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【越境EC】の記事一覧

※この物語は佐賀一哲(がーさー)が中国出張で経験したことを基に作られたノンフィクション物語です           鬱蒼(うっそう)とした茂み越しに見える青空が高層マンションに遮られ、無表情に照りつける太陽が足取りを重くさせる。       案内人:「この風景をお見せしたいのデ、歩いてもらってるんですヨ!」       先を歩く案内人の中国訛りの日本語にどこか胡散臭さを感じながら、視線を下に移す。       案内人の引く自転車から反射される光が暑さを増幅し、行き先の分からないじれったさに顔をしかめる。       臙脂(えんじ)色のブロックが敷き詰められた通路は蛇行を繰り返し、そこから伸びるいくつもの分かれ道の先は、覆いかぶさった樹の葉で視界を塞がれている。       上海の夏は本当に暑い。       中心地から少し離れたこの地区では、日中ほとんど人が歩いていない。空がネオンで染まる夜の市街地とは、あまりにかけ離れた目の前の風景。       住民は暑さを避けて家にいるのか、そもそも投資目的のマンションばかりで人がいないのかは分からないが、「上海」なのに人間の姿が見えない不気味さは、正体の見えない中国ビジネスに向かう不安を膨らませる。       上海支社の現地スタッフ「王(ワン)」さんは初対面だからと着てきたジャケットの襟が湿り、背中にたまった空気は熱を帯びる。額から汗が流れ落ち、足元に染みをつくる。       ぴくりとも水面の動かない池には黄色くなった葉っぱが浮かび、独特の臭気が鼻に残る。       案内人:「もうすぐですヨー」       案内人が左の脇道に入り、玄関の番号を確認しながら、落ちた葉と黒ずんだ実のようなものを踏みつけて進む。「148」と書かれた玄関で立ち止まり、こちらを振り返ると、額の汗を拭きながら笑顔でドアを指差す。階段の前でエサを食べていた3匹の猫が一斉に顔を上げ、こちらを振り向いた。       突然、王さんが私の横に立ち、スマートフォンの画面を触りながら聞いてくる。       王さん:「お昼ご飯、どうします?いつもは宅配アプリで注文してるんです。みんなで注文すると割引きされますし」       覗き込んだ王さんのスマートフォン画面には食べ物の画像と簡体字がズラリと並び、赤や黄色などの原色が妙に目を引く。鶏肉のような料理を選択し、再び業務に没頭するとすぐに玄関のチャイムが鳴った。       「外卖!」       地下にある玄関から大声で呼ばれ、王さんは座ったまま応じると、階段を上ってくる音が聞こえた。スカイブルーのロゴの入ったヘルメットとポロシャツを身につけた男性が、両手に持ったビニール袋を軽く上にあげる。       王さんがそれを受け取って、私の机にも運んできた。       がーさー:「あれ?お金は払ったんですか?」       と聞いた私に少し得意げな笑顔を浮かべながら、       王さん:「注文の時にまとめて払ってあるんですよ。」       と答える。       がーさー:「誰が払ったんですか?現金で細かいのがなかったから払いたかったんですけど…お釣りとかあるかな」       と言う、私に王さんは怪訝そうな表情を向ける。       王さん:「あんまり現金は使わないんですよ。ウェイシンでまとめて払うので。」       王さんの発した「ウェイシン」という言葉にどこか感情がザワつく。「中国版LINEみたいなもの」で日本での呼び名は「WeChat(ウィチャット)」という程度の認識しかなく、ダウンロードはしていたが、まだやり取りする相手もいないので使っていなかった。       「ウェイシン」に決済機能があることは知っていたが使い方は分からない。「送金」機能もあることは想定はしていたが、中国の銀行口座もない現状を考えると、利用するのはまだ先の話だと思っていた。       今回は現金での支払いをお願いしたところ、意外な答えが返ってきた。       王さん:「ウェイシン」のアカウントさえあれば、決済機能使えますよ」       「ウェイシン」のアカウントを開くと、「マイウォレット」という機能がある。ここに自分のお金が貯まるわけだが、銀行口座やカードをつなげて入金する方法に加え、友人から送金してもらうことも可能だ。       王さんに現金で100元を渡し、その分を送金してもらうと私の「ウェイシン」に100元が入った。そこからお昼代を送り、受け取りをしてもらって支払いが完了した。あまりにも簡単にお金が動く。       王さん:「お店でも現金じゃなくて、ウェイシンかアリペイで払ってしまいますね。大体のお店で使えます。タクシーでも使えるんですよ。たまにアナログなタクシーはありますけどね」       上海の中心地と郊外では、物価が全く違う。チェーン店やフランチャイズは別とすれば、食事に関しては郊外だと1/3程度で済んでしまう。そして、日本に比べると衛生面やサービス面が明らかに劣るお店でも、電子決済が当たり前に行われている。生活水準と、インターネットやスマートフォンサービスの浸透具合にアンバランスを感じている。       しかし、私は思い直す。       インターネットが世界にもたらすものが何なのかと考えると「平準化」という言葉に行き着く。誰でも情報に触れられ、どこにいてもモノが買える。そうすると、私が今、目の当たりにしている中国の状況の方が、日本よりも本来のインターネットの姿に近いのではないか。       中国で普及している電子決済。インターネット上だけでなく、リアルでの決済をも多分に含む。そこには中国13億人の行動データと購買データが蓄積されており、それらが繋ぎ合わさったときの爆発力は計り知れない。       たった18元の昼食に中国インターネットビジネスの巨大さと、その中に取り込まれていく、これからの自分の姿を想像し、戦慄した。         ▼佐賀一哲の中国越境ECが気になる方はこちら▼    ...

