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知的障がい者サッカー日本代表、西眞一監督インタビュー後編 後編では、「もう一つのワールドカップ」に向けた戦い方や、キーマンを教えてもらいました。   そして、実際に選手たちがプレーするところも見せてもらいました。   リンクなど ★前編はこちら ★「もう一つのワールドカップ」日本代表公式応援Tシャツのご購入はこちら   スウェーデン大会に向けて 8月に「もう一つのワールドカップ」として、知的障がい者サッカーの世界大会があります。そこに向けて西監督は「ハードワークを通した、全員攻撃、全員守備」を掲げていますが、この言葉にはどんな想いが込められていますか?   ハードワークっていうのは90分間とにかく走る。走ることをまずやろうということ。   全員攻撃、全員守備は文字通り、みんなで攻めてみんなで守るということなんですけど、常にボールに関わるという意味でそれを提示しています。   なぜ敢えてそれを提示してるかと言えば、彼らは基本的にシンプルな人たちなんで、「ああもうきついな」って思ったら、足が止まっちゃう。それを「足を止めずにやろうよ」と。何のためか。それは「試合で勝つため」であり、「ゴールを決めるため」と言ってます。   全員攻撃、全員守備というのも、攻撃してる時に守備の選手が「僕は守りだから関係ないや」じゃなくて、ボールは前にあっても守備の人たちも常に関わっている、常にサポートできている。ボールを奪われたときにすぐに対応できる。   そういう意味で攻撃も守備も、全員一緒にやろうねって言ってます。   戦術について 戦術面ではどうですか?   彼らにはトレーニングで見たままのものをゲームの中でやってほしいと考えています。あれこれ戦術を細かくはめていくと、さっき言ったようにいろいろあったら彼らは混乱してしまうので。基本的なサッカーの原理原則っていうところを、彼らには常に言うようにしています。   極力シンプルにそぎ落としてく作業ということですね。今回キーマンとなる選手は誰ですか?   ゴールキーパーの内堀選手。あとミッドフィルダーの徳村選手ですね。   まず内堀選手。知的障がい者のサッカー選手として、なかなかゴールキーパーは育ちにくい。その中で、彼は2014年から代表に入っていて、シュートストップがとても良いし、人もボールも全く怖がらない。   接触プレーもですか?   はい。ゴールキーパーで「怖がらない」っていうの持ってるのは重要なので、非常に心強いですね。   徳村選手も前回大会から出場しています。身長が189cmあるんです。海外の選手っていうのはそのぐらいのサイズの選手が結構いるなかで、日本チームにもそういう選手がいると際立つんですよね。   足元のテクニックもあるし、コミュニケーション能力も高いし声も出るし、そういう意味でチームのエンジンとなりつつある選手だと思っています。   189cm!吉田麻也選手と同じですね。   「もう一つのワールドカップ」対戦国ってどんな国? 知的障がい者サッカーの強豪国って、どこなんですか?   サウジアラビアと南アフリカ、ポーランド、この辺りが3強です。次いでフランスです。   決勝トーナメント進出の鍵となるライバル国は、そのポーランドと伺っています。   そうですね。ポーランドとは前回予選リーグと3位決定戦で2回やってるんですけど、2戦2敗しているんで、なんとしてもそこを打ち破らないと、決勝トーナメントへの進出も多分無いですし、今回の目標であるファイナリストにはなれませんから。   ピッチ外の戦い。資金不足の現状 大会参加に当たって資金的にはキツくはないんでしょうか。   お金は無いですね… やはり海外遠征となるとお金がかなりかかるので、選手達にも少なくない自己負担金額が発生する見込みです。   お金がネックで、実力はあるのに参加できない、なんてこともあるのですか?   ありますね。なかなかマイナー、障がい者スポーツっていうのは厳しいですね。パラリンピックの種目であれば違うんでしょうが、それ以外のスポーツってなかなか難しいですね。   資金獲得のため、前回に続き今回も「応援Tシャツ」を販売していますね。   はい。利益は全て選手の渡航費に充てます。前回はおかげさまで1万枚売れました。それでも自己負担が出てしまうので、今回はそれ以上を目指しています。是非皆様にご協力頂きたいと考えています。   