こんにちは、のぐさんです。
会社内で一度も「越後製菓」を食べたことがないのに、
高橋◯樹に似ていると言われて早2ヶ月が経ちました。
似てるという理由だけで越後製菓の格好をして渋谷センター街に行かされました。
“なんて言ったって「ニュー」だからねぇ”
無茶ぶりに屈しない精神を持ち合わせることができました。
さて、話は変わって先日、東京ミッドタウンにて、
ヤフオク!とHameeの共催で「売場面積最大化を実現するセミナー」を開催しました。
ネットショップ運営に関わっている方なら注目したいアツいセミナーでした。しかも満員御礼。
本日はセミナー内容の一部をご紹介します。
ヤフオク!ストアの現状とこれからのビジョン
登壇者
ヤフー株式会社 ヤフオク!カンパニー営業企画部 武田 航輝氏
インターネット黎明期から存在する長寿サービス「ヤフオク!」、
国内シェアの約80%を占める国内最大級のインターネットオークションサービスです。
普通の買い物とは違う駆け引きの楽しさがあることと、「掘り出しもの」をみつけるおもしろさがあるのがヤフオク!の特徴です。
Yahoo! JAPAN eコマース革命
ここ近年ヤフオク!では、サービス開始当時に比べると成長の速度が弱まってきている状況だったようです。
そこでみなさんもご存知、2013年10月に「Yahoo! JAPAN eコマース革命」を行い、
ストアの皆さまに向けて、大きく2つの施策を実行されました。
施策1:毎月の出店料「無料」
→固定費0円なので、売りたい商品を、売りたい時期のみ販売することが可能になりました。
施策2:出品数の上限を撤廃(3,000品→上限なし)
→上限を気にせず、いつでも・何個でも出品が可能、入札が可能になりました。
eコマース革命を実施したことにより
出品者は上限を気にせず、いつでも・何個でも出品することができるようになり、
ヤフオク!出品者数成長率、入札者数成長率、
取扱高成長率、ストア数が前年比で成長したとのことです。
売上サイクル
今後、「売上サイクル」の好循環を意識した運営を行っていくヤフオク!
売上サイクル
1.売り手の数を増えると→2.商品数が増える→3.競争が起こる→
4.売場が魅力的になる→5.買い手の数が増える→6.取扱高が増える
上記すべての指標を二桁成長できるよう売上サイクルの強化を図っていくとのことです。
しかし、他の項目に比べて、落札者の数が伸び悩んでいるとのことで、
その対策として、スマートフォンの対応、特に「アプリへの対応」を早急に進めたとのことです。
そして、もうひとつ実施した対策が「決済手数料の無料化」です。
ここ近年台頭してきた CtoCサービスに引けを取らない利便性向上を求めて取り組んでいることで
取扱高や落札数が増加しているとのことです。
ヤフオク!が推し進めていることは「併売戦略」としています。
amazonや楽天、DeNAなど他モールの商材をそのままヤフオク!にも出品できるよう
ネットショップ様と次なる成長に向けて一緒に進んでいきたいと武田氏は締めくくりました。
Hameeが歩んできた販路拡大の仕組み作りと失敗しないためのポイント
登壇者
Hamee株式会社 プラットフォーム事業部 ECマーケティング部サブマネージャー 三原信基
モバイル周辺アクセサリーのネットショップからはじまった「ストラップヤ」、
時代の変化に適用しながら現在はスマホグッズを手がけるHameeの事例をもとに三原のセッションがスタートしました。
Hameeは海外展開も行ってきており、稼働店舗数や注文件数も着実に増やしてきています。
「露出拡大」「柔軟な提案」「人材育成」「ファン獲得」
店舗を増やして良かったことについて紹介しました。
「露出拡大」
売り場面積が増える=購入者様の目につきやすくなる、つまり露出拡大につながり、
検索結果の独占が狙えるというメリットがあります。
またモールによって異なる属性にいるのでさまざまな角度からアプローチすることができました。
「柔軟な提案」
小さな規模で実験をして、高速にPDCAを回す事ができるので、
「店舗限定セール」や「店舗毎のサービス」を柔軟に実施することができるようになります。
「人材育成」
店舗を増やすことで、「店長」という責任あるポストを置き、
店舗ごと企画の運営実施も柔軟に行っているので人材育成につなげることができています。
「ファン獲得」
スマホグッズという商材は同じでも切り口(ターゲット)が違うため、
ターゲットにあわせた専門性を追求した演出を行っています。
ターゲット属性による転換率・リピート率の向上につながる施策を常に考え、実行することで
ファン獲得につながっています。
多店舗展開で生まれた「在庫連携」と「受注管理」という問題
