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ホーム > アキンド探訪  > 【提案するキッチン雑貨店】エコキッチンインタビュー
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こんにちは。自炊のレパートリーはキャベツ肉炒め!のみ!男気のニアセ編集部です。
先日キャベツが1玉98円で売られており、迷わず買い込みました。色んな火加減のキャベツ炒めが出来るぞ!とホクホクです。
 
ところで食材を切る時って「トントントン」というまな板に包丁が当たる音が出ると思いますが、この音って自分が何だか料理できる感がビリビリしますよね。例え切る対象がキャベツのみだったとしても。
 
 
この「トントントン」という音にスポットを当てたまな板があります。料理が楽しく、うまくできるようにと考えられて作られている「otoita」というこのまな板。今回はこのまな板の開発元、エコキッチン株式会社の社長 柳川実さんにお話を聞いてきました。
  

エコキッチンが出来るまで

 
-まずは個人的にすごい興味があるのが、柳川さんのこれまでの人生です。ホームページを拝見すると色々な事を経て、今があるようですが・・・お伺いしても良いですか?
 
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柳川氏:結構いろんなところで話してるんですけど、やっぱり一番は高校を辞めてるところが最初の挫折みたいな感じです。
まさにレールを踏み外したような感じで、いろいろやったんですけど長続きしなくて、さらに中卒だと本当に限られた仕事しかなくて、就職もほとんどできませんでした。新聞配達とか、バイク屋、キャバクラのボーイとか色々やりました。
 
で、最後にやったのが、派遣会社でやった携帯の販売員でした。そこで出会ったのがバスリエ株式会社の松永さんです。同じ派遣会社で、同じお店で働くことになったのが凄いきっかけで、自分が変化できた大きな理由でした。僕は「このままだとダメだな」って分かっていながらも、コネもないし上手く踏み出せない状態だったんですけど、松永さんはそのときネットショップを立ち上げたばかりだったんです。
 
自分はまず、お金があまりないのにショップを立ち上げるなんてことが可能なんだ。っていうところからビックリして、是非教えてほしい、って思ったのが一番最初のきっかけです。
自分が今ネットショップを運営できているのも全部、松永さんから教わったのが始まりですね。
 
-バスリエ株式会社さんの所で働いた時期もあるとか。
 
柳川氏:はい。1年ぐらい働かせてもらったんです。働くからいろいろなことを教えてください。っていう。
そこでかなり多くのノウハウを学ぶことが出来ました。これが10年前ぐらいの話です。
 
まだ松永さんの所も人が少なくて、バスリエの創業当初は一軒家みたいな感じで、1階は別の測量の事務所が入ってて、その2階を借りて事務所にしてたんです。
あの漫画家のトキワ荘みたいな感じです。
 
入った当初は松永さんの自社のショップだけで、そろそろ楽天市場にでも出すかみたいなところで、名ばかり店長として楽天市場のショップを任されたんです。
その時に楽天店の月商が100万になったので辞めて、独立しました。
 
-給料無くても勉強したいっていうのは凄いですね。これがチャンスだ。と感じ取ったんですね。

 
柳川氏:そうですね。
普通は教えてもらうなら、多かれ少なかれお金を払うものですよね。でもタダでかなりのことを教えてもらえるって、とてもありがたいと思って働かせてもらいました。
 
 

エコキッチンが軌道に乗るまで

 
-最初は楽天市場でショップを立ち上げられたそうですが、やはり軌道に乗るまでは非常に苦労したのではないでしょうか。
 
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柳川氏:やっぱり最初の1年は売り上げが上がりませんでした。
初めて1か月で30万ぐらい売り上げて、もう50万100万までトントン拍子だと勝手に思っていましたが、でも実際はずっと20から30万をうろうろしてて、しかも1年ほどたっても同じ感じで全く成長がなかったんです。
その頃は一緒に店を始めた友人にも当たったりしてしまって、離れていってしまって。オープンから1年ぐらいの話です。
 
