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ホーム > アキンド探訪  > フェーズワンの「2代目」社長に意地悪な質問をしてきた。経営理念?人様のお役に立ちたい?

 
底意地の悪さ・性格の悪さで有名な意地悪ライター中根です。
 
今回は2代目社長が率いる株式会社フェーズワン代表取締役社長 植竹駿氏に話を聞いてきました。植竹氏は父親が立ち上げた会社の跡取り、つまり2代目社長です。
 
2代目』って聞くと、私は正直言って「世間知らず・苦労知らずの金持ちのボンボン息子」。そんなイメージがあるんですよね。皆さんもそう思いませんか?! 底意地の悪い質問に、どう答えてくるのか?意地悪な質問を準備して聞いてきたわ。

フェーズワン2代目に意地悪な質問その①:跡継ぎは決まってたんでしょ?

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植竹氏:1984年生まれで現在は32歳です。1990年に父が立ち上げたこの会社を継いだのは2012年10月になります。つまり28歳で代表取締役に就任しました。現在、社長になって5年目に入ったところです。高校生くらいの時までは、父がどのような事業を行っているのかを理解していませんでした。大学生くらいでやっとある程度、事業内容を把握するようになりましたが父が掲げていた「経営理念」を毎晩のように聞いて育っていました。
 
御社の事業内容は?簡潔に。
 
植竹氏:システム構築です。金融/流通EC/スマートフォン、この3つの柱を軸にシステム構築を行っています。
 
跡継ぎになる事は決まっていたのですか? (Jrなのだから当たり前だろうけど、どう答えるのかしら?)
 
植竹氏:私が跡取りになる事は決まっていなかったと思います。先代(父親)の一存で決められる事ではなく、役員会議・株主総会で選出されるものなので。だから自分は将来『跡取りになる』という意識は全くありませんでした。跡取りにはならなくても、自分で事業を起こしたいという夢は学生の頃から持っていました。生まれてきた以上、人様のお役に立てる事を自主的に行いたいと思っていました。
 
(人の上に立ちたい!という欲望があっただけなのでは?後ほど本性を暴いてやるわ!)
 
代表に就任する前は何をしていたんですか?
 
植竹氏:日本総合研究所という会社でシステムエンジニアをしておりました。父の経営する会社と同じ業界ではありますが、これは事業を継ぐ前提で入社した訳ではなくIT業界は幅広く、世の中、そして多くの業種に貢献ができると考え、この世界に足を踏み入れました。
 
世の中には様々な職種がありますが、どの業種も全ては繋がっていると私は考えております。様々な企業との連携、つまり歯車が円滑に動く事が経済システムの1つである。なので、私たちが作るシステム開発という土台も歯車の1つとして世の中、そして様々な分野で人様のお役に立っている事。そこに、やり甲斐と喜びを感じていました。日本総合研究所で学んだ事は仲間の大切さとチームで力を合わせる楽しさ、そして作ったものが人様のお役に立つという喜びですね。

フェーズワン2代目に意地悪な質問その②:経営理念?

(ここで更に深く追求して意地悪な質問をしてみよう。そろそろ顔色にも出てくるのではないかしら?)
 
代表取締役に選ばれたのは、やはり『息子だから』ですか? お父様の本音は最初から『息子に継がせたい』という願いがあったのでは?
 
植竹氏:先代にそのような考えは無かったと思いますね(笑)多くの従業員の生活がかかっていますから。単に息子だから、という安易な理由で選出するような先代ではないです。
 
(笑顔・・・その笑顔を曇らせる質問を投げつけてみよう)
 
では『息子』以外で能力を認められたと? どのような能力が認められたのだと思いますか?
 
植竹氏:能力というより、気持ち・意気込みを重視したのだと思います。先代が1番大切にしているのは『経営理念』です。その理念を心から理解して言動に示せる人材は誰か? そう見渡した時に、たまたま子供の頃から理念を聞いて育ってきた私だったという事だと思います。
 
『経営理念』を理解している従業員は多くいます。その中で若輩者の自分が選ばれたのは息子だから……というのを完全否定は出来ないのかもしれません。『経営理念』が無意識に沁み付いたのは、物心ついた時から毎晩のように聞いていたからです。息子だからこそ聞けた話ですよね(笑)日本総合研究所に勤務していた際にも、その理念が自然と言動に現れていました。それが選出された1番の理由だと思います。
 
(経営理念?経営者のノウハウとは別問題でしょう? そもそも経営理念を本当に真髄から理解しているのかしら?そこを追求したらボロが出るかも)

フェーズワン2代目に意地悪な質問その③:笑顔?

 

小さなことでも常にアンテナを張っておく

 
先代が掲げていた『経営理念』とは何ですか?
 