    急降下するJAL879便の窓を横目でぼんやり眺めていると、雲が割れ、灰色の滑走路が迫ってきた。         飛行機の旋回に合わせて自然と身体が窓側に寄り、さっきよりも強く風景を眺める。         「そうか、5年ぶりの上海なんだな」         ふとそれを意識した瞬間、奥に閉じ込められていた5年前の記憶に強く光が差し込み、鮮やかに像を浮かび上がらせる。     どぎついネオン輝く超高層ビルの下に立ち並ぶ石畳の住宅区         客のいない店で夜中にトランプをする女性たち         ユースホステルで中国語の挨拶を教えてくれた大学生         もう二度と会うことはない、すれ違う人の波…         記憶というのは不思議なものだ。何年間も思い出すことがなかった景色や感情が、何か1つトリガーに触れると次から次へと、まるでつい昨日起こったことのように思い出されてくる。         飛行機が着陸して完全に停止し、かすかな音楽とともにシートベルト着用サインが消えるまで、私はずっと5年前の上海の都市の中を歩いていた。         浦東空港のゲートを出た瞬間、むせ返るような熱気に思わず後ずさりをした。         タクシー乗り場で列をつくる人々を横目に、ライドシェアサービス"Uber"を開く。   Uber     日本では決して表示されない車のマークが私の周りに複数あらわれ、何となしにゴキブリを思わせる動きをしてこちらに向かってくる。         「街に着いたらすぐにご飯を食べて、打ち合わせだな」         Uberで呼んだ大型車に荷物を預け、後部座席に乗り込むとすぐに意識が混濁し、浅い眠りに落ちた。         上海の街 「南京東路」。5年前も歩いた観光客の行き交う大通り。         立ち並ぶショップや建物が小ぎれいに整備され、心なしか以前よりも道が広くなったかのように感じる。         怪しげな雰囲気を感じさせる一筆書きのような看板が減り、ゴシック体のロゴが目に入ってくる。         Apple Storeや高級ブランド店のすっきりしたデザインが、街に落ち着きと秩序を与えている。         一瞥しただけで詐欺と分かる「日本人ですか?」と声をかけてくる2人組の女性を尻目に、アパレルショップ、雑貨店、ドラッグストア、レストランを手当たり次第に覗いていく。         中国向けの「越境EC」に携わってくるとイヤでも聞こえてくる「子供服」「美容」「健康食品」「ユニクロ」…聞きかじっただけの知識が見事なまでにそのまま眼前の風景に映し出されている。         アパレルショップのフロアには「子供服」が日本よりも遥かに大きく陣取っており、すぐ傍にはディズニーゾーンが構えられている。道行く人も、男女問わずディズニーキャラクターの服やアクセサリーを身に着けていて、その浸透度に軽いショックを受ける。         「『子供×ディズニー』は中国では鉄板なのかもな」         と、非常に浅はかな仮定を立てつつ、左手に見えた「Häagen-Dazs」の看板に一瞬思考が分断される。         これは日本や韓国も同じかもしれないが、「美容」「健康食品」のテナントが本当に多い。せいぜいヒアルロン酸の化粧水くらいしかつけない私にはその細かな違いはよく分からないが、「美しくありたい」という女性の願望は世界共通なようである。         中には日本語のパッケージ(日本製…?)の商品を店頭にずらりと並べたショップもあり、日本人からすると逆にうさん臭く感じたりもするが、女性たちはあれこれ言葉を交わしながら手に取り、真剣に美容液を選んでいる。     ただ、中国の女性は化粧が全体的に薄い(というか、していない?)。「ケア」には高い関心があるが、「飾る」という意識は日本人よりも低いのかもしれない。         「肌につけるモノ、口に入れるモノ、子供が使うモノ」         という中国越境ECのキーワードはこれから1年は健在だろう。         2,3年後にそれが「日本製」と紐づいているかどうかは不明だが…         とりあえず実際に何か購入をしてみようとユニクロに入り、ベリーショートの靴下を2~3足選び、値札を見るとふいに胸がザワついた。         …ん?なんだか高くないか??         1足30元くらいするのである。1元=15円とすると、大体450円くらい。         日本だと「3足で1,000円」みたいな感覚だったハズなので、これは高い。手に取った靴下を一旦戻し、「日本製」を謳う別のショップに入り直す。         靴下一足…10元。         これで決まり。         そして適当に3足くらい選び、レジで並んでいるとまた何となく違和感が…         誰も現金を使わない。カードすら使わない。         スマホで「ピッ」。なのだ。         順番が来て100元札を出した私に、店員は怪訝そうな目を向けて明らかに手馴れていない仕草でお釣りを用意してくれる。         ぎこちなく微笑みながら「謝謝(シエシエ)」と伝え、レジから離れようとした瞬間、目の端に「微信支付」という文字が飛び込んできた。         これが、私と「ウェイシン」との出会いであった。         つづく         ▼佐賀一哲に興味がある方はこちら▼ 【佐賀一哲が語る越境EC】越境ECで必須の「PayPal(ペイパル)」について、中の人に聞いてみた。   【越境EC】海外進出!越境ECに挑戦するべき3つの理由     ...