「知的障がい者サッカー」の未来 監督から見て、今後この「知的障がい者サッカー」がどうなっていくと良いと思いますか?   究極的には「無くなれば良い」と思っています。   えっ。   カテゴリとして切り出されて存在するのではなく、知的障がいのある選手が、健常者のチームで普通にプレーしていることが、一番いいんじゃないですかね。   普通に一緒に練習して、ゲームして。   東京の選手は社会人チームに入って活躍してる選手が1名いますし。そういうのをもっともっと増やしていかないといけないかなと思いますね。障がいのあるなしではなく、純粋にサッカーで評価されるという。   切り出されるのではなく、社会に溶けてなくなっていくイメージですね。   今日はお忙しい中ありがとうございました!   ありがとうございました。   アットホームな民宿「樽分」 この後、監督やスタッフの皆様は昼ごはん。午後の練習を見させてもらうため、私もどこかで昼ごはんを食べようと思っていたら、樽分のお母さんが「あなたの分も作ったから食べてって!」とのこと。やさしい。皆さんと一緒に生姜焼き定食を頂きました。   ▲めちゃくちゃおいしかったです!ありがとうございました。   そして練習見学へ 午後は小雨が降る中の練習を、見学させていただいた。   最初はシャトルランニング。「数値が前回よりもよくなっている」と目を細めるコーチ。オフの期間にさぼらずトレーニングをしてきた証拠だ。 ▲シャトルランニングの様子     四角に広がってのパス回し。フリーマンを使った2対2、サイドからのセンタリングシュート。そしてゲーム。それらを見ながら私は思いました。   「知的障がいとは?」   ▲ゲームの中で激しく競り合う   選手の皆さんのボールタッチや、キックの精度など、一つ一つのプレーのレベルが高い。そして何よりコミュニケーション。選手同士で声を掛け合い、励まし、一所懸命にプレーしている。普段見ているサッカーと同じサッカーがそこにありました。     正直なところ、もっとコミュニケ―ションで苦労していたり、言う事を聞かない選手がいたりして、サッカー以外の所に時間を使う場面が多いのではと想像していましたが、全くそんなことは無く。100%サッカーに集中して取り組んでいる姿が印象的でした。   練習は予定をオーバーして3時間に及びました。練習後、監督が「大会のキーマン」として名前を挙げていた徳村選手にお話しを伺いました。   まだ21歳の徳村選手。受け答えは年齢を感じさせないしっかりしたもので、こちらの方がドギマギしてしまう始末。茫漠とした質問をぶつけても、その質問の意図をしっかりと理解して、答えてくれました。     インタビューを終えて、改めて私は思いました。   「知的障がいとは?」   編集後記 まず、「知的障がい者」という言葉の持つ意味を、自分がものすごく狭く捉えていたことに気が付かされました。   障害の重さ、どんな障害なのか。一口に「知的障がい」といっても、色々なパターンがあります。   少なくとも今回接した彼らを、ことサッカーにおいて「障がい者」として切り出す必要は無いのではと感じました。この辺りはまず地域リーグや草サッカーではもっともっと認知されて良いのではと思います。   西監督が願うように、知的障がいを持った選手が切り出されるのではなく社会に溶けて馴染んでいくには何が必要なのか。   実際今回代表に呼ばれた選手の中には、所属チームがこの日本代表しかない選手がいます。地元ではプレーする環境が無いということです。上手いのに。   海外では知的障がいのある選手がプロサッカー選手として給料をもらって試合をしている例もあるとのこと。日本でもそうなっていけばいいと心から思います。   どうすれば変わっていくのか。私はプレーを実際に見て、話をして、考え方が変わりました。だから、もっと多くの人が彼らのプレーを目にすることが、社会を変える一歩になるのでは。   その為には世界大会で勝つこと。   「決勝戦進出」は高い目標ですが、是非達成してほしいと思います。 Tシャツを買ってください!(2回目) 4年に1度のFIFAサッカーワールドカップの1か月後の8月、知的障がい者サッカーの最高峰、INASサッカー世界選手権(通称:もうひとつのワールドカップ)がスウェーデンで開催されます。   「もうひとつのW杯」は日本国内で7千人を超える知的障がいのあるサッカー選手にとっては夢であり、代表選手にとっては最大の目標となる大会です。   