「湘南ゴールドエナジー」を作った男の話。エナジードリンクはエンタメ産業である!

ニューアキンド

皆さんはエナジードリンクを飲んだことはありますか?
スポーツの前、受験勉強の前、徹夜明け、10連勤明け・・・様々な「ここぞ!」という場面で飲まれるエナジードリンクは既に日常的な飲料水になっています。
 
そんな中でも、2016年5月19日に現れた新星「湘南ゴールドエナジードリンク」をご存知でしょうか。サーフィンをしている乳首丸出しのキャラが燦然と輝くデザイン。飲んでみると柑橘系の後味爽やかな風味・・・おいしい、おいしいぞ!
 
非常においしい!という事で、今回はこの湘南ゴールドエナジードリンク開発者である守屋佑一さんにお話を伺いました。

なぜ湘南ゴールドエナジードリンクだったのか

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―守屋さんは一体何者なんでしょうか。何だか色々されているようですが・・・。
 
守屋氏:色々な所で聞かれます(笑)元々はJAで農業の指導員をやっていました。今は家族が代々経営している飲料の卸元の子会社でUMEMARU.incという法人として商品開発や色々なことをやっています。
 
ダイドードリンコさんとイラストレーターの漆川世文(ウルシガワ セブン)さんとプロジェクトを結成して小田原絵巻という自動販売機を企画したり、本当に色々行っているんですが、今は湘南ゴールドエナジードリンクに一番力を入れています。簡単に言えば企画屋ですが、やりたい事を色々やっている感じです。
 
―湘南ゴールドエナジードリンクが生まれたきっかけ聞かせてください。
 
守屋氏:もうエナジードリンクが体の一部になっています。高校時代はお金がなかったので3日に1回とかだったんですが、大学時代から毎日飲むようになってしまって。今は1日1本にしてますけど、人が飲んでいるのを見ると飲みたくなっちゃいます。
 
もともと湘南ゴールドという小田原近辺でしか栽培されてない種類のみかんで何かに使えないかと思っていたんです。昔UHA味覚糖に企画書を送ってぷっちょ湘南ゴールド味になって全国販売されたこともあります。(商品名:ぷっちょ『まぼろしのオレンジ』)それでもっと何か出来ないかなと思っていた時に、山梨でご当地エナジードリンクというものを知ったんです。それで「農産物でエナジードリンクって面白いな」と思って。
 
湘南ゴールドっていう名前も、何だかエナジードリンクっぽいじゃないですか。それで湘南ゴールドエナジードリンクを絡めて何かできないかと考え始めました。

湘南ゴールドエナジードリンクってどうやって作ったのか

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―湘南ゴールドエナジードリンクを見た時、まずそのデザインが気になりました。ゆるくもありカッコよくもあり・・・
 
守屋氏:湘南ゴールドエナジードリンクの缶はイラストレーターの漆川世文(ウルシガワ セブン)さんにデザインしていただきました。とても個性的なイラストレイターで、新月堂という新月の夜にしか表示されないサイトを運営している方です。
 
湘南ゴールドの原産地小田原といえば武将、更に湘南なのでサーフィン、そして外人が思い描くようなファンキー忍者みたいなものにしよう、というようにキャラクターの方向性は割とすぐに決まりました。ですがデザイン自体はかなり時間がかかりました。
 
乳首を入れるか入れないかでもかなり議論しました。(笑) でも完璧なものより「なにこれ!?」って思わせて、まずは手に取ってもらってみてもらう事が重要なので、最終的には「突っ込みどころのある方がいい」という事で乳首を入れてあります。
 
それと色の決定にも時間がかかりました。デザインの最初の段階では青色で、少しゴタゴタしたものだったのですが、エナジードリンクはかっこよくあるべきなので、よりクールにするためにシンプルに黒地に湘南ゴールドの黄色という形にしました。かっこよすぎても少し引かれちゃうんですが、そういう意味ではこのゆるさは絶妙かなと自分でも思っています。
 
湘南ゴールドの実自体の絵が含まれていないのはなぜなのでしょうか。
 
守屋氏:実は湘南ゴールドってまだ知名度が低いんですね。なので実の絵を入れると、単なるみかん味のエナジードリンクという風に認識されてしまうし、お土産品っぽくなってしまうのを避ける為に、あえて入れませんでした。
また、エナジードリンクはエンタメ産業なので、今回のデザインには想像の余地を残しておきたいと考えていました。なのでこのキャラクターの名前もないです。ない方が面白いし、みんな色々想像できるんじゃないかと思いまして。
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―味はどんな感じですか?
 