そこからまた試行錯誤していろいろ探したんですけど、最初にオープンするときにその友人と「2年やってダメだったらもう完全に諦めて辞めよう」って決めてて。1年たって折り返し地点にきて、もうウカウカしてられないってところで一人になってしまったんですが、じっくり耐えて頑張りました。
それから半年ぐらいたって、ついに月商100万円を達成したんですが、実はそのときの自分は「商品を追加することが売り上げを上げること」っていうぐらいしか知らない状態でした。
そこで思い出したのが、バスリエ株式会社の松永さんで、彼が考案したお風呂用品にはビジョン、理念がちゃんとあり、それにきちんと沿った選び方をしていて、説明を用意していました
そういったことが僕にはほとんど見えてなくて、ただ商品の追加さえすれば売り上げが上がると錯覚してたんです。ようやくそのあたりで、これはただのまぐれで、これだけじゃダメなんだと気づきました。
そして商品説明を増やして分かりやすくするなど、当たり前のことをきちんとやるようにしました。
 
 
-そこから軌道に乗ってきたんでしょうか。
 
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柳川氏: そうですね。100万円を超えたあたりで、アルバイトの方を雇ったりしました。
出荷の方に人手を増やして浮いた分、自分は新たに仕事をして、みたいな感じで少しづつ売り上げが伸びていきました。
 
-売り上げが徐々に上がってる時って嬉しい反面、かなり忙しくなってきますよね。

 
柳川氏: そうですね。どうしても人では追いつかなかった部分もありました。特に受注の処理が一番大変で面倒だったので、最初は速販っていう一元管理システムを導入してました。
でも売り上げが上がっていくにつれて、つまり注文件数が伸びていくにつれて速販でも厳しくなってきたのでネクストエンジンに乗り換えました。
 

エコキッチンをマルイに出店

-エコキッチンさんは実店舗もありますが、あのマルイに出店されている んですよね。
 
柳川氏:半年ぐらい前からやっています。
もともとあんまりリスクを取らない方なんですよね。失敗しないであろう方法を考える方で、例えば大きな広告を打ったりしてでっかいことをやるみたいなことは、怖いからやらないタイプなんです。
地道に、ぎりぎりの成果を上げて失敗しないようにやって行って、たまにかすかなチャンスが降りてきたときに、それを逃さないようにする。っていう感じです。
自分から取りに行くんじゃなくて、ふらっと来たのに乗っかるみたいな感じです。
 

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事務所兼実店舗内にある商品

 
柳川氏:この事務所には1年半前ぐらいに引っ越してきたんですけど、その理由は単純に手狭になってきたからもっと売り上げを上げて、出荷や在庫置き場を確保しようとしただけなんです。
その時に運よく、この我孫子市で空き店舗の補助金があって、家賃を月5万円補助してくれるんですけど、それを1年間補助金でキャッシュバックしてくれるっていうのがあって、これを利用しようと。
 
ここは天王台の駅から割と近い上に、1階を借りるってことだったのでもしかして実店舗もできるんじゃないのか、と思って一画を作ったんです。
その時にさらにラッキーなことに、小規模事業者持続化補助金っていう補助金があったんです。
それに申請したら100万ぐらいの補助があってそれで凄く良いお店が作れたんです。
そしたら、たまたまマルイの社員さんがここを通って、「マルイに店を出してみませんか?」って言ってくださったんです。
それで試しにイベント契約、期間限定という形マルイさんに出店させていただいたんです。
 
-突然マルイに実店舗を出すっていうのは中々できないと事だと思うんですが、反対意見も出たのでは?
 
