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ホーム > 商売繁盛  > お客さまが値段を決める『Pay What You Want (PWYW)』という販売モデルについて
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こんにちわ!ニアセクリエイターズ古田島です。
 
購入者側に価格設定を自由に任せる「Pay What You Want(PWYW)」
 
「お客さまが払いたいと思った分だけ払ってください」という価格付け「Pay What You Want(PWYW)」と相性の良い業界と今後について考えていきます。

Pay What You Wantプロモーションを実施した「Radiohead(レディオヘッド)」

海外の事例を見てみると、イギリスのロックバンド「Radiohead(レディオヘッド)」がデジタル配信したアルバムが面白い結果を生んでいます。
 
 
どうやったら、音楽性の高い、最高の楽曲をより多くのファンに聴いてもらい、かつ負担を少なくするにはどうしたらいいだろうか。
 
 
そもそも、時間をかけてアルバム製作をするよりも、曲作りに専念し、デジタルコンテンツとして配信すれば、制作費を抑えることができる。レディオヘッドの既存のファンは購入するかもしれないが、新規の方に興味を持ってもらえるのか、かつダウンロードして聴いてもらうにはどうしたらいいかという課題があったようです。
 
 
そこでPay What You Wantプロモーションを実施し、ファンの方に値段を決めてもらおう、という取り組みを行った。しかも選べる値段を$0〜にすればきっと多くの新規の方が聴いてくれるだろうと想定していたようです。
 
 
結果として通常のアルバムを購入するよりも格安で手に入れたファンはいたが、通常の販売チャネルを利用するより多くの利益を得ることに成功したようです。

Pay What You Wantの今後と課題について

今後のPay What You Wantを取り入れる際の課題や未来像はどうなっていくのか考えていきます。
 
 
大局的に見て資本主義社会が続くかぎり、通貨社会は一般的マジョリティーとして定着化しているので、価格に応じてモノやサービスが売買されるのは変わりません
 
 
◯時間使用したらいくら、◯日利用でいくらといった従量課金、月額・年額いくらなどストック型のサブスクリプション(月額・年額定額制)など様々なお金の支払い方が現在ではありますが、価格が決まっている以上、変動させるのは難しいと考えていいでしょう。
 
 
吉野家の牛丼が300円だったら、マニュアル通りの300円の価値の牛丼が出てくるので、Pay What You Wantなどと考える価値がありません。
 
 
そのためデジタルコンテンツで配信できるもの、例えばミュージックコンポーザーや作曲家が作る音楽、また電子書籍、読み物が相性がいいのではないでしょうか。とりわけ、いまはデジタルコンテンツの購入は一般的になっており、Pay What You Wantをうまく応用すれば、面白いモデルが作れるもしれません。
 
 
現代日本の世の中はサービスの均一化、マニュアルによって質の担保にこだわるため、いい意味ではハズレのないサービスを享受しやすい分、Pay What You Wantという欧米の考え方はまだまだ受け入れがたいと考える方が多いと思います。
 
 
逆の見方をするなら、ロンドンのジャストアラウンドコーナーというお店はPay What You Wantを取り入れて、20年以上ビジネスを継続させています(現在はクローズ)。その理由は、富裕層向けに特化し通常支払いであろう金額の10〜20%上乗せするユーザーが多かったことから、これだけ長く続いたのではないかと思います。

さいごに

日本流に応用するなら、もうすでに何かのサービスや、レストランのメニュー、アパレルブランドの主力商品が基幹としてある際に、キャンペーンの一環やアイキャッチ・広告の意味を含めた形で、Pay What You Wantという概念を取り入れた商品やメニューを考えてみるといいかもしれません。
 
 
売り上げの一部は寄付をする、最低何円から上限はなしと一定の条件をつけてもいいですね。
 
 
フェアトレード×Pay What You Wantで余剰分を利益としてではなく、途上国に還元する、こういったモデルが作れれば、また違った通貨の循環やものの価値観が生まれてくるでしょう。
 
 
ドネーション(投げ銭)という考えもありますが、余った小銭をバケツに入れるような安くみられるようなブランディングにならないように、しっかりとお金が循環するモデルをつくることが大切になってきます。
 
 
そして実現するためにはどうしたらよいだろうという「How might we〜?」のフレームワークを取り入れてみて、論理的に考えることでよりクリエイティブなアイデアが生まれ、Pay What You Wantの考えを取り入れることができるのではないでしょうか。
 
 

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この記事を書いた人

ニアセクリエイターズ所属のライター/エディター 週末に東京タワーで行われる、朝活イベント「モーニング女子会」を主宰(http://www.cinderella-tokyo.com/) 執筆は世の中のトレンドやオモシロいことを、様々なカテゴリーからピックアップして参ります。

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