覇を達成したときは177店舗。今だともっと大変ですよ。   年間200店オープンさせるって社長が言ってるから。   ▲「社長が言ってるから」と、おすまし顔   家族はなんて言ってるの? そんなに肉ばっかり食べて、家族から何にも言われないんですか?   特に言われないですね。最初の方に「全部回る!」って言ったら反対されたかもしれないけど、最初は家族に秘密でこっそり回ってたので。   「これは全店達成できる!」っていう確信を得てからカミングアウトしたから。むしろ応援してくれてますよ。   ご家族と一緒にお店に行くこともあるんですか?   ありますよ。妻もプラチナカードを持ってるし、子供もゴールドカードを持ってる。僕はもちろんダイヤモンドカード。   ▲カードを見せびらかす多田さん。お子さんも「150gくらいならペロリ」らしい   食べたお肉の量を記録できる、「肉マイレージカード」ですね。   記録上位者はインターネット上で閲覧できるのですが、多田さんでも大体220位くらい(6月14日現在)ですね。すごい人が沢山いるんだなあ。(肉マイル総合ランキング)   「物を集めて回る」ということ 全店舗制覇を始めるにあたって、普通の人間だと100店舗でも尻込みすると思うのですが、多田さんがすんなり一歩を踏み出せたのはなぜでしょう。   「何かを集めて回る」という事が自然と自分の生活の一部になっているんです。   子供の頃から電車のスタンプラリーが大好きだったので。これは性格だと思います。いきなりステーキの前にもカフェのレシートや、電車の切符を集めていました。   多田さんのコレクションを見ると、一般的に価値がある物ではなく、自分の体験や記憶を補強する物を集めているように感じます。「物」と「体験」、どちらが重要なのでしょうか。   両方ですね。片方では物足りません。自分の体験と、それを証明してくれる物がセットになっていることに魅力を感じます。逆に言うと、体験とセットになっていれば、それは「価値ある物」になるということです。世間一般的に価値があるかどうかは関係ありません。たまに限定PASMOを買ったりはしますけど(笑)。   なるほど。その考え方で何かを集めてみると、楽しいかもしれませんね。 そして後編に続く つぶらな瞳にチリチリヘアー。時おり見せる少女のような「おすましフェイス」。もはや虜です。   いきなりステーキ巡りをする上で、多田さんが執着している「あるルール」とは?   そして明かされる、悲しみの「スタバ事件」。   【NEW!】後編公開しました!...