現代社会に潜むリスク「会社宿泊」
日々汗水その他様々な汁を垂らしながら働くビジネスマンの皆様、お疲れ様です。吉住です。皆様の中にも「仕事が終わらない。今日はもう帰れないかも…」という経験がある方は少なくないのではないでしょうか。
「球史に名を残すホワイト企業」と言われる弊社Hameeでは、滅多なことがないとその様な場面はありません。
しかし、そんな超ホワイトな環境にあっても、一部の心ない人たちから「仕事のキャパシティが目薬のフタ」と言われる私吉住の業務量は日々表面張力状態。幸い今はほぼ定時で帰宅していますが、「仕事が終わらなくて家に帰れないリスク」は常に意識せざるを得ない問題なのです。
そこで! 仕事で必要に駆られて泊まることになる前に、まず一回泊まってみることにしました。どうせならただ泊まるだけじゃなく、楽しんでみよう。そんな企画です。
座して待つよりリスクを迎えに行く。これが激動の平成を生き抜いてきた男のスピリットだ。見さらせ!
※ニューアキンドセンターをご愛読いただいている賢明な読者の皆様方は、「仕事は定時に終わらせて颯爽と帰宅」というイケてる現代的ビジネスパーソンが多いと思われますが、どうかお付き合いくださいませ。
21時。誰もいなくなったフロアに集まりし精鋭達。そして食事へ
終業後、静かになったフロア。この時間にはほぼ誰もいなくなる。ホワイト企業の鑑。
今日一緒に会社で夜を過ごすのは「Dozenz」という怪物ラップアプリの仕掛け人松岡氏、スマホウイイレマスター片平氏という2名の中年男性。私も入れて3名、どこに出しても恥ずかしい、負けず劣らず鳴かず飛ばずの精鋭達だ。
▲私(左)と松岡氏(右)。撮影は片平氏
今日の宿泊の舞台はHamee小田原オフィスの食堂兼イベントスペース。
集合時間の21時に予定通り全員集合すると、そのまま夜ご飯に突入。みんな昼間一生懸命仕事したから、お腹が減っているのだ。
この日の夜ご飯は、Hameeと同じく小田原の企業で防災のスペシャリスト「相日防災株式会社」様が提供してくださった、災害時に役立つ【非常食セット ワンデイセット】。
箱には以下の食料品が入っている。
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- アルファ米 (五目ご飯)
- 災害備蓄用缶入りパン (オレンジ)
- ミルクビスケット
- おでんの缶詰
- 野菜1日これ1本
- 保存水 (500ミリリットル×2本)
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災害時でも食べられるように、五目ご飯はお水でも調理できるし、おでんは冷たいままでもおいしい工夫がされている。
▲開封。一日分の非常食が入っている
おでん缶を食べてみよう
おでんは温めることもできたが、敢えて冷たいまま食べてみることにした。
▲おでん缶で乾杯。中央が片平氏
▲缶の中につまようじが入っているので、お箸が無くても問題無し
おでんをむしゃむしゃ食べる。確かに冷たいままでもおいしい! ウズラの卵が2個も入っている。つゆもダシが効いていて、とてもおいしい。
▲おでんつゆ。最後は一気飲み
おでん以外の食料にもチャレンジ!
野菜ジュースも防災用。ヘルメットをかぶっていてカワイイ。味も市販のものと違うように感じた。
▲ヘルメット着用
ビスケットもパンも、日常のランチに使えるほどおいしい。小学校のころ食べた乾パンとは全然違う。防災食品も進化してるんだな…
▲ビスケットもサクサク。「非常食」ということを感じさせないおいしさ
全部おいしかった。特におでんは凄い。災害時にお酒は無いのかもしれないが、おでんのつゆは焼酎と割っても良さそうだ。
会社でやってみたいことランキング1位。巨大画面でサッカーゲーム
食事を終えた我々。しかし、この日の参加者は私含めていずれも高い向上心を持つ、一流の男達。息をつく間もなく次のステージへ向かう。
取り出したのはPS3。私が家から持ってきた。ソフトは6年前のサッカーゲームだが、今でも十分面白い。
「会社のプロジェクターでサッカーゲームがしたい」。サラリーマンなら誰もが一度は考えることではないか。しかし、それを実現できるかできないか、その両者の間に横たわる溝は、マリアナ海溝より深い。我々は結果がすべてのビジネスの世界に生きているのだ。
▲迫力の大画面。フラっと立ち寄ったニアセ編集長つかD氏もゲームをプレイ
深夜0時。幾度の国際Aマッチを戦い終えた男達。最後の試合は劇的な決勝ゴールでCPU相手に見事勝利。歓喜の輪が広がる。
▲ゴールを決めハイタッチ
