ネットショップのページを構成する際に、悩んでしまうのがデザインではありませんか?
プロにお願いしてセンスのよいサイトを作ってもらうのも手ですが、お願いするとしてもどんなデザインが自分のショップにふさわしいのかを把握しておいた方がいいですよね。全部お任せしてしまうより、ある程度は自分の考えをまとめておくのが賢明です。「思っていたのと違った!」「オシャレだけど集客できない」なんてズレが生じてしまうこともあります。
まずはイメージを固め、ターゲットを限定することのできる「色(配色)」についてポイントを抑えてみましょう!デザイナーでなくとも知っておいて損はない、色彩センスがアップする2つのポイントをご紹介します。
色彩センスを磨く
「色」と聞いて思い浮かべるのは何ですか?赤、青、黄、緑、紫・・・・など、色の名前を思いつくまま上げてみたくなります。これらの色を組み合わせる、配色考えることもデザインのひとつです。
女性向けのショップならピンクや赤を基調に、男性向けなら青系でまとめ、子供向けなら黄色やオレンジのビタミンカラーで配色を決めるのが一般的です。色やデザインに疎くても、言われてみれば・・・と、思い当たることもありますよね。
ただし、色には色の種類である「色相」だけでなく、「彩度」と「明度」というものが存在します。色の配色が難しいと感じる人は、「彩度」と「明度」を意識できていないから。この2つのポイントを抑えるだけで、色彩センスを磨くことができるので、ぜひ覚えておいてください。
色彩センスを磨く方法その1:客層のターゲットを絞る「彩度」の使い方
「彩度」とは色の鮮やかさのこと。同じピンクでも赤みのつよいビビッドピンクは派手に感じ、白を多く混ぜた優し気なミルキーピンクはおとなしく感じることがあります。彩度の強さを調整することで、ショップを強烈に目立たせたり、見る人がほっこりとする癒し系にすることもできます。
目立ちたいからと言ってオーガニックコットンを扱うショップが、蛍光色のような黄色や赤を多用していたら「センスの悪いショップ」と思われてしまいますよね。もちろん、あえてギャップを狙った戦略も存在しますが、かなりギャンブル度の高い方法です。できればショップの雰囲気やターゲット層に合わせた彩度を取り入れていきましょう。
自然派食品を売りにするのなら、彩度を下げたアースカラーの方がナチュラルな雰囲気が出ますし、海外の珍しい雑貨を扱うお店なら、彩度を上げた色をポイントカラーとして取り入れると、異国的なムードがでます。
ターゲットの年齢層がある程度決まっているお店なら、彩度の決め方は簡単です。年齢層が下に行くほど彩度は高め、年齢層が上に行くほど彩度は低めにしましょう。子供はパキッとしたカラフルなカラーを好み、年配の方は落ち着いた色合いを好みます。
色彩センスを磨く方法その2:配色が楽になる明度の使い方
「明度」とは色の明るさです。明度をめいいっぱい上げればどんな色も白くなり、めいいっぱいに下げれば黒くなります。彩度よりも分かりやすいかもしれませんね。
明度は揃えることで配色に統一感を持たせることができます。自分のサイトを見て、「なんだかまとまりがない」「写真が素人っぽい」と感じるならば、明度を意識してみてください。明るさを揃えるだけで、ガチャガチャしていた印象のサイトが、スッキリと見やすくなります。沢山色を使いたいけれど、どう並べていいのか難しいという時にも使える方法です。
「色の明るさなんて分からない」という方、調整したいサイトのページを白黒印刷してみてください。黒が強いところは明度が低すぎるところ、白くて印刷できていないところは明度が高すぎるところです。印刷した時に全体が同じくらいのグレーにまとまっていれば、明度が揃った証拠です。バランスに迷ったときには試してみてくださいね。
色彩センスを磨く方法その3:彩度と明度の弱点を利用する方法
彩度と明度を揃えれば統一感は出るけれど、落ち着き過ぎててインパクトがないということも。この場合は目立たせたい文字や写真のみを、あえて彩度か明度をずらしたものを配置してみてください。
アクセントができることでメリハリがでるのはもちろん、一番お客様に見て欲しい情報を見せることができます。あえてオシャレに見せておいて、わざとハズす!このテクニックを使うことで、他のショップと差をつけることもできます。
どうしても配色に迷ったときには、彩度も明度も捨ててしまうのもおすすめです。つまり、「白」か「黒」を使うということ。ベースの色を白にして、写真を置き直すとスッキリとします。物足りなければ彩度と明度の低いベージュやグレーに変えて調整してみます。黒を使うと高級感は出ますが、商品によってはまったくテイストが合わなくなってしまうので注意してください。
さいごに
聞きなれない「彩度」と「明度」を使うなんて難しそうに感じても、生活の中で無意識に理解していることです。彩度なら「派手か地味」、明度なら「薄いか濃い」で判断してみてください。この2つを押さえておくと、色彩センス、配色センス、デザインセンス、写真のセンスもかなり磨くことができますよ。