守屋氏:味に関してもかなりこだわっています。湘南ゴールドの味の再現がすごい難しかったんです。湘南ゴールドって普通のみかんよりも糖度が高くジューシーで、熟すとパイナップルに近い感じなんですね。酸味があるけど甘い。
 
エナジードリンク評論家の福田慎一郎さんにも開発に入ってもらって、合計4種類くらいの味を工場に作ってもらって、最終的には自分で飲んで決めました。飲み終わった後のケミカルさがあまりなくて、湘南ゴールドの柑橘系の後味も良く出ていると思っています。

実はしんどかった湘南ゴールドエナジードリンク開発秘話

 
―湘南ゴールドエナジードリンクを作っていく上での「しんどかった」話を聞かせてください
 
守屋氏:実は一番大変だったことは事務作業です。飲料水の開発って、意外と各機関への提出書類だったり説明が多いんです。生産工場に対しても、湘南ゴールドの原材料情報を渡したりしないといけない。企画したり、営業したり、お話ししたりは大好きなんですけど、パソコンの前に座っての事務作業がなかなか・・・果実集めから、交渉、工場調べなどは全て自分一人でやったので大変でした。企業にいた時は分からなかったんですけど、やっぱり人がいないとだめだなっていうのが身に染みました。人の力は大事だなと。
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―実際に企画が走り始めてから「投げ出したい」、と言いますか諦めたいと思うことはあったんでしょうか。
 
守屋氏:めちゃくちゃありました。「失敗しちゃうかも」と不安になる事もありましたし、自分は遊び人なんで、山登ったり外出たり遊びたいという思いに駆られるところが大変でした。でも自分のやりたい事の最終的なビジョンが自分の中では見えていたので、「ここを乗り越えたら絶対成功する」と思う事で進めてきました。
 
1回やりたいと思ったらそれを最後までやりきる、っていう自分の性格の部分もありますね。ただゴールが見えてないとすごいモチベーションが下がってしまうんです。企画が動き出すまではやっぱり不安ですし、いろいろ考えました。計画はある程度立てましたが、基本は企画を走らせながら都度考えて進めていきました。
 
―こういった色々な企画はどういう風に考えているのでしょうか
 
守屋氏:遊びまくった結果だと思っています。僕は旅行がすごい好きで47都道府県を回ったんですが、そういったところで得た情報、見てきたものが自分の中で有機的につながって今回の企画も出来上がっています。我慢しないでやりたい事をやってます。あと僕はすごいノリが良いんで、どんなに忙しくても飲みの誘いは断らないです(笑)こういった機会で得られないものは基本的にないとも思っていますし。
 
―旅行へ行くというと、色々遊びつくすという事でしょうか。温泉に入ったり美味しいもの食べたり・・・。
 
守屋氏:そういわれるとそうでもなくて、自分の場合、旅行中のほとんどが移動なんです。下道旅行がすごい好きで、綿密な計画は立てないんです。
 
「この場所とこの場所に行こう」とだけ決めてその間の移動は何も決めずに移動して、途中で面白いものがあったらやってみたり食べてみたりする。泊まる場所もその日その日で決めちゃってます。でもこういった旅行だと色々面白いことに出会えることが多いんですね。そうして何かを見つけた時に、「帰ったら次はこうしてみよう」というようなアイデアの一つにしています。

湘南ゴールドエナジードリンクのブランド作り

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―これからの湘南ゴールドエナジードリンクの展望を聞かせてください。
 
守屋氏:
色々な事と絡めて面白いことをやっていきたいと思っています。大手のエナジードリンクって世界中で年間59億本売れてて、日本でも数億本も売れてるんですね。それほどエナジードリンクは日常で飲まれるものなので、将来的にはもっと普及できるようにしたいです。
野望はこの地域(神奈川)では大手エナジードリンクよりも、湘南ゴールドエナジードリンクが飲まれている、というようにしたいですね。神奈川の湘南・西湘地域では大手エナジードリンクじゃなくて湘南ゴールドエナジードリンクを飲んでいるぞ、みたいな。
 
また、それに伴って湘南ゴールドっていうブランドも有名になって、小田原の農業自体の振興農業が盛り上がってくれれば嬉しいです。そういったブランドにしたいと思っています。
 
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編集後記

ご当地エナジードリンクを企画して売り出す所まで1人で全部やってしまう。その原動力は「面白いことをやろう」。
 
3年前からエナジードリンクの開発を考え、友人や知人に必ず発売すると宣言していた守屋さん。宣言通り湘南ゴールドエナジードリンクを発売し、有言実行した守屋さんの行動力には驚かされました。
 
ゴールを決めたら、最後までやりきる。しんどくても、くじけそうになっても必ずやりきる。全力で働き、全力で遊ぶ。大変なことはたくさんあるけど、楽しんで仕事をする。とてもアグレッシブで、どんな状況でも楽しむことを忘れない守屋さんの今後の展開に期待が高まります。また間を空けてお話を聞きたいと思います。
 
そして、湘南ゴールドエナジードリンク大変おすすめです。さぁ、みなさんも黄金の体験を!

 
 

野口さん

商売繁盛を応援するWebメディア・ニューアキンドセンターのセンター長。 もっとエッジを効かせたい、もっとトンガリたい。どうぞよろしくお願いします。

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コメント

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  4. UMEMARU CAMP より:

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  6. […] 湘南ゴールドエナジードリンク開発者である守屋佑一さんにご当地エナジードリンクの開発秘話を伺いました。守屋さんの行動力、有言実行は凄まじい。とんでもなくアグレッシブ、湘南ゴールドエナジーにかける想い、信念を持って行動しています。アクションを起こさないと何もはじまらない、とにかく一歩を踏み出すこと、とても大事なことを教えてくれました。   https://new.akind.center/201606/umemaru/ […]

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  21. […] (そのへんは地元小田原のHamee さんが運営するウェブマガジン「ニューアキンドセンター」でうまくまとめられています) […]

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