ネット販売は、2005年くらいを境に急激に出始め、10年経った今では、当たり前のようにECで購入する時代に変わりました。amazonに至っては、注文すれば翌日に届けてくれるので、ひと昔前と比べ、ネットで購入するといった不安感はなくなってきています。     またヤフオクや楽天しかなかったのが、BASEやSTORES.JP、カラーミーショップなど多種多様なEC販売プラットフォームが出てきました。     そこで、個人でちょっとしたお小遣い稼ぎから複業として本格的に取り組むという方がどのプラットフォームを使ったほうが相性がいいか、それぞれ比較していきたいと思います。 BASE BASE   BASEの特徴は、簡単なECサイトを無料で作れてしまうことです。     そして無料の範囲内ではサイトデザインを自由度にカスタマイズができ、月額費用がかからないプランでも十分なほど、クオリティの高いECサイトができ上がります。     また、月額の有料プラン(900円)を払うことで、HTML編集ができます。SEO対策まで施すことができます。     BASEの中で多少ネックになるのが手数料の部分でしょうか。3.6%に1商品につき40円かかります。送料込み(送料負担)を選択してもいいですが扱うものが、単価が低かったり、利益率が低い場合には、あまりおすすめしません。     メルカリの場合にはあくまでもセカンドマーケット、使わなくなったフリマ商品ですから、送料込みが主流となっていますが、BASEの場合は一点ものだったり、質の高いものを探しているユーザーが多い印象ですので、送料を払ってでも購入したい人はいます。     そのため、自分の扱う商品に自信を持ち、キャンペーンや◯円以上購入したら送料無料という別の形でお客さんに還元するやり方がよいでしょう。 STORES.JP STORES.JP   一方で、こちらSTORES.JPはBASEとさほど変わらないほどクオリティの面で充実している印象です。BASEにない特徴としては、代引きが可能ということです。クレジットカード決済やPaypal決済を嫌がるお客さんにも対応ができるのが利点です。     また、BASEと比べ決済手数料が5%のみと安いため、価格設定に関しても、販売価格を抑えて利益を出すことができるでしょう。     ネックとしてはSTORES.JPの無料プランだと商品登録が5つまでしかできません。始めたてはこれでもいいかもしれませんが、顧客を獲得していこうと思ったら、商品ボリュームを増やすことが必要ですので有料プラン(980円)に切り替えるとよいでしょう。     さらにBASEに今のところ実装されていないクーポン・メルマガ発行の機能が使えます。SNSとうまく組み合わせることによって、顧客の教育からキャンペーンクーポンで購買→リピートにつなげる施策を打つことができますので、Webマーケティングの知識があれば売り上げを伸ばすことが可能となっています。 カラーミーショップ カラーミーショップ   こちらはどちらかというと、EC販売中級者から上級者向けサービスになるかと思います。     販売手数料は無料の代わりに、プランに応じた月額固定費がかかるのとHTMLやCSSの知識がないと、ビジュアル面でそれなりのサイトになりにくいという欠点があります。デザイン性に関しては、無料でも前述したBASEやSTORES.JPの方がいいかもしれません。     ただ、カラーミーショップのすごいところは、運営歴が20年と長年やっている経験からサポート体制がバッチリなのと、導入店舗数がナンバーワンの信頼感があるので、本格的にEC販売に力を入れるならコスパがとてもいいサービスになります。     これらの販売プラットフォームとともに簡単にオリジナルハンドメイド商品が作れるminneやファッションブランドをweb上で完結して立ち上げるSTARtedなどとうまく組み合わせて併用することで、商品の幅が広がり、サイトに訪れたユーザーに色々と回遊して見てもらえると思います。     ▼ニアセ編集部おすすめ「多店舗展開」する時に読んでおきたい記事3選▼ 楽天出店攻略法! その3(店舗運営編)   【Amazonで成功するには、カートボックスの獲得が欠かせないということ】Amazon出品攻略法(応用編)   【楽天はやってるけどYahoo!はやっていない方へ】Yahoo!ショッピング出店攻略法! その3(応用編)     ...

