前回ご好評いただいたJ部長の「卸売ビジネス -挑戦の軌跡- (前編)」に続いて後編をお届けします。
本記事は、Hamee卸売事業の創業メンバーであるJ部長(匿名希望・素顔非公表・年齢非公開)に取材したお話です。ぜひお時間があるときにご覧ください。
それでは、後編をお楽しみください。
ネットショップ運営と卸売業の経験から生まれた卸売マーケットプレイス「エンサーモール」。2024年1月にメーカー・卸売業・小売店が卸売・仕入れの取引できるβ版をリリースしました。
卸売業の戦略 (J部長の卸論)
Hameeの卸売業では、最初、携帯ストラップを仕入れて販売していた。
雑貨の中でもニッチな分野だから大手が参入してこない。
大手とは戦わない、この基本戦略は重要
卸先は全国にまで広がり、売上は右肩上がり。
網羅しきれない地域は、問屋さんの協力を得ることで新たな販売チャネルを開拓した。
少人数でも徹底的にこだわったことが”短納期”。
大手との競争はなかったものの、中堅、小規模の事業者との競争はあった。
他社との違いを作るための営業戦略として”短納期”を意識して顧客ロイヤリティを獲得。
事業の成長、スマートフォン市場の拡大とともに、ガラケー雑貨からスマホ雑貨にシフトして、iFaceという独自商品ブランドの取扱を開始した。
卸先からのフィードバックやクレームを元に都度都度、商品調達のチームに共有して、商品の改良や次の商品開発時に活かしていくよう細かく社内の連携を強く意識。
ブランド認知を獲得していくため、展示会などのイベントに積極的に参加した。
独自商品に加え、事業の成長を支えたのが”ネクストエンジン“。
「”ネクストエンジン”の存在は大きかったね、自社サービスだからセールストークっぽくなっちゃうけど、本当に卸には必須。」
売上データや顧客データ、在庫データなど、卸売業に必要ないろんなデータが収集されている。
「卸先毎の売れ筋商品や商品毎の売れ筋(カラーやサイズなど)を常に把握していたし、需要予測や在庫最適化には欠かせないツールだよ」
受注管理・在庫管理・納期管理・トレンド(売れ筋)確認、”ネクストエンジン”に蓄積されたデータから分析をして、そこから次の動きを決めていた。
「Hameeは小売もやっているから、卸と小売の在庫の取り合いが発生して、社内でよく問題になってたよ」
小売との情報共有は必須で、在庫一元管理をするのに”ネクストエンジン”がなかったら運用できてなかった。
発注ロット管理、倉庫への出荷指示・管理、入庫管理なども。
「”ネクストエンジン”はツール、そこに集まっている”データ”もツール。でも、ネクストエンジンとデータがなかったら業務は破綻してるよね。考えるだけで、ゾッとする」
データの活用は、価格設定にも使えるわけで、売れ筋商品の価格帯のレンジがわかるから、そこからの需要がある商品を選定していくことはよくやっていた。
顧客サービスの向上にも欠かせない。
極力欠品期間をなくしたり、納品のリードタイム短縮につなげたり、クレームがあった際の迅速な対応をするためにも、カスタマーサポートのチームとも、在庫の状況や発注状況はネクストエンジンを通じて最新情報を共有していた。
需要予測や在庫管理はもちろん、売り筋商品、発注ロットの管理、顧客のデータなど卸売業の改善や効率化にデータは収集しておくことが大事。
在庫最適化、価格戦略の策定、顧客サービスの向上などつながるから。
「ツールをうまく使って、あとは自分の頭で考え、行動するのみ」
卸売業の経験と、ネクストエンジンが持つ流通データを活用するサービス
NE株式会社が提供する「エンサーモール」は、ネットショップ運営と卸売業の経験から生まれた卸売マーケットプレイスです。
Hamee株式会社での卸売業の経験と、ネクストエンジンが持つ流通データを活用し、卸売業者と小売業者をつなぐ効率的な取引環境を提供できるよう皆様と一緒にサービスを構築していきたいと考えております。
「エンサーモール」は、オリジナル商品の開発や新たな顧客の開拓、ネクストエンジンとの連携を予定しています。
私たちの経験とノウハウを活かしたサービスをご利用いただき、貴社ビジネスの発展にお役立てください。
本記事では、Hamee卸事業の創業メンバーであるJ部長のエピソードを通じて、卸売業の魅力や挑戦をお伝えしています。
ぜひお時間のあるときにご覧いただき、私たちの情熱と成長の軌跡に触れていただければ嬉しい限りです。
「卸売ビジネス -挑戦の軌跡- 」
(後編)卸売業の戦略 (J部長の卸論)
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