【ノンフィクション】電気自動車×キャンプ場で実際にワーケーションをするとこうなる【電マ利用版】

課外活動

こんにちは。ニューアキンドセンターのつかD(twitter)です。まだ肌寒かった3月某日の出来事を、このクソ暑い季節に記事として出すことをお許しください

小田原の誇る至極のカーシェアサービス「eemo」

eemoは、株式会社REXEVが小田原市、湘南電力と共同で取り組んでいる、小田原・箱根を中心としたエリアの交通サービス。電気自動車専門のカーシェアリングを提供している。過去にeemoを紹介した記事はこちら。

上記の記事から2年。その後も電気自動車のカーシェア「eemo」もサービスリリースから2周年を迎え、小田原・箱根エリアで着実に拠点を増やしている。eemoと言えば電気自動車。その快適な走り心地、マイカーと比べたコストパフォーマンスの良さが強みであることは間違いないが、実はもう一つ大きな役割がある。

それは「動く蓄電池として使える」ということだ。 電柱電線が無い場所でも、電気自動車さえあれば電気を使う事ができる。災害発生時には『地域の非常用電源』として利用することもできるため、地域の人にとってeemoがあるということは、万が一の災害時にも生活に必要な電源を確保できるというメリットとなる。今回はその「電気を取り出して使える」という電気自動車のメリットを十分に体験・アピールするための企画を実施することにした。

「電気が無い」と言えば真っ先に思い浮かぶのがキャンプ場。キャンプ場で電気が使えたら便利だ。しかし、ただキャンプするだけでは味気ない。使う電気だってせいぜい灯りやスマホの充電くらいだ。

そこで、コロナ禍以降のワーケーションブームに乗っかり、「電気自動車の電源だけでワーケーション」に挑戦することにした。仕事であれば俄然使う電力も増える。パソコン、モニター、コーヒーメーカー。eemoがあればキャンプ場にいながら、まるで会社にいるように仕事ができるのではないか。試してみることにした。

あらゆるシーンで使えるならキャンプ場でワーケーションもできるはず

eemoの電気自動車&RECAMP小田原でゴー

本企画の参加メンバーは私の他、2021年入社の若者3名。彼らはそれぞれサーファー、百姓、ガッチリ体型という、突出した個性をもつ精鋭達だ。

朝。サーファーが小田原駅近くの駐車場にあるeemoをピックアップ。eemoはバッチリ充電MAXの状態。私を含む他のメンバーと小田原市役所近くのスーパーマーケットで合流し、食料等を購入すると、今回企画を実施するキャンプ場「RECAMP小田原」へ向かう。

RECAMP小田原は都内から近いこともあり、週末は大体満卓になる人気スポットだ。この場所を選んだのは、単純に我々が住んでるのが小田原とか湯河原なので近いということ。もう一つ大きな理由がある。eemoの電気自動車から電気を取り出すには専用の機械が必要だが、それをRECAMP小田原では借りられるのだ。ありがとうRECAMP小田原。

スーパーマーケットからRECAMP小田原までは車で10分弱。朝9時頃に到着し受付を済ませると、キャンプ場の方と相談し、テントを張る場所をどこにするか決めた。ちなみに通常RECAMP小田原はお昼からオープンするが、今回朝から仕事をするために特別に入れて頂いた。平日の朝ということで場所は予約済の所以外ほぼ選び放題だったので、川が近くてロケーションの良い場所を選択した。

一番はじっこに陣取るeemo

始業まで30分くらいしかないので、急いで仕事環境を整える

場所を決めてeemoをテントサイトに置くと、百姓とガッチリ体型はテントとタープの設営に、私とサーファーは「電気自動車から電気を取り出すためのマシーン」略して電マを受付に借りに行くことにした。

受け付けで借りた電マ。それは電マと言うにはあまりにも大きすぎた。大きく、ぶ厚く、重く、そして大雑把すぎた。鉄塊とまでは言わないけど、見た目は4泊程いけそうなスーツケースで、そこに内容物がミッチリ詰まっている感じ。

規格外に重い電マ

eemoのご担当者から「めっちゃ重いですよ」と聞いてはいたけど、実際かなり重たい。一応車輪がついてるので多少腕力のある成人男性であればなんとか1人で運べるくらい。ただ、テントサイトまでの地面は石でゴツゴツしており、油断するとコケる。サーファーに慎重に運んでもらった。

何とかテントサイトまで電マを運ぶと、早速eemoと接続。わかりやすい手順書があるので、ほとんど迷うことなく設定することができた。電気が使えなければPCが使えず仕事が始められなかったので、簡単に接続出来て助かった。

ちなみにインターネット環境については、今回はポケットwi-fiを持って行っており、問題無く接続することができた。ちなみにRECAMP小田原はフリーwi-fiも飛んでいる。ワーケーション環境は万全だ。

接続は簡単

eemoになんでもつないでみよう

より快適な業務環境を求めて、各人が持ってきたアイテムを次々eemoにつなげていく。まずは仕事にかかせないカフェタイムを演出するためのコーヒーメーカー、そしてオーブンだ。これらがあることで、キャンプ場に居ながら優雅なカフェタイムを過ごすことができる。

続いて、モニター。やはり仕事をする上では欠かせない。家から持ち出すのは面倒だったけど、ちゃんとeemoにつなぐことができて、作業効率の劇的な向上に成功した。

そして、極めつけは私が持参した空気清浄機。「森の中なのだから空気は綺麗なのでは?」そう考えてしまう思慮が浅い方もいるかもしれない。しかし、キャンプ場は杉林の中、花粉がとんでもない量飛散している時期とくれば、少しでも花粉を吸い込まなくてすむようきちんと事前準備する。ケツの青い若者3人では思い至ることができないだろうが、それを先回りしてカバーするのが年長者の務めである。鼻水が止まらなくなってからでは遅いのだ。

