オウンドメディアを運営する上で気をつけるべき5つのこと

ニアセ寄稿

 
今回はオウンドメディアの現役運営者、これからオウンドメディアを運営しようとされている企業、担当者に向けた記事です。
 
オウンドメディアの運営を始めてみたけどアクセス数が伸びない」「そもそも何から取り組み、オウンドメディアというものをどのように捉え、コンテンツをどう更新していけば良いかわからない」そう悩んでらっしゃる方、数多くいらっしゃると思います。
 
私自身も、メディア運営に関して何の知識もなく2015年1月に「街角のクリエイティブ」を立ち上げ2年半、試行錯誤を繰り返してきました。アクセス数が伸びずに悩んだこと、しばらくマネタイズがうまくいかず苦しかったことなど、困難も多々ありましたが、ようやくライターや編集担当者のおかげで、100万PVを超えるメディアに成長させることができ、運営に支障のない収益を生み出すこともできています。
 
そこで、自身の2年半を振り返り、備忘録という意味合いも兼ねてオウンドメディアを運営する上で気をつけるべき5つのことをまとめてみたいと思います。

1. どうやってマネタイズするのか?

「いきなりお金の話か」と思われるかもしれませんが、オウンドメディアで一番重要なことは何といっても「続けること」です。
 
大きな企業で取り組まれているなら、採算が取れていないと社内の風当たりが強くなりサイト閉鎖なんてこともあるでしょうし、小さい会社や個人で運営されている方もメディア単体で儲かっていなければ別の収益源を見つけなくてはならず、コンテンツの更新がおざなりになってしまう可能性が出てきます。つまり、立ち上げようとしているメディアでどのようにお金を稼いでいくかは、最も重要で、できれば最初に考えておきたいことと言えます。
 
「著名なライターをアサインすればページビューが伸びる」「SEOを意識した記事を量産すればページビューが伸びる」とページビューのアップに目線が行きがちですが、ページビュー以上に重要なのが「マネタイズ」です。
 
アドセンスや様々なSSP(サプライサイドプラットフォーム)を導入し、ページビューを上げていくというオーソドックスなやり方もあれば、バナー広告を入れず記事広告だけでマネタイズする。検索で流入したユーザー向けにアフィリエイト広告を設置する。一部または全部のコンテンツを有料にして講読料でマネタイズする、など様々なマネタイズの仕方がありますが、何より大切なのは最初に決めておくこと。最初に決めておくことで、マネタイズ法に合ったサイト制作が可能になり、収益も上げやすくなります

2. どのようなコンテンツを提供できるサイトなのか?

1とも連動する話ですが、記事広告でのマネタイズも、アフィリエイト広告を貼ってのマネタイズも、「そのサイトにはどういう情報が載っているのか」ということを明確にすることが大きな強みになります。
 
広告主にとって「そのメディアはどういった属性の人が見ているのか」が一番気になるところなので、日頃からターゲットを絞りその層から支持を得られる記事をアップし続けることで、記事広告出稿のハードルを下げ、検索流入を増やすことができます。美容であれば美容、恋愛であれば恋愛という柱を見失わずにコンテンツを作っていくことで結果、アクセス数アップとマネタイズにつながるのです。

3. 丁寧な記事作りを心がけているか?

Web上の記事はクラウドワークスで外注したり、社内のスタッフで作ればコストを抑えることが可能です。しかし、世の中にあまたある記事の中で読んでもらうのは一筋縄ではいきません。
 
手っ取り早く文字数を稼いだ記事を載せるのではなく、取材や「やってみた」等きちんと足を使って記事を書く。記事のサムネイル画像もオリジナルにこだわる。誤字脱字等、校正もきちんと行ってクオリティ管理をすることが結果メディアの成長につながります。

4. 過去の記事のメンテナンスはできているか?

オウンドメディアを運営していて忘れがちなのが、過去記事のメンテナンスです。検索流入が多い過去記事をメンテナンスすることは労力も少なく、安定したアクセス数を稼いでくれるので必ずやっておきたいこと。Google Analytics等を利用しアクセス数の多い記事から、画像のリンク切れ、終了したイベント等の告知等が入っていないか、追記できるポイントがないかをチェック、加筆修正します。アクセス数の多い記事をメンテナンスし検索順位を落とさないことが、効率の良いメディア運営の絶対条件です

5. SNSでの発信内容を吟味できているか

Twitterやfacebook等のソーシャルメディアを単なる告知メディアと捉えてしまい、アップした記事の紹介のみを投稿するのはもったいないことです。ソーシャルメディアオリジナルのコンテンツを作成して、そこでしか読めないコンテンツを作ることで「フォローする理由」を強め、より多くのフォロワーを獲得することができます。結果オウンドメディアの記事にもアクセス数が集まるという相乗効果を生むことができます。

まとめ

以上、私が2年半のメディア運営歴から学んだ「オウンドメディアを運営する上で気をつけるべき5つのこと」でした。今回は基本的なことを羅列しましたが、また機会があれば突っ込んだものをまとめたいと思います。
 
皆様のメディア運営がうまくいくことを祈って、この記事を締めたいと思います。

 
 

街角のクリエイティブ編集長。電通を経てBASE設立。胸になんか刺さったというブログを泣きながら書いています。著書『思考のスイッチ 〜人生を切り替える11の公式〜』を本屋の一番目立つ所に移動させるのが得意です。Twitter:@t_nishijima

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