植竹氏:簡潔に述べると人様のお役に立つ・世の中に貢献するです。これは先代から継承し、今後も未来永劫変わることはありません。『お客様に喜んで頂ける』ことは勿論ですが、従業員に対しても同じです。
 
弊社で働いて楽しい・勉強になるなど私生活も含めて従業員の幸せも追及します。お客様にも、従業員にも笑顔になってもらいたい。これは、まず『笑顔』を作ることが大事だと考えております。作り笑いでもいいので、とにかく笑顔でいる。楽しいから笑顔になる訳ではない、笑顔でいるから楽しい
 
ですが、なかなか難しい事ですよね?(笑)だからこそ経営者がまず笑顔でいる事。そして、笑顔が作れない従業員は『何か私生活で問題でも抱えているのかな?』と。従業員も、その家族にも幸せになってもらいたいからこそ常にアンテナを張っています。
 
アンテナ、とは具体的にどのような事を行っているのですか?
 
植竹氏:私1人で従業員全員とコミュニケーションを取る事は不可能ですので、役員の皆様に日頃からお願いをしています。察知する事を心掛けてください、と。
 
あるエピソードがありまして、役員会議の際、社員がプレゼンで『弊社は』と言ったのです。確かに役職、上下関係、礼儀は大切ですが共に働く仲間です。同じ会社内なら『当社は』と使うのが通常です。役員だらけで緊張していたのかもしれませんが、ふいに出る言葉に本音は見えるものです。
 
そこで、この社員は『壁』を感じているのかな?と思いました。社内に馴染めていないのではないか? では、どうしたらその社員が居心地良く社内に馴染めるようになるのかを考えて具現化する。その為にはまず気付かなければ改善しようがありません。そのように、ふとした言葉や表情で社員の変化を察知するように、常にアンテナを張っておくことを私自身も意識しています。
 
(経営者っぽい発言・・・では従業員をどう扱っているのか?そこに真の経営者の姿が見えてくるはず!)
 

経営者としての役割

 
従業員のパフォーマンスを引き出す上で経営者の役割は何だと思いますか?
 
植竹氏:弊社ではパーソナライズマネジメントというものに力を入れています。従業員1人ひとりの個性や属性、行動に合った職場環境作り等です。前項の答えと重複しますが、その環境を整える為には上に立つ人間が察知しなければいけません。なので、役員の皆様に日頃から従業員の様子を伺い、改善する所は迅速に対応するのが経営者の務めだと思っております。
 
なぜそこまで従業員の環境作りを重視するのか?1番は従業員に楽しく笑顔で仕事に取り汲んで頂きたい。それこそが仕事のパフォーマンスを引き出す要素の1つであると考えております。そして、それがお客様・世の中のお役に立つ事業へと繋がる。ですが最高の環境を整えたからといって即、結果に結び付くとは考えておりません。目標は『未来永劫、存続・発展する企業』です。
 
その企業を作るのは従業員1人ひとりの力が必要不可欠です。そこに先行投資をすることが目標達成に繋がっていくと考えています。経営者としては『今』、そして『未来』を同時進行で考えていくことが大切だと思っています。
 
(それは経営者目線でしょう? 従業員は自分の心理状態とか関与して欲しくない人もいるのではないかしら?)
 
仕事とプライベートを分けて考えている従業員にとって、経営陣にそこまで深入りしてほしくない・・・と考える方もいるのでは?
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植竹氏:そうかもしれないですね(笑)ですが経営者として従業員の私生活は知りたいというのが本音です。興味本位ではなく、仕事も私生活も幸せになって欲しいと願っているからです。
 
例えば弊社では社員旅行にいくのですが、ご家族様も任意で同行して頂いております。社内とは違う笑顔で家族団欒の姿を見ると安心しますし、逆にもしギクシャクしている姿を見たら、仕事環境を変える事で家庭円満に繋がるお手伝いが出来ないか? 真剣に具体案を考えます。それは『経営理念』に通じる事でもあります。社内とは違う言動を見る事も目的の1つです。社内旅行中でも経営者として小さな事も見逃さないように常に察知するアンテナを張っています。
 
(うわ・・・経営者として本当に従業員の事を考えているのね)
 

フェーズワン2代目に意地悪な質問その④:2代目社長だと会社潰れるんじゃない?

 

経営者として、ビジネスパーソンとして必要なこと

 
経営者として大切にしている事は何ですか?
 
植竹氏;

1:人様、世の中のお役に立つ事業を行うという経営理念を守る決意
2:命を懸けて会社を未来永劫、存続・発展させるという確固たる決意
3:24時間365日、経営者という意識
3:常にポジティブ思考
4:それらを言動で実行する
5:従業員、その家族の生活も自分が背負っているという責任感

 
世の中では「Jrは使えない、2、3代目でだいたい潰れる」などと言われますが?
(これぞ最大な意地悪質問!どう答えてくるのかしら?)
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植竹氏:え!? 世論はそうなのですね(笑)うーーーん・・・ですが初代だろうが2代目だろうが潰れる時は潰れると思います。近年、事業存続は5年で15%しか生き残らないというデータがあります。私は逆に2代目だからこその強みを活かしています。
 
まず強みの1つはベースが出来ているという点ですね。しっかりとした土台があってこそ発展できるチャンスも多く、新規事業も立ち上げられます。逆に気を付けるべき点は『現状維持』に構えない事ですね。現状維持は衰退の始まりだと思っています。事業は常に、存続・継続・発展、この3つが大切だと考えています
 
(えーーー! この質問にも笑顔で答えてくるの!?)
 