海外転売で何を扱ったらいいかわからないなんて言われますが、日本製のブランド力は、マーケットがしっかりとされているくらい、やり方によってはよく売れると聞きます。それはクオリティファーストはもちろんのこと、日本のカルチャー含め日本独特の伝統工芸品からヤフオクで売っているニッチなものまで、私たちが想像する以上にニーズがたくさんあるといえるでしょう。     こうした日本の商品を海外に売るにはインターネットが唯一の手段であり、インターネットを介さないで売るのは貿易業で大企業がやる手段です。我々のやりかた、それはインターネットを最大限活用したやり方になります。     今回はインターネット経由で海外販売についてどうやってビジネスをスタートさせればいいのか、日本の商品を海外に売るための方法についてまとめていきます。 ①調査:eBayを使って日本から過去に何が売れたのかを調べる方法 eBayによれば、靴は5秒に1個、指輪は10秒に1個売れているようです。eBayで日本から過去に何が売れたのかを調べるにはTerapeakが有効です。eBay.comで人気の商品を約25,000出品ピックアップし紹介しています。Terapeakを活用してeBayで販売された過去の取引履歴を分析してみてください。 ②仕入れ:商品の仕入れ方法 仕入れ先として有効活用できるのがヤフオク!です。ヤフオク!ストアに法人が大量出品している場合があり、交渉次第では後払いで対応してくれるケースもあります。海外販売する際、コネクションを持ったバイヤーがやはり有利です。ネットだけではなく、販売するモノによっては生産元や工場に出向き交渉するなど、フットワークよく動く必要があるでしょう。 ③商品選定:新品か、それとも中古品か 新品は日本のメーカーが既に海外進出している可能性があります。その場合、インターネットの越境ECを通じて買うよりも現地で直接買った方が安いケースが(送料や関税も含めて)ほとんどです。 ただし、メーカーがまだ海外進出していない地域やネット販売に力を入れていない場合はチャンスがあると言えます。特に中国・台湾・東南アジアは、現地進出は積極的に進んでいるものの、各メーカーのネット通販はまだ本格的とはいえません。また日本商品のネット通販を本格的に行っているサイトはほとんどないことからも新品を扱う場合は、メーカーを味方につけるというのも1つの戦略と言えます。もちろん、この場合に関しても人脈が必要となってくるでしょう。   一方、中古品は一品ものになりますので、限定感があり市場価格よりも安ければ簡単に売ることができ、特に質屋さんが扱う高級ブランド品は海外向けでもマーケティングする必要がないので、海外販売には敷居が低いと言えます。しかしセカンドマーケット市場は、他社との競合が激しくかつロットをさばかないと利益を取りづらい点が挙げられます。 ④販売先:売る場所はどこにするか 海外で販売する場合、海外向けの自社サイトを作って、広告やSEO対策を行い集客コストをかけて販売する方法と、eBayやAmazonなどのマーケットプレイスを活用して売るかの2つ選択肢があります。   初期コストを抑えるならマーケットプレイス、ビジネスとしてある程度のコストをかけて事業化まで想定するなら、eBayと自社サイトの両輪で展開していくと良いかと思います。     マーケットプレイスは売り易さはあるものの、手数料が高くキャッシュフローが遅いというデメリットがあります。     自社サイトは集客の難しさはあるものの、投資したコストはすべて自社の資産になります。しかし日本のようなgoogle検索エンジンに対するSEOの知識が必ずしも使えなかったり、展開する海外独自の検索エンジン用の対策であったりとリサーチは当然必要になってきます。 ⑤配送方法:配送方法 EMSで送ります。EMSはどの郵便局でも取扱いがあるので、売れたら郵便局の窓口まで行ってEMSの書類に記入するだけです。誰でも簡単に行えます。しかし、日本ほど配送網が発達していない国の場合は商品が届かない、破損したなどの対応は当然ながら生じてくると考えたほうが良いと思います。 まとめ:海外販売の面白さは、外注化に成功した後に始まる 海外販売は、マーケットプレイスなり、自社サイトで定期的に売れる様になるまでが最もつらい時期ではありますが、その時期を抜け出し、月商100万ぐらいからは、全ての作業をoDeskを活用してフル外注化が可能になってきます。     外注を活用できるようになってからが、本当の意味での海外販売がビジネスとして成立つかどうか、一番の面白みがでてくるのです。対顧客向けの英語ではなく、対パートナーに対して作業を指示したりコミュニケーションする為の英語力とディレクション力が大切になってきます。     アウトソーシングをうまく活用すれば、商品の仕入れは日本で行う必要がありますが、商品の登録から顧客サポートまでのすべてを外注スタッフでまかなうことができます。うまく軌道に乗ることができれば、ビジネスのスケールアップが見えてきます。     受注量が増えるに従って仕入れ・配送にかかる時間が増えてきたら、配送自体を外注することで、時間を有効活用できます。今後新しくスタートするなら、初期投資がほとんどかからないマーケットプレイスから始めて見るのがいいではないでしょうか?     記事提供元:Live Commerce   日本の商品を海外に売るおもしろさ –...

