Amazonより、2016年10月21日からFBA手数料を値上げするとの通知がありました。
値上げ幅はそう大きくありませんが、出品者にとっては少なからず影響がありそうです。
そこで今回は、自社配送と配送代行のコスト比較や、自社配送における配送料の節約方法についてお伝えし、最適な発送方法について考えていきます。
Amazon FBA手数料値上げのインパクトはどれくらいか?
これまでも幾度かにわたって手数料の値上げをしてきたAmazonですが、今回の値上げ対象は、「FBA手数料」と「FBAマルチチャネルサービス手数料」の2つです。
1.FBA手数料
これがメインとなる手数料ですが、FBA手数料は「在庫保管手数料」と「配送代行手数料」があり、さらに「配送代行手数料」は「出荷作業手数料」と「発送重量手数料」に分けられます。
今回の値上げの対象は、「出荷作業手数料」と「発送重量手数料」です。
FBA手数料
└在庫保管手数料
└配送代行手数料
└出荷作業手数料 …値上げ
└発送重量手数料 …値上げ
商品種類にもよりますが、「出荷作業手数料」は1円〜8円(0.6%〜1%)の値上げ、「発送重量手数料」は1円(0.4%〜1.8%)の値上げです。
特に値上げの影響を受けやすいのは、小型商品を薄利多売で大量に販売しているような出品者です。
CDなどの「せどり」をやっている方にはけっこう厳しい値上げといえるかも知れません。
2.FBAマルチチャネルサービス手数料
これは「FBAマルチチャネルサービス」を利用している出品者にのみ影響がある話ですが、「FBAマルチチャネルサービス」とは、Amazon以外のECサイト(他社ショッピングモールや自社ECサイト等)の配送・在庫管理をAmazonが代行してくれるというサービスです。
「FBAマルチチャネルサービス手数料」は「出荷作業手数料」と「配送手数料」に分けられますが、両方とも値上げ対象になっています。
FBAマルチチャネルサービス手数料
└出荷作業手数料 …値上げ
└配送手数料 …値上げ
こちらも商品種類によって値上げ率が変わってきますが、「出荷作業手数料」は1円(0.3%〜1.2%)の値上げ、「配送手数料」は1円〜7円(0.5%〜1%)の値上げとなっています。
値上げ幅はそれほど大きくないものの、Amazonはほぼ毎年、じわじわと値上げを敢行しています。
手数料の値上げは利益に直接影響するので、これを機に自社発送への切り替えを検討されている出品者もいるかもしれません。
自社配送と配送代行のコスト比較
それでも何らかの理由により自社配送を選択する場合は、運送会社と「大口契約」をすることで配送料を安くすることができます。
どれくらい安くなるかは、発送する物量や、担当のドライバーさんとの交渉によって変わってくるので一概には言えませんが、10%〜20%は安くなる可能性があります。
ドライバーさんと仲良くなると、有利な条件が引き出せたりするので、日々のコミュニケーションも大事だったりします。
運送会社各社には、必ず地域の管轄センターがありますが、お住いの地域の管轄センターが新規顧客の獲得にどれだけ熱心かということによっても大きく変わってきます。
また大口契約をすると、料金は月末にまとめて後払いになるので、支払いが楽になるというメリットもあります。これを機に一度自社配送と配送代行のコスト比較や、発送方法の変更を検討してみてはいかがでしょう。