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ホーム > AI  > AI(人工知能)ロボットは本当に必要とされているのか?
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こんにちは、ニアセクリエイターズの中根です。
 
最近、ニュースで人工知能(以下:AI)が取り上げられることが多くなりました。
雑誌や、専門書まで発売されています。
それだけ世論の関心が高いことを示しています。
 

■AI技術は近年、どこまで進歩しているのか

2012年以降、AI研究により最も発展があった中の1つがディープラーニング(深層学習)です。
従来までの【探索】【強化学習】とディープラーニングが融合したものが近年のAI技術です。
 
 
【強化学習】とは機械が試行錯誤を通して環境に適応していく、という仕組みでした。
そこにディープラーニングが組み合わされたことで、AIは状況を上手に認識して上達していくことが可能になったのです。
 
 
この技術は、イ・セドル氏(九段)に勝利したアルファ碁にも使用されています。
 
 
人間とAIには【1度学習したことは2度と忘れない】という大きな相違があります。
人間のように体調不良や集中力欠如によるミスや記憶の間違い等は、AIに起き得ないのです。

■人類はAIを本当に必要としているのか

「便利な世の中になったな」
「けど我々は本当に、ここまで望んでいたのだろうか」
そんな会話を時々耳にします。
古き良い時代を懐かしむ話です。
 
 
例えば携帯電話が無い時代。
自宅やオフィスの電話で待ち合わせ時間・場所を事前に決めていました。
その時間に遅れると先方を怒られてしまうため時間厳守は当たり前でした。
現代でもビジネスにおいて時間厳守は当然ですが、友人同士なら携帯電話で遅れる旨を連絡または電話ではなくともメールやLINE等で簡単に送ることが可能です。
 
 
連絡がすぐに取れるという安心感から、時間にルーズになることに罪悪感が薄れる方々が増えています。
 
 
また、携帯電話は【電話】という機能だけではなくなりました。
電話帳やメモという機能も備わっており、自宅や自分自身の携帯電話の番号すら覚えていない方々も増えています。
 
 
このような【記憶力の低下】など、便利になった社会の裏で脳科学的に様々な影響を及ぼしているのではないか、という研究も進んでいます。
 
 
そのような側面もある一方、AI技術の進歩により画期的な改革が進む業界もあります。
最近、様々な自動車メーカーが【自動運転】とAI技術融合の開発に取り組んでいます。
まだ実用はされていませんが、人間が運転するより確実に事故は減ると予測されています。
 
 
現在、米国でUber(ウーバー)アプリを使用する方々が増えています。
顧客が求めているのは車種ではなく【移動手段】と【待ち時間の短縮】です。
Uberはタクシーが必要な際にスマートフォンのアプリを開き地図をタップすれば、近隣を走るタクシーの配車を自動で行ってくれます。
 
uber
UBER
 
このシステムに加えAI機能搭載車(無人自動車タクシー)が開発・実現化されたらタクシー運転士は必要が無くなります。
顧客としては【迅速・安全】という便利な側面がありますが、そのようにAIから雇用を奪われるのではないか……と懸念している業界も多いのです。既に【配車オペレーター】という職種は必要とされなくなりつつあります。

■AI技術の進歩で確実に雇用が無くなると言われている職種

 

(1) 製造業

近年も工作機械による自動化が導入されていますが、AI搭載機械が開発されたら熟練した技術者までも必要とされなくなります。
工作機械大手のファナック株式会社は、株式会社Preferred Networks(プリファード・ネットワークス)と共同でAI技術を開発中です。
 

(2) 物流

現在、千葉市幕張新都心で無人飛行【ドローン】による宅配サービスを活用する実験が行われています。将来的にはAIを搭載し、臨機応変にドローン自身が対応できるシステムを目指しています。
 
倉庫内作業ではAIが効率化を算出するシステムを日立製作所が開発中。
大幅な人員削減が見込まれると共にAIが上司、つまりAIに指示されて作業をする雇用者が出てくることも予想されています。
 