しかし、代表合宿によるチーム強化、そしてスウェーデンへの選手・スタッフの派遣には非常に大きな費用が掛かります。   現状は費用が大幅に不足し、選手にも大きな自己負担を強いる状況です。   スウェーデン遠征時の選手負担を少しでも軽くするため「日本代表公式応援Tシャツ」の販売を開始いたしました。 是非、皆様のお力添えをいただき、「もうひとつのW杯」へ代表選手団の派遣にご協力いただきますようお願い申し上げます。   「もう一つのワールドカップ」日本代表公式応援Tシャツのご購入はこちらからお願いします。       おまけ 監督はネットショッピングとかしますか?   しますよ。よく買うのは、うちの子供たちのスポーツ用品ですね。あとは家電。   家電買いますか!最近何を買いましたか?   空気清浄機買いましたね。妻が。   奥さんが。そうですか。便利に活用されてるってことですね。   西監督の奥様も利用しているネットショッピング。その裏側を支える「ネクストエンジン」 西監督と西監督の奥様も活用しているネットショッピング。そのお店を支えているのが「ネクストエンジン」です。   導入している店舗数は業界最大級の23,852店以上!(2018年4月期末実績)   「毎日のメール対応が地獄」「複数モールに出店したい」「とにかく忙しい!」というEC担当者の方は、是非一度チェックしてみてください。 無料で30日間のお試しもできますよ。   詳しくはコチラ>>ネクストエンジンとは?   Powered by...

「もう一つのワールドカップ」ってなんだ?とにかく取材だ。 こんにちは。世界一動画を愛する男、吉住です。先日、またニアセの新センター長つかD氏より「知的障がい者の人たちのサッカー日本代表の合宿を取材してきてくれ」と言われたので、行ってきました。   知的障がい者サッカーの世界大会は「もう一つのワールドカップ」として、4年に一回、W杯と同じ年に行われます。前回大会はブラジルで開催され、初のベスト4。今回の開催地はロシア、ではなくてスウェーデンで、チームとしては史上初の決勝進出を狙っているとのこと。   お邪魔するのは宿舎。栃木県さくら市にある「樽分」という民宿。宇都宮駅でレンタカーを借りて、30分ほどのドライブです。到着すると、広報の斎藤さんと日本代表監督が出迎えてくれました。   日本代表監督のお名前は西 眞一さん。出身地は鹿児島県で、1973年生まれの45歳。普段は鹿児島県姶良市の市職員をされています。   実はこの西監督、知る人ぞ知る九州サッカー界のレジェンド。九州サッカーリーグでアマチュア選手として13シーズン活動し、現役を退くまでになんと通算266ゴールを決めているとのこと。   これは日本サッカー公式戦同一リーグ最多の得点のとして未だに破られていないスゴイ記録。地元鹿児島では「キング」と呼ばれて愛されているとのこと。   ▲九州のレジェンド、西眞一監督 西監督プロフィール 【競技歴】 1995年〜2007年 ヴォルカ鹿児島(九州リーグ)※現在の鹿児島ユナイテッドFC 2013年〜2014年 日本スポーツマスターズ大会 優勝(日本一)   【指導歴】 2008年 ヴォルカ鹿児島 コーチ 2009年〜2014年 鹿児島県マスターズ(O-35)選抜監督 ※日本一2回 2010年~ 鹿児島県知的障がい者サッカー選抜チーム 監督(現:総監督) 2012年~2014年 九州知的障がい者サッカー選抜チーム 監督 2014年~2015年 知的障がい者サッカー日本代表 コーチ 2015年~現在 知的障がい者サッカー日本代表 監督 インタビュー開始 西監督、今日はよろしくお願いします。   よろしくお願いします。今日はどうやってここまで来たんですか?   宇都宮駅からレンタカーで来ました。思ったより遠くて。   宇都宮からだと遠かったでしょう。最寄りの氏家駅まで電車で来ると、意外と早いですよ。   それは知らなかったなあ。この「樽分」という民宿はよく合宿で利用されるんですか?   はい。凄く色々融通をきかせてくれたり、親切にしてくれるので、よく利用させて頂いています。   インタビュー開始。「知的障がい者サッカー」と普通のサッカーの違いは? 早速ですが、「知的障がい者サッカー」は、普通のサッカーとどう違うんですか?   違わないです。   え?   ルールなどは全部一緒です。「知的障がい者の人たちがサッカーをしている」ということです。   