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ホーム > アキンド探訪  > 【自社ブランドの商品開発】スマホアクセサリーtrouver(トルヴェ)から学ぶブランド作り

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国内最大級のスマホグッズ・アクセサリーを取りそろえるネットショップ 「Hameeストラップヤ」や、国内No.1のシェアを誇る ECバックヤードプラットフォーム「ネクストエンジン」など、ユニークな商品やサービスを次々と世の中に送り出しているHamee株式会社。
 
設立当初はモバイル周辺アクセサリーの仕入れ販売がメインだったものの、社⻑の「自社でおもしろい商品を作っていきたい」という思いから、設立当初より自社商品の開発を行っている。現在も自社商品はもちろん、キャラクター商品の企画・デザインも行っている。
 
今回は、商品部でデザイナーとして活躍し、自社ブランド「trouver(トルヴェ)」の生みの親でもある城田氏に話を聞いた。

trouver(トルヴェ)の生みの親

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-どのような体制で自社ブランドが生み出されていますか?
 
学生時代にデザインを学び、新卒でHamee株式会社に入社しました。入社当初から商品部に所属しており、最初は仕入れ部門の仕事に携わり、業界のことなどについて学びました。入社1年目の終わりごろから、現在携わっている商品開発の方へと移り、現在に至ります。Hameeの商品開発メンバーは7名ほどおり、20〜30代のメンバーをメインに、男女半々くらいの割合です。
 
現在、Hameeの自社ブランドは 4種類展開しています。
 
・「contour(コントゥア)」
http://www.strapya.com/special/contour/
・「trouver(トルヴェ)」
http://www.strapya.com/special/trouver_honten/
・「GALGANO(ガルガーノ)」
http://www.strapya.com/special/galgano/
・「ANTS(アンツ)」
http://www.strapya.com/?main_page=page&id=421
 
contour(コントゥア) contour(コントゥア) – 木製ながら薄型のiPhoneケースや、同素材を使った充電器などを展開
 
スマホグッズでは、木などの天然素材を基調にした「contour(コントゥア)」、女性向けブランドの「trouver(トルヴェ)」、高級な本革を利用した「GALGANO(ガルガーノ)」、サウンドアクセサリーでは、デザイン性と機能性の両方を重視した「ANTS(アンツ)」があります。
 
商品開発メンバーは、自社ブランドキャラクター商品の企画・デザインの業務を中心とした業務を行っています。私は現在、主に女性をターゲットにした商品開発を行っています。
 
Hameeでの商品開発の仕事は、企画段階から商品が世の中に出るまで携わることができ、自分の思いを反映させやすい所が魅力です。私も、大変勉強になることが多いです。

女性向けブランド「trouver(トルヴェ)」のブランド作り

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-城田さんご自身で企画した商品について、コンセプトや特徴などをお聞かせください。
 
trouver(トルヴェ)」という、自社ブランド商品企画・デザインを担当しました。ブランドプロジェクトには社内のいろいろなメンバーが関わっていますが、私は商品の企画・デザインをはじめ、ブランド名ブランドコンセプト商品ページのイメージなどを担当させてもらいました。
 
trouverのメインターゲット層は、20〜30代の女性です。現在は、シリーズ第一弾の「Quince(クインス)」と、第二弾の「Plie(プリエ)」の2つのシリーズを展開しています。Quinceは、働くキャリアウーマンの女性をイメージして、ビジネスシーンとカジュアルの両方で使えるような、少し大人っぽいデザインに仕上げました。Plieは、女性らしい華やかさを詰め込んだ、かわいいデザインになっています。現時点でお伝えできる新商品はまだありませんが、引き続き新シリーズの企画を行っています。
 
2つのシリーズのデザインはそれぞれ異なりますが、大元のブランドコンセプトに沿ったデザインを心掛けています。trouverブランドコンセプトは、『「これが欲しいを“見つける”」スマホアクセサリーブランド』です。ブランド名のtrouverは、フランス語で「見つける」「見つけた」という語源を持っています。
 
-trouver の企画やデザインを行う上で、こだわった点はどのような所でしょうか。
 
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ブランドコンセプトにもあるように、ターゲットのお客様に「欲しい」と思っていただける商品を企画・デザインすることを大切に考えています。そのためには見た目がかわいいだけでなく、機能性の高さも必要です。例えばtrouverのダイアリーケースには4つの収納ポケットをつけたり、ミラーをつけたりなど「これがついていたらうれしいな」とお客様に思っていただけるような機能面も重視して企画・デザインを考えました。