(3) 金融業

超高速取引の拡大・株取引の完全自動化を行うヘッジファンドが既にスタートしています。
AIを使用して100万本にのぼるアナリストレポートを解析・株価の材料を探索するシステムを
米Goldman Sachs Asset Management(ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社)が開発中。
実現化すれば証券アナリストは必要とされなくなります。
 

(4) セキュリティ業界

NTTコミュニケーションズと総合警備保障は共同でAIシステム開発を発表しました。
ディープラーニングの進展で、従来の防犯カメラに動画分析が可能となり不審者を発見・追跡するシステムが導入されればイベント・テロ対策に応用の期待もされています。
 
それに伴い、防犯ベルが鳴るたび昼夜問わず現場へ急行して不審者がいないかを確認する警備員の大幅な人員削減が予想されています。
 

(5) 社長秘書業務

米x.ai社が開発した【Amy】には、過去のやり取りから学習して顧客や経営者の好みを把握。スケジューリング機能にも優れ、候補日・時間帯・場所等をAIに入れれば先方とのやり取りまで代行してくれるという機能を持ち、既に実用化されています。
 

(6)教育分野

AIを搭載したタブレットが先生代わりを行っているのは、東京都世田谷区にある数学専門塾キュビナアカデミー。株式会社MAZRICA(マツリカ)がSFA(営業支援ツール)や開発社員教育を支援するAI 、通称Senses(センシーズ)を提供。
 
Sensesは社内資料を把握するだけではなく、業界ニュースの提供・コミュニケーション能力スキルまで教育、バックアップをしてくれます。
この技術が更に発展・実用化されれば【教師】は必要なくなると予測されています。

■AIに参入されたくない職種・分野は?

 

  • 接客業
  • 教育(保育士、教師など)
  • 伝統文化、工芸品職人など


 
20代~60代にアンケートを実施した所、ほぼこの2つを挙げた方々が多かったことは大変興味深い点です。
接客業では既に、ロボットが接客対応をしている店も既にありますが……
 

接客業・教育にAIロボットが参入して欲しくない理由

 

  • 接客業で仕事とはいえ、人と人の繋がりやコミュニケーションは大切だと思うから
  • 教育こそ、人間として心が込もった対応が必要だから

 
そこに、いくら臨機応変かつ完璧に対応できるAIロボットが居ても「温かみ、人間らしさを感じないから嫌だと思う」という意見でほぼ一致。
 

伝統文化・工芸品についてAIロボットが参入して欲しくない理由

  • 伝統は人間の手で守り、継承していって貰いたい
  • 工芸品は心を込めて作るからこそ価値があると思うから

 
接客業・教育・伝統文化に共通する点は、

  • 人間らしさ
  • 人と人とのコミュニケーション

AIロボットが行った方が効率かつ正確・迅速だったとしても【人間という温かみを感じないのは嫌】という意見が圧倒的多数という結果でした。
 
逆に【AIに活躍してもらいたい分野】では、

  • 大量生産されている工場などの流れ作業
  • 危険地帯での作業

人間では大変なことは任せたい、という意見が多くありました。

■さいごに

【AIに参入されたくない分野】←これは感情論です。
ですが現代人が本当に今、必要としているのはAIロボットでもSNS等の繋がりでもなく、生身での人と人の繋がり・コミュニケーションなのかもしれません。
 
また、AIロボットについて関心がある一方で【人工知能は感情ではない】という観念が根強いのは今後の課題となってくるでしょう。AIに喜怒哀楽をディープラーニングすれば【感情】を表現することは可能です。
 
 
しかし、それを人間同様の【感情】と定義するのか、またAIロボットが実用化された時にAIへの人権のような問題はどうなるのか。
 
 
AI技術の進歩だけが先走りしており、人類がAIに対してどのように扱い・どういう価値観を持つべきなのかという倫理的議論が追い付いていないのが現状です。

 
 

 
 

この記事を書いた人

ニアセクリエイターズ所属のWebライター/コラムニスト 皆様に楽しく購読して頂ける内容、そして実践でお役に立てる情報を発信できる書き手で在りたいと思います。日々学ぶ姿勢を大切に、皆様へ旬な記事をお届け致します。

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