越境ECをしていると、日本の常識が通用せず信じられないトラブルに発展する事があります。PayPal(ペイパル)はそんなリスクを少しでも軽減する事が出来る決済方法として、世界中に普及しています。   今回は少し趣向を変えてPayPal(ペイパル)の中の人に話を聞いてきました。 「PayPal Japan」に聞いてきた-その1:ペイパルとは? 佐賀:今日はどうもありがとうございます。早速なんですが「PayPal(ペイパル)」って簡単に言うと何でしょうか。 野田氏:PayPal(ペイパル)の基本のコンセプト、ベースになっているのはAさんBさんという二つのアカウント間の「送金」です。インターネット上に残高を持つというか、自分の財布を持つみたいな。PayPal(ペイパル)がそもそも創業しているときからのコンセプトとして『デジタルウォレット』というものがあるんです。   日本だと遠くの相手に対してお金を払う時って、銀行振り込みなどですよね。PayPal(ペイパル)は創業約20年のアメリカの企業なんですが、アメリカって昔は小切手文化なので、遠くの相手にお金を払う時は、小切手を郵送するのが一般的だったんですね。   すると当然アメリカは広いので、相手にお金が届くのに一週間とか時間が掛かります。で、実際届いてみたら「自分が思っていたものではなかった」とかクレームが多いと。こういった「送金」のやり取りを瞬時にEメールで行う事ができる送金サービス、というのがPayPal(ペイパル)の原点です。   佐賀:当時のアメリカにとっては、すごい画期的なサービスですね。   野田氏:はい。お金を送金したり請求できたりするので、eBayや個人間のECのやり取りですごい流行ったんです。そうしてアカウントがどんどん増えていったときに、それが個人対個人だけではなくて、個人対店舗、という広がりを見せていって、今の形になっています。現状をお伝えすると支払う側のユーザーが今グローバルで約1.9億人ぐらいいて、売る側が、約1400万ぐらいです。 「PayPal Japan」に聞いてきた-その2:他社とペイパルの違い 佐賀:海外サイトだとかなりPayPal(ペイパル)が普及していますが、他の決済サービス、例えばクレジットカードと比べて、何が違うんでしょうか。   野田氏:大規模から小規模の企業まで、色々な方にPayPal(ペイパル)を使っていただけているのは、大きく分けて三つの理由があるからですね。   まず一つは誰でも始められます。クレジットカード会社だとか、ほかの決済サービスとはちょっと逆のパターンをしていまして、まず最初の審査のハードルがとても低いんです。ペイパルアカウントを作成し、本人確認をすれば、基本誰でも始められます。通常のクレジットカード審査って、最初に厳しく審査をしてOKの判断をしますよね。逆にPayPal(ペイパル)は入口は入り易く、そのあとの途上管理を取引などを見てすごい厳しくやっているというイメージですね。 佐賀:実績のない会社や個人事業主でも、簡単に利用する事が出来ると。   野田氏:はい。二つ目にお金回りの所ですね、アカウント to アカウントの送金なので、基本は瞬時にお金が移動します。ですので、決済代行さんとかほかの決済のように入金サイクルが40日とか60日が一般的だと思うんですけど、我々は大体、3〜5営業日で出金できます。特に物販や中小企業でそこまで運転資金が潤沢にない方々に対してはそれだけで一つのメリットかと思っています。   三つ目にリスク管理です。PayPal(ペイパル)の根幹の部分でもあり、他社と大きく違う部分ですね。リスク管理、セキュリティはやはり一朝一夕にはできないので、いろんなノウハウのかたまりだったり、体制だったりする部分が強みです。   佐賀:リスク管理に付随するサービスとして『売り手保護制度』というのをやってますよね。買い手ではなく売る側の保護制度っていうのは珍しいですね。   野田氏:買い手の保護制度もちゃんとあります。両方あります。買い手保護というのは大体のクレジットカード会社さんもあると思うんですが、売り手さんを保護する仕組みって、あまりないですね。我々は費用を頂かずに、基本条件を満たしていただければ売り手さんを無償でその被害から保護するという制度を設けています。定量的に見えづらいんですが、特に海外越境の物販っていうのはやはり、不正やトラブルが多いのでこういった売り手保護を用意しています。   佐賀:不正やトラブルって、越境ECだとなかなかすごいのがありそうですね。   野田氏:たとえば、越境ECでは何かしらの理由で商品が税関で止まってしまって、買い手に配達されないというケースがあります。商品が買い手に届かず、買い手はしびれを切らせ売り手に返金を要求しました。一方、売り手からすると商品は適切に発送したのに自分が損をしてしまうという状況です。   佐賀:おお・・・(笑)   野田氏:そこでPayPal(ペイパル)は売り手保護制度により、商品が配達されなくても、条件(例:発送証明の提出)を満たせば売り手に代金を入金し、このようなトラブルを回避できるような制度を提供しています。この場合の損失はPayPal(ペイパル)の負担になります。それは本当に一例ですけど、そういう売り手さんを守るという立場も我々は取っています。   佐賀:実際、日本国内でのEC事業者さんの導入件数は伸びていますよね。   野田氏:はい。伸びていますね。売り手側も買い手側も、市場より高い成長率で伸びています。海外サイトでの買い物という目的もあるんですが、国内のやり取りでPayPal(ペイパル)が使われる事も多くなりました。 これは必ずしもECの話ではないんですが、例えばPayPal(ペイパル)にはメールで料金を請求できるサービスとかがあるんです。物販でサイトを持っていない個人事業主の方が、よくこのサービスを使われます。   たとえば僕が、佐賀さんに何かサービスなり、商品を提供したとして、佐賀さんからその料金をもらうとします。その場合、僕はペイパルアカウントを作れば、「ここで2万円払ってください」というPayPal(ペイパル)の支払い画面へ飛ばすことのできるリンクのついた請求Eメールを佐賀さんに送れるんです。で、佐賀さんがクレジットカードなり、ペイパルアカウントで払っていただくと、私のペイパルアカウントに2万円入ると。   佐賀:ECサイトを持たない人でもPayPal(ペイパル)を使って決済が、ネット上で出来るんですね。   野田氏:はい。アカウント to アカウントで送金できます。アカウントは誰でも持つことができるデジタルウォレットがコンセプトです。 「PayPal...