唯一の誤算は、空気清浄機じゃなくて除湿器を持ってきてしまったこと。それさえなければ間違いなくファインプレーだったと言えるだろう。鼻水が止まらない。

除湿器。邪魔。山中の湿気を集めるため、終日唸るような音を出し続けた。
キャンプ場ではまず見かけることのないタコ足配線

これらの電化製品をフル稼働してもしっかり使えた。そして全然バッテリー残量は減らない。eemo恐るべし。

ちなみに今回は利用しなかったが、RECAMP小田原ではワーケーションに必要なアイテムの貸し出しサービスもある。eemoに乗ってRECAMPへ行けば、プロジェクタや延長コード、卓上LEDなどが無料で借りられる。興味のある方はコチラ

キャンプワーケーションならではの仕事スタイル

日中は各人普通に仕事をした。特に不都合も起きずに、快適に働くことができた。キャンプ場に限らずeemoと電マさえあればそこを仕事場に変化させることができるということだ。これは革命ではないでしょうか。

弊社ではリモートワークが推奨されており、普段新卒の仕事ぶりを直接見る機会がほぼ無いので、この日一緒に働いたことで普段彼らがいかに真面目に働いているかを知ることができたのも良かった。彼らの実際の働きぶりは以下の写真を見てほしい。

マイナスイオンを浴びながらPC作業にいそしむサーファー
仕事に飽きたのか、拾った木の棒でチャンバラに興じるガッチリ体型とサーファー
チャンバラに疲れて寝るガッチリ体型。ワーケーションという言葉が理解できていないのだろうか
上司との1on1に臨む百姓。「ジャルジャルのあれ、やってみたかったんすよ!」とのこと。ここにまともな若者はいない

ワーケーション×キャンプ飯

キャンプと言えば楽しみなのがキャンプ飯。調理にめちゃくちゃ時間がかかり、50分調理して10分で食べるという忙しなさ。味わう余裕もなくかき込んだ。

調理に時間がかかった原因は「火起こしに時間が掛かった」「火力不足で中々焼きそばが焼けなかった」「ホッケが肉厚で全然火が通らなかった」など多々あれど、一番大きなものは「調理用の火力が炭火のみ」ということではないだろうか。

実はガスで使えるアウトドア用のツーバーナーはガッチリ体型が所有しており、「家から持っていきましょうか?」と言っていたのだが、私が「電気自動車でワーケーションするのにガス器具を使うなんて邪道だから持ってくるな」と言ったため、ガッチリ体型はそれを鵜呑みにして持ってこなかったのである。社会人としては先輩が仮にそう言ったとしても、自らの頭で考えて持ってくるというのが常識だ。彼を責めるつもりは無いが、是非今後の糧とし、二度と同じミスはしないでほしい。

深刻な火力不足

仕事→飲みの流れもキャンプワーケーションならシームレス

仕事を終えたら、夜はそのまま飲み会へシームレスに移行。これもキャンプ×ワーケーションならではではないだろうか。焚火で肉を焼き、電気ケトルでお湯を沸かし、カップラーメンを食べるなど、自然と科学のハイブリッドスタイルで楽しんだ。

電気ケトルがあればお湯もすぐ沸く

総評

仕事のPC4台、除湿器、オーブンなど、数々の家電をフルで使ったが、翌朝のeemoの充電は60%以上残っていた。満タンで借りて、半分以上まだ余裕があるということだ。恐るべし。電気が通っていないところでも、車が乗り入れることさえできれば十分に仕事が出来ることが証明された。

唯一の懸念は電マ。電マは本当に重たいので、貸出場所からテントサイトまで運ぶ距離は借りる前に確認するのが良いと思う。

是非皆さんも電気自動車を使って色々な所でワーケーションしてみてください。

取材協力

eemo

eemoは、小田原市、湘南電力、REXEVが共同で取り組んでいる、小田原・箱根を中心としたエリアの交通サービスです。eemoの電気自動車は移動手段だけではなく、災害発生時には「地域の非常用電源」として貸し出されます。 平常時には再生可能エネルギーを効率よく使うため、「動く蓄電池」として小田原以外のエリアでも展開を目指しています 。
https://www.eemo-share.jp/

K(C)ation(カチオン)

今回の企画の中で、「場所や時間に捉われず自由に生きたい」という”そこはかとない欲”をかなえるブランド “K(C)ation(カチオン)”のアウトドアアイテムを使わせて頂いたので、ご紹介します。

ポータブル電源:K(C)ation Portable Battery 500Wh

万が一eemoの電池切れや接続不良で使用できなかったら困るので、念のため持って行ったアウトドア用の大容量ポータブル電源。タフなデザインと機能性を兼ね備えている。

コット:GIMMICK HIGH & LOW 2WAY COT

百姓がジャルジャルしたり、ガッチリ体型が本気寝してもビクともしなかった頑丈なコット。600デニールのファブリックを使用しており、耐荷重150kgのスペックを備えている。心地よい張り感を実現し、最高の寝心地を追求している。

電気自動車×カーシェアサービス「eemo」。通常のカーシェアサービス以外にも、電気自動車を使ってワーケーションをすることができるという。RECAMP小田原というキャンプ場で実際に体験してきた。

車中泊のお役立ち情報や便利アイテムの紹介など、みなさんのvanlifeがより豊かになるコンテンツをお届けする K(C)atiion JOURNAL にも注目です。

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