特別ルールなどは無いんですね。   無いです。小さい大会とかは特別ルールがあったりはしますけど、基本的には普通のサッカーですね。   そうなの…? 西監督と「知的障がい者サッカー」 西さんが「知的障がい者サッカー」と関わるようになった経緯を教えてください。   地元の鹿児島で障がいを持っている人たちのサッカーチームを作るというので、それに参加したのが最初ですね。   その後、九州のトレセンがあるって知って、そこに選手を連れて行きました。ちょうど2010年のFIFAワールドカップの南アフリカ大会の頃です。そこに、前の監督の小澤さんっていう方が指導に来られていたのでお会いする機会があって、それからちょこちょこ関東のほうにも行くようになったと。   最初まずはローカルでやってたものが、だんだん広がっていって、今に至るということですね。   そうですね。   知的障がい者サッカーの監督として 西監督は健常者のチームでのコーチ・監督業のご経験もありますが、知的障がい者サッカーを指導する上でギャップはありませんでしたか?   特にないです。   え? 何か困ったこととか…   無いですね。最初は「どんなサッカーなのかな」っていうのは、よく知らずに来たというのが正直なところです。でも、実際来てみて、「自分がやってきたサッカーと何も変わらないな」っていうのは、直ぐ分かりました。   自分の知識や経験を目の前の選手に伝えることが大切と思いましたし、自然に入っていけましたね。   「全然違うスポーツだな」とか「こりゃ厳しいな」ってことは…   無かったですね。もちろん、健常者と全く同じようにはいかない部分もありますが、そこと向き合うことで指導者としては深みが増したと感じています。「選手に伝える」「どうやったら伝わるのか」という事については、指導していく中で自分なりの整理ができたと思います。   「健常者と同じようにいかない部分」というのは、具体的にはどのあたりですか?   例えば「局面でパッと判断することが苦手」ということはありますね。サッカーって判断するスポーツなので、それをどうやって補完するか。   目が見える、耳が聞こえる、いくつも情報がある中で、最善のプレーを選ぶ必要がある。選択肢がいくつもあると、彼らは混乱してしまう。そこで、僕ら指導者はプレーモデル、「こういうプレーをこういう状況ではやっていこうね」っていうのを示していくのが務めです。   彼らはその知識・情報を入れる。声に出してしゃべる、仲間同士でコミュニケーションをとる。「判断する」っていう能力の部分を、少しでも補完できるようにやっていく。   なかなか言葉で言うと難しいんですけど、「材料を絞って彼らにプレーさせていく」ってのが、このサッカーだと思います。   なるほど。やりがいがありそうですね。指導者としては腕の見せ所というか。   そうですね。ただ、それはあくまでトレーニングの話で、実際に試合を見てみれば、全く普通のサッカーと変わりませんよ。それぐらい彼らは集中してやれてると思います。   (ほんとかな…)   (監督、ほんとですか?) 監督をやっていて、嬉しかったこと 監督として関わってこられて、特に嬉しかったエピソードはありますか?   選手の成長を感じられると、嬉しいですね。谷口という、僕と同じ鹿児島の選手なのですが、前回の2014年に初めて選ばれてチームに参加したんです。その当時は東京の選手が多くて、地方から一人ポッと行ったから、なかなかコミュニケーションが取れなくて、本来の力を発揮できずに帰って行く。   合宿に来ては、力を発揮できずにへこんで帰って行ってっていうのをずっと繰り返して。   そんな中でブラジル大会を経験して、知らない人たちのグループに入ってサッカーして、ましてや世界相手に戦って、大会が終わった頃には凄く目にも自信が満ち溢れて、言葉も一つ一つはっきりと話をするようになりました。   それで4年後、代表に入りましたけど、今やチームの中心としてリーダーシップとりながらやってます。それは、その経験があったからこそなのかなと。   逃げそうにもなりましたけど、それをわれわれが逃がせなかった。彼らは「きつい」と思ったらやめちゃう所がある。そうじゃないぞっていうのを、スタッフ間で議論しながら彼を引っ張ってきたんですけど、よかったなと。 それは彼の今後の人生にとっても大きな成功体験となったでしょうね。 「もう一つのワールドカップ」のライバル国は?...