こんにちは。ネクストエンジンの越境ECを担当している佐賀です。 なんだか久しぶりな気がするのですが、気のせいではありません。本当に久しぶりです。   ここ最近はイベントやセミナーを多く開催しており、記事を書けずにいました。楽しみにしてくださっている皆様、申し訳ございません。 記事を書けずにいる間、編集長となるべく顔を合わせないようにしていたのですが、これでようやく堂々と顔を見て挨拶ができるので、一安心です。   ちなみに…ですが、ここ2ヶ月で行ったイベント、セミナーは、   「楽天検索チェッカー」勉強会 「オークション自動連携」勉強会(サポート役) Amazon売上の”劇的”UPセミナー 「アジアや北米で「売れるモノ」と「売れる方法」」(越境ECフェス登壇)   であり、なかなか精力的に動き回っていました。トータルで200社ほどの企業様にご参加いただき、意見交換などでき、沢山勉強させていただきました。この場をお借りして御礼を申し上げます。   「越境EC」の三大"MENDO KUSAI" 「ネクストエンジンを使えば、国内も海外も同様にEC展開できます!!」 というのは、セミナーでの私の決めゼリフなのですが、ここだけの話、ホンネを言うと、その説明をする時は良心が2割くらい痛んでます。以前も書きましたが海外進出!越境ECに挑戦するべき3つの理由、海外へEC展開を行うハードルは、実際かなり下がってきています。   とは言え、やはり国内展開に比べると若干面倒なことはあります。具体的には、   1.物流(モノ) 2.決済(カネ) 3.翻訳(コトバ)   ですね。まあ、誰しもが想像できるところではありますが… 現状「越境EC」を行っている企業様は、これらのハードルを力技、もしくは何かしら工夫して乗り越えているわけでして、それでも挑戦するだけの可能性が海外には拡がっています。   しかし、これらの"Oh! MENDO...

Hi! 2012年に入社したHamee台湾のピエールです。 入社後は日本で欧米向けネットショップの運営をしながら、Hameeの文化や日本の文化を学びました。そしてその後、2014年7月に台湾の市場調査のため、台湾に渡りました。 そして台湾に越境ECの拠点を作り、ビジネスパートナーに“Hamee”の使用権を渡し、 日本から商品を卸しながら、台湾ECの可能性を調査していました。   そして、ついに! 直接ネットショップ運営に乗り出すことになったので、 台湾ECについて分かったことと気をつけたいことをまとめました!   台湾はコンビニ受け取りがスタンダード 台湾台湾当局・経済部統計処によると、 2014年末の時点で、台湾の4大コンビニの店舗数が合計1万店を超えたそうです。 台湾の人口から換算すると、2300人に1店の割合です。日本の2450人に1店の割合よりも密度が高く、世界一となりました。 特に台北中心は100メートル以内に3つ以上コンビニがあることが普通です。 なんとコンビニの隣にコンビニがあることもあるんですよ。   そんな環境なので、台湾の商品の受け取り方は「コンビニ受け取り」がスタンダード。 実際、私たちのお客様のなんと70%はコンビニ受け取りでの注文です。 ネットショップ運営者もコンビニに発送するか、 コンビニの倉庫に商品を発送するだけなので、とても簡単です。   コンビニの店員さんもピピッと対応してくれます。 お客様に商品が届くのはだいたい2日後。 3日以内の商品到着が台湾ECでは普通ですね。   台湾EC成功の鍵はYahoo!にある!? 台湾のEC市場の規模は毎年二桁成長を遂げています。 この美味しい市場に興味がある、積極的に参入を検討してる会社は沢山あります。   台湾で一番人気のECプラットフォームは「 Yahoo! 」です。 Yahoo!には「...

こんにちは。経理・財務部の小林です!   Hameeに入社してからずっと経理の仕事をしています。 これまでは「決算早期化」「会計監査対応」「経理体制の構築」等の上場するために尽力してきました。 そんな中、現在Hameeは海外展開、越境ECを強化しており、台湾子会社の設立を任せて頂けることになりました。  「最初は初めての経験に不安と、難しいんじゃないかという印象でした…。」 子会社を設立するにあたり、色々とネットで検索したり、本を調べてみたのですが、あまりピンっ!とくる情報にありつけませんでした。 そんな私の経験を生かし、これから台湾市場に興味があり、いつかは台湾に進出したい!と野望を抱いている方々のお役に少しでも立てればと思い、今回記事を書かせて頂きます!   台湾子会社設立までの道のり では具体的な設立手続に入る前に、まずは台湾子会社設立までの道のりを簡単に説明したいと思います! Hameeは2012年に新卒採用で台湾人のピエールを採用し、2年間本社で欧米向けネットショップの運営を通じて修業を積んでもらいました。 「Hamee Taiwanのピエールだよ!!」 ピエールと私は同い年でプライベートでも遊ぶほどの親しい仲です。 休みの日に一緒にバスケをしたり、回転寿司を食べに行ったりと本当に良い思い出がいっぱいです…が、話しが脱線しそうなので話しを戻します!   Hameeは、2014年8月台湾に駐在員事務所を設立しました。 事務所にはピエールが駐在し(台湾人だからほぼ帰国ですね)、市場調査を行いながら、台湾市場向けのネットショップ運営を開始すべく、着々と準備を進めてくれました。   ピエールにとって台湾は自国ですが、本当にこの1年間大変だったようです。 台湾ECの事を彼自身が綴っています。台湾向けネットショップ運営を検討している方必見!調査をしてみて気がついた3つのポイントも是非ご覧ください。 そして2015年7月、満を持して「Hamee...

