2018年10月18日、ネクストエンジンユーザー向け「年末商戦に向けて 受注&出荷をラクにするノウハウ講座」が、ネクストエンジン運営元のHameeの小田原本社にて開催されました。
▲Hamee株式会社小田原本社
初めまして!イベントを取材することになったライターの松本です。普段なかなか来ることの無い小田原にワクワク……古き良き街並みがありながらも、オシャレなカフェやバーがあったりして、そんな中にHameeの本社はありました。
そんなHameeが運営する「ネクストエンジン」のユーザー向けイベントはこれまでも何度か開催していますが、同じネクストエンジンという共通言語を持つ者同士、みんなが持っているEC運用にまつわる内容を学ぶことができる場として、さらには共通の悩みを相談し合える場&EC事業者同士の横のつながりを持つ場として好評です。
EC事業の実務担当者は社内でも1~2名ということが多く、またノウハウもない中手探りで孤独に頑張っている方も多いですよね。たとえ販売している商品が全く異なる業種だったとしても、意外とECにまつわる悩みは同じだったりすることもあります。
本セミナーは、自社でも「Hamee楽天店」を運営し、さらに「RAKUTEN SHOP OF THE YEAR」を三年連続受賞するHameeだからこそできることでもあります。
▲Hameeの小田原本社の入り口には木が……
▲実はこれ、主力商品の「iFace」がなる木なんです!
▲iFaceは、iphoneユーザーなら一度は目にしたことがありますよね!
▲iFaceだけでなくこんなスマートフォンケースも……美味しそう!
▲こちらはかまぼこ型のスマートフォンケース!小田原に本社があるので、小田原愛は忘れません!
第1部:受注から出荷までをさらに効率化するための「セミナーパート」スタート!
▲約30名のEC事業者の方が全国から集まってくださいました!
受注処理の自動化のメリットやネクストエンジンを使った理想形を伝授
▲Hamee ECソリューション部 加藤誠さん
第1部は受注から出荷までをさらに効率化するための「セミナーパート」。
まず登場したのはHamee ECソリューション部 加藤誠さん。これまでに6年間ネクストエンジンを使ったECサイト運営を経験、Wowma!や、楽天・Yahoo!・Amazonなど、多くの店舗運営に精通している人物です。現在はネクストエンジン事業に携わっています。
まずは受注処理の自動化をすることで、面倒でつまらない「作業」である受注処理に割く時間が減ることで従業員満足度があがること、そして売上アップや店舗のファンづくりなどに時間を割くことができるというメリットについて説明。
楽天・Yahoo!・Amazonなど多店舗展開している企業様ほど、一元管理のシステムを利用することで業務効率があがることを説明しました。
続いてはネクストエンジンを使った理想形を伝授。現在「Hamee楽天店」はこの理想形に近い形での運営ができており、そのノウハウや方法を伝授しました。
さらに、「受注ステータスの『確認待ち』で一番多い事例として、『備考欄を見てください』と出てしまい、いちいち手間がかかってしまう……というよくあるお悩みの解決策を紹介。実はこれ、「備考欄設定」を変更することで驚くほどスムーズに受注ステータスの『確認待ち』を減らすことができるんです。
ほかにも『発売日待ち』や『予約商品』など、手間がかかりがちな商品の設定変更方法などのネクストエンジンでさらに業務効率をあげるためのポイント、そして自動化率だけでなく1日あたり3時間の工数削減や、楽天の店舗評価をあげるための事例などを紹介しました。
Hameeの物販の物流を10年以上担当する立場から見る『物流戦略』について
▲株式会社清長の副社長、武田紀世彦さん
続いては、Hameeの物販の物流を10年以上担ってきた、株式会社清長の副社長、武田紀世彦さんが登壇です。Hamee以外にも200社以上の物流支援をしてきた立場から、物流のアウトソーシングについてのお話をしてくださいました。
多くの会社は市場の変化により『販売戦略』は変えていくのに、『物流戦略』を変えていないことが多く、ここを見直しをすることで大きな変化を生み出すことができると言います。とはいえ、なかなか物流戦略はさまざまな要因が絡まり合い難しいもの。物流に関するすべてにおいて100点満点を目指すのではなく、どれか1つの項目にこだわり、突き詰めることが大切だと教えてくださいました。