「このまま放送作家を続けてもいいのだろうか?」迷える新米放送作家が、「ナインティナインのオールナイトニッポン」で放送作家をつとめた経験もある17年目のベテラン放送作家にお悩み相談。「放送作家って何をする人?」「どうやってなればいいの?」など、放送作家の仕事に興味がある人は必読です。...

起業家失格を乗り越えて。気づいた「成功者の特徴」3つ  失敗してきた。人生全般に…なんていうと、太宰治の追っかけになってしまう。ただ起業に関して言えば、失格もいいところだ。    私は教育と葬祭の2つの業界で起業を志し、「客が来なくて自滅」と「創業メンバーが揉めて解散」のわかりやすい失敗をした。それでも懲りずに3社目を動かしている。だがこれだけコケてきたおかげで、成功者と敗者の分かれ目は見えてきた。    ここの記事では、成功した人間だけがやっていて、私ができていなかったことを3つピックアップし、1つずつ解説する。   成功者の特徴① 「必要なアドバイス」に耳を傾ける  名だたる起業本には「人の意見ばかり聞いてはならない」とよく書かれている。ある意味では事実だ。財務知識が皆無な彼女・彼氏へ経営方針を聞くのはよろしくない。あなたが不幸になればいいと願っている同業者ははねのけたほうがよい。    一方で、自分より優れた人のアドバイスを無視するのが失敗者の典型例だ。誰から助言を聞くべきか考えるとき、冷静なときは我々も「自分より優れた人がわざわざ言ってくれてるんだから、取り入れよう」と思える。だが、いざ経営が厳しいとき、助言をしてきた相手が自分より年下ならどうか。学生ならどうか?自分よりすぐれた専門知識を持っているとわかったとき、頭を下げられるだろうか。   成功者は、頭を下げられる。敗者にはそれができない。    また、「誰のアドバイスを聞くべきか」を選別するのは最も重要なポイントだ。敗者は「好きな人」からアドバイスをもらおうとする。高校時代から尊敬している先輩。会社の元上司。親。彼らが一度も起業なんてしたことがないにも関わらず、感情で人を選んでいるのだ。    このミスを犯さず「自分よりその分野で成功している人」をアドバイザーに選べたとしよう。飲みに連れていってもらい、頂いたアドバイスをすぐに実行できるだろうか?多くの人は「はぁ」と受け流すのではないだろうか。    ある方から、起業相談をいただいた。私にできる範囲でお応えしたが、数か月たっても変化がない。「どうされてますか?」と聞いても「いやあ、ためになりました」とお礼が帰ってくるばかりだ。    そこで彼と飲みに行き、詳しく話を聞いたところ「自分は頭がいいと思ってこれまで生きてきた。だから自分がもの知らずだと指摘されるのがどうしても耐えられない」とおっしゃられた。私も決して頭がいいわけではないが、もし自分より専門性が高い人のアドバイスを同様の理由で無視するなら成功者にはなれまい。    成功者は、助言をすぐ実行する。このバーに通えばよくしてくれると言われれば通い、営業へ行けと言われれば100件電話する。どんな助言も、実行せねば成功できない。成功者はアドバイスを聞いてから実行するスピードが、とてつもなく早いのだ。   成功者の特徴② 大企業から学ぶ  私がかつて葬祭事業を立ち上げたとき「大企業の時代は終わりだ。これからはベンチャーが世界を席巻する」と思っていた。とんだ勘違いだった。    数珠、骨壷、霊柩車、卒塔婆……あらゆる道具でイノベーションを狙ったベンチャーが、葬儀場から火葬場まで全部揃える馬力のある、総合商社の参入で木っ端みじんになったのだ。私が足しげく営業をかけて広げてきた努力は水の泡となった。なにしろ、営業をかけた寺院自体が経営危機に陥ってしまったからだ。    成功者は大企業から学ぶ。彼らのもつスケールへ経緯を払う。大企業がリターンを考えると手を出しづらいゾーンから手を出していく。一流企業に登りつめたメガベンチャーを見れば一目瞭然だ。DMM.com、メルカリ……どれも最初は大企業がひるむジャンルへ打って出た。そして徐々に自浄作用を働かせ、一流企業へ転身していったのだ。   成功者の特徴③ 「誰から嫌われるか」を決めている  「いい人」が起業をすると、誰からも好かれたがる。