こんにちは。 越境ECのサービスの立ち上げや越境EC向けセミナーを行っている佐賀です。   「なぜ越境ECをやるべきなのか?」   数年間ではありますが、EC業界に(割と深く)携わり、そして海外進出に積極的なHameeという会社に籍を置く身としては、常に頭の半分を占めている問いかけです。そして、グローバルセリング事業立ち上げから半年、多くのEC事業者様から同じことを質問されました。   でも本当に、なぜなのでしょうか。 今回は私が越境ECにチャレンジしているEC事業者さんと関わる中で見えてきたその理由をお伝えしようと思います。 そもそも「越境EC」ってなに? 本題に入る前に「そもそも越境ECって何?」と思っている方もいらっしゃるかもしれないので、その辺りをさくっとご紹介します。   越境ECは、海外向けのインターネット販売のことです。 実店舗を海外に出店する投資に比べて時間も費用も限られず、しかも商圏が特定の地域に限らず、日本にいながら、世界中に向けて商品を販売することができちゃいます。   ただ、"はじめの一歩"を踏み出すことが難しいのが越境EC。 でも、その分チャンスももちろん大きいです!   「越境ECなんて絶対やらない!」と思っていないなら、ぜひ本記事を参考に越境ECへの挑戦を検討してみてくださいね。 サポートサービスが飛躍的に多くなっている! 越境ECを諦めるEC事業者さんにお話を聞くと、 「翻訳もしないといけないし、物流も考えないといけないし、そんなに多くのリソースがないから」という回答が多く返ってきます。   その気持ち、わかります。 確かに全てを自社で抱えようとすると面倒で大変です。   ただ私は、数年前に比べると「越境EC」のハードルは格段に下がっていると感じています。 そして、以前は自力でやらなければいけなかったことが、今はどんどんサービス化しているんです。   Amazon.comやeBayをはじめ海外の大手モールが日本の企業からの出品を望んでいるし、決済手段も確立して、海外口座の開設が簡単にできるサービスもあります。   面倒くさそうな物流もEMSを使えばスムーズだし、海外発送を行う倉庫系のサービスもあります。 あと、確かネクストエンジンというサービスも海外モールと国内とで在庫・受注管理を一元化する機能をリリースしていたような…   声を大にしてお伝えします。 すべてを自分でやろうだなんて思わなくていいんです。   私たちが行うのは、越境ECのためのサポートサービスを選んで、上手に使いこなすこと。 日本語のサービスも、飛躍的に充実してきてます。 出来ないことはその道のプロにお任せしちゃいましょう。 日本では無名でも世界で有名になれるチャンス 日本の楽天の中にアパレルショップはいくつあるのでしょうか。 そんな中で他社と差別化し、売上を上げていくのはもの凄く大変です。 日本の人口も減ってるため、ますますお客様争奪戦は激化すると予想されます。   そこで世界に目を向けると、世界のインターネット利用人口は約30億人。 全ての人が越境ECで買い物をするとは限りませんが、確実にターゲットは多くなります。 日本では有名な店舗であっても、それが世界で通用するとは限りません。 ということは、逆の可能性も十分にありえるんです。 日本では無名だったとしても、アメリカや韓国、中国でも流行るかもしれません。 日本では手に取って頂けなかった商品でも、海外ではヒット商品になるかもしれません。 そこには無限大の可能性が広がっているのです。   日本と同じようなネットショップ運営が海外でもウケるとは限りません。 国よって文化や嗜好が異なりますので、しっかりリサーチしましょう。 マンネリ化脱却のヒントが見つかる 数百万~数千万を使って「海外本店」を構築してECを始めるのはなかなか大変です。 でも最近では、Amazon.comやeBay、または簡単な本店が作れるShopify、少し本格的なMagento等を使って、自分のお店の商品が海外でニーズがあるかをテストマーケティングするのは、翻訳業務に少し手がかかるだけで、本当に簡単に始めることができます。   翻訳に関してネックなら、翻訳業務も、最近はクラウドソーシングを使えば企業も個人も代行してくれるし、予期せぬ新しい出会いがあって、自分自身のスキルアップにもなります。これは、私自身が実証済みです。   という感じでつらつらと「なぜ越境ECをやるべきなのか?」という理由を書いてみましたが、もしかするとコレが意外と核心なのかもしれない、と最近思うんです。 クラウドソーシングを使用するかどうかは抜きにして、「越境EC」では言語も違う、商習慣も違う、生活習慣も違う、美的感覚も違う方々に自社で扱っている商品を売るわけで、そこには「新しい出会い」で溢れています。というより、新しい出会い"しか"ないんです。   その中で、自社の商品の良さを再認識できるかもしれないし、今まで見えていなかったアピールポイントを発見できるかもしれない。 もしかしたら、現在の商品展開の在り方を根本から見直すようなヒントを得られるかもしれない。新しい売り方に開眼するかもしれない。   「かもしれない」だらけ、ということは「可能性」だらけなのです。   自社に隠れている「可能性」の地平線を、通常とは異なった角度から開拓するチャンスですよ。 まとめ グローバルセリング事業へのジョインから約半年、まだ市場も確立していない「越境EC」のサービス立ち上げに奔走中。夜はシェイプアップのために疾走中。   「越境EC」への注目度は高まりつつあるものの、なかなかその一歩が踏み出せない方も多くいらっしゃいます。   物流×ECも熱いし、ネット×リアルのO2Oも熱い。人工知能×ECもどんどん加熱。こんな風に私たちを支えるサービスは日々進化し、チャンスも広がっています。2016年以降のEC業界は大きい変革が起こりそうでワクワクしています!   でも、一番ワクワクするのって、世界中の人が自分たちの商品を見つけて買って「WAO!」って言って喜んでくれることじゃないかなと私は思うんです。皆さんにもそのワクワクを感じていただけるようにHameeも役立つサービスを作りだし続けていきたいと思います!   以上、佐賀でした!  ...

