2016年6月1日より、LINEの新しい広告サービス「LINE Ad Platform」の提供が開始されました。この新しい広告サービスが従来のLINE広告とどう違うのか、そして、この新しい広告サービスを利用すると、どんな効果が期待できるのか解説していきます。
「LINE Ad Platform」とは?
LINEの利用者数は国内で6,000万人を超え、FacebookやTwitterを大きく引き離し、国内随一のSNSに成長しています。またアクティブユーザー率が他のSNSよりも高いという強みを持っており、単なるSNSの枠を超え、今や生活インフラとして欠かせない存在になっていると言っても過言ではありません。
LINEは広告主にとってみても大変魅力的な媒体ではありますが、従来のLINE広告は「LINE公式アカウント」に登録する方法しか無く、費用自体も非常に高額(数百万円〜数千万円)で、完全に大企業向けのサービスでした。ところが今回スタートした「LINE Ad Platform」は、運用型広告サービスの形態をとり、中小企業や個人でも広告を出稿できる価格体系とあって、大きな注目を集めています。
▼LINEプレスリリース▼
LINE Ads Platform 2016年6-9月期 媒体資料)
「LINE Ad Platform」の特徴
画像引用元
画像引用元:LINEニュースリリース
「LINE Ad Platform」の料金体系は、Facebook広告などと同じクリック課金型で、1クリックあたりの単価を入札によって決める方式です。なお、最低予算額は100万円、最低入札価格は1クリックあたり24円と、従来のLINE広告よりもかなり安価に設定されています。
広告が掲載される場所は「LINEタイムライン」と、LINEが提供する各サービス「LINE NEWS」「NAVERまとめ」などの各ページ内です。掲載フォーマットは「WEB AD」「APP AD」「VIDEO AD」の3種類が用意されており、自社の商品やサービス、目的によって使い分けることができます。
「WEB AD」は、自社のWebサイトなどへのリンクを張ることで、ダイレクトレスポンス(資料請求や商品購入等)を行うのに向いています。
「APP AD」は、App StoreやGoogle Playといったマーケットへのリンクを張り、アプリのダウンロードを促進するのに向いています。
「VIDEO AD」は、動画を再生することができるため、主に企業ブランディングに向いています。
「LINE Ad Platform」のここがスゴイ!
「LINE Ad Platform」は、LINEが保有しているユーザ情報を元に、最適化した広告を配信することが可能になっています。具体的には、LINE関連サービス利用履歴や、公式アカウント登録情報、スタンプ購買情報などからユーザの嗜好を割り出し、さらに年齢・性別・居住地といった属性情報をプラスすることで、対象としたい層を狙っての効率的な広告配信ができるようになっています。
また、広告の効果を細かく確認・検証しながら運用することができるので、売上予測や目標達成度に合わせた配信や、限られた予算のなかで最適なプロモーション活動を行うのに適しています。
まとめ ~「LINE Ad Platform」はやるべきか!?~
何といっても国内最大級のSNSをプロモーションに活かすことができるというのは、広告主にとって非常に魅力的です。また、GoogleやYahoo!、Facebookなどの広告は、既に多くの企業がひしめき合っている状態ですが、「LINE Ad Platform」はリリースしたばかり。先行者利益を得るにはこのタイミングしかないかもしれません。「LINE Ad Platform」は今後も新たな機能が拡充される予定のようですので、しばらくは目が離せません。これを機に「LINE Ad Platform」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。