消費者、出資者、株主、取引先。しかし思い切った施策は必ず、このどれかから反感を買う。ある社長は、経営難に陥っていた。そこでコンサルタントが入り、すぐに人件費が高すぎることに気づいた。世間の相場より1.5倍もの賃金を払っていたからだ。    だが、それを指摘すると、経営者は首を横に振った。「これまでずっとお世話になった社員だから、これくらい払わなくては」。その結果、社員の給与が足を引っ張り、研究開発へ資金を回せずにいた。そうすると良い製品は生まれない。巡り巡って人件費を払えなくなる。    「いまは苦渋を飲んでくれ。そうすればだれもが納得する成果を出せる」と、反発を抑え込み、時には悪役となるのも社長の役目だ。社員のことだけを見て会社を回すと、めぐりめぐって消費者や株主をないがしろにしてしまう。そうするとモノが売れなくなるから、最後は本丸ごと潰れてしまうだろう。    最近だと、日大の不祥事がわかりやすい。日大アメフト部が反則行為を行ったとき、とっさに日大は組織のナンバー2だったアメフト部監督を守る方へ動いた。しかし日大の資金源は助成金を出す国と学生だ。この2社へ背を向けて社員を守った結果ブランドイメージを傷つけ、売上ダウンへの道を歩んでしまった。    成功者は、好かれるべき相手へ優先順位をつけられる。取引先を怒らせてでも、圧倒的な売り上げで黙っていただくしかないこともある。株主を怒らせてでも、売りを取るべきときがある。社員に対しても然りである。   まとめ  成功者がやっていることは、とてもシンプルだ。助言をすぐ実行し、大企業へ敬意を払い、好かれたい相手を選ぶ。たったこれだけのことをするのが、いかに大変か。私自身もまずはアドバイスへ忠実に従うことで、次こそは成功への切符を掴もうと思う。...

TOKIO山口氏、福田前次官。責任ある立場で相次ぐ性暴力の問題 日本は2018年4月、性暴力に覆われた。財務省の福田前次官によるセクハラ、TOKIOの山口氏による強制わいせつ。どちらも公の場で追及され処分が下っただけでも前進はあったとみている。   一見関連性のない2つの事件だが、実は「職場の関係者が上下関係を利用して行った暴力」である点が共通している。福田前次官は自分を取材する女性記者へ向かって情報を漏らす代わりに「胸触っていい?」「浮気しよう」とセクハラを繰り返した。TOKIOの山口氏が呼び出したのは、テレビの仕事で知り合った関係者と言われている。どちらも仕事上で関係がある目上の人間から呼び出され、断りづらい状況で起きているのだ。   だからこそ、筆者は職場で性暴力が消える日は来ないとみている。なぜなら仕事上で発生する性暴力には、3つの力がはたらくからだ。   クライアントが無茶ぶりをしたとき、無視できる企業は少ない 私はメーカーの内勤出身で、比較的セクハラが少ない業界にいた。メーカー内勤でなぜセクハラが少ないかといえば、「加害者になりうるのが社内の上司しかいない」からだ。セクハラは十中八九目上の人から行われる。目下の人間から起こされても、すぐに叱って止められるからである。社内の人間としかやりとりしないなら、セクハラは内部でしか起こりえない。それなら問題があっても、社内のルールを徹底すればどうにかなる。どうにもならない腐敗した企業もあるが、たいていはセクハラ起因の離職率増で生産性低下というしっぺ返しを食うだろう。   しかし、外部にクライアントがいる職種、業種なら話は別だ。大手広告代理店の社員から話を聞くと「自社内でセクハラはそうないが、クライアントがひどい」という訴えをよく耳にする。   胸をつかまれた、夜更けにホテルの一室へ呼び出され寝ることを拒否したら土下座させられたなど「これは本当に現代日本か?」と思わされるセクハラが横行している。被害者は女性だけではない。男性もクライアントによって裸で歌うことを強要されたり、女性と寝るよう迫られたりしている。   そして多くの企業は、「太い」クライアントをセクハラだけを理由に切り捨てる勇気を持てない。中小企業ならその会社を切った瞬間に倒産することもある。だから、社外のセクハラを止められないのだ。   