こんにちは。 越境ECのサービスの立ち上げや越境EC向けセミナーを行っている佐賀です。   前回掲載記事「海外進出!越境ECに挑戦するべき3つの理由」では、越境ECに関する所感をざっくりと述べさせていただきました。   読み直してみるとちょっと「実体験」からくる「感覚」「印象」に寄せすぎたかなぁ…と感じているので、今回はもう少しデータというか、数字というか、そういったものを使いながら   「越境ECに挑戦するべき理由」 を語らさせていただきますね! 世界最大級のショップカートサービス「Shopify」 下記少し古いデータになりますが、"Shopify"という海外向けの自社カートシステムの数字になります。   流通総額 ・2014年 約37億ドル ・2013年 約17億ドル ・2012年...

  日本は少子高齢化によってどんどん市場が縮小していくことが予測されます。一方、世界に目を向けると、EC市場は特にアジア地域において急成長を遂げており、先見性のある事業者は既に越境EC(海外向けECサイト)を始めています。アジア地域のEC市場はまだ黎明期にあり、先行者利益を得るためにも、早い段階からの参入が有利と考えられます。   海外の市場規模 それでは海外向けECサイトの市場規模を見てみましょう。 2014年の調査では世界1位は中国の約51兆円、2位はアメリカの約37兆円となっており、この2強がダントツの規模を誇っています。3位はイギリスの約9.8兆円、4位は日本の8.5兆円と続きます。なお、日本のEC市場規模は12.8兆円との調査結果もありますが、中国とアメリカの市場規模が突出していることには変わりありません。   では越境ECの市場規模はどうなっているでしょうか。日本、アメリカ、中国の3カ国間での越境EC市場を見てみましょう。(カッコ内はその国のEC市場全体における越境ECの割合)   中国・アメリカ → 日本 2,086億円(1.6%) 日本・中国 → アメリカ 8,134億円(2.2%) 日本・アメリカ → 中国 1兆2354円(2.4%)   こうして見ると、日本の越境ECの割合は1.6%と低く、アメリカと中国の越境ECの割合はそれぞれ2.2%と2.4%ということで、外国からの購入に対して日本よりも積極的と言えます。特に中国の越境ECの前年比は153%で、日本の109%とアメリカの113%を大きく引き離し、これからも伸びていきそうな勢いです。 ※情報元:経済産業省 平成 26 年度我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)   では、海外向けECサイトではどんな商品ジャンルが売れているのでしょうか。   中国の消費者が日本から購入するのは、売れている順に「衣類・アクセサリ」「書籍」「化粧品」「PC関連」「生活家電」「食品」「AV機器」となっています。 アメリカの消費者が日本から購入するのは、「書籍」「衣類・アクセサリ」「CD・DVD」「ソフト・ゲーム」「家具・雑貨」「PC関連」「生活家電」となっています。 中国は化粧品や食品がランクインしているのが特徴的です。アメリカは書籍やCDやゲームといったソフトウエアに人気が集まっている傾向があります。   越境ECにおける顧客対応や注意点 越境ECを始めるにあたって最初の障壁になるのが、言語の問題でしょう。 当然ECサイトは英語や中国語で作らなければなりません。翻訳ソフトもありますが、まだまだ実用に耐えるレベルに達していません。そこで翻訳家に依頼したり、海外向けのECサイト作成に強い業者に依頼することになります。 また顧客とのやり取りもあります。通常はメールでの対応になりますが、ここでも外国語が必要になってきます。 抑えておくべき言語は、まずは英語です。英語対応ができていれば、アメリカ以外の英語圏の国をターゲットにできます。次に巨大市場を持つ中国語です。先に挙げた市場規模から見ても、この2つの言語を抑えておけば当面は問題無いでしょう。   次に、越境ECならではのクレームやトラブルです。国内のように物流インフラが整っていないので、配送が遅れることは日常茶飯事です。当然消費者は不安になりクレームとなります。また輸送の段階で箱がつぶれたり、商品が破損したりといったトラブルが起こりえます。 送料や関税にかかるコストにも注意が必要です。これらのコストは消費者が負担することになりますが、品目によっては予想以上にかさむことがあるため、事前に消費者に伝えておかないと、受け取り拒否などのトラブルの原因になります。   海外向けのECサイトには以上のようなリスクや苦労も潜んでいますが、参入障壁が高いが故にブルーオーシャンの市場でもあります。まずはeBayやタオバオ等で出品してみて、外国人との取引に慣れるとともに、越境ECの可能性を探ってみてはいかがでしょうか。    ...