こんにちは、satoshiです。
今回は、楽天市場に出店する際の攻略法について、全3回のシリーズでお送りしたいと思います。
第1回目は【出店準備編】として、出店前に楽天市場に関して最低限知っておくべきことを重点的に解説します。
楽天市場への出店を検討されている方は是非参考にしてみてくださいね。
楽天の特徴とは?
楽天市場は、言わずと知れた国内最大のショッピングモールです。
会員数は1億人以上。ネット通販全体に占める流通総額シェアは27%で、成長を続けるAmazonやYahoo!ショッピングを押さえ堂々の1位をキープしています。
出店している店舗数も4万店以上と非常に多く、商品ジャンルも多岐にわたるため、ユーザーからは「楽天で探せば大抵のものは買える」と認知されています。
楽天の持つネームバリューと集客力は、出店者にとっても大きな魅力であり、「楽天に出店すること」自体が一種のステータスにもなっています。
また、楽天グループは楽天市場以外にもさまざまなサービスを展開しています。
「楽天銀行」「楽天カード」「楽天証券」「楽天トラベル」「楽天BOOKS」等のサービスを保有しており、これらのサービスをユーザーが行き来することによるシナジー効果が望めるのも、楽天市場ならではの特徴と言えるでしょう。
楽天市場のメリットはこれ!
では、楽天市場に出店するメリットをもう少し詳しく見ていきましょう。
1.集客力
先述のとおり、楽天市場の持つ最大の武器は「集客力」です。
ネットショップにおける最初の難関は、ズバリ「集客」ですが、楽天に出店すればとりあえず「誰もショップを訪れない」という状況は回避できるでしょう。
これは実際の店舗運営において「立地条件」が最も重視すべき点であるというのと似ています。
人が集まる場所に店舗を構えることができれば、それだけで店舗運営の難易度はグッと下がります。ネットショップにも同様のことが言えるのです。
一方、独自のショップサイトを構築した場合は、集客するために広告を打ったり、SEO対策をしたりといった、さまざまな集客の施策が必要になります。
2.サポートやコンサルが充実している
楽天市場側の本音としては、出店者に儲かってほしいと思っています。
なぜなら楽天市場は、出店者が支払う出店料やシステム利用料を主な収入源としているからです。
そのため、出店者が成功するためのサポートやコンサルに力を入れています。
「ページの作りや商品紹介をこう改善したほうが良い」とか「リピーターを獲得するためにこんなキャンペーンをやりましょう」といった具体的かつ的確なアドバイスがもらえます。
また「楽天大学」という講座も開講しており、楽天市場に出店している店舗の成功事例や失敗事例を学ぶことができます。
3.楽天スーパーポイント
楽天市場には「楽天スーパーポイント」というポイント制度があり、これが強力な販促ツールになっています。
通常は買い物100円につき1ポイント貯まるようになっていますが、「ポイント◯倍」などのキャンペーンを楽天負担により開催してくれることがあります。
また、「楽天カード」で溜まったポイントを「楽天スーパーポイント」に交換することができる制度も、楽天市場ならではのメリットと言えるでしょう。
楽天市場のデメリットも知っておこう
メリットの大きい楽天市場への出品ですが、デメリットもあります。
1.出店料・システム利用料が高い
楽天市場の一番のデメリットは、他のモールや独自ドメイン出店と比較すると、出店料やシステム利用料が高いことです。
出店料とは、毎月かかる固定費です。各プランによって異なりますが、月額19,500円〜100,000円かかります。
システム利用料とは、売上の一定割合を楽天市場に支払うもので、これも各プランによって変わりますが、売上の2%〜7%を上納しなければなりません。
その他、初期登録費用(6万円)や、決済サービス利用料等もあります。
これらの費用を事前に見込まずに出店すると、売上が上がっても利益が残らないといった状況に陥る恐れがあるので注意しましょう。
2.ページの自由度が低い
次のデメリットは、ページの自由度が低い点です。
ショップのデザインやブランドイメージにこだわりたい場合には、この点がネックになるでしょう。
ある程度のカスタマイズは可能ですが限界があります。「楽天っぽいかんじ」を完全に払拭することは難しいです。
ページの自由度という点からすると、やはり独自ドメイン出店に軍配が上がります。
3.ショップ間の熾烈な争い
楽天市場が集客に優れているのは事実ですが、それは同時に「楽天に出店している他店との熾烈な争い」を意味します。
ユーザーは通常、楽天市場トップページからキーワード検索をして商品を探します。そうすると膨大な数の検索結果がヒットし、検索上位のページからアクセスされます。
つまり、楽天市場内においてもSEO対策が必要ということです。よってタイトル(商品名)の付け方がとても重要になります。
また、検索結果を「価格が安い順」や「レビューの評価が高い順」に並び替える機能が付いているので、価格競争力や顧客満足度にも注意を払う必要があります。
楽天市場出店は個人でも可能か?
楽天市場への出店は、難易度的には高い部類に入るでしょう。それはデメリットにも挙げた「出店料・システム利用料が高い」ことによるものです。
個人で出店することも可能ですが、少し敷居が高いと言えます。初期費用もそれなりにかかるので、ネットショップ初心者がいきなり参入するにはリスクが高いです。
準備資金に余裕があればチャレンジする価値はありますが、初心者であればまずAmazonやYahoo!ショッピングで出品してみて、ネットショップ運営の基礎を学んでから、楽天市場にチャレンジしても遅くないと思います。
楽天市場は集客力が大きな魅力ではありますが、ネットショップのプロ達がしのぎを削る舞台であることを念頭に置いておきましょう。
楽天市場のユーザー属性
次に、楽天市場に集まるユーザーの属性についてみてみましょう。
特徴的なのは「20代から30代の女性」の利用者が多い点です。さらに、どの年代を見ても女性が男性を上回っています。対してAmazonは男性の利用者が多く、楽天市場とは対象的です。
また、Amazonは「指名買い」(ほしい商品の名前や型番を知っていて、その商品目当てで買いに来る)をするユーザーが多いのに対し、楽天市場の場合は、サイトを巡回しながら買うものを探す「衝動買い」の傾向があります。
そしてもうひとつ特徴的なのが「ポイント目当て」や「セール目当て」のユーザーの存在です。
これらはAmazonには無い特徴で、このあたりからも、楽天はポイントやセールが大好きな女性をターゲットにしていることが伺い知れます。
楽天市場に向いている商材とは?
ユーザー属性からも分かるように、楽天市場で人気の高い商材は「ファッション・アパレル関係」「食料品」「生活雑貨」の3つです。
楽天市場は、商品説明ページを詳細に作り込めるうえに、写真もたくさん掲載できるので、これら3つの商材を扱うのに適していると言えます。
20代から30代の女性にターゲットを絞って考えると、定期購入が見込める「化粧品・美容関係」や「健康・サプリメント関係」などの消耗品も楽天向きの商材です。
また、女性が店頭で買うのはちょっと恥ずかしい商材に目を向けても面白いかもしれません。
例えば、「ダイエット関係」のようにコンプレックスを解消するための商材は、店員と対面することなく購入できるネット通販の独壇場と言えます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は出店準備編ということで、楽天市場の特徴を解説しました。
次回は、出店までの流れや、出店後の動きについて書きたいと思います。
以上、satoshiでした。