こんにちわ、Niase-Creators所属の古田島です。
今回は最近あらゆるところでその名をきくAI(人工知能)について色々とみていこうと思っています。昨今、AI(人工知能)が非常に注目を集めています。それは、映画「アイ,ロボット(I,Robot)」の世界がいよいよ現実的になるのでという期待と、ペッパーによる人の感情の認識をAIが行い、人間とやりとりができるというロボットが出てきたのがより、AIに注目が集まっている所以でしょう。
ではこのAIとは今後どのようなことに応用され、また近い将来、人の暮らしにどういう影響を与えるのかについてみていきたいと思います。
例として、ファッション×AIのファッション人工知能アプリSENSYというサービスを取り上げ、AIの可能性と課題、そしてどうAIと接していけばよいかを考察していきます。
ファッション人工知能アプリSENSYが可能にした人工接客という概念
SENSYは、ファッション人工知能アプリとして画期的なサービスであるということで、多くのメディアが注目するなど、成長性があるアプリです。人のSENSE(感覚・感性)はこれまで第6感、ノリみたいにオンライン上で識別する方法はありませんでした。しかし、このSENSYというアプリが実現したのはまるで専属のスタイリストのように、自分の感性にあわせたファッションアイテムをAIが選んでくれます。
どういうことかというと、自分がTシャツを選ぶ際に、SENSYを使ってお気に入りのTシャツをチョイスすると、クラウド上で、そのデータを記憶。次にTシャツを選ぶときにこういう柄や色がオススメですよということを、AIがスタイリングの提案をしてくれるのです。
このように、アプリ上で自分の好みのファッションの傾向を入力し、チャット形式で新着アイテム・トレンドアイテム・コーデリクエストの中から自分に合うアイテムをリコメンドしてくれます。
amazonでよくみるリコメンド機能は「他の人はこんなものも買ってます」という基準が他の方の購入経路から判断してあなたにはこれがオススメですよとリコメンドしてくれていましたが、このSENSYのレコメンドは、自分自身の購入履歴やお気に入り(LIKE)したアイテムをAIでどんどんデータを蓄積することにより、自分にとって最適なファッションアイテムをリコメンドしてくれるようになっています。
これは、まさに近未来の日常生活を先取りしたものであり、そもそも検索という概念がなくなっていることさえ考えられるのです。AIが個人の購買データや日々の行動を全て把握することで、情報を検索しなくても「お仕事お疲れ様です。昨日は魚料理でしたので、今日はおいしいお肉料理はいかがですか。今現在いる最寄駅から近いお店はこちらです」とAIが秘書のように色々と情報を提供してくれます。
SENSYも好きなファッションアイテムを探す際に、以前はTINDERのUIと同じ好き(LIKE)、嫌い(NO)でしたが、今はAIの人工知能ボットとチャット形式で一緒にファッションアイテムを探す仕組みになっています。
【今さら聞けない?】 AI(人工知能)とディープラーニング
SENSYの人工知能のついてデザイン思考で見てみる
▼デザイン思考の定義▼
デザイン的プロセスを利用し、クリエイティブなアプローチから、様々なビジネスの問題を解決方法
引用元:btrax(デザイン思考入門 Part 1 – デザイン思考の4つの基本的な考え方)
SENSYは人工知能によって、人の生活をより快適にスムーズに送ることができるように考えられています。いわゆるライフデザイン(暮らしのデザイン)をしていくにあたって、人の考えや生活は十人十色みなそれぞれ違ったライフスタイルを送っています。そのため、プロダクトを考える段階として人のライフスタイルをもっと快適にするにはどうしたらいいだろうというのが、まず初めに浮かぶ課題だと思います。
デザイン思考では現状把握をまず行うことから始まります。現代社会は、もちろん、明治維新以降、日本の文明開化が起こった当初とは比べものにならないほど、生活水準や暮らしやすさは向上したと思います。しかし、文明社会が進化するほどスピードが驚くほど早く、そのスピードについていくのがやっとと感じているかもしれません。
具体的にいえば、いくつものSNSが次々に出され、アプリもひと昔のゲームだけではなくあらゆるアプリが簡単に作れるようになったので、どんどん出てきます。またひとつ検索窓に調べたいものをGoogleに入力すれば、莫大な量の情報が出てきます。生活者にとってはありがたいことですが、少し「情報過多」になっていると感じる人は多いかもしれません。いったいどの情報を選べばいいのか、どのアプリを使えば効率的にものごとが進むかなど、便利さゆえの課題があると考えることができます。
ではこれをアプリを使ってどう解決していくか。SENSYはこれを人工知能を使って、個人に最適化した情報を与えることにより、無駄な情報をそぎ落とし快適なライフスタイルづくりのお手伝いができると考えAIドリブン(人工知能を中心にした)のサービスローンチを考えました。
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なんでもAI(人工知能)がレコメンド。もう検索は必要なくなる?
SENSYは現在、サービスは公開されているものの、人工知能と人のライフスタイルをどう結びつけていくかを常に検証し、トライ&エラーを繰り返しながらサービスを拡張しています。
人工知能(A.I.)
ここでデザイナー視点の考え方を話すと、アプリ上でどのように人のライフスタイルを快適にできるか考えると、UI(触り心地)がいかに肝になってくるかだと思います。実際、当初SENSYがリリースされた時は、人工知能がリコメンドしてくれたファッションアイテムを出会い系アプリのTinderと同じUI(通称Tinder UIともいう)で、左にスワイプすれば好き、右にスワイプすれば嫌いという作りでした。
しかし、現在はというとパーソナルスタイリストにより近い、AIボットによるチャット形式に変わっています。このように、プロダクトのUIをUX(ユーザーの体験、この場合だとアプリを使った時の顧客体験)を考える上でより、理想に近づけて課題を解決する仕様にしていく、こういった一連のプロセスを繰り返し行っていくことで、SENSYの求めるサービスに近づいていくことでしょう。
現在はパーソナル向けがファッションのレコメンド、企業向けが百貨店向けに人工知能接客として、AIショッパー、AI利き酒師と展開していますが、今後ますますサービスの幅が広がっていくのを考えるとワクワクしますね。最終的に行き着く先はライフスタイルのすべてを人工知能がレコメンドしてくれ、もう検索をする必要がなくなる、そんな未来が近い将来訪れるのかもしれません。
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