柳川氏: そうですね。社内でもやっぱりやめた方が良いんじゃないのかみたいな雰囲気はあったと思うんですけど、自分的には絶対やるべきと思ったんです。ここまでやれる環境になったのにやらないのはもったいないなって。
マルイに出すためにはうん百万っていうお金が必要だと思うんですが、でも今回はたまたま什器類も貸してくれて。少しの在庫置いて一人担当を立てればいいだけでお店が出せるってなって、じゃあ自分が店に立てばいいだけか。って思ったのも良かったですね。
これが自分が立つのはダメで、マルイさんが雇ったアルバイトを使うとかだったらリスクになりますけど、そんなことは全くなかったんです。
 

  

コンセプト、ビジョンを組み立てて「提案」する

-現在は4人の従業員がいらっしゃるそうですね。
 
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柳川氏:そうですね。まだ規模的に大した売り上げじゃないので、それに合った数の人間がいると思います。
例えば月商100万円程度だったら一人でもまあ大丈夫ですよね。でも今はネクストエンジン(ECサイト一元管理システム)を導入していることもあって、4人いれば月商1000万はイケると思っています。今EC部門には4名のスタッフを配置していて、月商1000万狙ってます。
 
あと実は僕は今はもうほとんどネットショップの方には携わっていないんです。僕以外のスタッフで上手くやってくれているんです。丸投げしてるって言えば言い過ぎですけど。元々EC業界は未経験で、最初はパートさんから入社した方ばかりなんですが、今ではほぼすべての業務を任せています。
ネクストエンジンで各ECサイトの業務を一元化、統一しているので、モール毎にある特別な技術が必要なくECの運営が出来ている点が大きいですね。
 
-ということは社長としては、新しいことを開拓してるっていう感じでしょうか。
 
柳川氏:そうですね。やっぱり実店舗だからこそ取引できるメーカーさんもいます。
個人的に実店舗やっててよかったって思ったのは、お客さんのリアクションが早いことですね。
肌でいろいろなことを感じられて、このままじゃダメだっていうのを物凄く強く感じました。
実は楽天市場で普通に売れている、メイン商品とかをマルイに出店しても全く売れなくて。楽天市場で売れているからと言ってそのまま実店舗でそのまま持ってきても全く勝手が違うんですよね。
そういうことにも気づけました。
戦略的にレビューを集めて、書いてくださいみたいなのが流行っていて、そういうので集めてたことで検索したら上に来るようになって、だから売れてるっていうだけだったんです。そんなんじゃ全く意味無いなって気づいたんです。
 
だから今はきちんとコンセプトを作って、ビジョン、理念もしっかり組み立てて考え直して、それからお客さんに商品を提案しないとダメだって痛感しましたね。「ただのキッチン雑貨」ではダメなんです。
 
分かりやすいのだと今は炭酸水を作る機械が売れ筋なんですけど、これがなぜ売れるのか。実は美容業界で炭酸水が流行ってて、炭酸水で顔を洗うとか、そういうのがあって売れているんですね。炭酸を作る機械を求めてる、売れ筋だから売る、ではなくてその一つ手前の「炭酸水を飲むことで体をキレイにしましょう」という提案、コンセプトから考えないとやばいなと。そういう提案をもっとしていきたいなって思いました。
 
-いわゆるトータルプロデュースのような、体験や提案、コンテンツを作ってから物を売るという感じですね。otoitaもその内の一つという訳ですね。
 
柳川氏:そうですね。まだ具体的なことは形になっていませんが、でも情報を発信できればもっとやっていきたいです。
夏だからと言ってエアコンを効かせすぎると体に悪いから、あえて冷やしすぎないように体を温めるための商品にしようとか、そういった消費者の生活に近い提案をしていければ良いなって思ってます。
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編集後記

購入者にしっかりと響く商品は、まず生活に沿ったコンセプト、提案から。リアルでの販売経験を交えた非常に貴重なお話でした。
今回のotoitaをはじめ、今後様々な面白いコンセプトのキッチン用品が出てくると思うと、これからもエコキッチンさんからは目が離せません。

この記事を書いた人

商売繁盛を応援するハイブリッドメディア・ニューアキンドセンターのセンター長をやっています。 もっとエッジを効かせたい、もっとトンガリたいです。どうぞよろしくお願いします。

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