たとえばHameeであれば、「売れ筋の商品は在庫を持っておくけれど、ロングテールのテール部分の商品に関しては受注発注型にする」などメリハリをつけることで効率と無駄の削減を実現してきました。
▲株式会社清長の副社長、武田紀世彦さん
それだけでなく、多面的に「宅配会社に選ばれる自社物流を構築する方法」についても考える必要があるといいます。過去、40億個だった宅配会社の荷物の取り扱い数ですが、近年のネット通販の急増によりヤマト・佐川・日本郵便が一斉値上げをしたことは記憶に新しいと思います。その結果、値上げにより41億個分のリソースを3社で確保できたのですが、その間にも荷物数は急激に増加、44億個まで跳ね上がっているといいます。そんな中、3億個分のキャパオーバーを埋めるべく、各社は取引を打ち切ったり集荷を停止したりしている状況です。そこで、「いかにして宅配業者に見切りを付けられないようにするか」も物流戦略のひとつなのです。こういったノウハウも株式会社清長では行っているといいます。
ほかにも、スピード発送の業務構築のためのノウハウや、スタッフのやる気を引き出すための仕掛けづくりなどを伝授してくださいました。
ネット通販において大切なブランド構築の達成とは
▲株式会社清長 物流事業本部 第一事業部 次長の日朝健一さん
最後は株式会社清長 物流事業本部 第一事業部 次長の日朝健一さんがご登壇。ネクストエンジンを最大活用した清長物流へのアウトソーシングサービスの紹介を、各社の事例をもとに解説してくださいました。
ネット通販においては、物流はただの受注&発送ではありません。たとえば、どんなに良い商品を製造していても、お客様の元に届いた際に箱が潰れていたり、商品と箱の大きさがあっておらず中で偏っていたりするなどの「がっかり物流」を防ぐことが重要です。
さらに、ブランド構築を達成するために、ラッピングにこだわったり、手紙やニュースレターを入れるなどして「付加価値」を加えることで、また買いたいという気持ちを持ってもらうこともできます。
このように、EC事業者として生き残り争いを勝ち抜くための「お客様に個別に対応したカスタマイズ物流」が株式会社清長の強みだということを、実際にお取引をしている会社様の事例をもとにご紹介してくださいました。
第1部「セミナーパート」終了後は、なんとHamee本社の「社内見学」も実施。社会人になると、なかなか他の会社を見る機会もないのでワクワクされている方が多数。同じEC運営をしている会社としても、皆さま興味津々で細部までチェックしている姿が印象的でした!
第2部:ネクストエンジンユーザー様同士の交流会パート、スタート!
▲ネクストエンジンユーザー様同士の交流会パート
第2部はセミナーに参加されたネクストエンジンユーザー様同士の交流会パート。普段なかなか顔を合わせることのない、EC事業者同士、互いの事業内容やどのようにネクストエンジンを活用しているかなどを情報共有していました。さらに、登壇してくださった株式会社 清長の武田さん、日朝さんも参加されたので、詳しく話を聞きたい方が名刺交換をしたり、質問をしたり。そんな交流会は最後まで盛り上がりました!
今回参加してくださった方はなんとさまざまな都道府県からご参加いただいたのもポイントです。
大阪から参加されたという方は、「ネクストエンジンを7年間使っていますが、いまいちしっくりこない部分があったり、注文がさばききれないときにみんなはどうやってるのかな、なんて知りたくて参加しました。実はHameeの会社見学ができるっていうのも魅力でしたね。」と教えてくださいました。
また、愛知県から参加したという方は、「 EC担当者は結構小さい会社で1人でやっている方が多いので、このようにユーザー同士が交流できる場があるのもいいなと思い、交流会があったのも良いなと思って今日は参加を決めました。EC事業にまつわるノウハウを専門家の方からちゃんと話を聞きたいとも思っていたので、アウトソーシングの話がいろいろと聞けて良かったと思います。売れるECと言うのは実は意外と業界に関わらずノウハウがあったりするので、またこのような機会があるといいですね。」と満足している様子。
引き続き、ネクストエンジンではこのようなセミナーと交流会などのリアルイベントを実施予定ですので、ご興味のある方はぜひ参加を検討してみてくださいね!