売場(店舗)が増えたことでネットショップとしてのメリットが生じましたが、
問題点も大きく2つ発生しました。「在庫連携」と「受注管理」です。
問題点1:在庫の手動調整を実施
注文が生じる度に手間も発生し、手動で行っているため更新ミスの発生が起こっていました。
しかも夜間・休日のフォローができないので発送まで時間がかかっていました。
問題2:在庫の振り分けを実施
多店舗展開していると店舗担当者間での在庫の取り合いが発生したり、
「どこにも販売されてない在庫」が生じるなど販売機会の損失が発生していました。
ネクストエンジンによって解消
解消1:販売機会最大化&手間の最小化
解消2:受注ステータスの一元化
ネクストエンジンを使うことによって在庫は常に同じ数になり、
ひとつの管理画面で状況を管理でき、ステータス自動振り分けやメール自動送信で効率化を図ることができました。
失敗したこと
ネクストエンジン導入当初はうまくいっていることだけではなく失敗もありました。
・在庫がずれて、売り越しが発生
→対応策:在庫ゼロで商品登録しておき、NEの在庫更新機能で在庫数を登録
・リピーターに同じメール送ってしまい、好感度が下がってしまった。
→対応策:季節の話題を盛り込んだメールのテンプレ変えて対応
・購入者から「いつ届くのか」という問合せが増加した
→対応策:商品名に納期を記載する。納期の長いものは別途メール送信
ヤフオク!に実はしっかり対応できていなかった
ネクストエンジンですが実はヤフオク!にしっかり対応できていませんでした。
理由は、売れる度に再度出品が発生したり、在庫の確保したうえで出品しなければならない、
評価・ポイントの承認が必要などいくつかハードルがありましたが、
ヤフオク!に自動連携できるアプリを作りました。
登壇者と来場者とのワークショップ&交流会
登壇者と参加者との情報交換ができるように、ワークショップと交流会を行いました。
売上拡大にむけて各社が取り組んでいること、ヤフオク!やネクストエンジンについての質問について
参加者みなさま積極的にディスカッションを繰り広げていました。
参加者みなさまにお話をお伺いしました!
「ヤフオク!担当者、ネクストエンジン担当者と直接話ができて理解が進んで良かった」
「同じネットショップを運営している参加者同士のお話が聞け大変参考になった。もっとワークショップの時間が欲しかった」
「ヤフオク!利用は消極的に考えていたが、メリット、効果的な出品の仕方などイメージが作れた」
登壇者が一方的にお話をするのではなく、登壇者と参加者、参加者同士の交流が密に行われ、
普段気になっていたことを直接ヤフオク!担当者、ネクストエンジン担当者に聞いたり、同業他社はどんな感じでネットショップを運営しているのかなど、短時間ではありましたが非常に活発なご意見、ご質問が飛び交い、写真や文章だけでは伝わりずらいですが、大変有意義な時間を過ごすことができたと思います。
セミナー終了後も話が尽きない状況で、さまざまなところで交流が活発に行われていました。
まとめ
結果は大成功!?
約30社の皆様に参加いただき、ワークショップ含めて活発な意見交換が出来ました。
※セミナールームの都合もあり定員数を限定しました。
皆さんもヤフオク!を使ったこと、1度はあると思います。
そんな、皆さんを真剣に見つめてseller(売り手)として、market(売り場)にあった提案、企業努力をどんな形で行っていくか、そこに今回のセミナーの意義はあります。
10年以上ECに携わりバックヤードにフォーカスしてきたからこそわかる経験値を皆さんにも共有していきたい。
さらにHameeはsellerでもあります。ただのシステム屋ではありません。だから皆さん(seller)の力になれます。
Hameeとヤフオク!は本気でみなさまを応援します!
第2回も開催します!
今回のセミナーは、次につながる、きっかけ作りの場になっていると思っています。
1回限りの開催では非常にもったいない、もっとネットショップ運営者様にお伝えできることがあります。新たな気付き、すぐに実践につなげられるような内容をもとに第2回を開催します。
こんなことしたい↓
・ヤフオク!について、もっと実践的な内容(出品に時間をかけないで済む方法など)
・Yahoo!ショッピングも含めたセミナー
・ネクストエンジンを活用してできる具体的な施策、活用事例
より実践的な内容を含めていこうと思います。
第1回に参加された企業様は勿論、初参加の企業様もお待ちしております。”成長し続ける”は企業の永遠のテーマです。
皆さんもこのテーマの元に活発な意見交換をして、成長のヒント!を持ち帰ってください。
ぜひ次回の機会をお待ちください!