連鎖も?セクシャルハラスメントの被害を止められない上司の罪 クライアントがセクハラをしてきた場合、頼れるのは上司しかいない。だが、上司だってセクハラだけを理由に「A社との取引は一切やめさせてもらおう!」と言い切る権限はない。広告代理店ならまだ他のクライアントを見つければいいが、福田前次官のような「替えがきかない取引先」だってある。   だから上司も「お前さえ我慢してくれれば、うちへ優先して融資してくれるかもしれないから」と言いかねない。この発言自体もセクハラなのだが、ややこしいのは上司が同性で、しかも下っ端のときに同じ苦痛に耐えた人間の場合だ。「私も耐えてきた。分かるよ。つらいよな。お前も頑張れよ」と言われて、ふざけるなと怒りを表せる部下は少ないだろう。   「お客様は神様です」がいまだに生き残っている社会では「よし、セクハラを訴えよう」とはなりにくい。なるべくことを荒立てないよう、せいぜいセクハラを受けにくい人へ配置換えをするくらいが関の山だ。となれば、セクハラを訴える社員はより裏方業務に回されることになる。セクハラを訴えると、左遷されるリスクすらあるのだ。   「被害を受けるお前が悪い」という言説の無理解さ 今回、TOKIO山口氏に関する言説で、特に目立ったのが「家へノコノコ行く方が悪い」といった、被害者を責めるものだった。だが想像してみてほしい、高校時代の自分を。あなたは友達の親に家へ呼ばれた。その親御さんは好感度の高い芸能人で、自分の親も尊敬している。だから安心して友達と2人で家へ入ったらむりやり襲われ、キスされた。トイレへ駆け込んで助けを呼び、親へ迎えに来てもらった。それを周囲から「40代の異性の家へふたりきりで行くなんて、お前が悪い」と言われたら……高校時代の自分はどう思っただろうか?   日本に限らず、性暴力では「理想的な被害者でなければ許されない」風潮がある。若く美人で、道端で全く知らない人間からいきなり襲われないと同情してもらえないのである。 だが実際にはレイプですら加害者の6割が「よく知っている人」なのだ。そこには職場の取引先や友人、以前付き合っていた相手、そして親を含めた家族。好意を持っていた相手からむりやり襲われたケースも多いだろう。   だからレイプに限らず、性暴力の被害にあった方は訴えを起こしづらい。何よりも自分自身が、自分が悪かったのではないかと責める。   訴えるに至っても、周囲から「お前が誘ったんじゃないか」 「これで仕事がうまくいくなんて得じゃないか」とまで言われる。訴えず泣き寝入りすれば、今度は「どうせ被害にあったのも嘘だったんだろう」と今度は言われてしまうのだ。時間が経ってから決心して届けを出すと「金に困ったのか」と。性暴力を受けた人は、こんな状況でどう強く生きたらいいのだろうか?   きっかけは被害者の勇気。経営者は決断すべき 今回、それでも進展があったのはセクハラ、性暴力を受けた側が勇気を出してくれたからだ。テレビ朝日は「セクハラを報道したほうが、社員へ耐え忍ばせてネタをもぎ取るより視聴率を稼げる」と理解しただろう。企業側が「セクハラ・性暴力を訴えでたほうが会社にとってカネになる」理由を見つければ進展はたやすい。   テレビ朝日も、セクハラを他社メディアに流されず自社テレビで「大スクープ!福田前次官のセクハラ疑惑」と訴えれば最高のネタになったであろう。それが「セクハラなんて耐えてネタをもらうものだ」という古い慣習を守らせて時流を忘れ、儲けるチャンスを逃したのだ。倫理はもとより、ビジネスセンスが不足していたことも会社として反省すべきだろう。   どの業界にも、無茶なクライアントは大勢いる。「私は耐えたんだから」とセクハラを容認させる上司もいる。だが、今回の2つのニュースで大ナタを振るうきっかけはできた。   セクハラをしてくるたった1社の取引先に依存した経営体制なら、ポートフォリオを分散したほうが財務上も健全になる。どの会社もセクハラをするクライアントを蹴るならば、クライアント側の内部統制もかかるだろう。その大ナタを振るえるのは経営者だけだ。長期的な生き残りを模索するならば、取引先のセクハラを公にするべき。その意識が浸透してほしい。...