『人工知能(AI)×働き方』人工知能サービスを用いることでどう変わるのか。

ニアセ寄稿

昨今、人工知能(AI)がよくメディアをにぎわせたり、人工知能(AI)が今後どう仕事に影響してくるのかなどといった人工知能関連のニュースや時事ネタがよく見られます。
 
 
 
逆をいえば、人工知能は注目されてはいますが画期的な応用事例、生活が著しく変わった、といったことはまだまだ聞かれないので、あくまで人工知能が人のなすことを補助してくれる、そういった考えでいた方がいいと思います。
 
 
 
今回は現状の人工知能の活用事例の中で日々の働き方に親和性のある人工知能サービスの活用事例ついてみていきたいと思います。

『業務効率』の改善や『人手不足』が叫ばれる仕事の現場

現代社会は、仕事に求められる質や一人当たりのタスクなど、より複雑化し、概して多くの時間、労働せざるをえない状況にあります。
 
 
 
それに加えて、求人の件数があまりにも多いのでいざ人材を確保しようとしてもなかなか最適な人材を採用するのが難しい場合もあり、常に人手が足りない、といったことが口癖になっているなんて状況すらあるのではと思います。
 
 
 
もちろんビジネスの市況は常日頃、動いており人材に求めるスキルは人物像はより高度なレベルを要求するとはいえ、ニュースにもなった大手広告代理店の過酷な労動環境が報じられた件含め、人材リソースの活用についていまいちど見直すべきなのではないでしょうか。

人工知能が仕事の働き方を変える?

前述した日本の仕事観について、いま注目を集めている人工知能が将来的には人の役割を担うであろうと期待されています。
 
 
 
何十年後かに人工知能が人の仕事を奪うなどともいわれていますが、いまのところ、人手不足な上、仕事自体もハードなため人工知能によるリソース活用は必要に応じて取り入れるべきでしょう。
 
 
 
たとえば、企業のカスタマーサービスなどはある程度、対応がマニュアル化できるところは、チャットコンシェルジュなどを利用するのもいいと思います。
 
 
 
また、翻訳やECサイトの受発注など、仕事のフローをオートメーション化しやすい業務については人工知能によるロボット対応も近い将来可能になるのではないでしょうか。
 
 
 
ロボットは、一定のアルゴリズムや行動パターンを認識して、覚えさせることである一定以上のパフォーマンスは発揮できるので、最終チェックは人がやるなど、まだまだ業務改善できるレベルではないかもしれませんが、働き方のダイバーシティを考える上では、人工知能によるリソース分散および省力化を行なうのが望ましいでしょう。

現在の人工知能サービスはここまできた!

人工知能を使ったサービスはいま現在どのようなものがあるのでしょうか。まだ伸びしろがある分野ではありますが、いくつかご紹介しましょう。
 

YarakuZen(翻訳)


こちらは、翻訳クラウドサービスのyarakuzenです。
 
 
 
人工知能を使った機械が、ユーザーそれぞれに最適化された翻訳を提供しており、翻訳サービスでよくある意味のわからない翻訳についても、修正していけばいくほど、機械学習し精度を高めていってくれるのが使い勝手がよく支持されている理由のひとつです。
 
 
 
またクラウド翻訳サービスとして、プロの翻訳家に依頼できるので自社に常駐してもらわなくても翻訳業務はYarakuzenに任せることができます
 
 
 
翻訳元の記事をドラック&ドロップするだけで、YarakuZenが自動的に文章を分解し、機械翻訳の例を表示してくれます。UIの面でもPCをあまり使い慣れていない方でも使用が可能です。
 
 
 
また、WordPressでプラグインも公開しているので、他言語サイトやブログ運営担当者は使い勝手にいいツールとして利用できるのではないでしょうか。
 

キャリアトレック(求人・雇用)


キャリアトレックは、人工知能搭載のレコメンド型転職サイトで、ユーザーの経歴から「書類合格しやすい求人」・「同じ出身大学」・「経験職種による求人」の3つの求人情報を、会員数25万人以上のデータを元に最適化された求人をレコメンドしてくれるサービスです。
 
 
 
キャリアトレックの会員は、80%が35歳以以下で、今後のキャリアについて、自分のこれまでのキャリアを見つめ直したり、転職に意欲的な20代を中心に企業の即戦力や働き盛りの人材を、人工知能が求人をレコメンドすることにより、ユーザーにとって新たなキャリアや求人の出会いを創出するサービスです。
 
 
 
転職に関しては自分から情報を取りに行かないと、良い求人情報には出会えないもの。しかし、このキャリアトレックはユーザーの志向性や求人の希望に沿って、毎日10個の仕事をレコメンドしてくれます。
 
 
 
日々の忙しい通勤の合間にも転職サイトに情報を探しにいかなくても、レコメンドされた求人をチェックできます。人工知能として、サイト利用が増えるば増えるほど、データが蓄積されマッチング精度が向上するため、ユーザーにとっての希望する求人とのマッチング率が上がっていくのです。
 
 
 
また、採用担当者にとっても希望する求人とマッチングする人材であればあるほど、求人を出した企業に紹介しやすい側面があるため、転職者にダイレクトメールや、セグメンテーションして求人メールを送らなくてもいいので、業務効率の向上につながるでしょう。
 

yenta(ビジネスマッチング)


yentaは、完全審査制のビジネスマッチングアプリです。まず、使うためにはyentaに審査を通らなければなりませんが、ユーザーは審査を通過した起業家や経営者、ビジネスなど多業種の方が登録しています。
 
 
 
毎日12時に今日の10人という形で人工知能がセレクトしたユーザーをピックアップし、TINDER形式の興味ある・なしでお互いが興味あるとすればマッチングととなり、メッセージが送れるようになります。
 
 
 
お互いの日程を合わせやすいようにgoogleカレンダーで共有したり、気軽にランチをご一緒したい場合には日時指定でランチ時間を公開して、ユーザーとマッチングしやすい状況を作っています。
 
 
 
yentaについては、ビジネスに発展する場合も、もちろんありますが、Wantedlyの掲げるようなオフィスに遊びにいくように、気軽に他業種の人とお茶やランチすることで見識や人脈を広げるツールとしては気軽にできてよいマッチングアプリだと思います。

まとめ

以上、人工知能を使ったサービスをまとめましたが、人工知能を用いたサービスはまだまだ発展途上ともいえます。
 
 
 
人の介さずに行うのは業種にもよりますが、最終判断や人が行うべきもので、それこそが仕事の醍醐味ともいえるのではないでしょうか。
 
 
 
また、人工知能を用いたサービス以外にもリモートワークやcasterのようなクラウドオンライン秘書サービスなど、これだけネット環境が普及した世の中で、場所や時間問わずに成果物をあげれば仕事として成り立つ側面もあるので、省力化については、企業の工夫次第でできるのはと思います。
 
 
 
とはいえ、人工知能の技術によって、近い将来、私たちの働き方は変わるのかもしれないので、今後の動向に目が離せないといえるでしょう。

 
 

 
 

ニアセクリエイターズ所属のライター/エディター
週末に東京タワーで行われる、朝活イベント「モーニング女子会」を主宰(http://www.cinderella-tokyo.com/)
執筆は世の中のトレンドやオモシロいことを、様々なカテゴリーからピックアップして参ります。

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