ネットショップ運営において、商品力は武器です。しかし、販売員のいないネットショップでは、手にとって商品を見てもらうことができません。
商品をうまく見せるために、美しい写真を撮り、分かりやすい動画を挿入し・・・それも大事な方法ですが、視覚というものは誤解を生みやすいのも事実。
写真とイメージが違う、動画と動きが違う。こんな風合いだと思わなかった・・・などなど、あまりよく見せても逆にクレームの対象となってしまいます。そこで、活躍するのがコピーライティングです。
今回は、商品説明の書き方についての憂鬱や、それを解決するためのポイント・コツなどをご紹介します。
商品説明のコピーライティングとは
そもそも商品説明とは、どういう役割を果たすのでしょうか?写真も撮ったし、金額も納品方法も全部設定した・・・あとは商品説明をちょろっと書けばいいかな。
ちょっと待ってください!
ちょろっと・・・で伝わる商品なのでしょうか?
世間一般に知れ渡っているような商品だったとしても、実際に手にとってみないと、その質感や使用感はネットでは伝わりません。そこで活躍するのが、商品説明のコピーライティングです。
商品について、端的に説明するだけでなく、いかに消費者が欲しくなるかを意識しながら商品説明を書くと、グッとコピーライティングの質が上がります。
商品説明の書き方
そんな商品説明の書き方にも、これは絶対に外せない法則があります。
- 断定的な表現をしない(絶対・完璧・完全など)
- 主観的な表現をしない (ライターの個人的な主観ではなく第三者目線での書き方を)
- 薬事法など、表記についての法律を意識する
この3つの法則は、コピーライティングをする上で絶対に外してはいけないポイントです。これを外してしまうと商品を売るのではなく、クレームを生んでしまします。
商品説明の書き方を意識してクレームをブロックする
前述したように、商品説明の書き方は、一歩間違えばクレームを生んでしまうことにもなりかねないものです。しかしながら、逆に言えば、クレームをブロックする役目も果たせるのがコピーライティングなんです。
例えば、写真とイメージが違う場合は、「写真はイメージです」などのキャプションを入れる。質感が伝わりにくそうに思えば、質感について補足するなど、写真や動画では伝わりづらい部分を補填しつつ、さもすればクレームにつながってしまいそうなところを事前にブロックしてくれる便利なツールもあるのです。
商品説明の書き方で消費者の購買意欲を刺激する
一昔前であれば、キャッチーなコピーをつけて、消費者の購買意欲を刺激する、いわゆるテレビCMのようなコピーライティングが好まれていました。しかしながら、ネットがこれだけ普及し情報があふれている現在、キャッチーコピーだけでは人の購買意欲は刺激されません。
消費者は、より具体的に、より的確にその商品の情報を求めています。そこで最近多く採用されているのがLP(ランディングページ)とで使われるコピーライティングです。
ランディングページの本来の目的は、メールアドレスなどの問い合わせ先を収集することや最終的に宣伝したい商品を購入してもらうことが目的で、それを独立した一ページで見せるというのが特徴的です。
そして、そこにはストーリーがあり、まるで物販のロールプレーイングのように話の展開が進んでいきます。最終的には消費者が購入を決定するのですが、これを一般的な商品説明の書き方に応用しているケースが最近では多く見られます。
しかし、多数ある商品一点一点にストーリーを考えるのも至難の技ですよね。またネットショップ担当者の憂鬱が一つ増えてしまいそうですね。
商品説明のコツ
そこでその憂鬱を解消する簡単な方法をご紹介します。商品を撮影するにはカメラマン、仕入れてくるのはバイヤーなど、それぞれに専門分野があります。商品説明が書けるライターという位置付けの専門職の人材を委託もしくは雇用してしまうという方法です。
しかしながら、そんな予算あるかい!というところが多数なのではないでしょうか?では、自社で商品説明を書く際のポイントとコツを少し紹介します。
- キャッチフレーズを用意する
- あらかじめそれぞれの各パーツの文字数を決める
- 見出しをつけて、消費者が途中離脱しないような工夫をする
- 端的な商品説明(抑えておかなければならないポイント・キーワードの抽出)
- 写真や動画でクレームになりそうなところの補填・補足
それでもまだ憂鬱が続くようであれば、1商品から試しに外注に出してみるのも方法です。全てを委託してしまうとそこには大きな予算が生じますが、クラウドソーシングなどを上手く利用して、1商品だけ試しに外注に出してみるというのもローリスクハイリターンへの鍵ではないかと私は考えます。
しかし、ネットショップ担当者という職業は、なんでもオールマイティにこなさなければならないという・・・なんとも大変な仕事ですよね。