大画面の迫力もさることながら、いつも真面目な資料が投影されているプロジェクターでゲームをしているという背徳感が、興奮を増長させる。クセになっちゃったらどうしよう…
会社でカラオケ⁉ 深夜、始まったディナーショー
数えきれない国際Aマッチを戦い、多くの試合で勝利を収めた我々。勝利の美酒に酔いしれていると、ラップアプリDozenzのプロデューサーである松岡氏がつぶやいた。
「喜びは歌になる」
遂に本格的におかしくなってしまった。現実を受け止めようとする我々に対し、松岡氏がカバンから何かを取り出した。
▲これは…
カラオケマシーンだ。
松岡氏がベトナムで購入した物で、普通に歌う分には問題無いが、「2時間以上充電すると発火して危険」という、PL法に正面からケンカを売る逸品だ。
カラオケをするのは良いが、もう夜の24時だ。外に音が漏れないことを入念に確認はしたものの、あんまり大きな声を出すのは気が引ける。
自然、静かなバラードの曲が多くなる。そうなると、カラオケで盛り上がる、というより座って拝聴する感じになってしまった。
▲90年代J-POPをしっとりと歌い上げる松岡氏
▲スローバラード中心の選曲で、自然とディナーショースタイルに
既に深夜3時。それでも祭りは続く
ディナーショーが終焉したのは深夜3時。もう寝るだけだ。小田原の星、わが社には休憩室もしっかりとある。全員分のベッドは無いが、充分だ。
▲寝る体制に入った片平氏
この日は木曜日で、もちろん金曜日も仕事がある。しっかり寝て、明日もバリバリ働かなくてはならない。「一刻も早く寝たい」全員がそんな気持ちで通じ合っているはず。楽観的に考えていたが、甘かった。たった一つ、大きな誤算があったのだ。
松岡氏、全然寝てくれない。
最年長にも関わらず驚異の粘りで、スマホから90年代のJ-POPを中々の音量で流し続ける。「いい加減にしてください」と注意すると、しばらく静かになるが、また無言で流しだす。
深夜4時から30分ほど続いたJ-POP祭りが終わると、なぜかyoutuberが都市伝説を語る動画を大音量で流しだした。なんだコイツ。
最終的にはブチ切れた私がスマホを取り上げるまで続いた。時刻は朝5時近くになっていた。
▲ようやく就寝してくれた松岡氏
会社に楽しく泊まってみて気付いたこと
会社という真面目な空間で深夜に繰り広げられるゲームやカラオケ。非日常と興奮がそこにありました。翌日の日中は気絶しそうなほど眠かったですが、全員「またやりたい!」という気持ちで一致しました。皆さまも是非自分の会社で試してみてください。見えていなかった一面が見えて、今より会社のことを少しだけ好きになるかも…。※周りの迷惑にならないように注意しましょう!
また、非常食については本当に驚きました。とにかくおいしい。昔食べたカンパンやお米と全然違いました。災害という大変な時だからこそ、少しでもおいしいものを食べてほしい、という企業の努力、意地が伝わってきました。もう一つ印象的だったのは、野菜ジュースのヘルメットです。どんな時でも少しの遊び心って大切なのだと思います。賞味期限が近付いたら「非常食パーティ」をやってみるのもアリかも。
最後に、会社に泊まるときは、テンションの高いおじさんと一緒になることだけはやめましょう。以上です。
本企画にご協力いただいた皆さま
相日防災株式会社様
災害はいつ来るか全く分かりません。備えあれば憂いなし!まずはどんな商品があるのか、サイトを眺めてみてください。
【防災グッズ、非常食などのおすすめの通販サイト あんしんの殿堂 防災館】
(http://www.bousaikan.jp/)
また、防災のプロである相日防災様のご担当者に、災害に備えてやるべきことを聞きました。すると、
「災害時には会社から歩いて帰る事になる可能性が高いので、ウォーキングイベントに参加するなどして長距離(20kmとか30km)を歩く経験をしておいたほうが良いですよ。」
との答えが。
相日防災様では3年前から小田原市主催の「城下町おだわらツーデーマーチ」というイベントに会社として参加しているとのこと。皆さまもウォーキングイベントに参加してみてはいかがでしょうか。
ラップで世界と戦おう! 世界初ラップ型SNS「Dozenz」
なかなか眠らない男松岡氏が仕掛ける、話題沸騰のラップ型SNS「Dozenz」。4小節のラップでバチバチ想いを伝えよう。
※iOSのみ対応
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相日防災株式会社様はEC店舗運営の強い味方「ネクストエンジン」をご利用中です。ECを運営をされていてお困りの方は是非HPをご覧になってください。