経営者として、ビジネスパーソンに必要な才能とスキル

 
経営者には特別な才能が必要だと思いますか?
 
植竹氏:才能は必要ないのかもしれません。

1:気合い
2:思い
3:信念

この3つが本当にあればマザーテレサの名言通り『思考は行動となる』との上で、植竹氏は続けてこう述べました。
 
「銀行強盗と経営者、何が違うのか? 犯罪という点を除いては気合い・思い・信念は同じだと思うのですよ(笑)ですが銀行強盗に、人は賛同しないし付いてこないですよね? 経営者は『人を動かす』能力が必要だと思います。では、どうしたら人は付いてきてくれるのか?
 
1番は経営者の『器』ではないのかと思います。器っていうのは持って生まれたものではなく経験と共に大きくしていくものだと私は考えています。これらは才能ではなく努力で誰でも身に付けられると思います。私も器を大きくするために努力をしている最中です(笑)」
 
(実に面白く、解り易い例えですね・・・)
 
今後、ビジネスパーソンに必要なスキルとは何だと思いますか?
 
植竹氏:

1:強みが2つある
2:本当に心から信頼できる/信頼されている友人が7人いる

 
まず「1」ですが、例えばEC事業者様の場合。そこに『英語ができる』という強みがあったら通訳ソフト等を使わずに自力で越境EC挑戦ができますよね?
 
次に「2」ですが、2~3人では信頼度が低い。ですが10人もいらない。では5人なら?普通の方でも5人なら居そうですよね?なので、普通より少し多めの7人!私はそう思います(笑)
 
(なるほど・・・斬新な意見でございますね)
 
そもそも『仕事』とは何だと思いますか?
 
植竹氏:うーーーん・・・一言で表すなら世の中の役に立つことです。
 
会社・事業の継続、発展に必要な事は何だと思いますか?
 
植竹氏:

1:経営理念がブレない(世の中、人様のお役に立てる事業)
2:時代の変化に柔軟に対応する
3:従業員を大切にする

 
弊社では「真価」と呼んでいるのですが、これは時代の流れと共に変化する世の中のニーズに応える力です。この「真価」を発揮して集合知を生み出す事でニュービジネスに繋げていく方針を打ち立てています。
 
いつか独立をしたいと思っている人が数年だけ御社でノウハウを学びたい、そう言ってきたら採用しますか?
(真髄から人様/世の中のお役に立てる事をしていきたいと思っているの?! 信念の最終確認!)
 
植竹氏:はい、採用したいです! 夢を実現できるように応援したいです! その方、そして弊社のノウハウが世の中のお役に立てるのなら大変光栄です!
 
(こういう方を本物と言うのだわ・・・意地悪ライター中根・白旗で取材終了!)

編集後記

長時間のインタビューにも関わらず終始笑顔だった植竹氏。意地の悪い質問に対しても真摯かつ本音で語って下さりました。事業でも私生活でも常に「人様のお役に立ちたい」という理念が真髄に沁み込んでいる。これこそが先代から受け継いだ植竹氏の1番の強みであると感じました。ビジネスパーソンとしても1人の人間としても今からぜひ身に付けたい価値観です。
 
また、

・強みは2つ持っておいた方がいい
・信頼できる/信頼してくれる友人は7人居た方がいい
・常にアンテナを張り、小さな変化も見逃さない

これらもビジネスパーソンとして学び得るべき点と感じました。当初、取材前に抱いていたJr経営者のイメージとは全く違いました。先入観で決めつけては駄目ですね・・・反省しました。
 
(世の中には本当に使えないバカ社長・・・いや若社長で会社を潰すJrも居ますけどね)
 
笑顔の中に、謙虚かつ経営者としての責任感、信念の強さを感じさせる植竹氏。そして世の中/人様のお役に立てることが第一優先の人間味溢れる大変魅力的な方でした。
 
(こういう経営者ばかりならブラック企業も無くなるのでしょうね。ブラック企業なんてさっさと潰れちゃえばいいわ!)

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【取材協力】
株式会社フェーズワン
代表取締役社長:植竹 駿
公式HP:https://www.phase1.co.jp/

 
 

この記事を書いた人

ニアセクリエイターズ所属のWebライター/コラムニスト 皆様に楽しく購読して頂ける内容、そして実践でお役に立てる情報を発信できる書き手で在りたいと思います。日々学ぶ姿勢を大切に、皆様へ旬な記事をお届け致します。

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