ゼロからものを考えるブランドづくり

 
-自社ブランドの企画やデザインを行う上で、苦労した点はありますか。
 
やはり、何もないゼロからの状態でものを考えるというのは、とても大変な作業です。「どうすればお客様と自分たちが納得できるか商品が作れるのか?」という部分について考えることはやりがいでもあり、苦労する所でもあります。
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trouverの場合ですと、「見た目がかわいいデザインのスマホケースはけっこう多いけれど、機能面にこだわっている商品がなかなか見つからなかった。trouverの商品はかわいいだけでなく、実用的なミラーがついていて、かわいいもの で欲しいものが見つかった」というお客様の声をいただいた時は、こちらの商品に込めた想いやコンセプトがお客様に伝わり、喜んでいただけたことを知り、とても嬉しく思いました。
 
-自社商品の企画から販売までの流れについて教えてください。
 
1つの商品は、企画スタートから大体3か月から半年ほどかけて商品化されています。まずは商品企画の立案をして、社内の企画開発のミーティングの場で発表します。企画が通れば、商品化に向けて制作がスタートします。まずはデザインを起こしてサンプルを作成し、サンプルを見てOKが出れば、商品の量産へと進みます。その後は営業担当者が各店舗様に営業をかけたり、商品撮影など、ネットショップ用に掲載する商品ページづくりなどを経て、商品がリリースされます。
 
現在は、常に数種類の企画を併行して進めている状況です。これまで手掛けた商品は、数十商品ほどあります。最近では、3~4つ企画を出すうちの1つは企画が通り、商品化へと進めることができています。

他業界の商品などを見ていて、新しい商品のアイデアが思い浮かぶことが多い

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-どんな時に、新しい商品の企画を思いつくのでしょうか。
 
スマホグッズに関して、他社さんでどのような商品が出ているのかはチェックしたりしますが、実際に新しいアイデアが浮かぶ場合は、私の場合は街に出たり、雑誌やネットを見たりしている時に思い浮かぶことが多いです。例えば、アパレルショップで珍しい服の生地などを見て「これがスマホグッズだったら、こんな風になるかな」というように、他業界の商品などを見て、置き換えて考えたりすることが多いです。
 
-自社商品以外では、どのような商品の企画・デザインを行っているのでしょうか。
 
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trouver以外では、キャラクター商品の企画・デザインを行っています。例えば、洋書のような上品なデザインが特徴のスマホケース「ムーミンノートブックケース」や、北欧雑貨のようなデザインで持ち運びにも嬉しい薄型の「ムーミンモバイル充電器」などの企画・デザインを担当しました。
 
・「ムーミンノートブックケース」
http://www.strapya.com/products/479708.html
・「ムーミンモバイル充電器」
http://www.strapya.com/products/480512.html
 
このような場合、「キャラクターの世界観に合っている商品デザインかどうか」などを考えながら、商品の企画・デザインを行います。キャラクターの世界観を損なわないで、商品の中でその魅力が最大限活きるようにしたいと思っています。
 
-自社で企画した商品は、どのように流通されているのでしょうか?
 
自社サイト スマホケースのHamee
個人のお客様へは、自社や各モール様でのネットショップでの販売、海外では欧米と韓国のお客様を対象としたネットショップがそれぞれあり、そちらでも販売しています。法人様向けには、ロフトやヴィレッジヴァンガード、東急ハンズなどの全国の雑貨量販店様などに卸売りをさせていただいています。
 
これは自社商品のみの話とは異なりますが、実店舗とネットショップの売れ行きには特に大きな違いなどはありませんが、日本と海外ですと、キャラクター商品などの人気商品に売れ行きの違いを感じることがあります。例えば、仕入れの商品ではありますが、海外のネットショップではスクイーズ(柔らかいマスコット)がよく売れていたのを見た時は、意外で興味深かったです。

現場からのフィードバックやレビュー、商品の売れ行きなどは日々チェックし、必要なものは取り入れる

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-販売現場からのフィードバッグはどのようにして受け取っていますか。また、実際にどのように商品に反映されているのでしょうか。
 
ECサイトのレビューなどを中心に見ているほか、販売現場の方やお客様などからいただいた声を参考にさせていただき、「こういうのがあった方がいい」というのを形にできるようにしています。全てのリクエストにお応えできるわけではありませんが、使いやすくなるように、手にとってみやすいように、改良を加えたりすることもしています。

編集後記

コンセプトを重視し、ターゲットとなる顧客とのコミュニケーションを丁寧に行いながらものづくりをしているのが印象的でした。自社でECサイトを運営しているからこそ、ダイレクトにその声を活かせているのかと思います。今後も素敵な商品が出てくるのが楽しみです!

 
 

 
 

この記事を書いた人

「ネクストエンジン」のマーケティング全般とその他雑用を幅広く担当。趣味は迷惑メールの購読と家庭菜園。「お母さんのパート先のいい人紹介するから⇒URL」というひねりの効いたおもしろ迷惑メールにテンションをあげますが、既婚。二児の父。

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